如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃 最終回 あらすじと感想 緑梅の記憶
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中国史劇、【如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~】もついに最終回を迎えました。表現は不適切かもしれませんが、悲劇の最終回としてはこれ以上望めないほど美しく、また心打つ物語に仕上がっていて感動しました。以下ネタバレのあらすじです
。
思い出の城楼
乾隆帝が木蘭囲場に出かけている間、如懿は容珮と共に久しぶりに外出しました。容珮は駕籠を手配していましたが、如懿は歩いて行くと微笑みます。城楼からは一人で登って行きました。そこは乾隆帝、否、弘暦との思い出の場所なのです。
その夜如懿は外に出て風にあたりながらお茶を飲みました。容珮にも一緒に座ってお茶を飲むよう勧めます。容珮は掟に反すると断りましたが、如懿は、掟などどうでもいい、これまでずっと立ちっぱなしで仕えてきたのだから、座って相手をしてほしいと促しました🍀。あなたに初めて会った日を思い出すわ。身寄りのない容珮は、その日を一生忘れないと語りました😿。如懿様に目をかけられ、お仕えできて幸運でした。如懿は、私こそ幸運だったと囁きます😉。それから如懿は、他にも色々覚えていると思い出を語って聞かせました🍁。
叔母に会うために初めて後宮を訪れた日のこと。その叔母に誘われた牆頭馬上(しょうとうばじょう)を見ていた時に初めて出会った弘暦と一緒に抜け出して行った先が城楼。またその城楼で数年後、その弘暦から「一緒になろう」と言われた。彼を愛するようになった如懿は、私がついている、安心せよ、と言う彼の言葉を信じ、頂きに一人でいるのは寂しいと言う彼の願いを叶えるために皇后になった。
容珮は如懿の気持ちを思いやり、乾隆帝が恋しいのだろうと尋ねます。でも如懿は即答しませんでした。色々あったわ。恋しいかしら。いいえ。容珮はあまりにも辛い経験をしたからだととりなしますが、如懿は、宮中では誰もが苦しむと答えます。
如懿は最近、色々な人のことを思い出すのだそうです。叔母の烏拉那拉氏や阿箬、琅嬅や晞月、緑筠や意歡、玉妍、そして嬿婉までも懐かしく思い出されるそうです。彼女たちが道を踏み外したのは、すべて後宮という場所のせい。永璜や永琪が生きていて、璟兕と永璟が成長していればどんなに良いか。想像してみて、後宮で何も起きなければ、彼女たちともここでお茶を飲めたかもしれないわ。そして陛下も。
如懿はお茶を飲み、薄くなったから茶葉を替えてきて欲しいと頼みました。容珮が立ち去ると傍に置いてあった「枯れた緑梅」に目をやります。容珮が戻ってくると、如懿は眠るような穏やかな顔で亡くなっていました😿。テーブルの上には永璂宛の手紙が置かれていたそうです。如懿の死を知った容珮は、おそらくはすべて「やるべきこと」をして、その後を追ったそうです。
訃報
如懿の訃報は木蘭囲場の乾隆帝にもすぐに届けられました。乾隆帝は驚いて死因を尋ねます。進保は、如懿は重度の「労咳」だったが薬を飲まなかったからだと伝えました。横で乾隆帝の世話をしていた陸沐萍は、如懿は金冊も印璽も受け取らず、重病と知りながら薬も飲まないなど乾隆帝の当てつけだと批判します。乾隆帝は、当然、コイツを怒鳴りつけました💢。でていけっ!朕と皇后のことに口出しするなっ!恥知らずめっ!失せろっ!!
