琅琊榜1 あらすじと感想 第51話 謝玉の文
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【琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす】の51話は「謝玉の文」です。以下ネタバレのあらすじです。
汚名を注ぐ
誓い
景琰と梅長蘇はともに天牢を訪れ、かつての祁王が毒酒をあおって無念の死を遂げた場所に佇みました。祁王の傍らには誉王がいたそうです
。以前梅長蘇もそれを指摘していましたっけね。誉王は祁王の最後の言葉を梁帝に伝えなかったと
。
景琰は、牢の前に言葉なく立ち尽くしている梅長蘇に、長兄と赤焔軍の無念はすぐに晴らせようと語り掛けました。
その言葉通り、景琰はすぐに次の手を準備します。言闕と蔡荃、沈追を呼び、赤焔軍の再審を求めるのに協力してほしいと頼みました。真相を天下に示し、皇長子と林氏の汚名を晴らす。果たすまで諦めはしない
。
謝玉の文
都に謝玉の訃報が届きました。謝弼は謝玉が死んだ地、黔州(けんしゅう)に遺体を引き取りに出かけます。それを豫津が見送りました。その報告を受けた梅長蘇は黎綱に、道中、謝弼を守るよう命じます。子に罪はない
。
その謝弼を案じていた莅陽長公主が何者かに襲われました。それを助けたのが景睿です。景睿は、刺客が母を狙ったのは、謝玉の文が原因ではないかと見抜きました
。そこでふたりはこの文を読むことにします。そこには赤焔事案はすべて自分と夏江の謀略によるものだと書かれていたようで、景睿は居ても立っても居られなくなりました
。でも長公主は、そんなことをしたら梁帝が黙っていないと引き留めます。当時も大勢が嘆願をしても冷酷な梁帝は耳を貸さず、妻や息子、そして妹を死に至らしめたのです
。
でも景睿は、何者かが長公主を狙っている限り、放ってはおけないと反論しました。それで長公主は、文を皇太子=景琰に届けることにします。祁王と林家の潔白を証明したいと誰よりも願っているはずよ。
梅長蘇の覚悟
梅長蘇は景琰に、真実を明らかにして林家の汚名を注いだ後も、林殊に戻るつもりはないと伝えました。もはや梅長蘇はそれほど有名になり過ぎていたため、これまでにしてきた権謀術数のイメージが新しい治世をスタートさせる景琰の邪魔になると憂えていたのだそうです
。
景琰は皆に説明すればいいと反論しますが、梅長蘇は、あまりにも奇怪すぎて誰も信じないだろうと答えました。せっかく汚名を注いでも、余計な疑念を植え付けては長年の苦労が無駄になってしまう、と訴えます
。
あの頃の林殊は皆の記憶の中で生き続ける。それで十分だ。
キーパーソン
そこへ莅陽長公主が景睿を伴ってやってきました。長公主は梅長蘇がいるのを見て席を外してほしいと言い渡しますが、景琰は、梅長蘇と自分は一心同体だから、自分への話は彼にも聞かせてほしいと断ります。
梅長蘇は、謝玉の文のことだろうと切り出しました。そして、文は必要ない、それよりも景琰からの大切な任務を担ってほしいと伝えます。なんと梅長蘇と景琰は、梁帝に文を届けるのではなく、長公主が公の場=梁帝の誕生日の宴で、亡き夫の謝玉に代わって謝罪してほしいと考えていたのだそうです
。梁帝は自分の過ちを決して認めようとしないでしょうから、否でも再審を認めざるを得ない局面を作り上げなければなりません。その口火を切るのは長公主しかいない、と確信していたそうです
。
長公主は、そんなことをして自分にいったいどんな得があるというのか、と切り返しました。これには梅長蘇が黙っていません
。
悲惨な真相を知りながら見返りを求めるとは!?無念の死を遂げた魂に対して情は湧かぬのか?
呆れ果てたようにそう言って、真実を求める気が無いのなら計画に支障をきたすだけ、他を当たるから結構だと斬り捨てました。
景琰は文を受け取り、亡き者たちに代わって足を運んでもらったことに感謝をすると伝えます。先生と相談があるのでお帰りを。
冰続草
衛崢は薬王谷を総動員して「冰続草」(ひょうしょくそう)という薬草を取り寄せました。これを使えば寒性を消すことができるそうで、梅長蘇を救えるのだそうです
。衛崢は先代の琅琊閣主がそう語ったのを聞いたのだそう
。
でも藺晨はそんなことをしても無駄だと決めつけました。冰続草を使って梅長蘇を助けるには、10人の猛者の血が必要だそうで、その猛者は血が枯れて死ななければならないのだそうです
。長蘇がそんなことを望むと思うか?
実際に100年前にはそうやって助かった者がいたそうですし、梅長蘇のためならと命を投げ出すものは後を絶たないでしょうが、藺晨は、治療を受ける本人がそれを望まぬ限り、治療は奏功せぬのだと言い切りました。そこへ梅長蘇がやってきて、100年前の者は生き延びたが、代償として命より大切なものを失った、と諭します。藺晨は、これ以上梅長蘇を悟らせたら、死ぬ前に出家してしまう、と皆に言い渡しました
。
引導
言闕が天牢に夏江の元妻・寒氏と息子を連れて行きました。さすがの夏江もひどく驚いて動揺します
。寒氏は息子の濯に「血脈を継ぐものとして叩頭をせよ」と命じ、濯も言われるままに叩頭しました。寒氏は濯に、身を正さず、心が淀んでしまうと牽制や富も消えてしまう、この者を戒めとし、どんな状況でも善意を忘れてはならない、と教えます
。
そして夏江には、処刑が済んだら、その遺体は息子が弔うと告げました。墓参りの季節にはあなたを供養するでしょう。
夏江は涙をこらえて震えていました。
感想
謝玉や江夏、そして「冰続草」を使って意地汚く生きながらえた者の例から、人間が生きていく上で失ってはならぬもの~それを失っては生きているとは言えぬもの、それが「情義」なのだと教えられました。梅長蘇(小殊)には長生きしてほしいけど、自分のために平気で他人を犠牲にするようでは、もう梅長蘇ではなくなってしまいますものね。あ~この信念は間違いなく琅琊榜2にも引き継がれていましたね。
景琰が梅長蘇を見る目が霓凰のそれそっくりで、なんとも切なかったですわ
。配信が終わるまでまた何度でも見るつもりですが、続きはもう見終わっているので、引き続きアップいたしまするね
。
拍手コメントをありがとうございます♪
Fさん、これがまた凄かったですね~。
あの夏江の元妻の素晴らしかったことったら( ;∀;)。
そして梅長蘇がやっぱり思った通りの素晴らしい人だったことにも感動しました。飛流が懐くわけですよね。だからこそ、なんとしても宗主を助けたいという部下たちの気持ちも分かりますよね(;´Д`)。こん