君、花海棠の紅にあらず あらすじと登場人物一覧

君、花海棠の紅にあらず-鬓边不是海棠红(全49話)

  • 分類: 中国ドラマ
  • 監督: 恵楷棟(瓔珞)
  • 原作・脚本: 水如天児
  • 出演: イン・ジェン、ホァン・シャオミン、カーメイン・シェー、他
  • お気に入り度: 文句なしの五つ星
  • お勧めキャラ: 商細蕊
  • 放送局: BS12
  • BS12での放送日: 2021年5月19日~
  • DVD: 君、花海棠の紅にあらず DVD-BOX1

所見

このドラマの謳い文句に、どこを見ても、あの"瓔珞"のスタッフ再結集!とあったのですが、おばさんは残念なことにその瓔珞を見ていないどころか、その瓔珞と同時代の「如懿伝」というドラマを見て、ある意味辟易していたところだったので〜いや、ドラマが悪いんじゃなくてキャラが悪いざんすよ😔〜、このドラマもどうしようかな〜とちょっとだけ悩みました💦。それでも視聴することにしたのは、1930年代の北京が舞台と聞いたからです。おばさんの父は戦時中に北京近くの石景山という日本人部落に住んでいました。本人は幼かったですし、嫌な思い出はまったくなかったそうですが、おばさん個人は一人の日本人として、この時代のことを現地の人の目を通して知るべきだと考えていたのです。それがどんなに恥ずべきことでもしっかり目を開けて受け止めようと覚悟をしていました。

でも、少なくともドラマの前半はほとんど「京劇」のことばかりで、そうした闇の部分にはほとんど触れられていませんでしたね。むしろ、中国人同士での争いが目についたほどです。またそれは終盤も同様で、制作者の公平な視線をひしひしと、そしてありがたく感じたものです。

また、世間一般では、このドラマは「BL」(ボーイズラブ)を扱っていると評判でしたが、おばさん自身はそうやって型に嵌めるのは好きじゃないんですよね🙇‍♀️。実際に自分の目で見てそう思えばそれはそれで構わないけれど、今回最後まで視聴した感想は、特に「ボーイズ」に限ったことではなく「素晴らしいヒューマンラブ」だったと感動しきりでした。特に、主人公の細蕊は、鳳台にも、小来にも、そして蒋夢萍にも、時がズレただけで、同じだけタップリの「愛」を注いでいたように見えました。そうそう鳳乙を忘れちゃいけませんね

「良いドラマ」とは決して1つの解釈にとどまらないから良いドラマなんじゃないかと思うんですよね。同じシーンを見ても、その人の経験や置かれた状況によって幾通りも解釈がある、たまたま同じ解釈をしたらそれはそれで「共感」を得られて楽しいけれど、まったく違った解釈もあってよい〜とはいえ、あまりにもひねくれた解釈はご遠慮したいですけどね💦。

まずは一見にしかずです❣️。とにかく美しいドラマだったので、この時代に偏見のない方は(いや本当はある方こそ)ぜひご覧になっていただきたいです💝。かくいうおばさんも、このような素晴らしいドラマを制作したスタッフのドラマなら、ぜひいつか「瓔珞」も見てみたいと思うようになりました😎。

〜念願叶って2021年11月から視聴中です:瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜

あらすじ一覧

第1話 邂逅

第2話 掟破りの英雄

第3話 敵と味方

第4話 真実から生まれる物語

第5&6話 過去の痛み

第7&8話 決断の時

第9&10話 裏切りのワルツ

第11&12話 侮辱

第13話 細蕊が可愛すぎる

第14&15話 しがらみとの戦い

第16〜18話 コメディ要素も満載

第19&20話 王朝文化の名残りと近代化の狭間で

第21&22話 女役の不在

第23&24話 若き才能を救え

第25&26話 烈火のごとく

第27&28話 気の毒な鳳台

第29&30話 記念撮影

第31&32話 What a small world

第33話 戻らない日々

第34&35話 北平陥落の犠牲者

第36&37話 命懸けの抵抗

第38&39話 雪之誠の正体

第40&41話 初めての試練

第42&43話 本当に大切なこと

第44&45話 理念と現実

第46&47話 とんだ言いがかりだっ!

