Dexter S7 最終回 ネタバレと感想 あ~やっぱり(11話含)
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Dexter S7の11話「未来への期待」(Do You See What I See?~君は僕と同じものを見ている?)と12話=最終回「禁じ手」(Surprise, Motherfucker!~サプライズだ、ゲ〇野郎)を視聴しました。いや~このシーズンに入ってからのデブの様子が尋常じゃなかったので、絶対に何かやらかすような、嫌な予感がしていました
。でもその理由は決して自分のためじゃなく、きっと「デックスを助けるため」に違いない、と。あ~
。
以下すぐに衝撃のネタバレです。
デボラの決断
デブはラゲルタを射殺しました。経緯はこうです
:
ラゲルタの罠
ヘクター・エストラーダ
ラゲルタは、デックスがローラ・モーザーの息子だと知るとすぐに罠を仕掛けてきました。ローラを殺害した3人組の主犯格で現在も服役中だったヘクター・エストラーダ(Nestor Serrano)を仮釈放するよう手配したのです。デックスからこれを聞いたハンナはこれ以上にないクリスマスプレゼントだと喜んでくれました。
間抜けなマシューズ
一方で、デックスと話してみると請け合ったマシューズは、あっさり、デックスに騙されてしまいます。デックスは、当時ドークスがボートに乗っていたのを見て、自分のボートを同じマリーナに置くのは危険だと考えて他の場所に移動した、と嘘をついたのです。
もちろんそこは抜かりなく、早々にそのボート、正確に言うとボート小屋、を手配し、その中にラップとドークスの指紋を付けたナイフをセッティングしました。そのボート小屋の鍵をドークスの遺留品=「釣りの道具」の中に忍ばせておくことも忘れません。
が、ラゲルタは、これらすべてを目にしても尚、自説を曲げようとしませんでした。何せデックスは"a forensics expert"(法医学のプロ)なのですから、証拠の偽造などお手の物です。でもマシューズはこれですっかりデックスへの疑いを払拭しました。ラゲルタが何を言っても耳を貸しません
。
マシューズからこの話を聞いたデックスは、てっきりラゲルタも諦めたと思い込み、エストラーダを殺しに行きました。それがラゲルタの狙いだったとは、彼には知る由もありません
。
間一髪
デックスはエストラーダに接触し、大麻を売りさばいてほしいと持ち掛けました。そこで待ち合わせの場所と時間を決めて「その時」を待ちます。そしてエストラーダを拉致し、かつてのローラが殺されたのと同じコンテナに連れ込んで殺そうとしました。
そこでエストラーダが思わぬ事実を明かします。エストラーダを仮釈放させたのは"fucking cop bitch"だったというのです。
They said that there was a big push for my release from the captain of Miami Metro.
俺の釈放にはマイアミメトロのキャプテンから、強力なプッシュがあったらしい。
LaGuerta?
ようやく罠に気づいたデックスはエストラーダを連れて、急いでそこから逃げ出しました。案の定、ラゲルタは応援を連れて押しかけてきます
。それを知るとさすがのデックスにも隙ができ、エストラーダはその隙に乗じて海に飛び込んで逃亡しました
。
反撃
ラゲルタは、デックスがエストラーダを殺害したとして彼を逮捕しました。手錠を掛けられたデックスが署に現れると、皆騒然とします
。ラゲルタは、デクスターがベイハーバーブッチャーだった、ドークスは冤罪だった、とのたまいました
。
ラゲルタの切り札は、デックスが黒いゴミ袋を海に捨てている写真と、その袋の中に「エストラーダの血の付いたシャツと財布」が入っていたという事実です。ところがヴィンスがこれを鑑定した結果、シャツは証拠保管室から盗み出された過去の証拠品であり、財布にはラゲルタの指紋が残っていたことが判明しました。もちろんデックスの仕業です
。
こうしてラゲルタは、デックスをベイハーバーブッチャーに仕立てるために、証拠を捏造したと誤解されてしまいました。エンジェルはそんなラゲルタを心から心配します
。自分のレストランで年越しパーティーを開くから、ぜひ来てほしいと誘いました。そこでデックスに謝罪するよう促します
。
マシューズにもそっぽを向かれたラゲルタは、さすがに首も覚悟しました。
天からの贈り物?
