Dexter　S7　ネタバレと感想　９＆10話　ラゲルタ＆マシューズ

こん

2022/08/12

2021/02/27

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Dexter S7の９話「恐怖と愛」（Helter Skelter～滑り台）と10話「責任の所在」（The Dark... Whatever）を視聴しました。これでまた一気に成長しましたね～デックスは。以下早速ネタバレです。

The Dark... Whatever

何と言ってもこれがサイコーによかった。デックスはハンナに、自分の中の"The Dark Passenger"について打ち明けます。するとハンナは、デックスは殺したいから殺しているのであって、そんな、ダークなんとかのせいではないとのたまいました。

でもデックスはこれを認められません。だって「本当のデックス」は殺人が悪いことは分かっているのに、このダークパッセンジャーが促すからやめられないでいた、ことになっていたのですからね。そこにハリーや過去のトラウマなんかも含まれているわけで、デックスはそれらをひっくるめた「哲学的な思想」を隠れ蓑にしていたのです。

でもそれが「責任転嫁」だったことに気づくのは、やっぱりデックスは賢いですわ。最後は自分が殺したいから殺しているのだという事実を受け入れました。ちょうど「ファントム放火犯」として登場した青年が、やはり、放火殺人を他人のせいにしていた暴言をいさめながら、その青年がまさしく自分のことのように思えたのでしょう。さすがに彼を殺せませんでしたね。

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シルコの依頼

アイザック・シルコは、コシュカ本部から命を狙われました。どうやらノヴィコフが入れ知恵したようで、刺客が２名派遣されてきます。前回シルコの隠れ家でデックスが刺客を殺したのを知っていたシルコは、デックスの腕前を評価し、デックスに刺客を殺してほしいと頼みました。デックスはいったんは断りますが、ハンナを人質にされると断れません。

デックスは、シルコの期待通り、一人を殺し、もう一人をおびき出してシルコに殺させました。が、そこにノヴィコフがやってきて、シルコに発砲します。デックスは救急車を呼ぼうとしますが、シルコはもう助からないと覚悟し、デックスに、デックスがヴィクターを沈めた海に連れて行ってもらいました。そこで息を引き取った後は、デックスが海に遺体を沈めたのでしょう。この世にひとりと決めた愛するヴィクターが亡くなった今、生きる希望も無くなっていたのでしょうからね。

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ハンナへの愛

人質

デックスは、ハンナが人質に取られてからずっと、生きた心地がしなかったそうです。デックスが恐怖を感じたのは、母のローザが殺された時以来だったのだそう。何事にも冷静で、死への恐怖さえもコントロールしていると語ったデックスが、です。

最低の父親

そんな愛するハンナを、彼女が幼い頃、海に沈めようとしたという父＝クリント・マッケイ（Jim Beaver）が現れました。ハンナは父を大切にしようとし、クリントもハンナに優しく接しますが、すぐに化けの皮が剥がれます。クリントはハンナから金を奪おうとしていたのです。それでもハンナは「父」だから仕方ないと金を都合しようとしました。

しかも、プライスにハンナの情報を売っていたのはこのクリントだったことが判明します。その上クリントは、ハンナが更正施設の職員に毒を盛ったことへの目撃者＝アーリーン・シュラムを知っているから、それを警察に通報すると脅しました。

もはやデックスに我慢する理由はありません。デックスはクリントをラップでぐるぐる巻きにして"Slice of Life号"に乗せ、ナイフで胸を刺し、遺体は解体せずに（かつてハンナが海に沈められたように）そのまま海に突き落としました。でもハンナには内緒です。うまく言い聞かせて追い払ったと伝えました。でもハンナも、もしかしたら真実に気づいていたのかもしれませんね。口には出さなかっただけで。

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デブの逡巡

デックスへの気持ち

デックスは、デックスを避けまくるデブを捕まえて、デブの感情は極めてロジカルだと説得しました。これまで支えあって生きてきたデックスへの感情を、異性への愛と勘違いしただけだと言い負かします。いや、それが事実でないことぐらい、デブには分かってますよね。でもデックスがそう結論付けたのなら、と自分の気持ちを隠すことにしたのでしょう。あの精神安定剤を飲んで。