君、花海棠の紅にあらず あらすじと感想 第19&20話 王朝文化の名残りと近代化の狭間で
中国ドラマ、【君、花海棠の紅にあらず】の19話「嫌疑」と20話「夢の後先」を視聴しました。この時期はちょうど王朝制から共和制国家へと時代が大きく変わった、いわゆる過渡期だったので、その最先端をいく鳳台と、伝統文化を継承する立場の細蕊では、考え方に大きな隔たりがあるのがまた実に興味深いです😼。以下ネタバレのあらすじです。
鳳台のシナリオ
やはりですね、絡子嶺での古親分殺害は、鄭会長の謀略だったようですね😠。鳳台は鄭会長に罪を償わせるために、細蕊に一芝居させました🎶。二親分の隠れ家に女装した細蕊を行かせて、彼を捕縛させたのです👊。その上で、察察児を迎えに行った際に鄭会長の孫=鄭来鴻(ジョン・ライホン)を拉致しました💦。察察児には知られぬように「ついでに送る」と話しましたが、葛運転手に銃で脅された来鴻が大声で助けを求めたので分かってしまったようですね😔。
でも、鄭会長は、孫のことがなければ、手下に命じて鳳台を殺させようとしていました😨。だから鳳台の読みは正しかったのです。会長は仕方なく、警察に自首しに行きました。が、察察児は、あれほど言ったのに💢、と兄への怒りをあらわにします😡。そこはでも湘児がなだめたようですね。何か深い理由があったに違いないわ👌。
鳳台の使用人として鄭家にもくっ付いてきた細蕊は🐒、最初は目を白黒させて驚いていましたが、この刺激的な「芝居」には大いに興味を示しました😻。はい、これからもお供します😁。
祖国への裏切り
久しぶりに曹司令官が南京から戻ってきました。美心は手作り料理を作ってもてなそうとしますが、突然現れた「医師」を名乗る女性にダメ出しされてしまいます😨。曹司令官は健康のために摂食しなければならないそうなのです。そしてそ女医はなんと日本人でした。名前は「木村」というそうです。美心はこれで、夫が日本と内通しているという曹貴修の言葉が真実なのかもしれないと察しました😱。
美心は早速鳳台にこれを話し、鳳台を巻き込んでしまうかもしれないと憂えますが、鳳台は、それは自分が何とかするから大丈夫だと姉を安心させようとします。実際鳳台は、義兄と甥(😁)の双方から、それぞれ用途の違う武器の調達を頼まれて困っていました💦。でも貴修は、その心配はいらない、父への受け渡し場所を教えてくれれば後はこちらで強奪すると宣います😼。
捜狐救狐
安王府での大奥様の寿宴には鳳台もやってきました。細蕊は自慢げに、安王府の劇楼を案内します。なにせそこには光緒帝や西太后が観覧に来たそうなのです。鳳台は、そんなカビくさい話はどうでもよいと言わんばかりでしたが、細蕊の喜ぶ顔を見るのは嬉しかったらしい😄。
また細蕊は侯玉魁とは面識がなかったそうです。侯玉魁は細蕊の養父=商菊貞や寧九郎と同世代だそうで、気骨のある商菊貞は西太后に逆らったために活躍の場を奪われてしまったのだそうです😨。菊貞は生前、侯玉魁がアヘンを吸っているのを何としても止めるべきだったと何度か口にしたらしく、今目の前でアヘンを吸っている侯玉魁を、細蕊が代わりに諌めました。侯玉魁は、若造の分際でと怒り出しますが💢、細蕊が菊貞の息子だと聞くと態度を豹変させます😲。それほどふたりの絆は深かったのですね💖。
それは実際に舞台に出てからますます顕著になりました。侯玉魁は細蕊の実力を認め、もう一曲一緒にどうだと誘います🎶。細蕊は、憧れの人に認められた上に、もっと一緒に歌えると有頂天でした😻。が、そのもう一曲として細蕊が選んだ曲=捜狐救狐が思わぬ波紋を呼びました。大奥様が過去の悲劇を思い出して錯乱してしまったのです😱。珍妃様!あの子を失ってしまった!!😭
どうやらですね、40年ほど前、ちょうど侯玉魁と商菊貞、そして寧九郎と姜栄寿が西太后に呼ばれて安王府の舞台に上がった日、珍妃が安王夫人にある命令を下したらしいのです。「安王夫人は子を身籠った。皇子であれば皇嗣とする。皇位を継いで世を統べるに相応しい器に育てよ」光緒帝はその日、皇嗣の養育を暗示する「捜狐救狐」を演じるよう命じたのだそう。
