琅琊榜1 あらすじと感想 第44話 決死の戦い
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【琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす】の44話は「決死の戦い」です。これはまた久々に燃えましたね~。もうすっかり我を忘れてボロボロ泣いてしまいました
。以下早速ネタバレです
。
必死の抵抗
奇襲作戦
梅長蘇と蒙摯は来る戦いに備えて皆を避難させました。相手が5万の大軍では草原にある軍営では不利だからです。それで梅長蘇は、疲れているだろう相手方の先鋒、5千の兵に奇襲をかけることにします。
案の定、敵は草原をなめ尽くすようにして進んできました。こちらはそれを蒙摯を先頭にした少数精鋭で迎え撃ちます
。ずらりと盾を並べて守り、弓矢と槍で応戦しました。出鼻をくじかれた敵は、次々に倒れていきます
。
この報告を受けた誉王は靖王の裏をかくことにしました。誉王は靖王が助けを呼びに出かけていることを知りません。すぐにも攻め込もうという徐安謨を抑え、ここで宿営すると命じます。
闇討ち
その報告を受けた梅長蘇は、これが誉王の罠だとすぐに見抜きました。誉王はひそかに周囲を包囲するつもりなのです
。それで梅長蘇は蒙摯に、夜明け前に伏兵を配置するよう命じました。絶対に包囲させるな!
その読み通り、敵が山中を進撃して迫ってくると、味方は上から岩を転がして撃退しました。不意を突かれた敵はなす術もありません。必死で逃げ出したところを、弓矢が襲いました
。
行宮
その頃行宮では静妃が指揮を執っています。皇子たちには梁帝の側についているよう、豫津には兵と侍衛の数を梅長蘇に報告するよう命じました。残りの殿閣の守りは言闕が指揮するそうです
。梁帝は、母親が母親だけに、いつかこんなことになると思っていた、と怒っていました。祁王や赤焔軍より腹立たしいっ!!
梅長蘇は、戦いに行くと言い張る庭生に、宮羽とともに行宮で皇族を守れと命じます。大切な「任務」を与えられた庭生は、渋る宮羽を説得してくれました
。
迎え撃ち
あたりが闇に包まれると、誉王の兵たちが幕舎に近づいてきました。寝込みを襲いに来たのです。が、それもすべては梅長蘇の想定内でした
。なんと梅長蘇は幕舎の中に火薬を仕掛け、遠くから火矢で攻撃したのです
。敵は這う這うの体で逃げ出しました。が、それでもまだ敵の兵は3~4万は残っているそうです
。
背水の陣
できることはすべてやりました。軍営を捨てた今、残されたのは行宮だけです。こうなってはもう数日しか持ちません。これには誉王も気づき、ようやく、靖王は救援を求めに行ったに違いないと悟りました。が、獣道のことを知らないため、ここに誤差が生じます
。
決戦
梅長蘇と蒙摯、そして飛流と甄平が行宮の前に立って迫りくる敵を眺めています。最後の一瞬まで私は決して倒れぬと語る蒙摯に梅長蘇は、何人も倒れるな、と声を掛けて中に入っていきました。
宮門を閉めよ!
中では豫津が鎧を付けて待ち構えています。戦える者を集めました。殿前を守らせろと命じる梅長蘇に豫津は、眉根にしわを寄せて皆、戦など初めての者ばかりだと心配そうに報告しますが、お前も戦うのかと尋ねられると、口元だけでちょいと笑って、年寄りと中にいろとでも?
と答えます。梅長蘇もまた心配そうな顔をして、隣にいた飛流に命じました
。
豫津兄さんの側にいろ。
豫津は梅長蘇に父を頼むと頼みました。梅長蘇が頷いて中へ入ると、豫津は刀を抜いて敵に備えます。その頃敵の大軍は、まさに黒い絨毯のように押し寄せていました
。味方は敵襲に備えて門の上に岩や大木、油などを用意しています。
見張りが敵との距離を大声で知らせるのを聞いていた蒙摯は鬼神のような顔で命令を出しました。矢を放てっ!!
怒号が飛び交う中、行宮内では、梅長蘇が庭生の肩を抱いています
。紀王は動揺するあまり躓いて転びました
。蒙摯は必死で檄を飛ばしますが、何せ多勢に無勢です。門に登って応戦しようにも、次々と相手の矢に射られてしまいます
。
そしてついに敵が運んできた巨大な丸太が門を押し始めました。ドンッ、ドンッ!!
靖王はまだかという梁帝に、静妃は、必ず戻ってくると声を掛け、その視線を梅長蘇に移しました。梅長蘇もしっかり頷いています。
わしは蒙摯を信じておる。景琰もだ!!
その蒙摯は、壁に登って油をかけて焼け!と命じました。その命令を叶えようと兵士たちは必死で門に走りますが、相手の火矢が次々と飛んできて邪魔をします。それは次第に部屋の障子まで届き始めました
。紀王は、あの門を破られたら終わりだ!と騒ぎますが、言闕がこれを否定します。それは違う
。
宮門が破られても殿門があり、殿門を破られても、我らの体がある。命がある限り、負けたことにはならぬ!陛下も宝剣をお持ちです。昔も剣を抜き戦った。違いますか!?
そう言って剣を抜いた言闕に鼓舞された梁帝はその宝剣を抜き、皆に檄を飛ばしました。
朕とともに賊軍を始末するのだ!!
