女医明妃伝-雪の日の誓い-あらすじと感想 第9話 病と偏見との戦い
リウ・シーシーさん主演の中国史劇、【女医明妃伝-雪の日の誓い-】の第9話は「病と偏見との戦い」です。これまたとぉ~っても面白かったですね~。以下ネタバレのあらすじです
。
曹吉祥は「証人」を連行し、堤防を決壊させたのは皇太后の命令だったと言わせました。皇太后はもちろん否定します。すると今度は范弘が呼ばれました。范弘は厳しい拷問に耐えかねて、つい、偽証してしまったのだそうです
。
范弘は皇太后に謝罪し、無念を訴えながら、舌を噛み切って自害しました。
祁鎮はこれでついに皇太后から玉璽を手に入れたそうです。
一方の允賢は食事をする暇もないほど忙しく働いていました。そのために倒れてしまったところを、たまたまやってきた祁鎮が抱き留めます
。祁鎮は允賢の様子を見るついでに薬を届けに来たのです
。
祁鎮が允賢を部屋に運ぶと、紫蘇は怒って早く出て行け!と怒鳴りました。お嬢様に触るなんて無礼な!!
そこに師太がやってきて重湯を用意してくれました。
祁鎮は外で師太に、ついに玉璽を手に入れたと報告していると、また允賢が出てきました。もう大丈夫だという允賢を祁鎮は無理やり引っ張っていき、休ませようとしますが、允賢はそんな祁鎮を「元宝」と呼んでからかいます。とってもよい幼名だわ
。
と、なかなか良い雰囲気だったところに、銭皇后の使いがやってきました
。「奥様」が心配している、と聞いた允賢は、初めて、祁鎮が妻帯者だと知りますが、特に迷いはなかったようです
。むしろ子供はいるの?などと、気難しい祁鎮のために喜んでいたようですね
。
祁鎮が出ていくと、今度は異国の者が2名現れました。允賢は朝鮮人だと思っていたようですが、実際には敵情を視察に来た「オイラト人」だったそうです。そのうちのひとりが虎疫で苦しんでいます。允賢は分け隔てなく治療に励んだ結果、たくさんの患者を回復させたため、病人たちから「華佗」と呼ばれるまでになりました。
それを聞いた万寧は、華佗は男だが允賢は女だと暴露してしまいます。
允賢が女だと聞いた病人たちは皆こぞって彼女を罵倒しました。すると師太が現れて、允賢は恵民薬局の医師と遜色のない腕前の医師だと断言し、治療をしてほしくないのなら、他の医師に診てもらえばいいと允賢を擁護してくれます
。
こうして允賢の患者は激減したところで、オイラト人の患者の容体が急変しました。すぐにも薬が必要なのに、恵民薬局では、允賢に渡す薬はないと拒絶されてしまいます。
そこで允賢は、羅から教わった民間療法のうち、これまた羅に言い含められた通り、医書で確認できた方法で治療することにしました。泥や鳥の糞を使った「薬」は、誰の目にも怪しげでしたが、オイラト人だけは黙って飲み干します。彼は允賢に命を預けると決めたのだそうです
。
その結果、患者はすぐに回復しました。他にも允賢の治療で病状が回復した患者が、恵民薬局の医師の前に押し寄せていた患者たちに、允賢の腕は確かだと伝えます
。泥や鶏糞で病を治したことが神業に思えたようですね
。
こうして今度は、患者たちは皆允賢の前に押し寄せました。万寧たちは、允賢の腕は確かだといい、暇になってむしろよかったじゃないか、などとのたまいます
。
自分の前に長蛇の列ができ、恵民薬局にはひとりも患者がいないのを見た允賢は、自分の治療はごく普通の治療で、恵民薬局のそれと何ら変わらない、と語りました。それで患者たちは双方に等分に並ぶことにします。
その上允賢は、万寧を始めとする恵民薬局の医師たちが皆年配なのを心配し、外ではなく、庵の部屋に寝泊まりできるよう交渉してくれました。自分は外で薬を煎じながら、うとうと居眠りしています。団扇に火が付いたのも気づかずにいると、万寧が大声で教えてくれました。
杭先生!!
允賢は慌てて火を消し、万寧が自分を「先生」と呼んでくれたことに気づきました。万寧は、女だからという偏見を抱いて允賢を馬鹿にしたことを心から謝罪します。むしろ知識不足は私の方だった
。
允賢は、今回施した治療もすべて医書に書かれている、私もつい最近知ったのだ、と話しました。万寧はその医書の名前を聞き、自分もすぐに調べてみると答えます。こうした切磋琢磨は見ていて実に気持ちが良いですね
。
オイラト人も明国人を見直したようですね。彼らは明国に攻め入ろうとしていたのだそうです。
その頃祁鈺は、祁鎮の命を受けて薬を大量に運んできました。途中、永慶庵に立ち寄って、ついに允賢と再会します
。その時允賢は、祁鈺が仕立てさせた髪飾りを付けていたのがまたグッドタイミングでしたね~
。紫蘇はこの再会に大喜びです
。允賢も満更ではなさそうでしたね
。
でもどうやら祁鈺の母=呉夫人が疫病にかかったようでしたね?いっそのこと允賢を連れていけばよかったのに。
こうして虎疫の蔓延は(おおかた)収束しました。允賢は万寧に灸の据え方を教わりながら、万寧もその功を称えられることだろうと語りますが、万寧は、認められたのは程院判だけだと、別に悔しくもなさそうに淡々と語ります。万寧にしてみればきっとそれよりも、女だと馬鹿にしていた允賢からたくさんのことを教わって、目から鱗が落ちたことのほうが嬉しかったに違いありませんね
。
いや~万寧は程十三と同じ穴の狢だと思い込んでいたおばさんにとっても、万寧が実は謙虚で素晴らしい人物だったと知ったのは大収穫でした。
「女医明妃伝」は続きもとっても楽しみですね。
これまでに視聴した中国ドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~中国ドラマ編
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