This is Us 2 あらすじと感想 第15話 ファミリーカー
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【This is Us 2】の第15話は「ファミリーカー」(The Car)です。今回はこれまで抱いたいくつかの疑問が明らかになりました。それらも盛り込みながら、以下ネタバレをまとめさせていただきまする
。
ジャックとレベッカはまだ10歳だった3人を連れてカーディーラーに出かけました。ジャックは、何せお金がないので、子どもたちを連れていくことでディーラーの同情と理解を得ようとしたのだそうです
。
それでもさすがに新車は無理だろうと思われたところ、ジャックは果敢にもディーラーのメル・ブキャナン(Mark Proksch)と対峙し、新車のジープワゴンを手に入れることに成功したのだとか。ジャックには「未来」が見えるそうで、絶対にこの車でなきゃダメだと確信したらしいです。
予算がないのなら2~3年走る程度の中古車を勧めようとしたメルは、ジャックが新車とともに子どもたちの成長を見守っていくつもりだと知って、ついに値引きしてくれたそうです。
I want my kids to be okay, Mel. I want my family to be okay. I see my family okay in that car.
子どもたちには大丈夫であってほしい。家族に大丈夫であってほしい。この車に乗っていれば家族は大丈夫。
こ~んなこと言われたら、ディーラー冥利に尽きますよね。
それからというもの、このワゴンには、まさにジャックの予言通り~That car is gonna tell my family's story just by looking at it~この車を見れば家族の物語がすべて分かるというほど、その歴史が刻まれていきます。
レベッカに脳腫瘍の疑いが生じた時、ジャックは近くに公衆電話のある大きな樹のところへレベッカを連れていきました。ジャックはそれをお気に入りの樹と呼び、後に皆が「Dad's tree」(パパの樹)と呼ぶようになるのですが、その時は、単に電話の近くにあったからその木を選んだだけなのだそうです。家に帰ってMRIの検査結果をじっと待っているよりは、外で気を紛らわせたほうがいいから
。
ジャックは、不安そうなレベッカを、何度も「大丈夫、大丈夫」と励ましました。
Today this beautiful, perfect day is the day that my beautiful, perfect wife finds out she's okay.
今日みたいに美しくて完璧な日に、僕の美しくて完璧な妻が大丈夫じゃないわけがない。
レベッカは、いつも自信たっぷりなジャックを羨ましく思ったそうです。そしてジャックの予感は見事に的中しました。
ジャックは、レベッカは必ずジャックより長生きすると断言し、もしジャックが死んだら骨を埋葬しないでほしいと頼んだそうです。
レベッカはその約束を守るべく、葬式の日は子どもたちを早起きさせて墓へ行き、一連の行事が済んだ頃を見計らって骨壺を持ち出し、皆で「ジャックの樹」へ行って散骨したのだそうです。ケイトはその時余っていた骨を、骨壺ごと持ち帰ったらしい。
お葬式では、ランダルがジャックの時計をはめて、いかにも主然として接客していたのがケヴィンには気に入りませんでした。ケヴィンは、自分が火事の時に家にいなかったことに腹を立てていたため、ついランダルに八つ当たりしてしまったのです。どうして父さんを止めなかったんだ!その時計も勝手に自分のものにして!!
レベッカはジャックの樹のそばで、そんなふたりを諭したそうです。まだ17なのだから、主になんてなる必要はない。これからあなたたちがすべきことはデートをして、友達や兄弟と楽しむこと。ジャックが死んだのは自分のせいだと自分を責めてばかりいるケイトには、そうではないと言い聞かせます。ジャックは大人で、自分の判断でルイを助けに行ったのだから
。
ランダルとケヴィンの仲が険悪なのは今に始まったことではありません。ジャックがランダルに車の運転を教えようとした時も、ケヴィンと口論になったせいで、あやうく大事故になりかけたそうです。
ジャックはいつになく厳しくふたりを叱りました。ジャックは、ベトナムに一緒に戦争に行って亡くなった弟のニッキーの話をして聞かせます。酔っ払いの父とうつ病の母という家庭で、ジャックとニッキーは必然的に助け合わねばならなかったそうです。
ジャックは、レベッカとジャックがいつまでも生きているわけじゃない、両親が死んだ後、家族の思い出を共有できるのは兄弟しかいないんだ、と教えたそうです。
I know that may not seem like a big deal now, but trust me when I say it, it is.
