同期のサクラ ネタバレと感想 最終回で、すぅ~?
遊川和彦氏脚本の【同期のサクラ】は昨夜が最終回でした。これはこれでサクラらしくて良かったのかな~と思わぬこともなかったですが、個人的にはもう少し違う展開でも良かったように感じました
。すぅ~?
以下ネタバレのあらすじです。
サクラは花村建設に再就職することになりました。黒川は、会社の忖度体質を変えて未来に誇れるような建築物を残したいと語ります。そのために新しいプロジェクトチームを立ち上げて、サクラをリーダーに抜擢しました
。
お前がこれまで痛い目に遭ってきたのはお前に力がないからだ。力さえあれば周りはお前のやりたいことに従う。
この時点で黒川は、その力を持った人間に周囲がまた忖度し始めるという「落とし穴」を忘れて、否、無視しているのですが、サクラは大いに共感し、微力ながらも精一杯会社のために尽くそうと決意します
。
黒川のもとで働きだしたサクラは、従来通り「すぅ~」と意見を連発しましたが、従来とは異なり、その意見はほぼ100%聞き入れてもらえました
。サクラはこれまでにない充実感を覚えてますます張り切ります
。
ところが、同期たちはそんなサクラを大いに心配していました。彼らは黒川という人間を信用できないというのです。またサクラが傷つくのではないかと憂えていたのだそう。
サクラはつい、会社を辞めた人間が内政干渉をするのは好ましくない、と注意してしまいました。これに怒った百合が発したセリフが、予告にあったあれです。
あんたが一番権力を持っちゃいけないタイプだったりして。
いや~少なくともここまで見た限りにおいては、まったくそうは思えませんでしたよ。
ところがその後、すみれがリストラされると聞いたサクラは愕然とします。すみれは、子どもも生まれるし、会社の将来も不安だからちょうどよい潮時だと語りました。黒川は、取締役会で前社長を解任し、他の会社との合併を決めたからです。
サクラは早速黒川に談判しに行きました。すると黒川は、サクラの資料を読んでまだまだ無駄があると気づいたからリストラを断行することにしたのだとのたまいます。
それでサクラは、それなら自分が辞めると言い出しました。黒川は、そんな安直な答えしか出せないのか、と嘲ります。
自分さえ辞めりゃいいみたいな誰にでもできるようなことをしないで、自分の道を貫いてみんなが幸せになるような答えを見つけたらどうなんだ?
サクラは迷いに迷いました。100年後の未来の人にも届く仕事をするためには、本当に、多少の犠牲は仕方ないのだろうか?
サクラの肩を叩いてくれたのは、意外にも、隣の脇田草真(草川拓弥~鍵村洋一@家売るオンナの逆襲)でした。脇田は今職人に弟子入りして建築現場で働いているのだそうです。
北野さんに素晴らしい建物を造ればたくさんの人を幸せにできるって聞いたから。やってみたらめっちゃ自分に合ってる気がして
。
サクラはそれから数日間、寝ずに「未来に残したい建物」を考えました。それは黒川が見ても素晴らしいものばかりだったそうですが、サクラは、これができたのも同期の協力があったからだと答えました
。
私の力は仲間です。優秀な仲間さえいれば素晴らしい仕事ができます。どんなにつらくても自分は決して1人じゃないと勇気が出ます。
サクラは、黒川の下で働くのは「楽な道」であり、自分が行くべき道は「困難な道」だと悟りました。たくさんの仲間を作れば、どんな困難も乗り越えられると信じているからです。
サクラは会社を辞め、以前サクラを雇おうとしてくれた会社の社長、恒松誠二(平泉成~男谷平蔵@小吉の女房)に偶然出会い、今度こそ雇ってもらえることになりました。
百合は葵と一緒になることを決め、蓮太郎も、小さいけれど蓮太郎を認めてくれた会社に就職します。菊夫も、自分の弱さを認め、皆と協力していこうと改めて奮起したそうです。
それはそれで素晴らしいことですし、皆が自分の夢に向かって歩いていくのも本当に良かったな~と思いましたよ。
でもね、サクラが黒川を戒めながら夢を叶えるという、ある意味最も「困難な道」は選択肢になりえなかったのでしょうか?
黒川には娘がいたそうで、その子はバレリーナになりたくて、どんなに辛くても一生懸命練習していたそうですが、なんと8歳で亡くなってしまったのだそうです。
黒川はサクラに初めて会った時、目を輝かせて夢を語ったサクラを娘のように思ったそうです。まあ、娘に対する態度としてはヒジョーに意地悪だったけれど、それはそれでサクラを試していたんじゃないですかね~。
ここの社長は本当にクズだったし、社員たちもひどい人間がたくさんいましたよね
。そこまでひどくなる前に黒川も何かできなかったのか
、と思わぬでもありませんが、社長を解任した今こそ本当の改革ができるような気がしましたし、そこにサクラも一役買えないものなのかと、思わずにいられません
。
繰り返しになりますが、それが最も困難な道、とは言えないでしょうか
。
まあそれはあくまでもおばさん個人の感想なので、サクラがサクラらしく生きられると確信して選んだ道を行くのであれば、もう何も言いますまい。
またいつか是非、彼らのその後を見せていただきたいですね。続編、大いに希望します
。
同期のサクラ 私たちの10年の物語 彼女が教えてくれたこと (単行本)~これはじっくり読んでみたいですね
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編
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