アストリッドとラファエル シーズン1 ネタバレと感想 第5話 ミッシング・リンク
フランス・テレビジョン制作の【アストリッドとラファエル 文書係の事件録】(Astrid et Raphaëlle)の5話「ミッシング・リンク」(Chaînon Manquant)を視聴しました。ミッシング・リンクとは直訳すると「失われた輪」ですが、生物が進化する過程において未発見の間隙を指すのだそうですよ。なかなか上手く作ってありましたよね〜👍。
謎解きという面ではでも、1話完結ということもあり、これまでほどややこしくはなくて、犯人は(出てきてすぐに)わかっちゃいましたよね😁。以下あっさりネタバレです。
溺死の謎
自然史博物館の展示室で、そのラボに勤務していたダナ・バレットという女性が変死体で見つかりました。彼女の身元を証言したのは、ダナの上司だというレモン・スタン(François Podetti)。スタンは、身体中にピアスやタトゥーをしたバレットを「変わり者」扱いしていました。
買い物の途中で「何を置いても来い」とラファエルに呼び出されたアストリッドは、まず、展示してあった恐竜のピースが違うと指摘します。足の付け根に当たるところが「解剖学的におかしい」のだそうです。スタンは、恐竜の化石で完璧な骨格が見つかるのはむしろ稀で、足りない部分は同じ分類に所属する恐竜の骨で復元するのだと説明しました。
またアストリッドは遺体を見るなり「溺水」だと見抜きます。フルニエも反論はできなかったものの、問題はそこが「水のない場所」だということでした。本来なら、溺死した後に運び込まれたと考えるところですが、彼女が博物館に入った姿が防犯カメラに写っていたことが明らかになり、皆頭を抱えてしまいます😵。でもアストリッドは揺るぎませんし、ラファエルもそんなアストリッドを信じました💜。
解剖の結果はもちろん溺水で間違いありませんでした😁。アストリッドは「遅発性溺水」だと推理します。たとえ肺に水が溜まってもすぐには死なず、それからしばらくして死亡することがあるのだそうです。つまり、バレットはどこかで溺死しかけた後、博物館にやってきてそこで死亡したのです😈。
生命の樹
その一方で、バレットの肩に彫られていたタトゥーにも焦点が当てられます。それはダーウィンの系統樹で「生命の樹」と呼ばれている形らしいのですが、アストリッドは「この形」を見たのは初めてだと語りました。(絶対に)前もって調べておいたに違いないフルニエが「そんなことも知らんのか😏」と言わんばかり=得意げに説明したのがまた可笑しかったですね〜😂。でもフルニエはそれが本当に何を意味するのか、には気づきません😎。
すごい発見
アストリッドはその後すぐにバレットについての資料を見つけ出しました。バレットはかつて「化石の密売」で訴えられ、不起訴になったことがあったのだそうです。当時の相棒がピエール・ヴェンクマン(Benjamin Egner)だと聞いたラファエルは早速彼を探し出して会いに行きました。ヴェンクマンは、バレットとはずっと会っていなかったが、留守電にすぐに会いたいとのメッセージが入っていたので、博物館までは行ったのだけれど会っていない、と答えます。バレットは、すごい発見をした、博物館の外で待っている、と語っていたのに、いつになっても来なかったのだそうです🤔。
すごい発見とは何なのか〜ヴェンクマンは、バレットは博物館の仕事に誇りを持っていたから、2度と密売などするはずがないと断言します。
またアストリッドは、バレットの仕事のスタイルはアストリッドと同じで、「現場」ではなく資料から知識を得ていたに違いないと分析しました👍。つまりはその「すごい発見」は博物館の中で見つけたに違いないというのです😈。
そう言いながら、アストリッドはその博物館でダーウィンの系統樹を目にしました。彼女はそれで、バレットのタトゥーはオリジナルより3本線が多いことに気づきます😍。早速確認しに行くと、その3本のインクが新しいことが分かりました。ふたりは早速バレットのタトゥーを掘った彫り師=レヴィナス(Richard Gotainer)に会いに行きます。
レヴィナスは、バレットは「新種の恐竜の化石」を発見したと教えてくれました。化石自体はすぐに発見できるらしいのですが、バレットが発見したのは「獣脚類の分類法」が覆るほどの世紀の大発見だったそうなのです🌹。それがまさしく、最初にアストリッドが指摘した「解剖学的におかしい坐骨」でした。あの「違う坐骨」こそ、バレットが発見し、そこに隠しておいた化石だったのです😲。
ふたりが博物館に駆けつけると、もはや化石はすり替えられていました。そう、犯人は「若い才能を妬んだ上司」のスタンだったのです。本来その化石はスタンが調査したものだったらしいのに、スタンはその貴重さに気づかなかった🐵。だからそれに気づいたバレットが妬ましくてならず、ついつい殺そうとしたらしい😔。川で溺死させたはずが、展示室で死んでいたのを見た時は度肝を抜かれたことでしょう😱。
時には枠からはみ出して
アストリッドは、父が生きていた頃から、田中(Akihiro Nishida)という日本人が経営する日本食材&雑貨店で買い物をしていたそうです🌸。週に一度必ず月曜日の朝に買い物するのが決まりでした。アストリッドは、この買い物を通して田中や日本の文化に理解を示し、敬意を払ったそうです💜。それで田中もまた「自閉症」について調べたのだとか。
自閉症の人はとても繊細で、同時にたくさんの情報を処理しなければならないので、これらに対応するための「目印」が必要だ。ラファエルは、アストリッドの「目印」になりつつある💐。
その言葉通り、田中の店での買い物は週に1度月曜の朝だけと決めたルールが、急ぎの捜査によって邪魔されてしまい、1週間分の食料を買えなくて困っていたアストリッドを、ラファエルは何なく救いました👍。月曜の夜はアストリッドを夕食に招待し、その夜、田中に電話をして翌日の朝早めに店を開けてもらったのです💕。アストリッドは大いに感謝しました😍。
マチルダ
一方でラファエルはアルチュールにマチルダ・ニールセンについて調べさせました。マチルダは間違いなくアストリッドの母親で、20年間アメリカにいた後、健康上の理由で先月帰国したのだそうです。居場所も特定できました。でもラファエルは、ほんの些細なことでも気にかけてしまうアストリッドに、いきなりこの事実を明かしても良いものか迷っていたようですね。
まとめ
何をおいてもすぐに来い(最優先)と言えば「買い物」もし損ねてしまうし、「立ち入り禁止」と書いてあれば、文字通りに受け取って、中に入れなくなる💦。大切なことを思いついたら、そこがどこであろうと知らせに来る。ニコラやバシェールは、そんなアストリッドの常識?の無さ(融通の効かなさ)を苦々しく思っていたようですが、ラファエルは、ほんの少しこちらが気を配れば良いことだと悟ってきたようなのがまた嬉しいですね🤗。
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