今は実感がないだろうが、必ずそうなる。
父親の葬式だというのにネクタイが結べないでいたケヴィンを、幼い頃にジャックからネクタイの結び方を習ったランダルが手伝おうとします。でもケヴィンはそれも煩わしそうで、ネクタイなんかしなくていい!と怒ってしまいました
。ケヴィンがジャックにネクタイを締めてもらったのはつい最近~モールでスーツを買った時でしたっけ
。
またジャックは亡くなる前、アラニス・モリセットのコンサートに行くために学校をさぼったケイトを会場まで送ってくれたそうです。その時ジャックは、嬉しそうに彼女について語ったケイトに、真剣に音楽の世界で生きることを考えたらどうかと勧めたのだとか。
歌で食べていける者は少ないが、確率を気にする人間は決して成功できない。
ジャックにアラニスは理解できなかったようですが、そのジャックが好きだったブルース・スプリングスティーンをケイトがほめてくれたため、ジャックは、スーパーボウルの次の土曜日に、家族でコンサートに行こうとチケットを購入したそうです。
その5人分のチケットと、スーパーボウル観戦のために買い物に出かけた時にジャックが飲んでいたコーヒーカップが、ジャックが亡くなった後もワゴンの中に残っていました。レベッカは子どもたちの意思を確認した上で、一緒にコンサートに出かけることにします。
We're gonna be okay, baby. I promise you, we're gonna be okay.
大丈夫よ、あなた。約束する。私たちは大丈夫。
そうジャックの樹に誓ったレベッカですが、彼女にはどうしても怖いものがあったそうです。それはしばしばそこを通らなければならないらしい「今にも古くて壊れそうな橋」です。レベッカは、車でそこを渡る時にはいつもジャックの手を握って目を閉じていたそうです。
ある時、一家は家族そろって「アル・ヤンコビック」のコンサートに出かけました。ランダルは特に好きだったらしく、Weird Alのトレーナーを着て帽子にはバッジも着けていました。
~ポール・サイモンの「You Can Call Me Al」もこれに引っ掛けて気に入っているのでしょうか?~
アルはマイケル・ジャクソンのパロディー歌手だそうで、ケヴィンが怖がりのレベッカのために中でもお気に入りの「ラザニアの歌」を歌いだすと、皆がこれに唱和しました。
彼らの音程では到底分かりかねましたが、元歌は「ラバンバ」だったみたいです。あ~最初の「ラララララララ
」は確かにそうですね
。
そんなレベッカが、ジャックの散骨をした帰りは、まったくひるむことなくその橋を渡っていきました。まさしくジャックの言葉通り~「I see my family okay in that car
」(あの車があれば俺の家族は大丈夫だ)だったのです。
こうしていつも自信たっぷりだったジャックも、実際はいつも不安だらけだったらしいです。ジャックのお葬式には懐かしのネイサン・カトウスキーが、あの後妻に迎えたらしいアンと一緒に来てくれたのですが、その時ネイサンがそう明かしてくれました。ジャックは不安になるといつもネイサンを訪れて相談を持ち掛けたのだそうです
。
A new father is the most fearful creature alive, and he was no exception.
新しい父親は最も怖がりな生き物で、彼も例外ではなかった。
ネイサンは「I don't know how to raise 'em, I just know how to deliver 'em」(プロなのはお産で、子育てじゃない)と言いつつも、真剣なジャックの話に耳を傾けてくれたそうです。
レモネードの比喩もそうだけれど、この髭も経験豊かな賢人と誤解させたのだろうか、と微笑むネイサンに、レベッカはもう少し側にいてほしいと頼みました。ネイサンは、年を取った今となっては座ることは最も得意とすることだ
(Sitting is what I'm best at these days)と答えたそうです。
そんなレベッカを、今になってようやくケヴィンが、あの時はどれほど辛かったか想像すらつかない、と思いやってくれたことが、今さらながらまた嬉しく思えてならないおばさんでございました。
You know, Mom, you were really strong for us when it happened. Can't even imagine what that must've been like for you.
パパが死んだ時、ママが俺たちのためにどれほど強くならなきゃらなかったのか、それがママにとってどれほど大変だったのか、想像すらできないよ。
来週は皆でラスベガスに繰り出すそうです。これまた楽しくなりそうで放送が待ち遠しいですね
。
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