進保は恐れながら、葬儀について尋ねますが、子どもたちのそれですら如懿に任せっぱなしだったこの男が決められるはずもありません😔。聞きたくないっ!出ていけっ!!😡
葬儀
如懿の葬儀は、海蘭が先頭に立って行ったようです。如懿を慕う側室たちは皆その死を惜しみましたが、ただ一人、寒香見だけは、如懿はこれでようやく昔の想い人と一緒になれたのだと語りました。海蘭は呆然とし、如懿に長く仕えた三宝は黙って紙銭を燃やし、蕓枝と菱枝は嗚咽を堪えるので必死です。3人にとっては容珮の殉死もどれほど悲しかったことか。
その頃、外の通りを乾隆帝が歩いてやってきました。門の前で立ち尽くしていると、そこへ永璂がやってきます。永璂は乾隆帝に、如懿に会いにきたのか、如懿は自由になったのか、と尋ねました。そう、如懿は永璂宛の手紙にそう書いていたのです。
私は重い病(呪縛)からやっと解放されて自由になったわ。あなたもやりたいことをやり、私と同じように自由になってほしい。己を大切に。
乾隆帝は、その後、あの半分だけ残った肖像画を見て、如懿の意図を思い知りました😨。おそらくは容珮が知らせたのでしょう、李玉が如懿の最後について詳細を報告します。乾隆帝はその絵と枯れた緑梅の鉢植えを見、最後に如懿が登ったと聞いた城楼へ、一人で登って行きました。そこで、まさに如懿がそうしたように「美しい思い出」を蘇らせます。そして最後は、如懿が最後に語った「蘭因絮果」を思い出し、如懿がどんな気持ちでそう言ったのかを思って涙しました
。
乾隆帝の決断
乾隆帝は、如懿の気持ちを尊重し、皇后として埋葬はせず、皇貴妃として弔いました👍。如懿に関する資料を一切記録から抹消します。世間には如懿は死去したと公表しました。鈕祜禄氏は、それではまるで廃后にしたも同然だと批判しますが、乾隆帝はこちらが「廃位」したのではなく、自ら皇后の座を降りたのだと答えます。本人が望まぬのに、無理に与えるわけにもいかぬ。鈕祜禄氏はそれで、乾隆帝が如懿を自由にしたいのだと察しました👍。
それから乾隆帝は養心殿に「梅塢」(ばいう)という場所を作らせて、そこで過ごすことが多くなったそうです。
9年後
それから9年後、乾隆帝は嬿婉の産んだ永琰を皇太子に冊封することに決めました。すっかり年老いた鈕祜禄氏は、皇太子の生母が錯乱状態で生きているのは世間体が悪いと助言します。そろそろ始末したらどうか。どうやら嬿婉があれから毎日飲まされていたのは、かつて自分が永璂に飲ませていた「毒キノコ」の汁だったようですね。もう髪は真っ白で見るからに老婆のような姿でした😨。王蟾と春嬋は、乾隆帝からだと言って「鶴頂紅」(亜ヒ酸)という劇薬を飲ませました。嬿婉はその死後、皇貴妃として「怜懿」の諡号を与えられたそうです。
寡夫として
治世40年で永琰を正式に皇太子に決めた乾隆帝は、自分はこれまで家族に恵まれてきたが、その皆が亡くなった今、単なる「寡夫」でしかないとこちらもすっかり歳をとった李玉に寂しそうに語っていました。
それから20年後、ついに永琰に譲位をして太上皇帝となって4年後、乾隆帝あらため弘暦は、己の死期を悟り、かつて如懿が切り落とした髪を大切にしまっておいた金の小箱に、自分の白髪を同じぐらい切り取って入れました。そこには、かつて如懿が刺繍をして雲徹に売らせたのを買い取った手巾も、同じくらい大事そうに入っています。そしてテーブルの上にはあの緑梅の鉢植えが置かれていました🌿。
お茶を入れて持ってきた若い太監は、その緑梅が芽吹いていることに気づきます❣️。太上皇、芽吹きましたよっ!!😃でも弘暦は、金の小箱を大事そうに両手で抱えながら息絶えていました。
その緑梅をバックに、乾隆帝の死後、烏拉那拉氏の女性が後宮に入ることは2度となかったと言う字幕が流れ、若々しい如懿がこちらに向かって歩いてくるシーンで最後は幕を閉じました。すっかり年老いて再び「弘暦」の心を取り戻した彼のもとに、如懿が戻ってきてくれたのでしょうか😼。
感想
あ〜ついに終わってしまいました😭。いや、乾隆帝がおかしくなってからはずっとこの日が来るのを待ち望んではいたのだけれど、それ以上に、如懿やその信奉者が愛おしく思えてなりませんでした💖。それにしても、この乾隆帝は本当にひどくなかったですか😔。ま、皇帝なんていうのはあんなものなのでしょうね〜きっと😥。
でもドラマとしては実によくできたドラマでしたよね👍。この愛憎ドロドロを割り引いても「よくできたミステリー」と言っても過言ではなかったほどです(ミステリー好きなので最上級の褒め言葉です🐒)。衣装やセットも実に豪華で見応えがありました。なんとか無事完走した今はただただ感無量です
。
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