如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第19&20話 金玉妍はサイコパス
~如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~のあらすじと登場人物はこちらからもお探しいただけます🌹: 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 あらすじと登場人物一覧~
中国史劇、【如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~】の19話と20話を視聴しました。もうつくづくこの金玉妍=嘉貴人にはあきれ果てまするね。ヒジョーに狡猾で残忍なのだけれど、それがすべて計算づくだから、誰もその邪悪さに気づかない、まさに現代で言うところのサイコパスそのものですわ
。
その一方で、この玉妍は「世子」のために皇帝に取り入って世継ぎを生もうとしているらしい独白のシーンがあります。「玉氏王国の名家出身」との触れ込みですが、この玉氏王国はおそらく「李氏朝鮮」なのでしょうね。となると、時代からして世子とは延礽君(のちの英祖)の可能性が高そうです。
とはいえ、ここの主役は如懿ですから、如懿を陥れる奴はこのおばさんが許さん!ということで、以下、徹底的にこの玉妍の悪事を暴き立てようと思います
。もちろんずばりネタバレです
。
毒殺(流産)事件
ここはね、イマイチ黒幕がはっきりしていないのですが、前後の脈絡から行ってまず間違いないと思われます。晞月はたぶん利用されただけ
。
玫常在の懐妊を不快に思っていた晞月は、台所を預かる小禄子から、彼の地元が危機に瀕しているという話を聞き、父に頼んでやると約束しました。これを小耳に挟んだ玉妍は、侍女の貞淑(ふん、これまたすごい名前負け)に命じて魚に水銀を仕込ませたはず
。晞月はね、アホだけどそこまで悪どくないですよね
。
魚に毒を仕込むことにしたのはたぶん、蘇緑筠こと蘇緑筠が「魚を食べると元気な子が生まれる」と教えていたのを利用したんじゃないかしらね。蘇緑筠自身はとってもええ人なんやけどね。
愚かな玫常在は、どんどこ毒入りの魚を食べ続けたために「怪物」を死産してしまいました。玫常在本人も、その後も出血が続いているそうです。
毒蛇事件
次に儀貴人が妊娠したと聞いた玉妍は、早速、儀貴人の部屋に毒蛇を仕掛けます。ここもまた明確ではないけれど、コイツの他にそんなことするやついないっしょ。晞月は双喜の「毒のない蛇」ですら大丈夫なのか、と憂えていたようですし、琅嬅は儀貴人の子どもを手に入れるつもりだったのですからね。
こうして玉妍は儀貴人を「後宮の差配役」となった如懿に託すことに成功します。一石二鳥を狙ったのです。
裏切り者=阿箬
玉妍は、阿箬が乾隆帝への下心と野心を抱いているのを見抜き、阿箬に如懿を裏切らせました。その一方で、儀貴人は毒入り魚を食べ続けたため、こちらは3カ月で流産してしまいます。
その後は巧みに琅嬅を焚きつけ、「犯人は如懿」と決めつけて調査をさせました。何せ侍女の阿箬が付いているのですから、如懿を陥れることなど朝飯前です。
こうして如懿は皆に後ろ指をさされ、降格の上軟禁されてしまいました。ここまでは前回の18話です。その後も玉妍はまだまだ攻撃の手をゆるめません。
以夷制夷
敵をもって敵を制す~まさにこの言葉通りで、玉妍は次に玫常在と儀貴人、そして阿箬を利用して如懿を殺そうとします。
玫常在
玫常在は早速、鞭を隠し持って如懿を襲いに行きます。でもこの時はまだ門番がいたので、如懿はひどく叩かれはしたものの、すぐに門番、そして惢心も駆けつけてなんとか事なきを得ました。この様子を見た永璜は乾隆帝に訴え出ようとしますが、如懿は関わるな、と押しとどめます。
玉妍は、この話を早速琅嬅に知らせ、いっそ門番は置かない方がいいと唆しました。
儀貴人
また見舞いと称して儀貴人にも嫌味を言いに行きます。犯人は如懿だったと念を押し、子どもを失ったばかりの儀貴人に、わざと、自分が妊娠したことを見せつけました。そして儀貴人が子宮内の遺残を取り出す薬(紅花牛膝汁)を飲んでいるのを「あまり飲み過ぎるとよくない」と言いながら、そのまま異物が出てこないのではもう妊娠はできない、後はぼろ雑巾のように捨てられるだけだ、と言い捨てます。そんなこと言われたら、飲まずにいられませんよね。
