君、花海棠の紅にあらず あらすじと感想 第36&37話 命懸けの抵抗
中国ドラマ、【君、花海棠の紅にあらず】の36話「虚構の生」と37話「命懸けの抵抗」を視聴しました。これまで京劇に人生を賭けてきた人々のやるせない怒りがひしひしと伝わってきて胸が熱くなりました😿。以下早速ネタバレです。
弔い
細蕊は、無念のうちに亡くなった小来を弔うために、彼女と結婚することにしました🌹。そうしておけば、いずれ細蕊が死んだ時に「同じ墓」に入れるから、小来も寂しくないだろうと言うのです。最初はこの決断に呆気に取られていた鳳台も、細蕊の本気さを知って理解を示しました👍。細蕊は寧九郎に立会人を頼むことにします。
覚悟の出家
が、その九郎が何と何と「出家」してしまいました😨。関東軍から中日交流同好会の会長になるよう命じられた九郎がこれを逃れる術はそれしかなかったのです😔。剃髪したのは鈕白文だそうで、九郎はそれから一歩も部屋から出てこなかったので、斉王ですらこれに気づかなかったらしい。その斉王は東北へ行って工業部の部長を務めることになったそうです。
細蕊は九郎にすがって泣き出します。私を置いていくのですか?まだ何も教わっていないのに!でも九郎は、細蕊を弟子にしなかったのは「友」とみなしているからだと打ち明けました🍀。同じ梨園という樹木になる果実〜惜しむ必要などどこにもない。それでも嘆き続ける細蕊には、役者とは現実と虚構の狭間で生きている、その虚構の中で確かなものを探せ、と教えました。それがお前の生きる糧となる👆。九郎は細蕊に、長年可愛がっていた九官鳥を譲りました。
"歌舞伎"の余波
あ〜やっぱり出てきました💦。上海で歌舞伎を見た細蕊がこれを批評し、自らこれを演じたことがどうやら問題になりそうです😥。記者の邱(チウ)が押しかけてきて、細蕊が歌舞伎を踊っている写真を世に出したくなければ金の延棒4本を渡せと脅してきました👎。細蕊と七坊ちゃんのみならず、日本人の雪之誠が写っていたのが災いを招くと言うのです。
でも細蕊はこれを相手にせず、鳳台にも伝えませんでした。あくまでも細蕊は「芸術」について語り合い、手本を示しただけだからです。
命懸けの抵抗
九郎に逃げられた坂田は侯玉魁に白羽の矢を立てました。玉魁は阿片で体がボロボロだったのですが、息子が関東軍に人質に取られて引き受けざるを得なくなります。これを聞いた姜栄寿は、同じく梨園で生きてきた同志として彼を応援に向かいました。息子の登宝が小来の死を理由に細蕊に絡もうとしたのも厳しく咎めます👌。恥を知れ😠。この公演は、いわば玉魁が外部の脅しに屈した結果であり、同業者は皆、そんな玉魁を思いやって足を運んできたのです。我々は一蓮托生だ
。
開幕直前、関東軍は「中日交流同好会」への参加を促しました。現在、喪に服している水雲楼をはじめとする多くの一座が休演中なのを批判し、これを再開するよう命じます。その際には軍がいつでも視察できる個室を用意するよう付け加えました。舞台裏でこれを聞いていた玉魁はあまりの情けなさに身を震わせます💢。私が奴らと組んで罠を仕掛けたと思われてしまう!これまでずっと名声を守って生きてきたのに😡。
玉魁は、白文が差し出すアヘンをキッパリ断りました。今日だけはこれに頼りたくない。
その頃客席では日本人がこの通達を配って歩いていました。サインを求められた細蕊はこれを無視したために兵士に乱暴されそうになったので、逆に痛めつけます。鳳台は隠し持っていた銃に手をやりました😨。
まさに一触即発のそこへ雪之誠が現れます。雪之誠の兄は関東軍のエリートらしいですが、彼自身は反戦主義者だそうで、坂田の上司である九条が七坊ちゃんの父親に士官を迫ったのを助けてくれたのだそうです。そのせいで雪之誠は兄からひどく殴られたそうですが、七坊ちゃんはせめてもの礼にとこの公演に彼を連れてきたらしい。おかげで細蕊は難を逃れましたが、姜栄寿はサインさせられてしまいました。雪之誠は、すべて我々のせいだと誠心誠意謝罪します😿。
