This is Us S3 あらすじと感想 第13話 小さなバレリーナ
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This is Us S3の13話「小さなバレリーナ」(Our Little Island Girl~私たちの小さな島娘)を視聴しました。以下ネタバレのあらすじです。
母と娘
母のキャロル(Phylicia Rashad)が腰を痛めたと聞いたベスは、早速、ゾーイとともに実家に駆け付けました。キャロルは地元で校長をしていたようで、ベスとゾーイは、もう年だから仕事を辞めてほしいと忠告するつもりでした。でもキャロルは「働く女性」としてそのキャリアに誇りを抱いていたため、説得するのは難しそうです。
そんなキャロルですから、ベスは自分が会社を解雇されたとも言えずにいました。何せキャロルは、定職には付いていないゾーイの仕事を「趣味の延長」(a passion project)と馬鹿にしていたほどなのです。
またベスはかつて家族に期待された「夢」を断念したことがあり、それで母をガッカリさせたという負い目があるため、余計に言えなかったようですね。その夢が「バレエ」です。
ベサニー・クラーク
ベスの本名は「ベサニー」(Bethany)というそうです。幼い頃はダンスが得意だったベサニーは、ダンスアカデミーのヴィンセント・ケリー(Goran Visnjic~ルカ・コヴァック@ER)から絶賛され、ベサニーなら一流バレエ団のプリンシパルになれると言われたそうです。当時、アメリカンバレエシアターにはアフリカ系アメリカ人のプリンシパルはいなかったそうで、彼はベサニーがその最初になれるかもしれないと豪語したのだとか。
クラーク夫妻、キャロルとエイブ(Carl Lumbly)のうち、エイブはこの話を聞く前からベサニーを応援していました。ベサニーは歩くより早く踊っていたそうなのです。
She's our little island girl. She danced before she walked.
彼女は僕たちの「島娘」だ。彼女は歩く前に踊っていた
キャロルも根負けし、ベサニーのアカデミー入りを許しました。
But if you go here, you'll have to give it everything. You'll have to be the best.
その代わり、すべてを捧げて必ず一番にならなくちゃダメよ。
ところが、ベサニーが一番になることはありませんでした。ベサニーが言うには、体型がバレエ向きじゃなかったらしい上に、ベサニーよりもっと才能のある黒人が現れたからです。ベサニーはあっという間に追い抜かれてしまいました。
父の死
それでも頑張ろうとしていたベサニーを不幸が襲います。ベサニーを誰よりも可愛がってくれた父、エイブが肺がんになったのです。ベサニーは、バレエアカデミーにかかる費用を稼ぐため、エイブがいつも残業をして無理をしていたからだ、と大いに責任を感じました。
それでもエイブから、お前は生まれながらのダンサーだと勇気づけられると、諦めずに頑張ります。それはエイブが亡くなってからも同様でした。でも、目指していた「白鳥の湖」の主役に選ばれたのは、ベサニーより才能のある別の少女だったそうです
。
キャロルはベサニーに、バレエは諦めて大学へ行くよう促しました。あなたの道(path)はダンスじゃない。NYへ行っても苦しむだけだから、もうお金は払えない。
出会い
こうしてベサニーは大学へ行くことになりました。その大学でランダルと出会ったのです。ベサニーはここで自分を「ベス」と名乗りました。それからはずっとベスとして生きてきたのですね
。
ベスの葛藤
今回キャロルのために帰省したベスは、亡きエイブがいつも座っていた椅子を見つめながら、過去を振り返り、最後にこう告げています。
I'm gonna forget that part of me. Dad, I want you to know that I'll be happy. I'll find love. Great love, oh. With a man who reminds me so much of you it's scary.
バレエのことは忘れるの。パパ、でも私は幸せになるのよ。愛を見つけるの。素晴らしい愛よ。怖いぐらいに私にパパを思い出させてくれる男性とね。
But I can't be me without you. How could I be?
でもパパ無しで、私は私でいられない。どうやって?
ベスは改めてキャロルと向き合いました。ベスの失業を知ったキャロルは、一刻も早く次の仕事を見つけようと急かしますが、ベスは、そういうキャロルには付いていけない、と伝えます。ママはいつもそう。パパが死んだ時もゆっくり悲しもうとしなかった。そしてベスは、そんなキャロルといると息が詰まりそうになる、と明かします
。
There's no air around you. There's no air to breathe. No air to be sad. No air to fail.
