アンという名の少女 あらすじと感想 第7話 後悔は人生の毒
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【アンという名の少女~Anne with an "E"】の第7話は「後悔は人生の毒」(Remorse Is the Poison of Life)です。そうは言ってもなかなか割り切れないのが人間ですよね。
以下早速ネタバレです。
ミニー・メイを救え!
ある晩、ダイアナがグリーン・ゲイブルズに駆けこんできました。ミニー・メイが病気らしいのに両親が不在なのだそうです。その日はちょうど近くに首相が来ているとかで、マリラもダイアナの両親同様、その演説を聞きに行って留守にしていました。
アンはダイアナの話からすぐにクループ症候群だと気づきます。すぐにマシューを呼び、医者を呼んできてほしいと頼みました。自分はトコンシロップを持ってダイアナと一緒に彼女の家へ走ります
。アンはハモンド夫人の家で3組の双子の面倒を見ていた際にこの病にかかった子どもを何度か看病していたようです
。
Matthew won't be back for hours. I will do everything I can until then!
マシューはきっと何時間も戻ってこれないわ。私がそれまで出来る限りのことはするから。
その言葉通り、アンの行動は実に的確でした。クループには熱を下げるのが一番だとミニー・メイを冷やし、玉ねぎを足の裏に当てました。これは迷信だそうですが、とにかくやれることは全部やろうとしていたのです。ミニー・メイの呼吸が苦しくなると、下向きにして背中をとんとん叩きました。
パートナーのガートルードを亡くした悲しみを癒すためにダイアンの家に滞在中のおば、ジョセフィーン・バリー(Deborah Grover)は最初はアンをうさんくさく思っていたようですが、アンが過去に子守りをして働いていたと聞くと驚き、ミニー・メイの呼吸困難を見事に治めた手腕には心から感動したようです。
マシューが連れてきた医者もアンの処置を絶賛しました。
Your little redheaded girl is as smart as they make them. She saved that child's life, pure and simple.
あなたの小さな赤毛の少女は実に賢い。彼女は間違いなくこの子の命を救った。
ジョセフィーンも同意します。
I must admit, she's got a presence of mind quite unusual in a child her age.
私も認めざるを得ない。彼女はあの年の子どもにしては信じられないほど冷静かつ沈着だった。
アンはもしかしたらこの会話を聞いていたかもしれません。マシューが起こそうとすると、ニヤリと笑いました
。It's time to go.(うちに帰ろう)
アンはマシューと馬に乗りながら、ハモンド夫人が子だくさんだったおかげでミニー・メイを助けられたと感謝します。
Life's funny like that.
人生は面白いものだな
ふたりが帰宅してしばらくするとマリラが戻ってきます。マシューはマリラにコーヒーを入れてくれと頼み、事の顛末を説明しました。その後今度はイライザ・バリーがやってきます。
May I please see your wonderful, remarkable Anne?
あなたの素晴らしい、注目に値するアンに会えるかしら?
マリラは、アンは寝ていると言って、感謝の気持ちだけ受け取って帰ってもらったようです。
それからしばらくしてアンが起きてきました。アンはマリラに、マシューに聞いたか?と尋ねると、マリラは、自分では子どもの病気について何も知らなかったから、アンがいてくれて本当に良かったと答えました。アンは、ミニー・メイが助かったことももちろんだが、愛しのダイアナと一緒に過ごせたのが嬉しかった、と伝えます。
マリラは、お腹が空きすぎて飢え死にしそうだと語るアンに食事を差し出しながら、いたずらっぽくこう言いました。
Take a few more bites. Because when I tell you who just visited here, your reaction will lift you clear out of the region of such material matters as appetite.
もう少し食べておきなさい。誰があなたを訪ねてきたか言ったら、食べるどころじゃなくなるでしょうからね。
バリー夫人が謝りに来て、今後はまたダイアナと仲良くしてやってほしいと語ったと聞いたアンは、マリラの予想通り、食事は後にすると出て行きました。
I can't tie myself down to anything so unromantic as dishes at this thrilling moment!
こんなスリリングな瞬間に、お皿洗いなんてロマンティックじゃないことに自分を縛っておけないわ。
アンはダイアナと抱き合って喜びを分かち合います。
ギルバートの父=ジョンの死
その一方で、ついにジョンが亡くなりました。そんなこととは知らないアンはでも、ジョンはどう見ても長くなさそうだったから、ギルバートが学校に来れるとしたら、ジョンが亡くなった時だと気づいて愕然としています。そしてその勘は見事に的中しました。
マリラたちと葬儀に出席したアンは、なんとかしてギルバートを慰めようとしましたが、つい、同じ孤児だとしても、両親の顔を知らない自分よりもギルバートはラッキーだなどと口走ってしまいます。さすがのギルバートもこれには怒ってしまいました。
ジョセフィーンとの交流
アンも怒って隠れ家へ行き、二度とギルバートのことなど考えない!と毒づきます。
Brain, stop it!