侯玉魁は細蕊に、その後安王夫人は男の子を産んだと語ったけれど、そうではありませんよね?あれってきっと珍妃が光緒帝の子を安王夫妻に託したということですよね🤔?珍妃と言えば一時期西太后の怒りを買ったことで有名ですから、子どもを守ろうとしたのでしょうか
。が、不運なことに、生まれた男の子はその後、辛亥革命の頃に外に遊びに出かけて戻ってこなかったのだそうです。このことは安王夫人の心に大きな傷を残しました。それで「捜狐救狐」はタブーだったのですね
。
潜龍記
でも細蕊はこの話に感動し、これを是非芝居にさせてほしいと頼みます。激動の時代に生きた人々を演じてみたいという細蕊の気持ちは、同じ役者の侯玉魁には理解できたようですが、七坊ちゃんは猛反対しました💢。でも、そうした意見の対立は以前からよくあることらしく、細蕊は、そのうち七坊ちゃんから折れてくると余裕の構えです😎。理想の高い彼の眼鏡に叶う役者は細蕊しかいないと確信しているのです😏。
でもってまた七坊ちゃんがその想像通りに動くのが可笑しい😁。しかも今回は天からミューズが降りてきたらしく、素晴らしい傑作=潜龍記を書き上げてきました👍。唯一の問題は、女役の細蕊が演じる「王妃」が途中で死んでしまうこと💦。主役はあくまで皇帝なのです😏。
最初はぶつくさ文句を言った細蕊も、この脚本を読んで気が変わりました❣️。それは鳳台も同様です。脚本はそれほど素晴らしい出来栄えでした👍。それで細蕊はついに「男役」に挑戦することにします。妃役はこれから探さなければなりませんけどね😅。
専用の劇場
一方で鳳台は、細蕊のために安王府の劇楼を手に入れました💖。1つだけ条件があると聞かされた細蕊は、たとえ姜栄寿を師伯と呼べと言われても応じる💢、と息巻きます。でも安貝勒の望みは、母が望めばいつでも歌って聞かせることということでした。細蕊はお安い御用だと承知します。鳳台は、案外この契約で最も得をしたのは安親子ではないかと呟きました。契約金は入るし、劇楼から離れる必要もなく、毎日細蕊の歌を聴ける。役者を呼ぶ費用も要らなくなった😎。
細蕊は、皇帝が来た劇楼ならいくら出しても惜しくはない、と豪語しますが、鳳台は皇帝がそんなに偉いのか、と懐疑的です。細蕊はモチロンだ💢!と鼻息を荒くしたので、鳳台はすぐに意見を引っ込めました😁。そうだそうだ、モチロン君が正しい😉。この辺は湘児への態度と同じでやんすね😼。
水雲楼はついに大々的にこの劇楼=第一楼でこけら落としを行いました。細蕊もおめかしして嬉しそうでしたね〜。
この話は、当然、湘児の耳にも届いていましたが、湘児はもう、女遊びをされるよりは劇団の方がましだと腹を括っていたそうです😅。
順子
安大奥様の飼い犬の順子が細蕊を気に入ってくっついてくるのがまた可愛かったですね〜😻。順子は芸のわかる犬で、一度聞いた細蕊の声を覚えていたのだそうですよ👍。寧九郎も順子のお気に入りだそうで、彼が歌うと、抜群の間でもって合いの手を入れる(吠える)のだとか🤣。なにせ順子の曾祖父は西太后の愛犬だったらしく、いつも彼女の膝の上で観劇していたのだそうです😼。

細蕊が、憧れの侯玉魁の舞台をこっそり見ようと隠れていたのも(🐒)順子に見つかってしまいました👍。
感想
最近は七坊ちゃんのキャラが結構お気に入りで楽しんでいます🎶。細蕊が大〜好きだから鳳台のことが気に入らないのが実に分かりやすくて笑えまするね😁。細蕊もちゃんとそこは分かっていて、彼を掌の上で転がしている。そういうところは実に女性らしいのだけれど、今度は皇帝を演じるという🧐。いや〜実に楽しみです😍。
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拍手コメントをありがとうございます♪
Fさん、こんにちは〜( ´ ▽ ` )ノ。
んね〜七坊ちゃん、いいですよね。この呼び方もまたさらに楽しくて、本名を覚える気になれませぬ(爆。こん^_−☆