如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 ネタバレと感想 第32&33話 諸事件の真相
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中国史劇、【如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~】の32話「身代わり」と33話「末期の報復」を視聴しました。ここではこれまでに起きた???な事件の真相がかなり明らかになりましたね。以下早速ネタバレです
。
末期の報復
静かな復讐
まずはその真相から参りまするね。阿箬の亡霊騒動以来、咸福宮に監禁されていた晞月は、見るも気の毒なほどに衰弱していました。斉汝によれば、あと数日の命だそうです。それを聞いた如懿は惢心を伴って最後の別れに行きました。そう、如懿は、死を迎えようとしている晞月に「真相」を伝えに行ったのです
。
それはてっきりあの腕輪のことかと思いきや、それだけではありませんでした。なんと、晞月の薬には長年「毒」が混入されていたのだそうです。それを管理しているのはもちろん斉汝です。斉汝を操れるのは乾隆帝か鈕祜禄氏しかいません
。
これを聞いておののく晞月に如懿は止めを刺します。それがあの腕輪です。晞月は最後まで琅嬅を信じて如懿の言葉を信じようとしませんでしたが、如懿は晞月の目の前で腕輪の細工を外し、中から零陵香を取り出して見せました。私たちが身ごもらなかったのはこの腕輪のせいよ
。
これは後に琅嬅の言葉からも明らかになります。琅嬅は最大のライバルである如懿、そして晞月が妊娠せぬよう最初に手を打っていたのです
。
晞月は代わりに琅嬅の悪事を暴露しようとしますが、如懿はすべてを話したいなら、聞くべき相手(=乾隆帝)に話すがいいと立ち去りました。晞月は必死で如懿に追いすがります。お願い、陛下に会わせて!!
如懿はその足で乾隆帝の元を訪れ、晞月はもう余命いくばくもない、高斌への言い訳のためにも会っておいた方がよいとさりげなく促しました。もちろん晞月の告白を聞かせるためです。
琅嬅の悪事
晞月は貴妃に封じられた時の衣装をまとい、最後の対決に臨みました。墓場まで持っていくつもりだったがすべて告白することにしたと聞いた乾隆帝は、それが真相であれば、家族は一切罰しないと約束します。琅嬅は琅嬅の悪事を洗いざらい告白しました
:
- 王欽に蓮心を嫁がせて乾隆帝の動向を探らせた
- 阿箬に恩を売って如懿を裏切らせた
- 永璉の死を如懿の呪いだと思い込み、晞月に命じて冷宮に毒蛇を送らせた
- 重陽節で如懿を焼死させよと指示した
- 玉妍が如懿に風湿を生じさせる食事を与えようと提案したため、晞月にその細工を命じた
- 高価な腕輪を与えて恩を売っていたが、そこには不妊をもたらす毒が仕込まれていた
乾隆帝は信じようとしませんでしたが、最後の腕輪に関してはそうも言っていられません。実際に、皆が身ごもっている中、腕輪をしていた晞月と如懿だけが妊娠しなかったからです。
また晞月は、斉女に晞月を弱らせる処方をしたのも乾隆帝だったのか、と食い下がります。乾隆帝は特に驚いた風でもありませんでしたが、キッパリ否定もしませんでした。
晞月は最後に恨み言を連ねます。私がこんな「毒婦」になったのは乾隆帝のせいでもある。もし生まれ変わったら、平凡な家庭に嫁いで良妻賢母になりたい。乾隆帝は晞月への諡号に「賢」の文字を与えると約束しました。
晞月の復讐
そして晞月はここで最後の復讐に打ってでます。どうやらその頃、咸福宮では「疥癬虫」(ダニ)が大量発生していたらしく、侍女の星旋もそれで命を落としていたのだそうです。晞月は乾隆帝に勧めた座布団に疥癬虫を付着させておきました
。乾隆帝が立ち去ると、茉心に座布団を燃やすよう命じます。もしかしたらお茶の中にも何か(自分が飲んでいた薬?)を忍ばせていたのかもしれません
。
晞月は雪が見たいと言って茉心と外に出て絶命しました。茉心には必ず仇を討つよう言い残しています。そして乾隆帝は約束通り「慧賢皇貴妃」という諡号を贈ったそうです。
その後晞月の怨念は実を結び?、乾隆帝は体中にできた湿疹で寝込むことになりました。これを看病した如懿も同じ目に遭ったそうですが、こちらは軽くて済みそうです
。
闇の真相
晞月に毒を盛らせた犯人
晞月の死亡を受けて、鈕祜禄氏が話していました。斉汝に命じ、何年もかけて晞月を弱らせたのは、この鈕祜禄氏だったのです
。目的は朝廷での高斌の力を抑えるためでしょうか
。
那爾布の死の真相
また如懿の父=那爾布を殺したのは、この高斌だったそうです。福珈の報告を受けた鈕祜禄氏は、乾隆帝は知りたくないだろうから知らせない、如懿も知ったら黙っていないだろうから様子を見ると語っていました。
戦々恐々
乾隆帝が晞月に会いに行ったと聞いた琅嬅は戦々恐々としていました。素錬は、晞月が何も言うはずはないと慰めますが、その後、乾隆帝が如懿に、有無を言わさずあの腕輪を外させて新しい翡翠の腕輪を贈ったと知ると、居てもたってもいられません
。陛下は何もかもご存じなのよ!