第48話 憂い

君、花海棠の紅にあらず 最終回 あらすじと感想 究極の絆

登場人物とキャスト

主要人物

商細蕊(シャン・シールイ、イン・ジョン):
今をときめく天才的な京劇役者で水雲楼の座長。元は男役から出発したが、声変わりが遅かったせいで女役を練習したら、喉を壊してしまったらしい。それが幸いし、現在は女役として大人気。芝居のこと以外は食べることにしか興味がないと豪語する根っからの役者

元は文人の曽家の長男で、幼い頃に唐詩も誦じていたほど勉強もよくできたそうだが、幼い頃上海で京劇に夢中になったために家族とはぐれてしまった。それからはあちこちに売り飛ばされた挙句、ようやく菊貞に出会ってその後継者となる。後に上海で実の妹=曽愛玉に出会う

程鳳台(チョン・フォンタイ、ホアン・シャオミン〜平章@琅琊榜2):
北平の豪商。学生時代イギリスに留学経験があり、西洋式の武器を駆使して匪賊と渡り合う。皆からは「二旦那」と呼ばれている。母の春萱(チュンシュエン)は役者らしく、本人もイギリスでは脚本を書いたこともあるらしい。細蕊と知り合ってから彼の才能と京劇の虜となる

程家/范家

范湘児(ファン・シャンアル、余詩曼):
鳳台の妻。結婚前は実家の商家で辣腕を振るっていた女傑

程美心(劉敏):
曹萬鈞司令官の妻で鳳台の実の姉。両親亡き後、借金を返すために萬鈞と結婚する

察察児(チャーチャーアル、張訳兮ジャン・イーシー):
鳳台と美心の妹

范漣(米熱):
湘児の弟。専門は建築だが、大の京劇&細蕊ファンで後に水雲楼の支配人となる。女好き

番頭

運転手

商家

商菊貞(シャン・ジュージェン、王茂蕾):
水雲楼の元座長で細蕊の養父。商家の秘伝の棍法は36通りあるが、舞台ではそのうちの9通りを使うらしい

商龍声(シャン・ロンション):
菊貞の実の息子で細蕊の義兄。形意拳の達人

曹家/軍

曹萬鈞(ツァオ・ワンジュン、黒子):
北平一の豪商で泣く子も黙る鬼の司令官。細蕊との因縁あり

曹貴修(ツァオ・グイシウ、唐會):
萬鈞の息子で北平駐屯軍270軍、第1師団の師団長。15歳で日本に、18歳でソ連に留学して軍事理論を学んだが、実践は未経験。昔、美心を見染めたのに(父の財力に負けて)振られたこともあり、父とは犬猿の仲

古大犁(グー・ダーリー、黄圣依):
絡子嶺の匪賊、古親分の娘でその後継者

英雄を産むために貴修と一夜を共にし、めでたく懐妊した後は、貴修から「夫人」と呼ばれている。仲間を皆殺しにした劉漢雲を仇と狙う

副官:
貴修の部下

北平梨園

水雲楼

杜洛城(ドゥ・ルオチョン):
杜翰林の息子で通称「七坊ちゃん」。細蕊専任の脚本家。北平時報お抱えの文筆家でもある

小来(シャオライ、李春嫒):
団員。細蕊を誰よりもよく知る世話係

十九(シージウ、方安娜〜珍児@瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜):
細蕊の師姉。鳳台を気に入り、その側室の座を狙っている😎

臘月紅(ラー・ユエホン、鄭龍〜宝来@月に咲く花の如く
水雲楼で最も素質のある男役の団員。辞めた六月紅の師弟

大聖(常铖):
男役の団員

小周子(シャオチョウズ、黄星羱):
元四喜児の小間使い。その才能を見込まれて水雲楼に引き抜かれ、細蕊から「周香蕓」という名前をもらう

姜家

姜栄寿(ジャン・ロンショウ、金士傑):
京劇協会の会長。商菊貞の師兄に当たるが、その後継者の細蕊を(才能ゆえに)嫌っている。秘伝は「仙人歩法」

姜登宝(ジャン・ドンバオ):
姜栄寿の息子で隆春班の座長

陳紉香(檀健次):
姜栄寿の甥で上海で活躍中の女役

ほか

鈕白文(ニウ・バイウェン):
梨園会館の責任者

寧九郎(ニン・ジウラン、雷汉):
細蕊の心の師。商菊貞と同時期に活躍し、西太后からは「梨園の尚書」と呼ばれた。所属は「琴言社」。才能ある細蕊を見込み、陰で支える。引退後は斉王府で暮らしている

