This is Us 2 あらすじと感想 第17話 デジャの物語
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【This is Us 2】の第17話は「デジャの物語」です。原題がまた素敵ですね~「This Big, Amazing, Beautiful Life」(この大きくて驚くべき美しい人生)です。
今回は「デジャ」に焦点を当てながら、その折々に他の登場人物の似たような経験を重ね合わせるという、実に印象深い構成でした。まさに「デジャヴ」です。
Feels like yesterday. Feels like déjà vu.
まるで昨日のことのようだ。まるでデジャヴみたいだ
こんなにも緻密かつ繊細で美しいドラマを見られるだけで本当に幸せです。
以下ネタバレのあらすじです。
まずは出生から~デジャは、ショウナが16歳で産んだ子供でした。付き添っていたのは、母ではなく祖母のジョイス(Pam Grier)です。ジョイスはショウナの母がショウナを産む時もこうして付き添っていたそうです。
そこに、レベッカがジャックとともに三つ子を、ローレルがウィリアムとともにランダルを、そしてベスがランダルとともにテスをこの世に送り出す光景が重なりました。ジョイスは、生まれてきた赤ん坊にデジャと呼びかけたそうです。
Welcome to the world, Deja.
デジャ、この世界へようこそ。
ところがショウナは、なかなかデジャを抱こうとしなかったそうです。ショウナはデジャをはらませて逃げたデニスという男に腹を立てていたらしく、ジョイスは、そんなところが母親にそっくりだと嘆きました。もう母親になったのだから、ちゃんと大人にならなくちゃ
。
You have to hold her. You will never forget the first time you bond with your baby.
赤ちゃんを抱かなくちゃ。その手に初めて赤ちゃんを抱いた時のことは忘れないよ。
ショウナは渋々デジャを抱きましたが、それでようやくジョイスの言わんとするところを察したようで、やっと笑顔を浮かべます。同様にランダルもテスを、レベッカも三つ子を抱きました。
ショウナはその後も変わることはなく、デジャと一緒にジョイスの家に居候し、金を稼ぐでもなく、男と遊び惚けており、デジャの面倒はジョイスが見ていたようです。
幼いデジャ(Makenzie Lee-Foster)はジョイスからもらったブローチを大切にし、夜になるとジョイスに絵本を読んでもらいました。お気に入りは「Goodnight Moon」(おやすみ、お月様)だったそうです。
ランダルやレベッカもそれぞれ絵本を読み聞かせていたそうですが、まだ自分も幼かったジャック(Joaquin Obradors)は、両親の代わりに、弟のニック(Donnie Masihi)に絵本を読んでいたようですね。それも同じ「Goodnight Moon」を。
デートから戻ってきたショウナに、ジョイスは口うるさく言って聞かせます。いったいいつになったらシッカリするんだい?いつまでも面倒を見られるわけじゃないんだよ
。
その言葉通り、ジョイスはデジャが5つの時に亡くなってしまいました。ちょうど(たぶん)ジョイスの得意なジャンバラヤを作ろうと3人で買い物をして帰ってきた時のことです。
ランダルはウィリアムと、レベッカはジャックと、ウィリアムは母親との別れを経験しました。大切な人との別れは誰にでも平等に訪れます。
さすがにその日はショウナが絵本を読んでくれました。
その後デジャは、ショウナに代わって家事をこなすようになりました。ショウナの口癖は「What would I do without you?」(あんたがいなきゃだめだね)です。その言葉はデジャにある種の誇りと責任感を持たせました。
レベッカは三つ子と料理を作り、ウィリアムは孫たちとクッキングを楽しんでいた時、デジャはたった一人で料理を作っています。
ショウナの誕生日も、外で働くショウナのために、デジャがジョイス直伝のジャンバラヤを作ろうとしていました。テレビではケヴィンのシッターマンが流れています。お気に入りの番組だと言っていたのは本当だったのですね。
そこでトマトの缶詰を開けようとしたデジャは、思い切り掌を深く切ってしまいます。水で洗い流そうとしますが、水道はとっくに止められていました。ショウナに電話をしても通じません。7時に終わると言っていたから、帰るのは10時頃のはずだ、デジャは男癖の悪いショウナの優しいところだけを見ていたかったのです
。
デジャは急いで病院へ行き、傷を見せて手当てをしてもらいました。担当者はすぐに児童相談所に連絡をします。そこでやってきたのがリンダでした。
「病院」の思い出は、盲腸の手術をするケイトがストレッチャーに乗って運ばれていくのを、ケヴィンが不安そうに見つめているシーンです(S1#10 クリスマス)。
ようやく駆けつけてきたショウナは酒臭かったことから、リンダはデジャを預かることにしました。ショウナは、家でデジャが料理を作って待っているといったのに外で誕生日を祝ってもらっていたのだそうです。
これでデジャはついに里子に出されました。ミラー(Marty Ryan)という男性の家で、レイヴン(Ciera Hart)という同じ年頃の女の子と一緒です。
ミラーは何かにつけて暴力をふるいましたが、レイヴンはいつもデジャを庇ってくれました。ある時デジャはそのレイヴンの誘いに乗って万引きをしてしまったことから、またリンダがやってきます。デジャはリンダにミラーの暴力について話したため、ふたりはミラーの家を出ることになりました。
レイヴンは、ここでならふたり一緒にいられたのに、とデジャを非難します。彼女はもう何年も違うベッドで寝てきたのだそうです。
It's like a storm once it starts, Deja. Bed after bed after bed.
