ヴェラ(Vera)〜シーズン4 ネタバレと感想 5&6話 狩人の夜(前後編)

〜「ヴェラ」のあらすじと登場人物はこちらからご覧いただけます💐: ヴェラ(Vera) あらすじと登場人物リスト

英国ミステリー、【Veraヴェラ・シーズン4】の5話と6話は「狩人の夜」(The Deer Hunters〜ディア・ハンターズ)の前後編です。今回は、ちと多忙だった上に(そんな時に限って)ケニーとヴェラ(およびジョー)の会話にこだわっちまって、ついつい遅くなっちまいました🐒。以下ネタバレですヴェラ4のネタバレ感想いきますよ〜( `ー´)ノ

狩場の遺体

ノーサンバーランドの狩場で、男性の遺体が発見されました。見つけたのは、サスまたはサシーことサスキア(Charlotte Hope)とルイ(Aiden Nord)という近くに住むバーンズ姉弟で、ふたりは高原をクアッドバイクに乗っていた際にこの遺体に出くわしたらしい。

近くには被害者のものと思われる車が停まっており、そのトランクには大豆が山のように積んであったそうです。明らかに狩猟目的と思われましたが、猟銃が見つかりません。密猟しようとしてやってきたのに、撃たれて銃を奪われたのでは?🧐

ヴェラはジョーに周辺一帯を捜索するよう命じます。見るからに広い広原で"a thorough search of the surrounding area"(周辺の「徹底した捜査」)なんて言われちまったジョーがカンブリアも含めてか?と尋ねるのがまた可笑しかったですね😂。いやそーなるともう島の反対側だから国を横断しちゃうから^^;。ヴェラに"Never heard of it!"(んな地名、聞いたこともない)って言われちまっても仕方ない🤣。

所持していた運転免許証から、男性の身元はすぐに判明しました。近くのヘップブリッジ村に住んでいたシェーン・サーグッドです。子供たちの母親のヴァネッサ・バーンズ(Kellie Bright)によると、シェーンは大学生の頃まで村で祖父と暮らしていたのだけれど、その後は村を出ていき、祖父の死をきっかけにまた戻ってきたのだそうです。

その祖父=ジョセフの家を調べに行くと、たくさんの毛が見つかりました🙄。しかも人間の毛髪です。ここはケニーならずともヴードゥーかウィッグ作りかと思うところですが、軍警察出身のシェパードは「作物を守るため」だと断言しました。鹿は人間の臭いを嫌うため、作物のそばにこれを置いておくらしいのです。

ジョセフはシェーンにかなりの遺産を遺していました。家のみならず、数十万坪の土地が譲渡されたそうです。そしてシェーンの遺体が発見された土地もまた、そのシェーンが相続した土地でした。そうなると私有地ですから密猟には該当しません。シェーンにパートナーはおらず(さすがはイギリス「妻」とは言わない😎)、家も最初は売り払うつもりだったらしいのに、途中で気が変わって取りやめたそうです。その理由が気になるヴェラは、ケニーにはっぱをかけました

You're not trying hard enough! Beaky lot, round that wayもっともっと必死になって!.(必死さが足りないのよ。周囲をもっと突ついて!)

ケニーの調べでは、シェーンには親しい人間がいなかったらしいのですが、それなら村に住む理由がないと言うのがヴェラの主張なのです。

ケニーは(さらに必死になって😁)シェーンの住んでいたアパートを調べにいきました。そこで彼が小説家として1冊の本を出版していたことがわかったそうです。ケニーは聞いたこともないとコメントしますが、ヴェラは、ケニーが知らないだけだろう(rules out children's books😎〜子供用じゃないのよ)と嫌味を言いました。実際にはこの「本」がかなりのヒントになるんですから、ケニーのお手柄でもあるのですよね👍。