ママの周りには空気が無い。息ができない。悲しむことも、失敗も許されない。
ベスはもともと、ぼんやりと何かを想像したり、落書きをしたりするのが好きな少女だったのだそうです。でもキャロルはそんなベスを厳しく育てた。だからベスは、いまだに何か「夢」を追い求めたり、好きなことをするのに罪悪感を抱いてしまうのだと打ち明けました。
でもランダルは違う。大らかに育てられたランダルは、いまだに夢を追いかけている。でも私は違う。
I can't even look at him. I can't even look at the person closest to me in the whole world. I cannot look him in the eye tell him I want to be that little girl who dances again.
私は彼を見られない。世界で最も私に近い彼すら見られない。もう一度小さな少女に戻って踊りたいと言えないのよ。
キャロルの告白
でもそれはキャロルも同じだったそうです。キャロルの母は、女に教育など必要ないという父に敢然と立ち向かい、キャロルを学校へ行かせてくれました。キャロルはそんな母のために頑張ったけれど、エイブのことだけは反対されたそうです。でもキャロルはエイブを諦めなかった。なぜなら、物事を深刻に捉えない質のエイブは、その真逆のキャロルにとって、まさに「空気」をくれる存在だったからです
。
キャロルの母は、食事の時間も惜しんで勉強しているキャロルに、エイブがわざわざ訪ねてきて食べ物を食べさせているのを見て、キャロルに必要なのはエイブだと実感したのだそう。
I was too serious; he wasn't serious enough. But together we made the perfect balance.
キャロルは真面目過ぎるけど、エイブはあまり真面目じゃない。だけど一緒にいればバランスが取れてちょうどいい。
キャロルはベスに、エイブが亡くなった後、ベスにバレエを辞めさせたことも、今となっては正しかったかどうかわからない、と語ります。でもあの時は、エイブというキャロルの空気が逝ってしまって、とにかく末娘のベスを独り立ちさせなければならない、とその一心だったのだそうです。
ベスはキャロルの手を握り、その選択のおかげでランダルや娘たちに会えた、12年間続けた仕事にも、と感謝しました。でもキャロルは、ダンスは続けさせればよかった、と謝罪します。ベスは感極まって、ありがとう
、と囁きました
。
こうしてベスは、再びダンスを始めることにしました。自分が躍るのではなく教える側になるのです。ランダルも応援すると言ってくれました。I could be, like, your hype man.
感想
実家で過ごしたベスとゾーイが、ゾーイが昔こっそり写真の裏に隠していたハッパを取り出してふたりでハイになったのを見て、あれを真面目なランダルが見たら何て言うかな、と可笑しくなりました。以前ゾーイとウィリアムがやはり一緒に何か薬を使って盛り上がったことがありましたっけね。どこかエイブに似たところのあるウィリアムが、ベスは大好きだったんだな~、改めてそう感じました
。
またベスは、ベスがゾーイのように気楽になれないのはキャロルのせいだと恨んでいたようですが、確かにゾーイは自由奔放に見えるけれど、節度が無さすぎるきらいもあります。ベスは、自分で言うほど不自由じゃないし、キャロルに厳しく育てられたおかげで、ある程度の節度を身に着けたんじゃないかしらね
。もしそれが無かったら、楽天家に見えて実は結構生真面目なランダルは、自由奔放なベスには惹かれなかったかもしれないし
。人生何がどう幸いするか、本当に分かりませんね
。
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ありがとうございます
はじめまして✨こんにちは❣️
今このドラマにとてもハマっているnaruです。
先日このドラマの13話を見て、
かつてのわたしとほんの少しだけかぶるものを感じて涙が溢れました🥲
主人公ほどトップを目指していたわけではないけれど、諦めたことは事実なので感情移入しちゃいました。
こんなふうにあらすじやセリフや感想までまとめてくださっているのを拝見して
嬉しくなり、じっくり読ませていただきまた味わうように感じていました。
この記事に辿り着けて嬉しかったです。
これからも応援しますのでぜひ続けてください✨✨✨