君、花海棠の紅にあらず あらすじと感想 第25&26話 烈火のごとく
中国ドラマ、【君、花海棠の紅にあらず】の25話「達観」と26話「烈火のごとく」を視聴しました。これがまた内容は結構深刻なんだけど、実に面白く作ってあって楽しかったですね〜😁。この制作者のユーモアのセンスはかなりのものですね👍。以下早速ネタバレです。
年の離れた友として
寧九郎に会いに行った細蕊と鳳台は、斉王府の主の斉王に一泡吹かされます😈。斉王は使用人のような格好をして、畑で野菜(大根)の世話をしていたのです。も〜あれが春菊に見えるなんて揶揄われて当然だわ、鳳台は🤣。
斉王は確かに辛辣だけれど、先見の明はあるようでしたね👍。これからの戦は世界中で起きるから、逃げ場所などないと嘯きました。そんなことになったらどこで芝居をすれば良いのかと心配する細蕊を鳳台が慰めます。大丈夫、そんなことにはならないから。(💦)
そこへ九郎が現れて、斉王に揶揄われていると教えてくれました。細蕊は斉王とは面識があったらしいのに、まさかあんな格好をしているとは夢にも思わなかったようですね😨。その上斉王は、細蕊の潜龍記を見たらしく、皇室の様子が事実と違う、などと文句を言います👎。九郎はこれも種明かしをしました。芝居を見た後声をあげて泣いていたくせに😏。斉王も負けずに言い返します。九郎は芝居を見ただけでなく届け物もしてやった。細蕊は何のことか分かりません🙄。
九郎は話題を変えるために細蕊の用件を尋ねました。いつもは大胆不敵な細蕊も、憧れの師匠の前でははにかみやの少年のようにもじもじします🐒。鳳台が早速代わりに九郎に招待状を差し出しました。宴の主賓が漢雲だと知った斉王は、彼を「裏切り者💢」と罵ります。清朝で重用されていたのに、新政府ができた途端に阿るなんて!😡
でも九郎は、口では漢雲が苦手と言いながらも、細蕊とまた芝居ができるのは嬉しそうでした。鳳台は「師弟」と表しましたが、九郎はあくまでも「弟子にはしない」と念を押した上で、でも「年の離れた友」としてなら喜んで出演すると約束してくれます。細蕊は天にも昇る心地でした😻。
因縁
その九郎と漢雲の因縁が明かされます。漢雲は若い頃から過激な憂国の士であり、西太后に対しても臆せず進言したのだそうです。当時、李鴻章と対立していた西太后は漢民族を嫌っていたそうで、漢雲の名前にまで文句をつけたらしい。それで九郎は一計を案じました。彼の名前は漢雲ではなく謹雲だと嘘をついたのだそうです。それ以来清朝ではずっと謹雲と名乗っていたのを、新政府になって元の名前に戻したらしい。
また漢雲は重陽節の日、西太后に近代化を進言をしたために、処刑されそうになったこともあるそうです😨。そうそう、光緒帝は西太后を「父」と呼んで敬っていたのですよね。宮中で芝居をしていた九郎は、いかにも漢雲を罰するようなふりをして前に進み出て、九郎をやっつけるふりをしたのだそうです。九郎には「ここは我慢しろ」と目配せし、九郎を追いかけて池に突き落としました👊。それで西太后の機嫌はすっかりよくなり、漢雲は減俸と謹慎で済んだのだそうです。漢雲は九郎ら役者をいかにも軽蔑していたそうなのに😔。
漢雲は、どうして九郎が自分を助けてくれたのか、その理由を聞こうと九郎を待ち伏せしましたが、九郎はニヤリと笑って教えてくれませんでした。それ以来漢雲は何度も九郎の舞台に足を運んだものの、それから一度も九郎の歌を聞くことができなかったのだそうです😿。
それが今、目の前に九郎が現れたのですから漢雲の喜びはひとしおでした😍。九郎が舞台に出てくるとすぐに立ち上がり、その歌に聞き入りながら過去を振り返ります。芝居を終えるとまた立ち上がって拍手喝采でした
。鈕白文は高らかに「梨園の尚書」こと寧九郎の梨園への復帰を宣言します。これにも一斉に拍手が送られました
。
宴の真の目的
そこへ曹萬鈞がやってきます。いつも通りの大声で、鳳台や細蕊を「女の子」(鳳児=鳳子、商児=商子)呼ばわりしました💦。漢雲は苦笑しながらもしばし彼と歓談した後、貴修と萬鈞を別室へ呼びました。貴修との約束を果たすためです
。案の定、萬鈞はカンカンに怒り出し、貴修を殺すとまで言い出しますが
、漢雲の前でそこまではできず、体よく南京に左遷されることになりました。漢雲は萬鈞と匪賊の癒着について言及していましたが、鳳台が前の古親分と契約を結んでいた裏には曹萬鈞がいたのですね
。貴修は鳳台に、これからは曹萬鈞に納めていた武器を自分に届けるようにと命じました。鳳台にはこれまでと何も変わりはないと言いますが、そうでないことは明らかです。貴修もまた軍を連れて北平を出るようです。
消えない怒り
宴には常之新も呼ばれていました😔。彼と蒋夢萍夫婦は北平に住んでいるようですね。でもって鳳台は不妊症の蒋夢萍に良い医者を紹介したらしく、どうやら懐妊したようです。また常之新は検察官だそうで、漢雲の元で絡子嶺事件を担当していました。舞台に細蕊が上がった途端、敵を見るような目つきでずっと睨んでいたため、舞台から降りてきた細蕊も、負けずに睨み返します。
その睨み合いはずっと続いていて💦、鳳台はハラハラしていましたが😨、漢雲との話を終えた萬鈞がすぐに帰ってしまったため、席を外さざるを得なくなります。ぐでんぐでんに酔っ払った常之新は漣相手に細蕊の文句を言いました。鳳台には相応しくない、二人の中を割くべきだ😡!これに激怒した細蕊は常之新に襲いかかりました💢。殺してやる!!
