如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第28&29話 してやったり
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中国史劇、【如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~】の28話「寵愛の裏側」と29話「毒の贈り物」を視聴しました。相手が阿箬だからしてやったり!だけど、ちょっと考えると実に怖いホラーでしたね
。以下早速ネタバレです
。
自作自演
如懿
鈕祜禄氏は如懿の自作自演を見破っていました。が、実際に皇后たちが如懿の命を狙ったのは確かだからと不問に付してくれます
。如懿は恐れ入ったと微笑み、今後の行動についても指南してほしいと頼みました。鈕祜禄氏は、後宮で誰か一人だけが寵愛を受けることは望まないと教えます。それで如懿は、敢えて地味な装いに徹し、これまで以上に謙虚にふるまうことにしました。
海蘭
また海蘭は、大きなお腹を抱えて翊坤宮にやってきて、如懿にヒ素を盛った犯人に対して憤りを露わにします。如懿は葉心に席を外させると、あれは狂言だったのだと教えました。海蘭は驚きながらも、実は自分もそうだったのだと打ち明けます。如懿は、お腹に子どもがいるにもかかわらず、如懿のために敢えて危険を冒してくれた海蘭に言葉もありませんでした。
実の姉妹の如く
海蘭は、子どもが生まれたら如懿に育ててほしいと頼みます。海蘭は家柄が良くないため、自分では子供を育てられないそうなのです。他の妃嬪には子どもがいるわ。お姉さまにも必要よ。第一皇子の永璜は今、如懿に代わって蘇緑筠が育てていますが、玉妍が早速、永璜を如懿に返せば乾隆帝からの寵愛が無くなると、蘇緑筠を脅したのです。
如懿はせっかく授かったのに、と惜しみながらも、海蘭の好意をありがたく受け取ることにしました。分かったわ。我が子のように慈しむわ。
乾隆帝の報復その1
見せかけの寵愛
前回も仄めかされていたように、乾隆帝はこの3年間、一度も阿箬を抱かなかったそうです。その理由は、阿箬を側に置いたのは見初めたからではなく、放っておけば誰かに口封じをされると憂えたからなのだそう。しかもそれも、阿箬を心配したのではなく、阿箬が死んだら如懿の無実を晴らせない、と考えたからなのだそうです。それに阿箬を利用して、他の小うるさい妃嬪たちを遠ざけることもできますからね。
ある日のこと、妃たちの宴に招かれた乾隆帝は、如懿が戻ってきて嬉しいと語り、これを記念して阿箬を嬪に昇格させました。ちなみに位は「常在」→「貴人」→「嬪」→「妃」→「貴妃」となるようですね。琅嬅は、子どもも生んでいないのに、と意見しましたが、乾隆帝は問題ないと、相手にしません。それで琅嬅は、今夜の夜伽は阿箬で決まりだ、と寛容さを見せました。もちろん、阿箬の顔は複雑です。
嫉妬
そして、貴妃の晞月はもとより、第4皇子を生んだことで嘉嬪となった玉妍は、同居している阿箬が自分と同じ「嬪」になったことに不満を隠せません。浅はかな阿箬はそんな玉妍を挑発するように追い抜いて行ったので、お前とは格が違う、とやり込められてしまいました。玉妍の侍女=麗心にまで馬鹿にされた阿箬は麗心を殴りましたが、逆に玉妍に張り飛ばされてしまいます
。これも躾けよ。
その様子を如懿と海蘭が近くで見ていました。阿箬の侍女の新燕は、皆妬んでいるだけだ、と慰めます。今夜の夜伽の用意をしましょう。
生涯奴婢
その夜、阿箬は捨て身の覚悟で乾隆帝に迫ります。でも乾隆帝は、お前は奴婢で妃ではない、と言い渡しました。なんと阿箬はこの3年間、いわゆる「夜伽」をしているはずの時間、ずっと薄い絨毯の上で跪かされていたのだそうです
。日本で言うところの「土下座」ですよね~。
これで阿箬の癇癪はますますひどくなっていきました。でも、晞月のスパイの新燕はまだ真相を知らないため、晞月もそこまで気づきません。いつ阿箬が口を割るのではないかと憂うばかりです。晞月は父の権威を振りかざして阿箬に罪を擦り付けようとしていました。その後、阿箬の父が職務中に死亡したのは果たして偶然なのでしょうか
。
和解その1
如懿が冷宮から戻って翊坤宮に住むようになっても、乾隆帝のお渡りはありませんでした。海蘭はそれを不満に思いましたが、如懿は双方にまだわだかまりがあるのだと説明します。
そのわだかまりもついに解ける日がやってきました。如懿の風湿と気鬱が改善し、腕輪に仕込まれた零陵香をひそかに取り除く手配をしていた頃、毓瑚が如懿にすべてを明かしたのです。
毓瑚は乾隆帝から雲徹の異動を命じられるとすぐに如懿の意見を聞きに来ました。如懿は神聖な坤寧宮が良いのではないかと答えると、毓瑚は頷きながら、乾隆帝は如懿の頼みが無くても雲徹に報いるつもりだったと教えます。乾隆帝は雲徹と趙九宵のふたりに如懿を守るよう命じていたのだそうです。また海蘭が与彬を冷宮に行けるよう手配できたのも、乾隆帝が斉汝に命じたからだと打ち明けました。
如懿は早速養心殿の乾隆帝に会いに行きます。そこで乾隆帝は、如懿が作った小物や刺繍をした手巾の数まで言い当てました
。凌霄花の花も慰めになったか?
