ミーユエ~王朝を照らす月 あらすじと感想 第53&54話 羋姝と蕩に天罰を!
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中国時代劇、【ミーユエ~王朝を照らす月~】の53話は「天意」、54話は「崩御」です。あ~これはまたなんとも切なく、かつイラっとさせられましたね~。以下早速ネタバレです
。
まず大王は、羋姝が本当に稷を殺そうとしたのなら廃后にすると決意しました。大王はユエを呼び、これまで羋姝を疑ったことはなかったのか?と問いただします
。
これまでにも何度も嫌がらせをされました!今回も姉上の仕業です!!
とは言えないユエは()、黙って大王の判断に委ねようとしました
。樊長使は、珊瑚が殺人蜂の巣を隠していたのを通が見たと証言しましたが、いかんせん、その通が死んでしまったために「証拠」がないのだそうです。
とは、恵児と香児でなくても、悔しいところですよね。
大王は、珊瑚を直接尋問して、真偽を質そうとしました。
が、羋姝におもねっていた、あのいかにも狡そうな侍従の馮甲(ふうこう)が、珊瑚の口さえ封じれば大丈夫だと、珊瑚に自害を勧めます。楚にいる家族の面倒は羋姝が見ると約束された珊瑚は、大王の尋問の前に自決してしまいました。
ああこれでもう真相は闇の中。
そこで張儀が立ち上がります。王后には徳が、太子には才が必要です!!
大王は、たかが臣下の分際で後継ぎ問題に口を出すなと張儀を叱りつけましたが、張儀は決してひるみませんでした。我々は、何より理と知を重んじる商鞅の変法を守らなくてはなりません!!
大王はついに蕩を廃位し、稷を太子にしようと決めました。その手始めに、稷に蜀を分封する旨の勅旨を書きます。そこにはユエも必ず同行するようにと書き添えました
。
とりあえずはこれだけで終わっておけばよかったものを、おそらくは死期が近づいて焦っていた大王は、稷を承明殿に移らせます。ここは大王の寝殿に当たるようで、以前蕩もここで勉強するよう命じられたのだそうです。
この話を聞いた羋姝は即、甘茂を呼んで相談しました。このままでは蕩が廃位されてしまう!
甘茂は、一刻も早く稷を殺すしかないと唆します。ふたりに命じられた蕩は、取り巻きを連れて承明殿に乗り込んできました。
そこで穆大監から剣の手ほどきを受けていた稷を脅し、その稷を庇った穆大監をふたりがかりで襲わせて怪我を負わせます。
怒った稷が剣を抜いてかかっていったところに、ようやく大王が現れました。何をしておるかっ!!
大王は、蕩がどんなに言い訳をしようとも耳を貸さず、蕩をどやしつけました。お前は稷を殺すつもりだったのか!?その次は私を退位に追い込むつもりかっ!!
が、その怒りが大王の命を縮めます。それでなくても、羋姝が稷を殺そうとしたという事実に胸を痛めて夜も眠れず食事もとれなかったところへ、このろくでなしの所業を目の当たりにしたのですから、血を吐いて倒れるのも当然です
。
穆大監はすぐに大王を寝殿に運びましたが、この隙に羋姝がしゃしゃり出てきました。なんと甘茂は既に、各国に散らばっていた公子たちに大王の病を知らせて呼び寄せていたのだそうです
。
さすがの樗里疾も、この無礼には激怒しますが、ここで羋姝と蕩を罰しようとすれば、ふたりを廃位せねばならなくなります。樗里疾はそれだけは何としても避けたかったようですね。ユエの出自が卑しいのがそんなに問題だったのでしょうか。
大王は弟の樗里疾を信頼し、可愛がっていたけれど、その大王が最も浸透させたかった商鞅の変法(合理主義)を、この樗里疾は受け入れることができなかったということですね。
大王の急変で、後宮の実権は王后の羋姝に戻されてしまいました。羋姝は、大王危篤の知らせを聞いて駆けつけてきたユエや他の妃たちに、決して大王に近づかぬよう命じます
。王后は禁足中じゃなかったの?と囁く妃たちを甘茂が注意しました。樊長使の告発は誣告(中傷)にされてしまったのです。
それから大王は3日ほど昏睡していました。目覚めた大王は、自分が寝ている間に自分の思惑がすべて崩れてしまったことに気づきます。大王は仕方なく蕩を次の王に指名し、他の公子たちには分封を命じました。稷への勅書はもう書いた。
そして大王は、嬴夫人を呼び、こっそり遺詔を渡します。時が来たら姉上の手で実現してほしいということは、おそらく、時が来たら稷とユエに秦を託すという命令ですね。
その後は皆を集めさせ、蕩に兄弟で力を合わせて秦を守るよう命じました。
決してその手で兄弟を殺してはならぬ!!もし殺したら、天罰が下るぞっ!!
