三国志〜司馬懿・軍師連盟 あらすじと感想、登場人物一覧

三国志〜司馬懿・軍師連盟(全86話)

概要と見どころ

三国志(演義)と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、劉備玄德とその義兄弟の関羽に張飛、そして諸葛孔明と相場が決まっていましたが、これは魏を建国した曹操とその家族、そして彼らに仕えた軍師=司馬懿仲達とその家族に焦点を当てた物語です。前半(第一部)は文字通り「軍師連盟」と銘打たれ、後半(第二部)は「虎嘯竜吟」との副題が付いていました。これは「同類は相応じあう😈」という意味だそうです😏。

軍師連盟

かつては曹操を都尉に起用した司馬防を父に持つ司馬懿は、その父が曹操から曹操の暗殺容疑で投獄されたことを受け、その無実を証明したことから曹操、そしてその息子の曹丕にその非凡な才能を認められました。司馬懿は朝廷に入るのが嫌さに自ら脚を馬車に轢かせて出仕を断りますが😵、それも回復した後は、断る理由がなくなり、司馬懿は曹丕の軍師となりました。それ以降、司馬懿とその家族は「曹操の後継者争い」に翻弄されていきます。

またこの前半では、曹操の軍師である荀彧や郭嘉とのやりとりや、ライバルの楊脩との攻防も見応えがありました👍。

その後司馬懿は、身命を賭して尽くした曹丕からも、彼が皇帝になると疎まれてしまいます😓。曹丕は自分が父から受けた仕打ちをそっくりそのまま、否、それを超える非情さでもって息子の曹叡に与えました💀。司馬懿は、曹操から曹丕を守ったように、曹丕からも曹叡を守ろうと奔走します。義理の妹で曹丕の妻=皇后となった阿照にも協力を仰ぎましたが、ついには朝廷から追放されてしまいました。また曹丕は善政を敷くことより「権力のバランス」を取ることを優先させたため、何よりも改革を重んじた司馬懿とはしばしば対立していたのです。

虎嘯竜吟

後半はまさにこの副題通りでした。曹丕は曹叡を皇太子に封じて崩御し、司馬懿をはじめとする4人の補佐をつけるよう遺言します。が、これがまたバランスを考えて敵対する4人(2x2)を選んだため、補佐というよりはそれぞれの思惑が優先し、対立を呼んでしまいます。また母の死因を曲解した曹叡の哀しみと孤独にも焦点が当てられました😔。

また何と言っても後半の見どころは諸葛孔明率いる蜀との戦いです🎉。前半は「戦」のシーンはほとんど皆無&朝廷内での陰謀ばかりで物足りませんでしたが、後半は血沸き胸躍るシーンが満載で楽しめました😍。

終盤は、司馬懿の息子たちも、この虎と竜に含まれていきます😈。

家族愛

終盤はともかく、前半は特に「家族愛」も非常に好ましく描かれていました🌹。司馬懿の妻、張春華や使用人の侯吉、そして司馬家の大切な家族の一員=亀の意馬の存在も実に楽しくて和みました🤗。全編を通して陰惨なシーンも多かったのですが、そこかしこにコメディ要素が散りばめられていたのも良い緩衝材となりましたね💐。

まとめ

私的な感想を言えば、義を重んじて逝ってしまった関羽や孔明の方が好きですが、それではこの乱世で国をまとめることはできなかったのでしょう。曹操が基礎を築いた魏を守り、曹叡や曹芳という、ドラマ的には実に頼りなく見えた君主たちを支えながら国土を拡張し、ついには「晋」という一大王朝を築くことができたのは、ひとえに、あの司馬懿、否、司馬家に流れていた非情な血所以なのだと今では確信する所存です。

「軍師連盟」というだけあって、大勢の軍師が登場するのですが、その誰もが、考え方は違っても、国を思う心は同じというメッセージも強く印象に残りました。また映像もスケールが大きくて素晴らしかったですね💕。お気に入り度が星4つなのは、作品の出来がどうこうではなくて、あくまでも「好み」の問題ですので(曹操&曹丕親子が嫌い🙏)、時代劇がお好きな方にはぜひお勧めしたい作品です👍。

あらすじリスト

三国志〜司馬懿・軍師連盟〜ネタバレと感想 第1話 月旦評の陰謀

第2&3話 連判状の行方

第4話 処刑執行の罠

第5話 出仕を巡る決意

第6〜8話 停滞気味です

第9&10話 汲布を救え!

第11〜13話 勝敗ではなく善悪を問う

第14〜17話 見応えあったね!

第18&19話 命を賭けた大芝居

第20〜22話 洛陽遷都

第23&24話 春華の活躍に惚れ惚れ

第25〜27話 曹丕の思惑

第28〜30話 曹丕好かんわ〜

第31&32話 春華が可哀想

第33〜36話 司馬家の絆

第37〜39話 突然の訃報

第40〜42話 甄宓、よくぞ言った!

