君、花海棠の紅にあらず あらすじと感想 第34&35話 北平陥落の犠牲者
中国ドラマ、【君、花海棠の紅にあらず】の34話「変わりゆく世界」と35話「北平陥落の犠牲者」を視聴しました。以下2話分まとめたネタバレのあらすじです。
上海で
なんだか怪しげな日本人=雪之誠(シュエジーチョン)が出てまいりましたね。あれが歌舞伎だなどと言ったら歌舞伎役者に叱られそうですが💦、一応、このドラマのことなのでこれも何かの布石なのでしょうから、名前だけは書いておきますね。あれでは「味のない刺身」に喩えられても致し方ないかもしれません。とはいえ、新鮮な生魚を美味しいと感じるか否かは食文化(味覚)の違いなので、ここはなんとも言い難いところです😟。
懐かしの北平
ふたりはついに北平に戻ってきました🎶。鳳台は程家へ、細蕊は水雲楼へ帰ります。湘児と鳳台はすぐに和解しましたが😼、細蕊は決して漣を許そうとはしませんでした🤣。その漣は、最近鳳乙が可愛くてならず、水曇楼に足繁く通っては、おむつまで替えるようになったらしいのに、そんなことで細蕊の怒りは収まりませんよね💢。よくも私の大切な妹をもてあそんでくれたなっ!こうして漣は水雲楼には立ち入り禁止となりました😁。細蕊自身は、これまた期待通り、鳳乙を愛おしげに抱きしめます💖。彼が以前、蒋夢萍にあれほど執着したのも「家族」を大切に思えばこそですからね👍。
盧溝橋事件(七・七事変)
七・七事変が起きて、北平が陥落しました。それでも鳳台は運送業を続けています。北平の民たちに食料を運ぶためです🌹。日本(関東)軍の魔の手は梨園会にも伸びてきました。四喜児の雲喜班などはあからさまに暴力を振るわれて大損害を被ります💦。水雲楼には坂田英吉という兵隊が訪ねてきて「中日交流同好会」を作ったから、そこに参加しろと勧めてきました。細蕊は、北平には梨園があると説明しますが、彼らは梨園を潰すつもりのようですね
。そしてこの会長には新しく寧九郎を抜擢するつもりのようです😵。
それを知った斉王は「陛下」(溥儀)に助けを求めると出ていくのですが、それは無理というものですよね💦。これに雪之誠が力を貸してくれるらしい?
曹萬鈞の男気
なんとなんと曹萬鈞は貴修と組んで皆を騙していたのだそうです😨。彼の祖国への愛国心は誰よりも強く、敵を騙すためなら売国奴の汚名を着ても構わない、とその懐に入り込んでいたらしい👍。貴修にも早く兵権を渡したかったらしいのに、そんなことをしたら関東軍に疑われるからと迷っていたところで、漢雲をうまく利用したのだそうです🎶。貴修と風呂に入った時、萬鈞は息子に全てを明かし、木村の前で一芝居打ったらしいですよ。いやいや大したものですね😁。あの美心が惚れるわけです💖。
そうそう、以前美心は、萬鈞が日本軍と内通しているかもしれないと分かった時に、鳳台に迷惑がかかると嘆いていたはずなのに、なぜ今はそれを放っておくのか不思議でならなかったのですよね🤔。萬鈞の前で自殺を図ろうとしたあの時に、その本音を聞いたらしく、夫の本心を知った美心も「金遣いの荒い遊び人妻」を演じることに決めたらしいです😼。
去る者、戻る者
兪青は家財道具を全て売り払ってマカオへ行き、新聞社を立ち上げました。細蕊はそのほとんどを買い上げた上、興行収入の1割を社に寄付することにしたのだそうです。細蕊は髪飾りの1つを小来に与えました🌹。
その一方で察察児が戻ってきました。北平が危険だと聞いたからだそうですが、鳳台は、危険だからこそ海外へ出したのに💢、と憤慨します😠。でも湘児は年頃の娘が戻ってきて安心だと味方をしてくれました。髪を短く切った察察児はすっかり女性らしくなっていましたね🍀。
悲劇
小来が日本兵に凌辱された上に殺されました。第一楼に細蕊の衣装を置き忘れたことに気づいて、一人で取りに戻ったからです。夜、一人で出歩いては危ないと皆が止めたのも聞かず、しかも、他の女の子が日本兵に襲われていたのを看過できずに助けたのが原因でした。
細蕊は、愛する「家族」を殺した野蛮で卑劣な日本兵を許すことができず、刀を持って乗り込んでいこうとします。皆彼を必死で止めようとしていたところに、湘児が偶然通りかかりました。湘児は、そんなことをしたら、細蕊の命だけでは済まない、水雲楼のみならず程家も范家も惨殺されてしまう!と叱ります。小来はそんなこと望んでいるかしら?
でも口ではそう言いながらも、湘児は細蕊を見直していました。彼は気概のある役者ね。1人の女子のために自分の命をも投げ出すとは、義に厚い人間だわ💜。
渋々根城に戻ってきた細蕊は、小来の部屋で彼女の手を取り、小来の青春をすべて細蕊に捧げさせてしまったと嘆きました。売れない頃から苦労ばかりかけた。お前はまだ良い思いをしていないのに。謝るよ。お前に償いたい。
感想
戦争で犠牲になるのは常に弱者ですから、多分、小来あたりに何かあるのではないかと邪推しておりました😔。あの子が献身的であればあるほど、純粋で健気であればあるほど、残された人々の怒りはいや増しますからね。そうは言ってもやはりなんとも痛ましい展開でした。憎むべきは戦争だと改めて心に銘じた次第です😡。
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