一方でようやく玉魁の舞台が始まりました。が、怒り心頭に発していた玉魁は、台詞を変えて関東軍への抵抗を露わにします。これに気づいた坂田は玉魁の息子に銃を向けて威嚇しましたが、玉魁は歌うのを止めません。見ておれ、わしが奸賊を始末する
!それで息子は脚を撃たれました
。それを見た玉魁は頭に血が上り、吐血して人事不省に陥ります
。
帰りの車の中で細蕊は、同じ日本人でも雪之誠はあんなに良い人なのに、と不思議がりました。よくも共存できたものだ。鳳台は、戦争は良い人も悪人に変えてしまうと教えます。細蕊は、じゃあ雪之誠も変わってしまうのか、と驚いていましたが、そればかりではありませんよね。今残虐非道に見える坂田でさえ、もしかしたら戦争前は優しくて親切な父であり夫であったかもしれないのです😔。
玉魁の命懸けの抵抗を目の当たりにした細蕊は、自分もまた休演を止めると言い出し、舞台に立つことにしました🎶。その前に、ひとりでこっそり「個室の床」に細工をします😈。関東軍が視察に来たら床が抜けるようにしておいたのです😎。
その後坂田は直接程家に押しかけました。理由は鳳台に関東軍の荷物を迅速かつ安全に輸送させるためでしたが、その前に貴重な香炉を見つけると欲しくなったようです。鳳台は、これは妻の所有物だと勿体ぶり、湘児が許可した途端、床に落としたふりをして粉々に壊しました😁。坂田はこれがわざとだと察しますが、目的を果たすまでは怒ってもいられません。それで坂田は鳳台を連れて水雲楼の観劇に行きました。
二人が並んでいるのを見た細蕊は、わざと「関東軍への抵抗」を煽る演技を披露します。鳳台は、これを何度も誤魔化そうとしましたが💦、結局は坂田の言う通りにするしかなくなりました😥。坂田は細蕊に拍手を送り、部下を引き連れて出て行きます。細蕊は舞台上で(まるで勝鬨の声をあげるかのように)太鼓を大いに打ち鳴らしました
。鳳台はそんな細蕊を睨みつけます💢。
今日の演目を決めたのは誰だ!?😡
鳳台は、驚いてこちらを見ている細蕊に、化粧道具をぶつけて怒りをぶちまけます👊。細蕊も負けません。程鳳台、私に八つ当たりに来たのか!? これまで細蕊の前ではずっと紳士面をしてきた鳳台も、ついに本性を表します😏。あちこち蹴飛ばしながら怒鳴り散らしました
。毎日面倒を起こしやがって!!細蕊も「何様のつもりだ」とやり返します
。
そんなふたりを皆が大慌てで止めました😱。鳳台は七坊ちゃんが外に連れ出してなだめます👍。たとえどんなに親しい相手でもこと「演技」のことでは決して譲らないことを、誰よりもよく知っているからです💖。七坊ちゃんは、父親の具合がよくないところを押して、細蕊に「梨園春艦」という雑誌?を届けにきたのだそうです。七坊ちゃんは、自分では渡したくないから鳳台に預けたようですね。となると〜例の写真のことですかね。
感想
鳳台は輸送を引き受けたけど、となると当然古大犁も関わってきますよね😁。無事に子どもは産まれたのかな🤱。
またちょいと真面目な話をさせていただきますると🙏、このドラマを見始めた頃、「最初は楽しかったけど終盤は(日本軍との戦いが入ってきて)面白くなくなった」という声をチラホラ耳にしましたが、おばさんは逆に、こうした「歴史」をドラマを通して見ることができて幸いだと心から感謝しています🌸。私の両親は戦争体験者だけれどやっぱりまだまだ子どもだったし、実際に戦争で戦った大叔父世代はもうほとんど亡くなっている今、日本が侵略戦争をしたなんて他国のでっち上げだなどと平気でのたまう人々がいることを心の底から恥ずかしく思います😔。だからと言って今自分に何ができるわけではないけれど、そうした歴史を知っているのと知らないのでは、何かできる日がきた時の対応が全く違ってしまう〜おばさんはそう思います。
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