一度始まったが最後、嵐みたいに変わるんだ。ベッド、またベッド、またベッド。
デジャはすぐにまたショウナと暮らすことになりました。「母親との再会」にはケイトとレベッカのシーンが流れます。
が、ショウナはすぐにロンゾ(Reynaldo Gallegos)という男を連れ込みました。ショウナを心配したデジャはロンゾにあれこれ質問しますが、ロンゾは巧みにこれを交わし、デジャを黙らせてしまいます。
それからすぐにロンゾは正体を現しました。ショウナが貯めていた金を使い果たし、部屋には銃も持ち込みます。飲んだくれのロンゾには、ジャックとケヴィンの姿が重なりました
。
部屋には他の男もたむろするようになり、年頃になったデジャが狙われそうでした。デジャが脱毛症になったのはこの頃だったそうです。
それでも学校ではダンスが得意だったらしく、そのダンスを披露しようとした矢先、ショウナが逮捕されました。それでデジャはランダルの家に行くことになったのだそうです
。
デジャは優しいランダルたちに囲まれながら、レイヴンの言葉を思い出していました。
The next time you find a bed that feels even a little safe, don't blow it.
次に少しでも安心できるベッドを見つけたら、手放しちゃダメ。
それから別れの時が来るまで、デジャはたくさんの楽しくて愛しい時間
をランダルの家で過ごしましたが、ショウナが刑務所から出てきたら、一緒に帰らなければなりません。だってショウナはデジャがいないと何もできないのです
。
ショウナはでも、もうロンゾはいないから大丈夫だと約束し、デジャもまた大好きな母と楽しく暮らしたいと願いました。
が、ショウナは、ロンゾがショウナのために捕まったと同情し、その保釈金まで払ったため、お金がいくらあっても足りません。デジャがランダルからもらったガス代の残りも黙って使ってしまいました。金の苦労はジャックも同様です
。
デジャは家中の古着を持って質屋に行きましたが、扱っていないと断られてしまいました。でもジョイスにもらったブローチだけは手放すことができません。ケヴィンがジャックからもらったお守りのペンダントと同じです。
デジャが、ラスベガスにいるランダルに電話したのはこの時でした。デジャは黙っていたけれど、デジャとショウナは家賃を払えなかったために家を追い出されてしまったのです。
ランダルがふたりを家に迎え入れると、テスとアニーが飛んできました。デジャっ!!ふたりはデジャに抱き着いて歓迎します
。戻ってきたの?!
3人は早速子供部屋へ行き、ランダルとベスは、戸惑うショウナにゲストルームで休むよう勧めました。
夕食の時間は、デジャと子どもたちが楽しそうに話しています。3人には共通の話題があるのです。食後はみんなでトランプをし、ポップコーンを食べながら映画を楽しみました
。ランダルが大声で笑うのにつられてデジャも笑いだし、それを見たショウナも微笑みます。
夜は、地下室が(ケヴィンのせいでまだ)散らかっているからと、ベスがリビングに布団を運んできました。ここで大丈夫だと答えるショウナに対し、デジャは、前に使っていた(私の)部屋に寝ても良いかと尋ねます。ベスは、ショウナがイイなら、と答え、ショウナももちろん、と答えました。
嬉しそうに「自分の部屋」への階段を上がっていくデジャを見たショウナは、ベスに正直な気持ちを打ち明けます。あたしはダメな母親だ。あの子をこれ以上ガッカリさせたくない
。
一方のデジャは、部屋に置いていった植物をランダルが世話していたことを知って喜びました。部屋に入ってきて相変わらずの「寒いギャグ」を飛ばすランダルに「デジャヴ」について語り始めます。
デジャにとって、ランダルの過去が自分と同じだとはとても思えなかったのだけれど、こと「眠る」ということに関しては、世界中の誰もが平等だと感じたのだそうです。デジャの知らないウィリアムも、レベッカとケヴィンも、一日の終わりには同じように眠る。悲しいことも嬉しいことも同様だろう。
I'm really tired.
本当に疲れちゃった
ランダルはそう語ったデジャの肩を抱いて慰めました。I know, sweetheart.(分かっているよ)
ランダルが階下へ降りていくと、ショウナが出ていこうとしていました。やっとデジャを手放す決心をしてくれたようです。
いよいよ来週は最終回です。みんなの幸せな顔で締めくくってほしいですね。
誕生日(第1話)
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This Is Us: A Guided Journal For All of Us
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