こうしてふたりは和解しました。
乾隆帝の報復その2
乾隆帝は迎春の宴で、皆には真珠を贈ったのに、阿箬には「辰砂」を贈りました。阿箬が抗議しても、聞く耳を持ちません。もはや毓瑚からも「皇子を殺した犯人は阿箬」との報告が上がってきたからです
。
毓瑚は、あの時阿箬とともに証人となった太監の実家に阿箬から銀子が届いたことを突き止めてきました。阿箬は必死で否定します。彼らとは一切交流がない。しかも太監のひとりは服役中に喉を潰したと聞いている。証言できるはずがない。
それを聞いた如懿は、彼らとは交流もなく、面会した記録もないのに、なぜ喉が潰れたと知っているのか、と尋ねました。阿箬は人から聞いたと答えると、乾隆帝はすかさず誰から聞いた?と問い詰めます。阿箬はその後はずっと「記憶にない」と繰り返しました
。業を煮やした玫嬪が耐え切れずに怒鳴りだします
。
当時あれほど詳しい供述をしたのに覚えていないなど信じられない!!私の子どもを殺したのはお前だ!!
海蘭も黙っていません。当時は阿箬が捜査を阻み、偽証をしたために如懿が疑われた。しかも寝殿の化粧台の下に辰砂を隠すなどあり得ない。寝殿に自由に出入りし、辰砂を仕込める者は限られている。ご丁寧に沈水香まで付けた
。
この訴えを聞いている晞月と琅嬅、そして素錬の心中は穏やかではありません。意歡あらため舒貴人(じょきじん) は、そんなことは侍女にしかできないと断言しました
。玉妍はこの機に乗じ、冷宮にいる如懿を襲ったのも阿箬だろうと決めつけます
。
乾隆帝は、正直に白状しなければ、皇子殺しと如懿襲撃未遂事件の罪として辰砂を味わわせると脅しました。如懿は、太監を大勢抱き込むような大それたことを阿箬一人ができるはずがない、裏で糸を引くものがいたはずだ、と進言します。阿箬は思わず晞月をじっと見つめました
。
が、晞月は、私を見るなんて呆れる、と反論し、家族の安否も考えず悪事に手を染めるなんて!とひそかに阿箬をけん制します。阿箬の弟たちは晞月の実家が監禁していたのだそうです
。
玫嬪は再び騒ぎ出し、乾隆帝も、このおままにはしておかぬ、今度こそ真相を突き止める、と息巻きますが、琅嬅が、今日はもう遅いから明日にしては、と押しとどめました。その直後、不安になった晞月は琅嬅のもとを訪れますが、琅嬅はすべての罪を阿箬に擦り付けるつもりです
。晞月のスパイの新燕がそれを阿箬にとくと言って聞かせました
。
翌日は、罪人の服を着せられた阿箬が、乾隆帝と如懿の前に引き出されます。阿箬は観念し、皇子ふたりを殺したのは自分だと偽証しました。でも冷宮の如懿を襲ったのは自分ではない、とキッパリ否定します。それを新燕が覆しました。新燕は、阿箬が如懿の手巾を見つけた時はたいそう怒って、如懿を始末したいと語っていたと証言して、如懿への恨みはかなり根深いことを裏付けます
。
お許しください。もう隠しておけません。何もかもお認めになった方が身のためですよ。
新燕の言葉はまさに阿箬がかつて如懿に放った言葉なのです。阿箬もとうとう観念しましたが、最後に如懿への恨みをぶちまけました
。
何かにつけて利口な私を押さえ込もうとした上、私が陛下に好かれると追い出そうとしたわ! (
)
乾隆帝は耳を疑います。朕がこの3年どう接してきたか、夜伽の際、何をされたか申してみよ。
阿箬は泣きながら真相を明かしました。その上、誤解している皆からは嫉妬されて虐げられる、とわめきます。乾隆帝は、主人を裏切るような腹黒い邪心を持つ者は虐げられて当然だと言い渡しました。
和解その2
如懿は真相を知って、ようやく乾隆帝との間にできた溝が消えたと感じました。乾隆帝も、もう二度と二人の間に溝を作りたくないと誓います。

制裁
有能な毓瑚は、阿箬の裏に晞月や琅嬅がいたらしいことも突き止めてきました。が、乾隆帝はまだふたりを罰することができません。特に琅嬅は皇后であり、ふたりの子どもを成したからです。でも晞月に関してはそこまで寛容にはなれず、もう少し泳がせて様子を見ることにしました。
阿箬は琅嬅の罪を背負わされて口を封じられます。どうやら口がきけなくなる毒を飲まされたようです。
ほか
瓢箪から駒
如懿は、海蘭の食欲が旺盛すぎるのを心配して江与彬に相談しました。与彬は診察をして心配ないと答えたものの、海蘭のお腹があまりにも大きくなったことに気づき、薬の殻を調べます。その結果、与彬が調合したよりも多くの食欲増進剤?が含まれていたことが判明しました。これは胎児には影響はありませんが、海蘭がひどい難産を強いられることが予想されます。
魔性の女
徹雲が坤寧宮に戻ってきたのを知った嬿婉は、早速媚びを売りました。優しい徹雲は如懿に、嬿婉の異動を依頼します。如懿も、嬿婉が性悪なのは知っていましたが、徹雲の気持ちに免じて頼みを聞いてやるようです。これを海蘭に話せば、嬿婉が「第二の阿箬」だと分かったのにね
。
感想
阿箬はとんでもない自意識過剰女だけれど、やっぱりおばさん個人としては、乾隆帝の人格を疑っちゃいます。結局この人が自由に采配できるのは後宮の人事(位)だけなんだろうけど、どうもやり方が姑息で陰険じゃない?
そんな風に考えると、海蘭への仕打ちも、案外乾隆帝か?などと勘繰ってしまいそうです。大事な子どもに毒を盛った罰を与える、とかね。いや、それはさすがにうがちすぎでございましょうが
。
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