儀貴人は、こみ上げる怒りを如懿にぶつけに行きました。短剣で如懿を刺そうとしたのを海蘭が体を張って庇います
。
海蘭はたまらず、乾隆帝に直訴しました。乾隆帝は李玉に延禧宮を厳しく見張るよう命じます。
その後儀貴人は、玉妍の思惑通り(薬の飲み過ぎで)亡くなりました。
阿箬
阿箬の下心と野心をいち早く見抜いたのも玉妍です。でもさすがに乾隆帝が「側に置く」とは思いもよらなかったようです。乾隆帝は阿箬に「慎」という名を与えて常在にしました。
同じ邸に住むことになった玉妍から、乾隆帝はまだ如懿に未練があると聞かされた阿箬は、如懿に「毒菓子」を送ったそうです。これは鈕祜禄氏が阻止しました。
乾隆帝の出した結論
鈕祜禄氏は乾隆帝に、如懿を庶人にして冷宮に送るよう命じます。乾隆帝はまだ調査が終わっていないと反対しましたが、たとえ調査をしたとしても、どのみち答えは2つしかないのだと諫められました。
1つはすべてが如懿の仕業、もう1つは皇后と側室たちが皆で徒党を組んで如懿を陥れたかのどちらかだ。
このままでは早晩誰かに殺されてしまう、それぐらいなら、たとえ冷宮に送られても命長らえて時を待つべきではないか。
そう言われた乾隆帝は、涙を呑んで、如懿を冷宮に送ることにしました。如懿は最後に1度だけ乾隆帝に会いたいと訴え、その願いは叶えられましたが、乾隆帝は希望を持たせるようなことは一切言わず、冷たく追い払います。
冷宮へ
如懿は惢心だけを連れて冷宮へ行きました。太監の三宝も連れて行ってほしいとすがったのですが、如懿は海蘭のために残るよう命じます。惢心は李玉に簪を返しました。李玉は、また戻ってきたら付けてやると約束します。見送りは彼らと蘇緑筠だけでした。
冷宮は聞きしに勝る、まるで牢獄のような場所でした。そこにいるのは先帝の妃だった者ばかりですが、そのほとんどは正気を失っていたそうです。ただ一人、吉太嬪という「老婆のように見えるけれど実際はまだ35歳」の女性だけはシッカリしていて、皇后まで上り詰めた「烏拉那拉氏」の姪がこんなところに送られたのか、と憐れんでくれました。
感想
乾隆帝の如懿への態度は、好意的に解釈すれば、無力な自分を恥ずかしく思っていたからだと思いたいですよね。いくら何でも、あそこで阿箬まで側室にして鼻の下を伸ばしているだけとは思いたくない。あの冷ややかな微笑からして、阿箬はきっと「蛇の生殺し」にされるに違いない、と踏んでますが?
また吉太嬪はなかなか良さそうでしたよね。態度は冷たかったけれど、冷宮での生き延びるノウハウを教えてくれそうで頼もしいです。何せ最後は「紫禁城に散る宿命」ではあっても一旦は「王妃=皇后」になるのでしょうからね
。
続きもとっても楽しみですね。
- 関連記事
-
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 あらすじと登場人物一覧
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 最終回 あらすじと感想 緑梅の記憶
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第86話 暴かれた真実〜衛嬿婉の悪事一覧
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第84&85話 嬿婉包囲網
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第82&83話 嬿婉許さんっ!
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第80&81話 決別〜如懿、よくやった!
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第77〜79話 もう涙が止まらない
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第74〜76話 決別
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第72&73話 如懿が全身で泣いていました
- 如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第70&71話 顎関節症になりそうです