その頃蘇緑筠にまた皇子が産まれたそうで、三十路を過ぎた琅嬅は焦りまくり、処方された薬を2倍にして煎じさせて、かえって体調を崩していました。
陰湿な苛め
前回、如懿の衣装の姚黄の牡丹の模様を指摘した玉妍は、それは皇后しか身に着けられない花だから、衣装をびりびりに破いて捨てろと促しました。如懿は、色が気に入って着ただけで、花にまで気づかなかったと語り、寛容な皇后は気にしないだろうと交わします。そこまで言われたら、もう琅嬅も何も言えませんね。この人に残されたのは「優しくて寛容な皇后」というレッテルだけですからね
。
如懿が出て行ったあと、嬿婉は誤って牡丹の鉢を落として割ってしまいました。しかも嬿婉はここで如懿を褒めたから尚更です。琅嬅と玉妍は嬿婉をこっぴどく叱りつけました。玉妍は嬿婉を侍女として引き取って厳しく躾けると申し出ます
。
この躾がまったく子供じみた「苛め」で呆れましたね。玉妍は如懿の幼名の青桜から「桜」の字を取り、嬿婉を「桜児」と改名した上で、さんざん嫌がらせをしてのけます。蘇緑筠から、嬿婉は以前乾隆帝を誘惑しようとしたと聞くと、その苛めはますますひどくなりました
。
偶然これを知った雲徹は再び如懿に助けを求めようとしますが、嬿婉のことがきっかけで如懿まで嫌な思いをしたと聞くともう何も言えません。如懿も一旦は嬿婉を助けようとしましたが、海蘭から嬿婉には気を付けろと言われたために、見捨てることにしたようです
。
玉妍の過去
今回は玉妍の過去も明かされていました。例の世子とは両思いだったのに、いきなり清朝に嫁ぐよう命じられて、泣く泣くやってきたのだそうです。玉妍は皇子を生んで力をつけることで、その世子の役に立とうとしていたようです。
感想
晞月は確かに意地悪で我儘だったけれど、可愛いところもありましたよね。悪いのはちょっと足りない晞月を利用した琅嬅と玉妍ですよ
。そして、晞月も言っていたように、見て見ぬふりをしている乾隆帝も責任大です
。残された茉心が仇を討てると良いなあ
。
でもって玉妍は、お好きな方には申し訳ないけど、まったく同情できません。むしろ嬿婉の方がずっと気の毒です。雲徹の純情を踏みにじった悪女だけれど、あの時代、貧しさを脱するために体を張って生きようとする嬿婉は、決して第二の阿箬でないと、思わず応援したくなります
。雲徹と幸せになれれば一番良いけど、そうでなければ乾隆帝を篭絡して玉妍の鼻を明かせ
!と思っちゃいますわ
。
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こんにちは。
慧貴妃、最後にひと暴れ、陛下にも仕返ししたのでふた暴れ、でしたね。
とんだ性悪でしたが、こんさんがおっしゃるように皇后と嘉妃は更に性悪です。今後どう皇后の本性が暴かれていくのか楽しみです。
全く同じ時代設定の「瓔珞」を先に見てしまい、こちらはやられたら必ずやり返し、すぐに答えが出ると言うか、展開が早かったので如懿伝ののらりくらりの展開に始めは退屈していましたが、最近はとても楽しく見ています。是非瓔珞もご覧になって頂きたいです!