女医明妃伝 あらすじと感想 第35話 「天の鉄槌」で初めて祁鈺が可哀想に思えた
リウ・シーシーさん主演の中国史劇、【女医明妃伝-雪の日の誓い-】の35話は「天の鉄槌」です。いや~これまたビックリしましたね~
。事象そのものは中国の作品ではよくお見掛けしますが、その解釈には苦笑しきりでした
。以下ネタバレのあらすじです
。
于東陽と祁鈺が祁鎮のいる西直門に駆け付けてきました。兄上っ!!
卑劣なエセンは、こともあろうに、祁鈺が王振と組んで祁鎮を陥れたと言い始めました。その証人に十三を連れてきます。十三は自分の犯した罪をすべて于東陽と祁鈺に擦り付け、ふたりが結託して祁鎮から帝位を奪った!と訴えました
。
我慢の限界に達した祁鎮は暴れだし、周りにいた兵をことごとくなぎ倒して、その際に折れた槍を十三に突き刺します
。
悪党はこの男だ!そなたらは于東陽と祁鈺に従え!!
祁鈺は門の上から祁鎮に呼びかけました。
父上の御霊に誓います!私に帝位を奪う気などありません!臨時に即位したのはオイラトから明を守るためです!!
祁鈺は、祁鎮を救い出した暁にはこの場で自害すると兵たちに誓いました。兄上に帝位を返還し、己の潔白を証明する!!陛下を救えっ!!
そうですよね~祁鈺の頑固なところは苦手だけど、それだけに一途で誠実であることも事実です。それなのに謀反を疑われてどれほど悔しかったことか
。
エセンは祁鎮に剣を突き付けて、明の兵たちに武器を降ろすよう脅しました。それに祁鈺も同意します。武器を降ろせっ!!兄上を見殺しにはできぬっ!!
祁鎮は大声で叫びました。開城してはならぬっ!
エセンは殺すと脅しますが、人質無しでどうするつもりだと、逆に祁鎮に嘲られてしまいます。
皆よく聞け!城門を死守してオイラトを撃退するのだ!朕が無能ゆえ、捕虜となり申し訳ない。朕の生死にかかわらず、城門を守れ!朕は退位した。祁鈺が皇帝だ。皇帝に従って都を守れ!!大明、万歳!!
これでこそ明の皇帝ですよね。祁鈺もその意気に感じて剣を掲げます
。大明、万歳!かかれ~っ!!
エセンは、そんなに死にたいなら殺してやる!と祁鎮に刀を振り下ろそうとしました。そこで雷がエセンを直撃します。まさに天の鉄槌ですね
。エセンは感電して身動きできなくなりました
。
祁鎮は、祁鎮を救おうとやってきた允賢とともに逃げ出します。そこを祁鈺が目にし、允賢!
と叫びますが、允賢は気づかなかったようですね
。
エセンの容態は思わしくなく、バヤンは允賢に治療を頼みに来ました。でも允賢は祁鎮を殺そうとしたからダメだと断りました。祁鎮もまた、エセンを助けたら、允賢が明を裏切ったことになる、と反対します。
でもバヤンは負けずに食い下がりました。ハーンはエセンに代わって北京に攻め込もうとしている、そのハーンを止められるのはエセンだけだというのです。それに、医師たるもの、どんな患者でも公平に診るべきではないのか?
允賢は医師としての良心から、エセンの治療にあたることにしました。その代わり、明の捕虜を解放すると約束して!
允賢はあらゆる治療を試しましたが、エセンは良くなりませんでした。そこで允賢は舌に鍼を刺し、その痛みで意識を取り戻させようとしますが、これも効果がありません。思い余った允賢は、自らの歯でエセンの舌を噛むという荒業に打って出ました。これが奏功し、エセンは意識を取り戻します。
この時允賢は、側にいたバヤンに後ろを向くよう命じたのですが、バヤンはつい覗き見してしまったのですよね。バヤンは允賢がエセンに「接吻」して治したと思い込んでいたようです
。いやいや白雪姫じゃないんだから
。
その頃祁鈺はなぜ允賢が生きていたのか、その理由を知りたくて、銭太上皇后に会いに行きました。祁鎮の無事を知った太上皇后は涙を流して喜びます
。
祁鈺が允賢のことを尋ねると、侍女が教えてくれました。美麟が允賢に自殺を迫ったことを知った祁鈺は、美麟を殺すと息巻きます
。でも于東陽は、皇后を殺すなどあってはならない、廃してもいけない、と戒めました
。今は汪英の力(財力)が必要な時なのです。
なんとか我慢した祁鈺ですが、夜中に悪夢にうなされて目が覚めました。允賢が殺されて、祁鈺を恨んでいるという夢です
。
祁鈺はやっぱり美麟を廃することにしました。
それを聞きつけた美麟が押しかけてくると、いかにも憎々しげに罵倒します。允賢が生きていたら、お前を妻になどしなかった!!
そう言ってそのまま美麟を絞め殺そうとしますが、呉太妃がやってきて押しとどめました
。祁鈺はこの母にも食って掛かります。皆で私を騙したなっ!!
聖旨に玉璽を押そうとしたところに、今度は太上皇太后がやってきました。あ~この人が来るとロクなことはないよね。ここでも祁鈺は汪英の財力を理由に思いとどまらされました。
その上太上皇太后は、允賢を殺そうとしたのは美麟の侍女だとでっちあげます。その侍女を打ち殺すよう命じると、允賢が戻ったら貴妃に封じると約束しました。そんなことで黙らされちまう祁鈺が哀れでしたね~
。
一方の允賢は、祁鎮から、何があっても生き延びるよう命じられていました。祁鎮は、エセンは允賢を気に入っているから、たとえ抱かれるようなことになっても、決して命を粗末にするなと言い含めます。
そのエセンは、祁鎮を殺そうとして雷に打たれたことを天意と受け止めていました。今祁鎮を殺すべきではない。それと同時に、雷に打たれても死ななかった自分もまた天に守られている、と豪語します
。いやいや、それは天じゃなくて允賢のおかげですって
。
今回久しぶりに宮中を舞台にしたシーンを見て、やっぱりおばさんは宮中ドロドロは好かん、とまた再び(何度も)思い知った次第です
。あと14話ですからね~できるだけオイラト舞台で続けていただきたいものです
。
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これまでに視聴した中国ドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~中国ドラマ編
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