先に戻ってきた貴修が細蕊を突き飛ばすと、そこに鳳台が駆けつけてきます😱。手を出すな!酔っ払っただけだ!!ホント、貴修じゃ銃を抜きかねませんからね😔。鳳台は急いで細蕊を車に乗せて水雲楼に急がせました。車の中でも細蕊は手加減せずに向かってきます
。どうして私じゃなくてあいつの味方をするのっ!?手を焼いた鳳台が細蕊の上に座って押さえつけようとしたのには大笑いでした🤣。
ようやく水雲楼に着いたので、先に車から降りた鳳台は細蕊を挑発します。降りてこい、容赦しないぞ!鳳台が細蕊を抱えるように捕まえると、細蕊はその腕に噛みつきました💢。鳳台は細蕊を犬に例えていたけれど、可愛いニャンコみたいで癒されました😻。あれは暴れたんじゃないですよ。甘えてたんですよ💖。
でも細蕊は鳳台に真実を明かしません。細蕊があれほど怒ったのは鳳台との仲を裂かれそうになったからなのに。
が、常之新には分かっていました。でもそれを蒋夢萍には言わず、鳳台にだけ伝えます。細蕊は鳳台を家族同然に思っている。今回怒ったのはその鳳台と引き離そうとしたからだ。常之新は、鳳台に注意を促したつもりでしょうが、鳳台はきっと嬉しかったことでしょうね😼。
ほか
公演中止
原小荻の妻が第一楼に乗り込んできて兪青を侮辱したため、兪青はすっかり傷ついてもう演技はできないと引退を表明しました😨。兪青の芝居を高く評価していた細蕊はその気持ちを理解し、潜龍記の公演を中止することにします。繊細な兪青に無理強いをしたら自殺をしかねないと思ったそうです。大奥様も亡くなった今、新たな死人を出したくない😿。
匪賊の処刑
漢雲の命令で、絡子嶺の匪賊が処刑されることになりました。もちろん大犁が黙っていません。せめて一矢報いたいと男装して処刑場に乗り込んできました
。仲間たちと処刑を見にきた臘月紅は、大犁が女で、何か企んでいるらしいと見抜き、目を離さずにいたところ、大犁が銃を取り出そうとします😨。臘月紅は大声で叫びました👍。銃だっ!!💢
事情を察した貴修が駆けつけてきます😵。既に女物の服まで持ってきていて👌、大犁に着替えるよう命じました。なんと、今回処刑された匪賊は大犁の仲間ではなく、同じ牢屋に入っていた死刑囚(身代わり)だったのだそうです。曹家は警察局長とズブズブの関係らしいですね💦。貴修は、匪賊たちは既に絡子嶺に戻っているからと、嫌がる大犁を故郷に帰るよう促しました。
去る者、来る者
かねてより軍人に憧れていた臘月紅は、褒美に好きなものを言えと言われ、水雲楼を辞めて漢雲に仕えたいと申し出ました。漢雲はこれを承諾して南京に連れて行きます。細蕊は臘月紅を思いとどまらせようとしましたが無駄でした😔。また漢雲は、細蕊から周香蕓の話を聞き、四喜児から買い取って?くれました🌹。見受け金は多分鳳台が出したようです😏。
美心の本音
曹萬鈞は南京に行く前に美心に金を与えて実家に帰そうとしました。でも美心は南京に着いていくと言い張ります。萬鈞とは金目当てで結婚したと思っていましたが、そうではなく、萬鈞の子どもをたくさん産んで、最期を看取る覚悟までしていたそうです❣️。目の前で自殺までしようとした美心に萬鈞は何やら語り聞かせていましたが?
感想
細かいことで恐縮ですが、九郎が漢雲の名前を変えるよう手配したのは、あの重陽節より以前のことみたいでしたね🤔。ということは、九郎は以前から漢雲を知っていて、その志を高く評価していたのでしょうか😼。
また臘月紅は才能があるのにもったいないことをしました。でも逆に才能があるからこそ苦しいのかもしれません😔。敬愛する六月紅からも役者は辞めるよう言われてましたものね💦。
それと〜常之新ですが、あれほど素晴らしい舞台の最中だというのにずっと細蕊を睨んでいたということは、京劇が好きじゃないのですね。だから細蕊は師姉との結婚にあれほど反対したのでしょうよ😠。それに、鳳台も良い大人なのに、細蕊と友人になるのはおかしいなどとケチをつける方がどうかしてますよね👎。そりゃあ確かに頑固すぎるかもしれないけれど、筋を通しているのは細蕊の方なのに。「芝居以外に取り柄がない」なんて言われたくないわ。
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