蕩がしおらしく誓うと、大王は疲れたと言って皆を下がらせました。
それからしばらくして、穆大監がユエを呼びに来ます。皆が一堂に会していた中でのお呼びですから、羋姝は心から悔しそうでしたね~。ま、禁足中の身で勝手に出てきたのですから当然でしょうが
。
大王はユエに自分がもう長くないことを伝えました。ユエと稷への愛情ゆえに決断が遅くなったけれど、ふたりを蜀に送ることも付け加えます。
また大王は、ユエを妻にはしたが、その愛を得られただろうかと尋ねました。ユエが「兄や父のような存在」と答えると、やはりそこどまりだったか、と溜息をつきます。ユエは慌てて、大王は私の夫だ!と訂正しました。
「おじさん」でよい。それで満足だ。あまたいる子どもたちの中にそなたのような娘がいたらよかった。
ユエは大声で泣き出しました。おじさん、ずっとおじさんのそばにいたい!!
子どものように泣きじゃくるユエに、大王は、死出の旅のはなむけに、ユエの髪をくれぬか?と尋ねました。ユエは穆大監が差し出した鋏で髪を切り、それを赤い糸でしばったものを大王の手に握らせます。ここのシーンは、オープニングテーマにも入っていました
。
ユエは、大王の手をずっと頬に宛てて泣き続け、大王はそんなユエが愛おしくてならぬかのように、最期の気力を振り絞ってその愛情をすべてユエに注ぎました。そなたをおぶった頃が懐かしい。
元気になってまたおぶってほしいというユエに、大王は最期に一曲吹いてほしいと頼みました。ユエが奏でる排簫の音は、隣に控えていた羋姝たちの耳にも届きます。この時の羋姝の顔がまた凄みを帯びていましたね。ここまで来てもまだ、妻である王后の私を無視するのか!と。
そんな現実の醜い争いから解き放たれた大王は、ふたりの出会いからユエが大王の妃になるまで、その後の、時には喧嘩もしたけれど仲睦まじいふたりの暮らしに思いを馳せ、最期はユエがくれた髪を握って旅立っていきました。
崩御した大王、嬴駟は恵文王と号され、蕩が新しい王(武王)となります。
これですべては終わったと、ユエは葵姑や稷たちを連れて、蜀に旅立とうとしていました。
が、そうはさせじと馮甲が羋姝をそそのかします。馮甲は羋姝に、穆大監がもう1つの遺詔を誰かに渡したと密告し、怒った羋姝の命に従い、義父の穆大監に毒を盛ってそのありかを白状させようとしました。が、穆大監は、最期の力を振り絞って裏切り者の剣を奪い、首を切って自害してしまいます
。
そこへ穆辛がやってきて、やはり刺されてしまいましたが、何とか唐夫人が匿ってくれたそうです。
馮甲は羋姝に、大王がもう1つの遺詔を渡したのはユエに違いないと吹き込みました。羋姝は、大王が死に蕩が王になるならばとユエを許そうと思っていたらしいのですが(ほんまかいな
)、これでもう許せなくなります
。羋姝は稷に蜀を分封するという遺詔をユエの目の前で燃やしてしまいます
。
夜伽はしないといったのに、大王の寵愛を独り占めにした!どうしてあの時黄歇と一緒に逃げなかったの!?
どうやら羋姝はユエと稷を「殉死」させるつもりのようです。
んも~今更そんなこと言われても困りますよね。だったらもっと早くユエを追い出せばよかったのに、善人面してきた結果がこれですよ。言葉と中身が違うのはユエじゃなくてあなたですよ。
余談ですが、今おばさんは琅琊榜2を見ていて、いつかきっと琅琊榜1を見たいと思っているのですが、この羋姝役のリウ・タオさんがヒロインだと思っただけで、見る気が半減してしまっています。それぐらいも~イライラしてます
。
とはいえ、大王がそう言い含めたように、必ず「天罰」が下るのは歴史が証明してくれているので、その日を指折り数えて待つことにします
。今日の放送も楽しみです
。
これまでに視聴した韓国ドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~アジアンドラマ編
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