同期のサクラ あらすじと感想 第8話 お爺ちゃんのFAX
遊川和彦氏脚本の【同期のサクラ】の8話はまたがまんがまんの回でしたね~。最後に希望が見えて何よりでした
。以下早速ネタバレです
。
お爺ちゃんと夢を同時に失ったサクラは、それでも仲間と皆を幸せにする建物を作るという最後の夢のために、なんとか頑張ろうとしました。が、頑張ろうとすればするほど体が動かなくなったようです。そうやってサクラは結局会社を無断欠勤し続けました。
百合を始めとする同期の仲間が皆心配してメールしますが、体調が悪いので、の一点張りです。
世話好きのサクラのことだから、悩みを持ち掛ければ相談に乗ってくれるのでは、とあれこれ相談してみても、一応部屋から出てはきたものの、これまでのサクラのように親身になることがありません。
菊夫は、かつてサクラが褒めてくれた図書館にサクラを連れていき、そこでサクラにお尻を叩かれたことを、蓮太郎は自宅のラーメンを食べさせて設計図を見てもらおうと、葵は意を決してプロポーズまでしましたが、どれもこれも失敗に終わりました。
サクラは、自分でお尻を叩いても元気が出なかったし、ラーメンは食べたくない上に、設計図に対して何も思いつかなかったため、涙が止まらなくなります。葵のプロポーズには、笑いが止まらなくなりました
。
百合がショッピングをしようと誘うと、お爺ちゃんが仕送りを使わずに取っておいてくれたからと言って、何も考えずにどんどん買う始末です。
百合は、そんなサクラを見ていられず、早く昔のサクラに戻ってほしいと畳みかけました。私たちと一緒にたくさんの人を幸せにする建物を造る夢は残ってるわけだからさ。
するとサクラは急に怒り出します。
夢、夢、夢、ってうるせえんだわね。夢があれば偉いんけ?夢がなくちゃ生きてちゃいけねえんだけ?もう やめれ?上から目線で同情すんの。
この言葉に百合がカチンとくると、サクラは昔のことを持ち出しました。
いつか言ったれ。私のやってることは全部無駄ら、うちの島の橋らてどうせ架からねえって。全部その通りになってえかったろう?あんたなんかに私の辛さなんか分かるわけねんだっけ!
百合は、以前サクラに言われたのとまったく同じく、サクラをブス!と連呼しました。もうあんたみたいなブス、どうなっても構わないから!
サクラはその後「リクエスト」にやってきて、1週間分のカレーをオーダーしました。どうやら引きこもってからずっとここで頼んでいたようです。
そこには同期が全員集まって頭を抱えていました。
何をしているのかと問うサクラに百合は、何をやってもサクラが元気にならないから、途方に暮れていたのだと嫌味タップリに説明します。
どうやらサクラは、自分の感情を持て余していたようですね。悲しくもないのに涙が出て来るし、おかしくもないのに笑いが止まらないし、怒るとどんどん腹が立って来るそうです。
もう放っておいてほしいというサクラに、菊夫はきっぱり言いました。サクラと出会っていなかったら、こんなお節介は焼かない。もしサクラだったら、絶対に俺たちを放っておかないから。サクラのおかげで今の俺たちがある
。
それでもサクラはもうダメなのだと答えました。焦れば焦るほど体が言うことを聞いてくれない。せめてじいちゃんからのFAXが来ないかなって思っても、それは無理なこと。
大切な、しかもたった一人の肉親を失った上に、最後にそのお爺ちゃんを喜ばせてあげられなかったと思ったら、気持ちが沈んで当然ですよね。サクラの状態はほとんど「うつ」だもの。頑張れ、できるよ、って言われれば言われるほど苦しくなってしまいます。
もう私なんか仲間だなんて思わないでください。
「仲間」たちもまたサクラ同様傷つき、それぞれに慰めを求めました。菊夫は妹に電話をし、蓮太郎はすみれが慰めます。百合は葵が抱きしめました。百合は、葵がサクラを好きなことを百も承知で、その胸を借りましたが、キスは拒んだようです。
それからしばらくして、サクラのアパートに書留が届きました。会社からの解雇予告通知書です。そこには黒川からの、一度は会社に来いとの一筆もあったので、早速出かけていきました。
伸び放題の髪にラフな格好のサクラを見た黒川はイメージが変わったと言い、その辞表を受け取ります。残念だ、お前には期待していたんだが。
なんとサクラを、周りの反対を押し切って入社させたのはこの黒川だったのだそうです!?黒川は黒川なりに、サクラが起爆剤になると考えたのだそう。
そんな事実すらもサクラの心を動かすことはできませんでした。
帰りに寄った「リクエスト」では、もう店を閉めることにしたと言われてしまいます。ずっと赤字続きなのを老体に鞭打って続けてきたのは、頑張っているサクラの同期たちを応援したかったからなのだそうです
。でももう、そのサクラたちも来なくなったから、息子夫婦の世話になることにしたのだそう。
サクラはその帰り道、いろいろなリクエストに応えてくれるというAIスピーカーを買い求めました。それからというもの、サクラはずっとこのAIスピーカーとしか話していなかったようです。
でも所詮はAIです。サクラの聞きたい答えは聞けません。
その頃百合はなんとなんと子どもを産もうとしていました。父親は葵ですが、百合は結婚するつもりはないそうです。それでもふたりで子どもを「夢
」と名付けました。
百合は菊夫と蓮太郎を病院に呼び出して、願い事をします。百合は出産で頭が朦朧としていた時、サクラのおじいちゃんにあれほどサクラを頼まれたのに、このまま諦めきれてもよいものかと思ったそうです
。
最後に1つだけ試してみたいの。
それは「おじいちゃんのFAX」を再現することでした。彼らはサクラに電話をし、FAXの受信音を聞かせた後、ドアの下の隙間から、まるでFAXが流れてくるかのように、紙を滑り込ませたのです
。
「俺たちはいつまでも待ってる」「おまえとまた一緒に働ける日を」「だからどんなに辛くても諦めない」「サクラのいない世界なんかに生きていたくないから」
これ良~くみると全部筆跡が違うようですから(最後は百合ですね)、皆がそれぞれ1枚ずつ書いてくれたのですね~きっと
。
これでサクラはついに元気を取り戻しました。
じいちゃん、サクラにはこんげステキな仲間がいるてぇ。
自分がこの世に生きている意味を見出したサクラは、前の自分に戻ると一刻も早く4人に伝えたくて部屋を飛び出していきました。が、外で隣の子どもが車に轢かれそうになったのを助けたために、脳挫傷を起こしたのだそうです
。
今回この親子がお見舞いに来ていましたが、まさかあれが初めてってことはないですよね。4人に会ったから説明しただけですよね??
もうサクラには回復の望みがないから、専門の病院に移すよう言われていた同期たちは、口々に、サクラが目覚めると信じて諦めない、と語り、医師と相談しに行きました。
そこで彼らの声が聞こえたかのように、ついにサクラが目を覚まします。
あ~ようやくこの日が来ました。仲間たちがどんなに喜ぶか目に浮かぶようですね~
。今から来週の放送が待ち遠しいです
。
同期のサクラ 私たちの10年の物語 彼女が教えてくれたこと (単行本)~これはじっくり読んでみたいですね
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編
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