ところがその後、意外なところから「真実」が見えてきます。亡くなったアンダーソンがトラヴィスの事件を調べていた際、その近くのガソリンスタンドの防犯カメラの映像を保管していたのを、アンダーソンの妻が届けてくれたのだそうです。そこにはまぎれもなく「ポリタンクにガソリンを入れるデボラ」の姿が写っていました。
なぜこんなところでガソリンを、しかも車ではなくポリタンクに入れているのか?
これが何を意味しているのか、刑事のデブにとっては火を見るより明らかですが、デブは必死で苦しい言い訳をしました。ラゲルタは、そんなデブの気持ちを見透かすように、理解を示します。デボラは必死で愛する兄を守ろうとしていると分かっているからです
。
デブからこれを聞いたデックスは、ついに、ラゲルタを殺す決意をしました。それにエストラーダを利用するつもりです。逃亡中のエストラーダも無事捕まえ、あとはラゲルタと一緒に「相打ち」に見せかけて殺すだけとなりました
。
ところがこれをデブが嗅ぎつけて追いかけてきます。
Are you gonna kill her? Dexter, you can't. Dexter, you can't do this. No, no, no, I can't let you go through with this!
彼女を殺す気?デクスター、だめだ、殺しちゃいけない。だめだめ、そんなことは決してさせられない!
デックスは、後で調べられても困らないように、ラゲルタへの麻酔の量を少なくしていたため、ラゲルタが目覚めてしまいました。
Shoot him, Debra. You have to end this. Shoot him.
彼を撃ちなさい、デボラ。あなたがこれを終わらせるのよ。撃ちなさい!
This is not who you are. You're a good cop. You're a good person. You're not like him.
これは本来のあなたではないわ。あなたは良い警官よ。そして善良な人間。あなたは彼とは違う
デックスもこれに同意します。ラゲルタの言葉はすべて正しいと語りました。
You're a good person. It's okay. Do what you gotta do.
おまえは善良な人間だ。いいよ、おまえがすべきことをしろ。
んなこと言われてはいそうですかとデックスを撃てるぐらいなら、こんなに悩まないのですよ。デブは銃口をラゲルタに向けて発砲しました
。Oh, my God!
外は新年を迎える人々でごった返していました。誰も二人のことなど気に留めません
。
We all make rules for ourselves. It's these rules that help define who we are. So when we break those rules, we risk losing ourselves and becoming something unknown. Who is Deb now? Who am I? Is this a new beginning? Or the beginning of the end?
我々はすべからく自分のためのルールを作る。そのルールが、自分たちが誰であるかを定義するのに役立っている。だとするなら、そのルールを破った時、我々は自分自身を失ったり、見知らぬ何者かになるリスクを冒すのか?今デブは誰だ?俺は誰なんだ?これは新たな始まりなのか、それとも終わりの始まりなのか?
ハンナの暴走
一方、デブは早速シュラムに会いに行き、ハンナがカウンセラーを毒殺したという証言を得ようとしました。シュラムには小さな子供がいたので、正直に白状しなければハンナの共犯とみなし、子どもと会えなくなると脅します。実際ハンナがそのカウンセラーを殺したのは、シュラムが虐待されていたからのようですね。
シュラムからこの話を聞いたハンナはデブに会いに行き、デックスのために仲良くしたいと申し出ました。潔癖なデブが承知するはずありません。デックスの行動を黙認しているのは、あくまでもデックスが愛する兄だからであって、その兄の恋人だからという理由でシリアルキラーを許すなど、デブの辞書にはありません
。
デブを説得できないと思い知ったハンナは、デブが精神安定剤を飲んでいることを知ると、デブの飲んでいたペットボトルにその安定剤を溶かしました。デブがそれを飲めばすぐに眠くなる量で、どうやら車の中に置いといたのかな、運転中に眠って事故死するように
。
デブが事故に遭ったと聞いたデックスはすぐに病院に駆けつけました。先に来ていたエンジェルから精神安定剤の過剰摂取による居眠り運転だと聞いたデックスの脳裏には「ハンナによる毒殺」の可能性がよぎります。でも必死でこれを打ち消しました
。デブ自身が、どんなに、過剰摂取などしていない、ハンナの仕業だと言っても否定します。
でも、だからと言って100%ハンナを信じていたわけではありません。それどころか大いに疑っていました。デブの事故車を調べに行き、車内に残っていたペットボトルの内容物を調べさせます。ハンナにも直接その疑いをぶつけると、ハンナは涙を流して反論しました。
どうして私を信じてくれないのっ!私はあなたを100%信じているのにっ!!
