君、花海棠の紅にあらず あらすじと感想 第2話 掟破りの英雄
中国ドラマ、【君、花海棠の紅にあらず】の第2話は「掟破りの英雄」です。やはり良いですね~このドラマ。もうすっかり夢中で、いつものように先走ることなく(爆)できるだけジックリ語っていきたいと考えています
。以下早速ネタバレです
。
掟破りの英雄
細蕊は、これまでの常識とは異なる「楊貴妃」を演じました。これに怒った客たちが暴れだします。いったい何事かと問う鳳台に、京劇に詳しい鄭会長は、古典劇は掟通りに演じるものと相場が決まっているのに、細蕊は自分の解釈でセリフを変えたからだと説明しました。たった一人で立ち向かったところで叶うはずもないのにという会長に、鳳台は、皆同じでは逆に面白くない、彼は私と性格が似ている、と微笑みます。会長はとんだやぶ蛇を突いたことに気づきました
。鳳台はここぞとばかりに、この国難にたかが5割の寄付ぐらいがなんだ、あくまでも固辞するならもっと吹っかけると脅します
。
会長が慌てて退散した頃、客のひとりが舞台に立っている細蕊目がけて熱湯をかけました。それでも怒りは収まらず、細蕊を引きずり降ろそうとします。鳳台は話せばわかると止めようとしますが、逆にその客に殴られました。鳳台は上着を脱ぎ、殴られたのは久しぶりだと言って、男を殴り飛ばします
。男の仲間も慌てて鳳台にかかってきましたが、到底叶う相手じゃありません
。ここまで静観を決め込んできた支配人が飛んできました
。
鳳台は支配人に嫌味を言い、心配して駆け付けてきた察察児とともに舞台の真ん前に座り込んで観劇を続けます。ここでも春萱の姿を重ねていたようですね
。
舞台鑑賞を終えたふたりが楽屋へ行くと、細蕊はすぐに鳳台に謝罪しました。怪我までさせて申し訳ないと言う細蕊の額には痣ができています。それが自分たちのせいだと知った鳳台と察察児は、まさか当たるとは思わなかった、と謝罪しました。察察児は「お姉さん、ごめんなさい
」と謝ります。鳳台は「お姉さん」じゃなくて「お兄さん」だと訂正しました
。細蕊は、化粧を落とすまでは女だと反論します
。
細蕊は次に、今日で劇場を移ると語って支配人をやり込めました。支配人は慌てて謝礼を1カ月分増やすと申し出ますが、細蕊は、謝礼は要らないが、あくまでも「楊貴妃」を演じると豪語します
。
鳳台はその闘いぶりを頼もしそうに見ていました。それに気づいた細蕊は鳳台のために上等な外套を持ってこさせます。衣装を作り直させた上に騒動に巻き込んで申し訳なかった。そう、細蕊は鳳台が社長だと知っていたのです。是非また観劇にきてくれと誘われた鳳台は、必ず時間を作ると約束しました
。
黒幕
この日匯賓楼で暴れた暴漢たちは警察に捕まり、すぐに「黒幕」を吐きました。京劇協会会長の息子の姜登宝の仕業です
。これは当然、会長や鳳台の耳にも入りました。
鳳台は、偶然出かけた祝宴で細蕊が歌っているのを目にします。細蕊は質素な書生風の格好をしていたので、すぐには分からなかったようです。細蕊は歌い終わるとすぐに鳳台のもとへやってきました。鳳台は、また逢えたね、と握手を求めます。細蕊はその手を握り、先日の詫びを入れました。義弟の范漣は、麻雀がしたくてならず、鳳台を急き立てます。
鳳台が負け続けていた頃、細蕊もまた舞台で歌い続けていました。鳳台はそろそろ彼を休ませようと外に連れ出します。屋外のテーブルについたふたりに、すぐにお茶が運ばれてきました。鳳台はそれが熱いことを確認した上で細蕊に勧めましたが、ふと、役者は毒を盛られることを気にして外では何も口にしないという話を思い出してそう言います。細蕊は臆せずにティーカップを引き寄せて口にしました。そして、秋から冬にかけては声が出にくくなるのだと説明しました。
鳳台は、細蕊が先ほどとは異なり、胸に赤い梅の花を付けているのを素早く見て取り、なかなか粋だと褒めたたえます。舞台で梅龍鎮を演じた時に裏方が用意したものだそうです。細蕊は、稼いでも稼いでも、金はすべて衣装代に消えていくとこぼしました。妻帯せず、居場所もない。まるで底なし沼のようだ。
鳳台はここで暴力事件の顛末を明かしました。黒幕が登宝だと聞いた細蕊は、どうりで仰々しかったはずだ、と納得します。セリフを変えたぐらいであそこまで暴れるのは腑に落ちなかったようですね。鳳台は、姜会長が金で解決したがっていたが、そうはいかない、と嘲笑します。君はどうしたい?