その声が聞こえたかのように、外では甄平が剣を投げて門に突き刺し、これを踏み台にして門に飛び乗りました。いや~それでこそ江湖の猛者でござるね
。そこでも雨あられのような矢を浴びましたが、そのほとんどを払いのけ、蒙摯の命令を実行します
。
大声を上げて油の入った甕を落とすと、蒙摯がこれに続きました。赤々と燃える松明を、そのあたり目がけて投げつけます
。やあ~っ!!
火はまたたくまに燃え広がり、敵は退散せざるを得ませんでした。仲間から歓声があがりますが
、それでも進軍を食い止めることはできず、門にかけた閂がついに破られようとしています
。
禁軍の将士たちよ、武器を持てっ!!梁の最後の砦であるこの門を、今まさに賊軍は破ろうとしている。我とともに敵を討ちたいか!?
必ずや討つっ!討つぞっ!!
門が破られると敵がなだれ込んできました。蒙摯達もこれを果敢に迎え撃ちます
。蒙摯や甄平はもちろん、豫津も必死で戦いました
。宮羽を庇う豫津を、飛流が素手で守ります
。行宮内では言闕が息子を心配して外に出ようとしましたが、梅長蘇に止められました
。万が一殿門を破られたら、中で戦えるのはほぼ言闕しかいません
。
援軍到来!
敵も味方も次々と倒れる中、ついに援軍がやってきました。なんとそれが霓凰です
。も~あの銀の鎧にはしびれましたね~
。
霓凰は迷わず敵陣の真ん中に陣取っていた徐安謨を刺し殺しました。馬がヒヒーンと雄たけびを上げます
。
皆の者!逆賊徐安謨は始末した!!事情を知らぬものは投降せよ。歯向かうものは斬る!
そう叫んで一目散に行宮を目指します。
これを一番に察したのは梅長蘇でした。援軍だ!
霓凰が門から入ってくると、豫津が駆け寄ります。蘇先生や皆は無事?との霓凰の問いかけに豫津は皆、中にいると答えました。霓凰はすぐに階段を駆け上がります
。霓凰が助けに参上しました。開門をっ!!
霓凰か!霓凰だっ!!梁帝はすぐに門を開けろと命じました。も~普段どんだけ冷遇していたか忘れちゃいましたかね
。
遅れました。ご無事で何よりです。
跪いて梁帝に礼を取りましたが、その顔はすぐに梅長蘇に向けられます。靖王はまず皇陵にいる霓凰に知らせを出したらしく、それを聞いた霓凰は衛兵千人を率いて先に駆け付けてきたのだそうです
。その靖王も今頃は本陣を攻めている頃かと
。
それを聞いた梅長蘇は急いで外の様子を確認に行きました。宮羽だけが比較的重傷を負っていたようですが命に別状はないようです。霓凰がその様子を見逃さなかったのは、やはり女の勘でしょうか
。
その霓凰の言葉通り、信じがたい敗戦の報告を受けて怒鳴り散らしていた誉王の下に、靖王が攻めてきたとの知らせが入りました。既に誉王の陣営はぐるりと取り囲まれています。兄上、もう逃げられん。降伏しろ
。
誉王は剣を抜きますが、靖王はモノともしませんでしたね。
また梅長蘇は蒙摯をねぎらいに行きます。大丈夫か?蒙摯は、自分は平気だが、仲間は大勢やられ、3割ほどしか生き残らなかったと答えました。そこへ靖王が戻ってきます。靖王は梅長蘇の目を見て頷き
、蒙摯をいたわりました。後は私が
。
終局
梅長蘇はその後姿を見ながら、ある1つの確信を得ます。危機ではあった。が、今後は何人たりとも靖王を阻めぬだろうと
。
その確信通り、梁帝は、跪いて兵符を差し出す靖王の手を取って立たせ、体をいたわりました。大丈夫だと答える靖王に静妃が駆け寄ります。こんなに血が出ているのにっ!
父上と母上がご無事で何よりです。
親孝行な息子の言葉にうんうんと頷いた梁帝は、この後始末をすべて靖王に任せました。賊軍は残らずひっとらえよ。容赦するな!
そう言いながらも、疲れているだろうからまずは休めという父に靖王は、すべて終えてから休むと答えました。被害は甚大だったと報告すると、梁帝は思い出したかのように誉王について尋ねます。どこにおる?
外に捕らえてあると聞くと、もはや我慢できぬというかのように、自ら出向いていきました。急遽こしらえただろう頑丈な牢に入れられていた誉王は、梁帝を見て立ち上がります。
梁帝は、せっかく温情をかけてやったのに、それを裏切るとは、と嘆きました。そんなことで後継者になれるとでも?朕の目は節穴だった!!
誉王はいきなり笑い出し、節穴だったのは梁帝ではなく玲瓏公主の目だと言い放ちます。そして、自分は父の梁帝に似ていると言われていたが、その梁帝は甘い、玲瓏公主を利用した後、その子どもを殺してこそ禍根が絶てるというものだと言ってのけました。
梁帝が言葉を失ったところで続くです。
感想
いや~本当に面白かったっです。こういうドラマを見ちゃうとホントに、中途半端なドラマが霞んじまって困りますよね
。
ところで、ひさしぶりに名前が出てきた「珍獣」が気になってならないおばさんです。このドラマに「意味のない描写」はほとんどないので
、こう何度も出てくるということはよほど大事なカギを握っていると見ましたが?
毎週楽しんで見ているうちに、残すところあと10話となってしまいました。これからは1話1話大事に見ていきたいです。配信されているうちにこれもあと何回かは見ておかなくちゃね
。
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