第43〜45話 再び朝廷へ

第46&47話 や〜っと面白くなってきた

第48〜50話 孔明vs仲達

第51&52話 泣いて馬謖を斬る

第53&54話 郭照奪還の策

第55〜57話 策士"司馬懿"の本領発揮

第58〜60話 木牛流馬

第61&62話 絶体絶命

第63&64話 命を燃やして

第65話 死せる孔明、生ける仲達を走らす

第66&67話 狙われた郭照

第68&69話 曹叡の決断

第70〜72話 曹爽の横行

第73話 亀の計画

第74〜77話 なんでこんなことに!

第78話 張春華のために

第79&80話 咆哮

第81&82話 春華は仲達の良心だった

第83&84話 司馬懿の悟り?

三国志〜司馬懿・軍師連盟〜最終回 ネタバレと感想 ありがとう侯吉

登場人物

できるだけドラマに登場した時点の説明をしていますが、中にはネタバレになる場合もございますので、くれぐれもご注意くださいませ🙏。

司馬府

司馬懿・仲達(ウー・ショウポー〜張柬之@武則天):
魏の軍師。常に平身低頭するも、曹操からはその野心を見抜かれ「狼顧の相」と呼ばれる。妻の春華と亀の意馬をこよなく愛し、華佗から伝授された五禽戯という体操を欠かさない、剽軽な一面も併せ持つ

張春華(リウ・タオ〜穆霓凰@琅琊榜):
司馬懿の妻で江湖の出身。竹を割ったような性格。次男の昭を出産時には華佗が帝王切開をする。司馬懿が初めて呉に赴いた際には用心棒として同行する

司馬防・建公(チャン・シーチョン):司馬懿の父

司馬朗・伯達(李佑偉):司馬懿の兄

司馬孚・叔達(ワン・ドン):
司馬懿の弟でまっすぐで誠実な気性の持ち主。幼馴染の阿照(郭照、タン・イーシン)を密かに想い続ける

司馬師・子元(シャオ・シュンヤオ):
司馬懿と春華の長男。のちに夏侯玄(程誠)の妹=夏侯徽(張逗逗)を娶る

司馬昭・子上(タン・ジェンツー):司馬懿と春華の次男

柏霊筠(チャン・チュンニン〜海蘭@如懿伝):司馬懿の側室で(子彝)の母

侯吉(ライ・シー):司馬府の使用人。司馬懿を「若様」と呼ぶ

小沅(陸妍淇):柏霊筠の侍女で校事府出身

主な宗家

曹操(ユー・ハーウェイ〜劉備@三国志〜Three Kingdoms):
魏の大王で幼名は阿瞞(あまん)。

曹丕(リー・チェン):
曹操と卞夫人(陸玲)の長男

曹彰(郭洺宇):
曹操と卞夫人の次男。文学に秀でた心優しい人物で曹操のお気に入り

曹植(ジーン・オウ):
曹操と卞夫人の三男

曹叡(リウ・ファン):
曹丕と甄宓(チャン・ジーシー)の息子

曹芳(蘭卿):曹叡の養子

曹真(チャン・フー):曹操の甥

曹爽(ドゥ・イーフン):曹真の息子で曹麟の父。愛妾は曹麟の母の蒹葭

朝廷

荀彧(ワン・ジンソン〜言闕@琅琊榜):曹操の軍師。司馬懿の理解者

郭嘉曹磊:曹操の軍師

楊脩(ジャイ・ティエンリン):曹植の参謀で司馬懿のライバル

満寵(王力):許都の県令

陳羣・長文(褚栓忠):尚書令。司馬懿の良き友。司馬懿に側室を勧めて春華に殴られる

鍾繇(徐敏):廷尉。鍾会(劉岳)の父

鄧艾(リウ・リンジー):司馬懿の弟子

汲布(ルー・スーユー):
校事府校尉。かつて春華とは江湖で出会い、それが縁で夫の司馬懿とも親しくなる

郭淮(何翔)/孫礼(イェン・ジェ):
司馬懿の部下で軍人

劉備・玄德(王伯昭)

諸葛亮・孔明(ワン・ルオヨン)

趙雲・子龍(シャオ・ロンション)

劉禅(姜寒):劉備の息子で蜀の皇帝

姜維・伯約(白海濤):孔明の後継者

孫権(丁海峰):呉の皇帝

陸遜(盧星宇):軍師

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こん
Fさんへ
2022/08/20 (Sat) 07:18

拍手コメントをありがとうございます♪

Fさん、こんにちは〜(^^)/。
早速ありがとうございます!

大変お待たせしたのに、最後は息切れしちゃって、登場人物、手抜きになっちまいました^^;。いや〜こうして振り返ってみると多い多い(爆。後でまた追加したりしちゃうかもです。

そうそう、途中はイライラしたり、残酷な描写に愕然としたりしたものでしたが、終わってみるとやっぱり見応えのある良いドラマでしたよね。私もちとロス状態です。新しく始まった中国ドラマを何本か見てみたけれど、物足りなくて続きませんでした(苦笑。

しばらくはメンテナンスでやり過ごすことにします。それにね、今日は甲子園で地元の高校が準決勝に出るんですよ。勝てればいいけど難しいかなあ。もはや母の気分ですわ(笑。

また見応えのあるドラマをご一緒したいですね〜。まだまだ残暑が厳しそうですからどうぞご自愛くださいませね🍀。こん