また検視の結果、シェーンを殺害したのは手製の銃で使用を禁じられているそうですが、狩には使えるそうです。シェーンはそれでかなりの至近距離から撃たれていたのだそう

焼かれた車

シェーンの遺体発見現場の近くで、今度は焼かれた車が見つかりました。近くには「大豆」が落ちています。登録者は地元に住むライナス・カンピオン(William Ash〜BB@The Tunnel-トンネル)ですが、その日の朝早く盗難届が出ていたそうです。カンピオンには密猟の前科がありました。現在は精肉業を営んでいたようですが、敷地内には大豆の袋が置いてあります。

ヴェラは早速、カンピオンとその同僚のエリック・ハースティ(Caolan Byrne)をしょっぴきました。カンピオンは車検を受けていなかったのだそうです。ふたりは「ノーコメント」を連発して黙秘しようとしましたが、シェプがハーストにカマをかけて白状させました。ランチの注文を弾道分析の結果と偽ったのです😂。またヴェラもこれに乗っかってお芝居したのが楽しかった。Nice one, Shep😁.

ハースティーの証言から、彼とカンピオンが事件の夜に高原にいたことが判明しました。二人ともライフルを持って鹿狩り(密猟)をしていたそうです。そこでふたりは血だらけの鹿の遺体を見つけたので、それを車に積んでいたら、ペイトン家で猟場の管理人をしているアレン・バーンズ(Clive Russell)に狙撃されました。彼はヴァネッサの父親です。幸いにもアレンの射撃の腕前はひどかったので、耳をかすっただけだそうです💦。ふたりは鹿ごと車を燃やしてから帰宅したそうです。シェーンの姿は見なかったらしい。それで盗難届を出していたってところがいかにも姑息ですよね😔。

意外な事実

献身的なケニーは仕事の途中にジョーとヴェラにコーヒーを買ってきてくれます🌹。ヴェラには"Coffee with milk"(ミルクコーヒー)と言って渡し、ジョーにもさらりと"Ponce-a-ccino with gingerbread"と言って渡したのがまた可笑しかった😍。ponceはヒモ😈と言う意味ざんすよ。a-ccino with gingerbreadは、日本語に訳しちゃうと「ジンジャーブレッドコーヒー」で面白くないけど、わざわざイタリア語を使って気取っている〜もしそれが正式名称だとしても😓〜のが、いかにも「色男向け💕」らしくて、ついついからかいたくなる気持ち、分かりますよね😁。

それはさておき、ケニーは、カンピオンに接見禁止命令が出されていたことも突き止めてきました。なんとカンピオンはヴァネッサ・バーンズの元夫だったのだそうです。そう、サスキアとルイの父親です。どうやら16歳でデキ婚(shotgun wedding)したらしいです。接見禁止命令を出したのは(たぶん)アレン・バーンズ。彼はカンピオンの脚を撃ち、娘や孫に近づいたら殺すと脅したらしい。

ペイトン荘園

そのアレンが働いているのが、その辺一体の土地の持ち主=ペイトン荘園です。現在の主人はウィル・ペイトン(Richard Dillane)で、狩猟ビジネスをしています。このウィルの妻=クララ(Lisa Kay)はヴァネッサの妹。ウィルはシェーンが相続した土地を欲しがっていたことも分かっています。

ヴェラはジョーを伴ってペイトン荘園を訪ねました。ウィルとアレンは留守でしたが、クララが色々教えてくれました。クララとシェーンはかつて10年間、同じクラスだったのだそうです。当時アレンはシェーンに射撃や追跡術を教えたのだそう。シェーンには特に追跡の才能があったのだそうです。シェーンはペイトン家に入り浸り、そのせいで祖父とは疎遠になったらしい。

その祖父ジョセフは、ここイマイチよくわからなかったのだけれど🙄、どうやら自分の土地に不法投棄をさせていたらしいのですよね💀。自分で集めていたのかとも思ったけど、ウィルが"All this tat should, by law, be properly disposed of"(このガラクタは法に則って適正に廃棄されるべきだ)と語っていたことから、やっぱり不法投棄ですよね。でもってその土地は野生動物の群れが移動する場所だそうで、狩猟に来る人々もこの場所を通ることになるから、ウィルとしてはここを買い取りたかったらしい。