いくら情で訴えても論より証拠~デックスはその「証拠」を信じました。デブのペットボトルには安定剤が40%の割合で含まれていたことが判明したのです。デックスは、隠しておいたプライスのボールペンをデブに渡しました。プライスにはモノをかじる癖があり、ハンナは彼と話していた時にそれを見破り、ボールペンに毒を塗っておいたのですね。
デブはハンナを逮捕しました。デックスはハンナに面会に行き、ハンナがデブを傷つけたからどうしようもなかった、と弁明します。ハンナは、証拠品のボールペンを処分して、一緒にアルゼンチンに逃げようとデックスを誘いました。でもデックスは、ハリソンやデブを置いては逃げられない、と断ります。「隠れ蓑だったノーマルライフ」が今や「リアルライフ」になっているからです。でも本当は、そこにハンナもいてほしかったのですが
。
ハンナはシュラムに助けを求めました。どうやら彼女に頼んで麻薬か何かを法廷に持ち込ませ、抱き合うふりをしてそれを受け取ったようですね。ハンナは護送中に発作を起こし、病院に搬送された隙を狙って逃走しました。その途中、デックスのアパートに「真っ赤な胡蝶蘭」を置いていったところを見ると、これが別れではなさそうです。ちなみに胡蝶蘭の花言葉は「純粋な愛」だそうです。
ほか
ナディアはクインを捨ててラスベガスに行ってしまいました。それで今度は、エンジェルの店での雰囲気だと、どうやらジェイミーにも手を伸ばすようですね。ジェイミー自身は、もしクインが裏切ったら蹴り上げて、玉をショットグラスにぶち込むと脅していたので大丈夫でしょうが、クインがね~そんなこと言われてもまだ寝言言ってる(How do you make that sound so fucking sexy?)のが懲りんな~と思っちゃう
。おばさんがエンジェルだったら、こんなヤツ絶対、可愛い妹には近づけない
。
感想
あ~ちょっと脱力です。時々あの出世欲が鼻には付いたけれど、ラゲルタが置かれた状況を考えれば無理もないことですし、元カレのドークスとの友情も素敵だった
。そもそもそのドークスもかなり気に入っていたので、できれば本懐を遂げさせてやりたかったですわ
。そんな意味でも、ここではドークスの在りし日がだいぶ見られたので嬉しかったです。自分の本心に向き合ったデックスも、ドークスの罵詈雑言を素直に認めて、自分のことを"I'm just a creep motherfucker."だと自嘲していました
。副題の暴言はドークスのそれだったのです
。
そう思う一方で、この疑いが生じるまでは、あれほどデックスを気に入っていたのに、いったん疑いだしたらとことん疑うラゲルタには大いに不満でした。一度信用したらとことん信じんか
。
その点~希望的観測ですが~エンジェルやヴィンスはとことんデックスを信じてくれそうですよね。それが嬉しくもあり、悲しくもあり、ととにかく複雑な心境です
。
またハンナに関しては同情しきりです。確かにデブを殺そうとしたのはいかんけど、彼女はいつも自分を守ろうとしているだけで本来は優しい人なのですよね。でなきゃ賢いハリソンがあんなに慕うはずがない
。デックスも"I miss you"(会いたいわ)と言われて"Likewise
"(同様に)などと答えていたのが今では嘘のようにハンナにぞっこんでしたからね~
。彼女はまた出てくるね、きっと
。
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