如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第30&31話 亡霊騒動
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中国史劇、【如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~】の30話「命懸けの出産」と31話「亡霊騒動」を視聴しました。いや~この攻防は実に面白いですね~。いったん腹をくくった如懿は、相手が誰であろうとそう簡単には負けません。以下早速ネタバレです
。
海蘭の出産
安胎薬の配合を変えさせたのは玉妍でした。その目的は、あわよくば胎児が育ちすぎることで出産を困難にさせ&海蘭の生気を吸い取らせて海蘭を葬ることでしたが、もしその目的が叶わずとも、海蘭のお腹に痣=妊娠線を付けさせて、乾隆帝に嫌われる様仕向けたのだそうです
。
江与彬のおかげでこの小細工が明らかになり、なんとか出産にこぎつけた海蘭でしたが、玉妍は海蘭の出産に合わせて与彬を遠ざけました。兼ねてより懐柔していた許侍医を出産に立ち会わせた玉妍は、胎児が育ちすぎたためになかなか降りてこないことを理由に分娩促進剤を使わせます。それで皇子は無事に産まれましたが、海蘭は出血多量で意識を失ってしまいました
。
与彬がいないことに不安を抱いた如懿はあらかじめ惢心を乾隆帝のもとに遣わし、斉汝を呼んでこさせます。斉汝はすぐに海蘭を診察して止血し、気力を補う薬を処方してくれました
。
が、海蘭が弱った分、皇子は丸々と太った福々しい赤ちゃんで、産声も誰よりも逞しかったそうです。乾隆帝は喜んで、赤子を永琪(えいき)と名付け、海蘭には「愉」の名を与えて嬪に昇格させました。そして永琪は、海蘭の望み通り、如懿が育てることになります。
乾隆帝は、その労もねぎらいたいと海蘭を夜伽に指名しました。でも、玉妍の思惑通り、妊娠線にはぎょっとして、恥じ入る海蘭の言う通り、そのまま帰してしまいます。
その一方で如懿は、三宝に許侍医を見張らせていました。乾隆帝は許侍医を解雇したのですが、彼が宮中を出ていく前に貞淑と話していたとの報告を受けた如懿は、ようやく、玉妍を疑いだします
。晞月は皇后にべったりでそれは玉妍も同じでしたが、玉妍が晞月に面従腹背なのはお見通しだったからです
。
阿箬の亡霊
報復
李玉から、阿箬は一生口がきけなくなったと聞いた如懿は即座に乾隆帝の意図を察しました。つまりはもう「証言」ができないということね?
如懿は、他の誰に裏切られるより辛かったと語って阿箬を冷宮に送りました。その阿箬に一人の侍女が「阿箬から頼まれたもの」を渡すと、阿箬はそれで首を吊って自害したそうです。
阿箬の遺体は、ちょうど海蘭が出産をしていた頃に焼かれました。その時何か「奇妙な現象」が起きたと噂になります。それは琅嬅の耳にも届いたため、琅嬅は早速乾隆帝に報告しました。これもすべては如懿がもたらした凶事だと伝えます
。
晞月の乱心
乾隆帝は、皇后たるもの「怪力乱神」を語ってはならぬと諫めました。琅嬅はそれで亡霊についての緘口令を敷くのですが、その後阿箬の三十五回忌に翊坤宮に「鬼火」が現れます。これを聞いた晞月は真っ青になりました
。そしてその晞月の前には阿箬の亡霊が夜な夜な現れるようになります
。晞月は夜も眠れず、ノイローゼになりました
。
それを聞いた玉妍は琅嬅を誘って見舞いにやってきます。すると晞月は早速琅嬅に食って掛かりました。なぜ阿箬は「黒幕の琅嬅」のもとではなく、私のところに現れるのか?私は皇后のためにしただけなのに??
玉妍は晞月が乱心したと決めつけて頬を殴りつけました。琅嬅もまた乾隆帝にそのように伝え、会いに行かぬ方が良いと釘を刺します。
種明かし
実はこれ、最初の奇妙な現象はさておき、あとはすべて如懿の策略によるものでした
。阿箬の三十五回忌にはリンを撒き、晞月が体を温めるために飲んだヨモギ酒の中には江与彬が「幻覚を見る草」を忍ばせておいたそうです
。でもすべては晞月が身に覚えがあったからです
。
露見
和敬公主が双喜に「蛇」の話をしていたのを漏れ聞いた如懿は、早速三宝に双喜を調べさせました。それで確信を得た如懿はすぐに乾隆帝に報告に行きます。乾隆帝は即刻双喜をひっとらえ、拷問に掛けました。双喜は、冷宮への毒蛇や食事への小細工は認めましたが、最初の儀妃に対する毒蛇については頑として否定したそうです。
それなのに乾隆帝は、背後に琅嬅の影を感じたからか、ここは晞月を黒幕にして幕引きしたい様子でした。肝心の晞月は、双喜が捕まったと聞いて駆けつけてきますが、李玉から「すべてを話した」と聞いては堪えられず、卒倒してしまいます
。乾隆帝は彼女を咸福宮に永久に閉じ込めるつもりのようです。もう侍医も派遣しない
。
宣戦布告?
それでも如懿は納得できませんでした。その後、永琪を連れて琅嬅に会いに行く時、姚黄の牡丹の刺繍をした着物を着て行ったのは、あるいはわざとかもしれません。その色の牡丹は皇后琅嬅の花とされているそうなのです。長春宮にはちょうど嬿婉がその花を運んできたところでした。如懿は雲徹のために、嬿婉の仕事が楽になるよう手配してくれたそうです。
ほか
永璜
玉妍から入れ知恵された蘇緑筠は、永璜の嫁に、自分の従妹の娘の伊拉里(イラリ)氏を迎えるよう、乾隆帝に進言しました。高官の娘では気が強くて永璜が可哀想だというのがその理由ですが、第一皇子に自分の親戚をあてがって、地位を盤石にしようという魂胆です。
が、如懿も、その方が勢力争いに利用されることなく、永璜のためにもよいと判断したようです。その永璜はすっかり大人びて、如懿に会いに来るにも蘇緑筠に気を使ってこっそりやってきました。如懿はそんな永璜のために、乾隆帝も呆れるほど時間をかけて筆を選びます。
婉常在
蘇緑筠の鍾粋宮には婉常在が同居していました。どうやら数年前に一度だけ寵愛を受けた女性だそうで、乾隆帝がめずらしく鍾粋宮を訪れても、邪魔をしてはいけないと姿を見せないほど奥ゆかしい女性でした。どうやら絵が得意のようです。
感想
前回、海蘭の薬に小細工したのは乾隆帝ではないか、などと疑ってしまいましたが、小細工はしないまでも、自分のために命懸けで出産してくれた海蘭を、あの簀巻きのまま帰すなんて、やっぱりこの男は冷たいやっちゃ、と思わずにいられません。しかも、それが最大の任務とはいえ、誰にでも「そなたの子が欲しい」とか言ってるし
。お好きな方には申し訳ないけど、やっぱこのキャラは好かんわ
。
また阿箬ですが、本当に自殺したんですかね。頼まれものと言ってたけど、口がきけないのに、どうやって伝えたのかしらね。筆談か身振り手振り?
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