そのウィルたちが「売り」にしていたのは「ハドリアヌス皇帝」という名前のついた大鹿です。ウィルは、皇帝を金のなる木だと崇めていました。お客はそのほとんどが狩をせず、皇帝の写真を撮って満足して帰るらしいのです。でも密猟者は??🧐

若き小説家の悩み

ヴェラは悩みに悩みます。が、ケニーとジョーもヴェラに付き合って帰るに帰れずにいたことに気づくと(一応)帰してくれました。Oh, Joe. Put old ghosts to rest. Forgive.(ジョー、古い幽霊は葬り去るのよ。許しなさい)な〜んていったいどの口が言ってんだかね💦。

ヴェラ自身は諦めきれず、夜中にシェーンのアパートへ出かけました。そこでシェーンに用事を頼まれたという元雇い主のテリー(Greg Patmore)に遭遇します。テリーが経営しているバーで話を聞く際、彼が勧めた酒を(運転手はジョーだから)大丈夫と自分だけもらうのがヴェラらしい😂。

テリーの話は以前ケニーが調べたそれと一致しました。シェーンは処女小説「マブの女王」(Queen Mab's Fool)の後が続かず、借金を抱えていたのだそうです。そのシェーンにはでもドンというスポンサーがいたそうです。これをまたケニーが「ドナルド・コリー」(Robert Morgan)だと突き止めた時のヴェラの得意そうな顔ったらなかったですね😁。マブの女王を出版したのが「コリー出版」だったからです。

コリー出版は、ドナルドとベラ(Anna Francolini)の夫婦が経営していました。ふたりはシェーンの死を知って、これまでの投資が無駄になったと嘆きます。ヴェラの推理通り「マブの女王」はロミオとジュリエット風の自伝的小説でそこそこ売れたそうですが、その後の経営は火の車だったらしい。

ヴェラはジョーにコリー出版の管財人に話を聞いてくるよう命じます。Joe, go stick your foot in the bailiffs' door. 管財人は、シェーンの名前は知りませんでしたが(シェーンが住んでいた)ヘップブリッジ村は知っていると答えます。彼女がベラに差押通知を渡したのがヘップブリッジ村だったのだそうです。

ヴェラはさっそくベラを呼んで尋問しました。ベラは、シェーンのパソコンに数章だけ保存してあった作品「The Cruel King And a Boy and some magic beastie」(残酷な王様と少年と不思議な動物たち)を読み、すっかり気に入ったのだそうです。それでほかに数冊あったノートも盗んできたのだそう。でもこれが、まさにミミズが這ったようなハンドライティングで、全く読めなかったらしい😓。

これを、これまではほとんど役に立っていなかったマークが、見事に解読?しました🎉。ヴェラは「文字起こし」を命じます。Well, there you go, then, Mr. DC Clever Dick. Get that typed up and stick it on the computer, there's a love.(じゃああなたに任せるわ。ミスター・お利口な刑事。タイプしてパソコンに入れといて。丁寧にね)

角なし

その後、またしてもケニーが🤗、監視カメラの映像から、事件の前日ヴァネッサがシェーンのアパートを訪ねていたことを突き止めました。ヴェラは早速話を聞きにいきます。なんでもシェーンはクララが好きで、しつこく付きまとっていたらしく、それを知ったヴァネッサはシェーンに警告したのだそうです。でも、ああ見えて男女の機微に通じたヴェラは、クララにもその気があったことを見抜いています😏。

その一方でヴェラはそこで、おとなしいルイが皆から「角なし(hummel)」と呼ばれていると耳にしました。ルイは「ハドリアヌス皇帝」を目撃したらしいのに、誰も信じてくれないのだそうです。

この地方では、鹿狩りに成功すると、その鹿の血を顔に塗って「儀式」を行うのだそうです。昔から風習ですが、それで「一人前」とみなされるらしい。勝気なサスキアはすでにこの儀式を終えていましたが、気弱なルイはまだだったため、姉と比べられて余計に「角なし」と言われていたようですね。

