君、花海棠の紅にあらず あらすじと感想 第42&43話 本当に大切なこと
中国ドラマ、【君、花海棠の紅にあらず】の42話「君のために」と43話「女役の不在」を視聴しました。ここでアタイが言うのはちとおこがましい気もするんでやんすが💦、こうして窮地に立たされて初めて「本当に大切なこと」が分かるものなのですよね🍀。それでも気づかない人もいるけれど、やっぱり細蕊は気づいてくれた👍。以下早速ネタバレです。
荒療治
鳳台は、なかなか回復できずにいた細蕊に「荒療治」を施しました🎶。漣に銘じて匪賊を演じさせ、鳳台を襲わせると言う芝居をさせたのです😎。そのおかげで細蕊の病は治ったようですが、怒った細蕊は鳳台を川に突き落としました😅。嬉しさのあまり一座に駆け戻った細蕊は、公演を再開すると宣言します。それでもいざ舞台に立とうとすると恐れが襲ってきたようですが、そこは鳳台が支えました。細蕊の怒りが怖くて?しばらく顔を見せなかったそうですが、心配でずっと様子を見守っていたそうです🍀。
逃げるなんて許さない!これまで味わってきた屈辱や苦渋を晴らせ。堂々と演じるんだ、私のために!!
鳳台は細蕊の手を取って舞台袖までエスコートします。楊貴妃のおな〜り〜✋。細蕊はその期待に見事に答えます。我こそは楊貴妃なり🌹。
思わぬ刺客
そこへ、なんとなんと、あの臘月紅が刺客として現れました😨。細蕊のスキャンダルは漢雲にとって不都合だと、細蕊を殺しに来たのです💀。細蕊は腕を撃たれましたが、命に別条はなく、すぐに手術が行われました。その夜は鳳台がつきっきりで看病します。
追手を逃れた臘月紅は、その足で姜家へ向かい、登宝の脳天を打ち抜きました。その後は、かつては師姉と慕った六月紅の夫、薛千山を殺しに行きます😱。が、これを六月紅が阻止しました。六月紅は、細蕊を襲ったのも臘月紅だと察してなんとか止めようとしますが、何を言っても臘月紅が耳を貸さなかったので、夫を守るために臘月紅を射殺してしまいます
。
これを知った細蕊が駆けつけてくると、薛千山が真相を話してくれました。漢雲は、薛千山や細蕊のような「国賊」を殺せば出世させてやると唆したそうです。薛千山は、自分で「国賊」を殺す勇気のない漢雲は若者を使って「愛国の士」を気取っていると批判しましたが、本当にそうなのでしょうか🤔。以前のシーンを見る限りでは、臘月紅が血気に逸ったように見えたのですが、理性のある大人ならそれを止めるべきだった、ということなのか😔。
四喜児
先日来、ちょこちょこ出てきていた四喜児は、どうやら梅毒でペニシリンを欲しがっていたのだそうです😵。姜家の近くをうろついていたのも、そのための無心をしたかったかららしい。が、そのペニシリンもついには買えなくなり、毒が脳に回っておかしくなってしまったそうです。だから、目の前で登宝が遺体で転がっていてもそうとは気付かなかったのだそうです。
もはや何もわからなくなった四喜児は、町中で乞食のような生活をしていたそうです。それを水雲楼の座員が見つけ、食べ物で釣って根城まで連れてきました😈。確かにかつて細蕊や香蕓に意地悪をした四喜児でも、今や病人なのです。細蕊は座員を叱り、四喜児に自分の上着を脱いで着せてやりました👍。
すると四喜児は、細蕊を九郎だと思い込み、私は毒など飲ませていない、九郎を敬愛していた、と打ち明けます🍀。かつて九郎は四喜児に毒を盛られ(て引退に追い込まれ)たと言うのが通説だったようなのですが、細蕊はこの四喜児の様子を見る限りでは誤解だったに違いないと判断しました👌。
細蕊の覚悟
京劇(芸術)の真髄
その女役の地位を確立したのは他ならぬ寧九郎だったそうです。それまでは、女役はあくまでも男役の補佐であり、脇役であり臣下や妻だったのだそう。臣下や妻は主人に阿らねばならないが、九郎のおかげで女役に光が当たるようになったのだそうです。そして今や、細蕊率いる水雲楼はその女役が屋台骨として一座を支えるまでになった。もはや女も男も関係ない。人の心を得たものが勝ちだ。人の心を掴んだものが梨園の王になれる。
人々は「秦香蓮」を見て泣き「陳世美」を見て罵る(「開封府」を思い出しました❣️)〜舞台の上では役者が王で観客は臣下。本物の皇帝を除き、ここまで人の心を動かせるのは役者だけだ。至高の生業だ。人目を恐れず大声で歌え!最高の声を聴かせるのだ!!
姪との別れ
細蕊は二度の襲撃事件を受けて鳳乙を程家に託すことにしました。暴漢への警戒ももちろんですが、程家に行けば、鳳乙に「両親」ができると思い直したそうです💖。未練を持たぬよう、きっぱり踵を返した細蕊が小走りに走ってきたのは最後にもう一度「可愛い姪」の顔を見たかったからであって、決して「程家の絶品・栗と肉の煮込み」を催促するためではありませんよね😁。も〜意地っぱりなんだから😂。また時々会いに行けば良いですよ。伯父さんなんですからね😉。
役者としての誇りと務め
細蕊は、衣装をつけずに舞台に上がると言う挑戦もしました😲。十九たちは客が怒り出すのではないかと案じていましたが、これがかなり好評で、観客は決して派手な衣装に惹かれているのではなく「歌や芝居」を愛してくれているのだとわかりましたね👍。
その一方で、以前鳳台が語っていたように、時代は移り変わり、いずれは京劇も廃れる時が来ると察したようで、自分の技を確実に香蕓に伝授したいと考えていたようです。また京劇を「映画」にしてフィルムに残してほしいとも言い出しました。
その一環として、登宝の葬儀に赴き、長年いがみ合ってきた栄寿を師伯と呼び、その秘伝の「仙人歩法」もフィルムに収めさせてほしいと申し出ます。栄寿は、もう自分には舞うことができないから、細蕊に伝授すると約束してくれました🍀。細蕊は栄寿の言う通りに頭を下げて教えを乞います。
同じ「梨園」という果樹になる果実なのに、これまではどうしてこんなにいがみ合ってきたのか。
愚かな年頃
案の定、察察児が暴走しました😔。物事を「白か黒か」でしか判断できない「愚かな年頃」の察察児は、鳳台が日本軍の荷物を運ぶと知ると、拳銃を持ち出して鳳台を脅します😨。自分の頭にこれを突きつけ、国賊の兄を持つぐらいなら死ぬ、と喚いたのです。鳳台は、一体これまでなんのために苦労してきたのか、今また何のために危ない橋を渡っているのか、と、すっかり情けなくなってしまったようですね😿。
感想
鳳台は臘月紅を「野心家」と表現していましたが、特にこうした乱世においてはこの「野心」や「行き過ぎた正義感」が実は敵より怖かったりするのですよね😔。細蕊もよく「頑固」だと皆から罵られていたけれど、彼が取るのは常に本質を見据えての行動なので、一見頑固に見えるけれど、実はそうではない、むしろとても柔軟です🌿。臘月紅も「役者」の素晴らしさを理解できるとよかったのですが。
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