アンという名の少女 あらすじと感想 第5話 宝物は私の中に
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【アンという名の少女~Anne with an "E"】の第5話は「宝物は私の中に」(An Inward Treasure Born)です。いや~アンは本当に賢くて逞しいですね~。マリラとマシューがどんなにアンを愛おしく&誇らしく思っているか
、画面からひしひしと伝わってきます
。
以下早速ネタバレです。
妄想の世界へ
もう2度と学校へは行かないと誓ったアンは、毎日「妄想」の世界に浸っていました。それは傍から見ても「危ない」雰囲気で
、マリラは心配でなりません。ある日はパイを焼き始め、その見張りをアンに命じてレイチェルに相談に行きました。
Watch the clock carefully, Anne, so as not to burn it. I don't want to return from Rachel's to find Green Gables a smoldering ruin.
燃やさない(焦げない)ように時計をよく見ているのよ、アン。レイチェルのところから戻ったら、グリーンゲイブルズが焼けて廃墟と化していたら嫌ですからね
アンはなんども"I will"(そうする)と答えましたし、"I mean it"(大丈夫だ)と念も押しましたが、マリラの心配は的中してしまいます。マリラが戻るとパイはもう黒焦げで、部屋は煙で一杯でした
。アンはそれでも気づかずにコーデリアごっこをしていたのです。コーデリアは誰からも変だと思われなかった(No one thinks she's strange at all)、というところがミソなんでやんすね
。
レイチェルは、ただじっと見守っていれば、いずれはアン自身が学校へ行きたがる、と助言したのですが、それより先にマリラの堪忍袋の緒が切れました。
Life is not magic, Anne. You can't just wish yourself away. I'm raising you and I know what's best. It's high time you went back to school.
人生は魔法じゃないのよ、アン。あなた自身を捨て去ることはできないの。あなたを育てていて何が一番いいか分かるわ。今こそ学校へ戻るべきよ
アンは必死で抵抗し、マシューは戻らなくていいと言ったなどと言ったものですから、マリラはますます激怒します。
Matthew Cuthbert, the time has come to end this foolishness. I have allowed you to interfere and coddle that child!
マシュー・カスバート、この茶番を終わらせる時が来たのよ。あなたにあの子に干渉したり甘やかせたりすることを許したかしら!
マシューもマリラには逆らえません。結局アンは翌日から学校に行くことになりました
。
嘘
ところがこれが真っ赤な嘘だったことがすぐに明らかになります。アンが出かけた後、ダイアナがルビーを連れてやってきて、アンの様子を尋ねたからです
。マリラはすぐにアンが嘘をついていると察しました
。
クリスチャンのマリラにとって「嘘」は大罪です。それでマリラとマシューは牧師を呼ぶことにしました。この牧師(Brian Tree)は以前もアンというより孤児全体を精神病患者扱いした人ですからね
。まあ推して知るべしです
。案の定牧師はアンに、学校に行くことはない、家で家事を手伝って良き妻になれと命じました
。
There's no need for her to bother with an education. Every young woman should learn how to be a good wife.
教育を受ける必要はない。すべての若い女性は良き妻になるよう学ぶべきだ
さすがのマリラもこれには納得できなかったようです。でも何せ相手が牧師ですから、そうそう逆らえません
。
面目躍如
その夜、近所で火事が起きました。どうやらルビーの家のようです。マリラとマシュー、それにアンはできるだけたくさんの水を入れたバケツと毛布を持って駆け付けました
。町中の人が来て消火に勤しんでいましたが、そこでアンは、ルビーの家のドアや窓が開いていることに気づきます
。それでは火の勢いが強まってしまうと察したアンは、家の中に飛び込み、ドアや窓を閉めました
。おかげで火の勢いが弱まったそうです
。
消火活動にはギルバートも率先して当たっていました。ジェリーがアンの活躍を広めると、また大いに感動していたようです。それはマリラとマシューも同様でした
。アンは、以前孤児院で他に読むものが無くて消防の手引きを読んだことがあるのだと恥ずかしそうに答えます。ダイアナとマリラがそんなアンを抱きしめました。ミセス・ギリス(Fiona Byrne)も大いにアンに感謝します。
そしてルビーは、新しい家ができるまで、マリラの家に厄介になることになりました。ルビーはアンと一緒じゃいやだ、とわめきますが、アンはそんなルビーをなだめます。どう見ても友達には見えないから大丈夫だと言って。
でもそれからルビーは次第にアンに惹かれていきます。アンは、焼けだされて落ち込んでいたルビーに、ギルバートが消火を頑張ったのはルビーのためだ、新しくできる部屋の壁の色を想像したら楽しくなるなどと励ましたのです
。ルビーが着る服が無いと悲しむと、2枚あるうちの1枚を貸しました。ふたりはアンのアイディアで、男子にスコーンを差し入れに行きます
。
そこでルビーが転んだのをビリーがバカにすると、アンは本気で食って掛かりました。そこへギルバートが割って入り、その場を取りなします。大好きなギルバートに起こしてもらったルビーは大満足でした
。ギルバートはアンにも声をかけたそうでしたが、そこはアンが無視します。
マシューは、お前が男なら殴り合いになっていたと嬉しそうに語り、その殴り方を伝授しました。アンも嬉しそうにやり返します
。
家ができるまでは学校も休みだったため、ダイアナが二人を訪れると、3人は「物語」を作って語り合いました。ルビーが何を書いてよいか分からないというと、アンがアイディアを提供します。
そして明日は学校が始まるというその夜、ルビーは、アンと別れるのが寂しいと打ち明けました。それでアンは、ルビーが寝静まったのを見てマリラの部屋へ行きます。
女性の生き方について
アンは牧師の言葉を繰り返し、自分の疑問をぶつけました。アンは、嘘が良くないことは分かるけれど、学校に行かずに良い妻になれという部分にはどうしても納得できなかったのです。するとマリラも牧師は時代遅れだと指摘しました。
Seems to me you should decide for yourself what you want to do and be, and set your mind to it.
何がしたくて何になりたいのかは自分で決めるべきだと思うわ。そして前に進むの。
アンは、ダイアナとルビーがいるから学校に行っても良いような気がすると恥ずかしそうに答えました。マリラは、自分達の時代には選択肢が無かったけれど、アンには可能性があるのだから、可能性を狭めないでほしいと伝えます。
翌日アンは妄想の中の友達=ケイティに別れを告げ、学校へ行きました。ダイアナとルビーは大喜びで彼女を迎えます。ミスター・フィリップスも、何事もなかったかのように、席に座れと命じました
。
Anne Shirley-Cuthbert, take your seat.
感想
アンは知れば知るほど魅力的な少女ですね。来週の放送も今から楽しみでなりません
。
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