"皇帝"をめぐって

クララの夫のウィルに疑いを向けたヴェラは、早速話を聞きにいきました。するとウィルは、アレンが(密猟者の)シェーンを殺したのではないかと仄めかします。皇帝が狩られてしまったら死活問題だからです。でもそれはウィルの作り話でした👎。

ウィルは、アレンに内緒で、ドイツの銀行に「皇帝」を狩らせて、その見返りに20万ポンドという大金を得ようとしていました。それを知ったアレンは、昔指導をしたシェーンの能力を信頼し「皇帝」を助けてくれと頼んだのだそうです。それでシェーンは狩場にいたのですね

またヴェラは、よ〜〜〜やく、シェーンが発見された高原は携帯が繋がらないことに気づきました。じゃあサスはどうやって緊急通報したの??😲

ヴェラはサスキアを問い詰めて「父のカンピオンがシェーンを撃った」と白状させました。でもカンピオンはきっぱり否定します。それに現場にいたのはサスキアじゃない。口を滑らせたカンピオンに、ヴェラは追及の手を緩めません👊。じゃあ誰がいたの!?😤

そこにいたのはルイでした。サスキアに、シェーンを撃ったのはカンピオンだと教えたのはルイだったのだそうです。でもカンピオンはルイを猟に連れて行って「狩(血)の印」をつけてやりたかったらしいのですよね。学校で「角なし」と呼ばれていじめられていた息子のために、父親として何かしてやりたかったらしい。ちょうどアレンがカンピオン(密猟者)に発砲した頃、ルイは獲物を見つけて車から飛び出して行ったそうです😈。

ヴェラは、1つの可能性に到達しました。Did he take a weapon?(彼も武器を持っていたの?)

事件の真相

シェーンを撃ったのはルイでした。事件の夜「皇帝」を見つけて撃ったルイは、その「皇帝」を逃がそうとしていたシェーンに遭遇し、おもわず動揺してシェーンも撃ってしまったのだそうです😨。「彼は友達だったのに😭」

それからルイは、自分を笑った人々に見せつけるために「皇帝」の角を切り落としました。They'll have to believe us now won't they?(これなら信じざるを得ないでしょう?)父親が連行されたことで怖くなったルイは、ペイトンの屋敷に隠れていたのですが、その顔には狩の印の「血」が塗られていました

シェーンとルイは、互いに優しい性格から自然と親しくなったのだそうです。シェーンはルイに追跡術を教え、一緒に「皇帝」も目撃しました。シェーンが書いていた「残酷な王〜」の小説はルイの自伝だったそうです。その「残酷な王」は父で密猟者のカンピオン💀。

ルイから「皇帝」の行き先を聞いたヴェラは、ジョーと一緒にその後を追いました。そしてふたりはようやく「皇帝」の死骸を見つけます。皇帝は撃たれた後、約20キロを駆け抜けてついに力尽きたのです。ジョーは、ヴェラがルイを心配していると思ったようですが、おばさん的にはサスキア同様、密猟者の娘だったヴェラは「皇帝」に畏敬と鎮魂の眼差しをむけていたのだと思いたい💐。

父と娘

ヴェラと話をしたサスキアは、ヴェラもまたサスキア同様「悪い父」を持って苦悩したと察します。The only girl in the whole wide world who can save him.(世界中で娘だけが父親を救えるの)ヴェラがこう言ったからです。でも「結局救えたのか?」と聞かれた後は、いかにもヴェラらしくこう答えました😎。No, love, I didn't, because in the end, he didn't want saving.(いいえ、救えなかったわ。なぜなら結局、父親は救われたいと思ってないのよ)

まとめ

最初に見た時は、正直申し上げて、あまりにも情報量が多すぎて内容がスルーしてしまったのだけれど😅、時間をかけて(かけすぎか😓)見直してみたら、これはこれでなかなか味わい深い内容でしたね。も〜これって日本の連ドラの5倍は濃い内容ですよね💦。次回はシーズン4の最終回のようですね。これまたとっても楽しみです🤗。

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