細蕊は、一発殴って釈放してはどうかと提案しました。元はと言えば、自分が誕生祝に行かなかったことが原因だが、それでは二旦那(鳳台)が不満か、と尋ね返します。鳳台はニッコリ笑って、じゃあ二発殴ろうと答えました。細蕊は、何のお礼もできないと言って胸の花を外し、鳳台の胸ポケットに挿します。二旦那に粋な装いを。
鳳台は、花一輪で済ませようとは、と皮肉を言いましたが、細蕊はその後大金をもたらしてくれます。鳳台は細蕊がもう歌わなくても済むように&因縁を付けられずに済むように側にいるよう促して麻雀に連れていきました。そこで牌を引かせたところ、なんと鳳台が待っていた牌を引き当てたのです
。おかげで運が回ってきた
。
慈善公演
ある日のこと、細蕊が劇団員に稽古をつけていると、梨園会館の鈕(ニウ)が慈善公演の話を持ってきました。主宰するのは金部長だそうです。細蕊もまたこの国難に何かしらの協力をしたいと常々思っていたようで、二つ返事で引き受けますが、当日の衣装は平服で、京胡弾きも連れてはいけないそうなので、鈕が世話をしてくれることになりました。細蕊は、知り合いが誰も来ないと寂しがり、演目には「二進宮」という地味なものを選びます。
公演には鳳台と范漣もやってきました。鳳台曰く、金部長はこの公演で集めた寄付金の一部を自分の懐に入れ、残りは曹司令官に賄賂として贈るらしいです。が、鳳台は、曹司令官はいずれ金部長と戦うことになるだろうと予想していました。そんなきな臭いイベントでも、細蕊が出るとなれば話は別です。
一方の細蕊は、鈕が手配した京胡奏者が酒を飲んでいたのを見て叱りつけました。怒った奏者はさっさと帰ってしまいます。これを知った姜会長は細蕊を呼び、皆の前で自分に忠誠を誓えば、会長自ら京胡を演奏してやると申し出ました。が、既に好物の脛肉をたらふく食べて舞台の準備を整えていた細蕊は、これをキッパリ断ります。
金部長は、もしこれでメンツが潰れるようなことになったら細蕊を殺すと息巻きました。鳳台は早速細蕊のもとにやってきて、自分が匿ってやると伝えますが、細蕊はこれも断ります
。美女を救う英雄の役が板についているようだが、あいにく私は女ではない。私も英雄だ
。
細蕊はキッパリ首を挙げて出ていきました。それはそれで楽しみだと言うかのような鳳台です
。
感想
果たして細蕊はこの危機をどう乗り切るのか。続きもとっても楽しみです。
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拍手コメントをありがとうございます♪
Fさん、こんにちは~(^^♪。
私も京劇は初めてです。声もそうだけど、あの衣装がまた華やかですよね~。逆に本物の女性では、重すぎて潰されそうな気がしますね。
平章は相変わらず素敵過ぎて、私もうっとり見惚れていますわ( *´艸`)。あれぞまさしく本物のイケメンですよね~( ̄▽ ̄)。こん