琅琊榜1 あらすじと感想 第27話 水牛
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【琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす】の27話は「水牛」です。これまた何とも可笑しみのある、でもちょっぴり切ないエピソードでございましたね~。飛流はここぞというところでナイスな役割を果たしていますね
。以下ネタバレのあらすじです
。
太皇太后の喪中だというのに、禁足中の皇太子は邸で宴を開き、音楽を奏で、女をたくさん侍らせていました。間の悪いことに、梁帝がそんな皇太子を見舞いにやってきます
。皇太子の邸にある桂花がちょうど見ごろでもあり、最近は厳しくし過ぎたとの反省も多少あったようです。なんといっても皇太子は後継者なのだからな
。
ところがその温情が仇となりました。皇太子はひどく酔っぱらって、梁帝への文句を言い始めます。父上の関心は誉王にしかない。私は見捨てられた。父上は冷酷だ。私に徳が無いと言うが、もともとは父上が誉王をけしかけたのがいけない。徳がないのは父上の方だ!
外でカリカリと怒りながらも踏み込むのを躊躇していた梁帝も、これにはさすがに我慢できず、側に仕えていた蒙摯の剣を抜き、中に踏み込もうとしました。が、寸でのところで思いとどまります。怒りに震えた梁帝は石段で足を滑らせながら、いったい自分の何が間違っていたのかと嘆きました
。近くにあった石の水槽に己の顔を映し、老いさらばえた姿に呆然とします
。
梁帝は、今日のことは他言無用とふたりに命じ、蒙摯には、東宮を封鎖すると言い渡しました。誰一人として外に出すな!!
ここで語気を強めたために、中の皇太子に気づかれます。え?
蒙摯は、皇太子を幽閉するには口勅だけでは執行が難しいから、勅書を出してほしいと頼みました。そこに皇太子が出てきて地べたにひれ伏します。父上!!
知らせを受けた誉王は色めき立ちました。理由は何だ?勅書は出たのか??
皇太子の師を始めとする皆から理由を聞かれた蒙摯は困り果てて逃げ帰ってしまったそうです。その先は靖王の邸です。誉王は蒙摯に会いに行こうといきり立ちますが、部下からは、今はさすがにあからさまだと止められました。そこで誉王は梅長蘇の意見を聞きに行きます
。
一方で靖王は蒙摯に直接詰め寄っていました。梁帝は病と称して寝込んでしまったそうなのです。皇太子を幽閉するなどいったい何があったのだ?
蒙摯が最初から説明すると言うと、靖王は梅長蘇も交えて話そうと言い出しました。が、秘密の通路を通って合図の鈴を鳴らすも、誰も出てきません。しばらく待っていると飛流がお使いにやってきました。今は「毒蛇」が来ているからダメだと伝えます。
誉王か? うん。
それではしばらく待とうということになり、床に座り込んだ靖王は、ふと、楽しそうな顔をして飛流に問いかけました。なぜ誉王を毒蛇と呼ぶ?
飛流は、自分が言ったのではなく、言ったのは蘇兄さん(梅長蘇)だと言葉少なに説明しました。その理由は、誉王に会うと梅長蘇の気分が悪くなるからだそうです。では私は何だ?
靖王が悪戯っぽくそう問うと、飛流はちょっと考えた末に「水牛」と、でもいとも明確に答えました。
これには靖王、そして蒙摯も驚きます。かつて靖王は、林殊と霓凰から、その頑固さゆえに「水牛」とからかわれていたのだそうです。偏屈な牛で水ばかり飲んでいる。牛というより水牛だ。鳴くしか能が無い
。
靖王の様子を横目で伺いながら、困ったことになったと蒙摯が内心慌てていると、そこに梅長蘇がやってきました
。ようやく誉王が帰ったのです。靖王はいつになく真剣なまなざしで梅長蘇を見上げました
。梅長蘇は何事かと驚きますが、蒙摯はただただ弱り果てています
。
靖王は立ち上がって微笑み、何でもない、ただ「水牛」のことを話しただけだと梅長蘇を見つめました。その瞬間にすべてを悟った梅長蘇は飛流を叱ります
。あれは郡主(霓凰)の冗談だ。失礼なことを言ってはならぬ!
梅長蘇も言っていたではないかと、飛流は上目遣いで反抗しました。いやいや、子どもの口に戸は建てられませんね
。
それでも梅長蘇は必死で嘘をつき続けました。霓凰から靖王のあだ名を聞いて、つい面白く思って密かに呼んでしまった、と謝罪します。靖王は、ちょっとガッカリした様子で、梅長蘇が「ある者(林殊)」を知っているのではないかと思ったのに、と語りました。蒙摯も懸命に援護射撃をします
。霓凰が梅長蘇をすっかり気に入って、よく昔話をしたのだ、と口添えしました
。
靖王は、霓凰は先見の明があるが、自分は梅長蘇を誤解していた、でも今は志のある方だと尊敬している、と語ります。
これでようやく話題が皇太子の幽閉に移りました。そうだそうだ、水牛どころではないぞ!
蒙摯はホッとしたように詳細を説明します。梅長蘇は、梁帝が皇太子を見限ったのは事実だが、すぐに廃するつもりはないと断言しました。その上で、何事も起きぬよう、禁軍と巡防営が見張りを強化せねばならぬと伝えます。皇太子に何かあったら、ふたりが責任を問われるというのです。得をするのは誉王だけだ
。
蒙摯は、勅書が無いことを嘆きました。高湛に邪魔されたと訴えると、梅長蘇はそれはむしろ幸いだったと教えます。勅書を出せば、それはすなわち皇太子の廃位につながる、それを「誉王側」と認識されている蒙摯が催促したら、梁帝がまた疑念を抱くというのです
。梅長蘇が言うには、高湛はそれが分かっていて、厚意から蒙摯を助けてくれたらしい
。
今は静かな者が陛下の歓心を得る
梅長蘇の言葉通り、後宮では最も賢く物静かな静妃が寵愛を得ていました。その静妃にも梁帝は盛んに己の老いを嘆いていたようです。
靖王がそろそろ帰ろうとすると、梅長蘇が蒙摯に目配せします。靖王から早く翔地記を返してもらえと催促したのです。蒙摯は自分が読みたいから返してほしいと説明しますが、蒙摯が本を読むとはとても思えませんよね~
。嘘が下手な蒙摯は、一生懸命取り繕いました
。靖王は、今は母の下にあるからもう少し待つよう断ります。蒙摯は慌てて急がないと訂正しますが
、それまた怪しい限りです
。
本来は皆揃って祝うはずの中秋節も、太皇太后の喪中(と皇太子の幽閉)を理由に宴は中止されました。靖王は静妃のもとへ行き、母の手作り料理を楽しみます。先日は梁帝に邪魔をされてゆっくりできませんでしたからね。
そこで翔地記の話になると、静妃はいかにも名残惜しそうで返したくなさそうでした。注釈をつけたのは梅長蘇かと念を押し、我が意を得たりとばかりに頷きます。やはり、梅長蘇の正体に気づいたようですね
。
むふふふふ~楽しくなってきましたね。続きを見るのが楽しみです
。
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