侯玉魁(ホウ・ユークイ、沈保平〜王徳@武則天):
菊貞や九郎と同時期の役者で細蕊の憧れの男役。痛み止めにアヘンを使ったことから中毒となる

原小荻(ユエン・シャオディー、杜淳):
細蕊が憧れていた役者だが、妻の懐妊を機に引退。結婚前から兪青を愛していたらしい

兪青(ユー・チン):
原に心酔して梨園に入ったという原の弟子。趙将軍からの側室の誘いを断ったことで有名

四喜児(スーシーアル、子小迪):
雲喜班の座長で女役。弟子=小周子の才能を潰そうと画策

上海梨園


三福班の座長

(シュエ)

(タン):
上海梨園の会長

(ワン):
寒香(ハンシャン)社の座長で細蕊と崑曲で共演する。北平梨園の原小荻の師叔(師父の弟弟子)

林丹秋(リン・ダンチウ):
細蕊の師侄で曽愛玉の兄(?)

王族

斉王
愛新覚羅氏。京劇が好きで寧九郎の後援者となる

安貝勒(俞瞳):
京劇好きで母思いの貴族。安王府にある由緒正しい劇楼を細蕊に譲ってくれる(第一楼)

官僚

劉漢雲(リウ・ハンユン、侯岩松):
南京の豪商で自分の軍隊も所有している。細蕊を気に入り、義子として迎える。南京国民政府で蒋介石に仕えている

常之新(チャン・ジーシン、迟帅):
検察官。范湘児の従兄弟で蔣夢萍の夫。北平に視察に来た劉漢雲の元で働く

日本人

坂田英吉
代々九条家(公家)に仕える家柄で関東軍の大佐

九条(渋谷天馬):
少将。坂田の上官

木村(劉暁晔):
萬鈞専属の日本人医師

雪之誠(シュエジーチョン):
七坊ちゃんの友人。芸術を愛し、細蕊を尊敬する平和主義者

本名は九条和馬。幼少時よりおじと欧州で暮らしていたが、開戦に伴い強制的に帰国させられる。関東軍のエリートだという兄に殴られても出征を拒否。坂田の上司の九条少将は彼の兄

その他

老弦児
細蕊の知人。元宦官?の京胡弾き

蒋夢萍(ジャン·モンピン、白氷):
商細蕊の師姉だったが常之新の妻となったために細蕊から絶縁される

薛千山(シュエ・チエンシャン、程楓):
北平時報総裁で、元水雲楼団員=六月紅(妾)の夫

鄭原木(温海波):
商会の会長。孫は察察児の同級生

曽愛玉(ゾン・アイユー):
社交会の花形で漣の恋人。養わなければならない家族がいるらしい?

(トン):
寧九郎の付き人

(チウ):
ゴシップ記者?


龍声の友人で共産党員

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COMMENTS

こん
Fさんへ
2021/06/20 (Sun) 18:33

拍手コメントをありがとうございます♪

Fさん、早速ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ。

私はカタカナがめっちゃ苦手なんですよ。簡単に言うと「覚えられない」(爆。極端な例を挙げると、インドとドイツも間違えちゃう〜「ド」しか共通点がないのに。

漢字だと部首に意味があるので、なんとか判別ができます( ̄▽ ̄)。でもね〜中国ドラマは中国漢字が多くて、しかも公式HPがないも同然って(−_−;)。

エンドロールをせっせと眺めて「手書き中国簡体字入力」なるサイトさんにお世話になりました。それと漢字辞典ですね。

これでようやく自分も楽になります( `ー´)ノ。うふふ、ネタバレ夫人は今後の活躍も楽しみですよね。金曜放送分はこれを仕上げるために断念しましたの。来週早々にアップしますね。こん

君、花海棠の紅にあらず