脳みそよ、考えないで!
そこへ、アンを追いかけてきたらしいジョセフィーンがやってきました。
Romance is a pesky business. No sense to be made of it.
ロマンスは厄介ね。どうしてこの世にあるのかしら
ジョセフィーンはアンの隠れ家を"humble abode"(シンプルだけど居心地の良さそうな家)と呼びます。中に入ってもいいかしら?
アンはジョセフィーンを招き入れると即、ギルバートのことは何でもない、ましてやロマンスなどではないのだと言い訳しました。ジョセフィーンは、アンにはたくさんの可能性があると評価します。
You certainly seem like someone with many possible outcomes.
アンが感激すると、1つだけ忠告してくれました。
My advice is to let your ambitions and your aspirations be your guide.
あなたの野心と希望があなたを導いてくれるわ。
アンは、結婚はしてみたいけれど、妻にはなりたくないと答えます。Well, I've always wanted to be a bride, but I don't really expect to be a wife.
ジョセフィーンは面白いと言って、2つの提案をしてくれました。
First: you can get married anytime in your life if you choose to do so. And two: if you choose a career, you can buy a white dress yourself, have it made to order, and wear it whenever you want.
1つめ。あなたは結婚したいと思った時に結婚できる。2つめ。もしあなたが仕事を選んだら、自分で白いドレスを買うことができるわ。いつでも注文できるし、着たい時に着ればいい。
アンは目を輝かせて感動します。
Oh. Why didn't I think of that? I love that idea! I'm going to be my own woman.
おお、どうして今まで思いつかなかったのかしら。なんて素敵な考えなの?私は私自身の女性になります。
ジョセフィーンは、人は皆、自分らしい生き方を見つけるべきだと語りました。I'm a proponent for making one's own way in the world.
帰宅したアンは興奮して、マリラとマシューにこの話を聞かせます。人生において恋愛はなくてもいいのよ!
マリラの過去
マリラはかつてギルバートの父、ジョンと愛し合っていたようです。当時ジョンがくれたリボンが、マリラがアンに贈った薄いブルーのリボンらしいです。マリラもまたマシュー同様、兄弟の死によって家を出ることができず、ジョンとの別れを余儀なくされたらしいです
。
マリラはギルバートに、自分にできることがあったら何でも遠慮せずに言ってほしいと伝えました。これはマシューも同じで、ギルバートの家の畑を手伝うと申し出ますが、ギルバートは農家を継ぐつもりはないのだそうです。
初恋と別れ
彼はいじめっ子のビリーに、二度とアンを苛めたら許さないとあまつさえ喧嘩までして釘を刺し、誰にも何も言わずに町を出て行きました。
そんなこととは知らないアンは、ギルバートにお詫びの手紙を書こうとしていましたがどうしてもうまくいかず、ジョセフィーンに会いに行きます。ジョセフィーンは亡きガートルードを思って泣いていたので、アンは、自分も結婚はせずに知識を使って生きていくと宣言しました。するとジョセフィーンは、ジョセフィーンなりの結婚をしたと反論します。
Ah, but I was, in my way. And we had a full and wonderful life together. I have no regrets. That's all you really have to decide, Anne, to live a life with no regrets.
私たちはとても幸せだった。後悔はしていない。それが大事なのよ。後悔の無い人生を送ることが。
アンはついに自分の気持ちに正直になってギルバートの家に駆け付けましたが、もうギルバートはそこにはいなかった、と言う訳です
。
予期せぬ不遇
どうやらマシューの収穫した作物を積んだ船が沈没してしまったようです。
感想
マシューとマリラもそうですが、このジョセフィーンも実に素敵な人物でしたね。アンは彼女を「Mentor」(心の師)と呼んでいました。またダイアナですらアンのギルバートへの気持ちを察していたようなのに、アンがなかなか素直になれなかったのがなんとももどかしかったです。
来週はいよいよ最終回です。
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もう来週最終回なんて…😭
こんさん❤️こんにちは🤗
こちらも愛読致しております。ありがとうございます。
私もアンの大ファンです!
アンの周りの人がアンの良さを知り、どんどんアンを好きになって、アンも
いろんな人の影響を受けて成長しながら、周りにも幸せを広げていく感じが大好きです。
マシュー(前回)にもマリラにも、切ない恋物語があったのですね〜🥺
今回登場のダイアナのおばさまも素敵なご婦人でした。
やっとギルバートへの想いに正直になり家まで行ったのに会えなかったのが、残念でなりません。アンにギルバートもアンのことを気にかけていたことを伝えてあげたいです💦