アストリッドとラファエル シーズン1 最終回ネタバレと感想 五線譜の暗号
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フランス・テレビジョン制作の【アストリッドとラファエル 文書係の事件録】(Astrid et Raphaëlle)もついに夕べが最終回でした。ちと気は早いですが、シーズン2も来年の5月には放送してくださるそうで、今からとっても楽しみですね〜😍。でもとりあえずは最終回「五線譜の暗号」(Invisible〜見えない)のネタバレです。ちなみにおばさんが「フランスミステリー」と聞いた時に最初にイメージしたのがこうした内容でした💦。
猟奇殺人
ドラマの冒頭、スキンヘッドで眉もない男がゴム手袋をはめ、嬉しそうに口笛を吹きながら後片付けをして出ていった部屋には、血まみれの女性の遺体が転がっていました😱。男はそれを見て満足げに小首を傾げます😈。
その後、ラファエルがアストリッドを連れて現場にやってきました。遺体を見たアストリッドは、先に来ていたフルニエに「瞼が閉じてある」と指摘します。フルニエは、いかにも大したことではないと言わんばかりでしたが、一応調べてみると答えました。フレデリックはラファエルに、被害者の爪の間から皮膚と体毛が見つかったと報告します。血まみれの凶器は遺体のそばに落ちていて、指紋もべったり付いていたそうです。
被害者の名はカミーユ・ババン〜人間関係に問題はなかったようですが、恋人は、彼女が大麻を吸っていた、と証言しました。そして彼女のアパートの下の階にはマレク・バレンヌ(Vincent Moscato)という、昔麻薬の密売で逮捕された男が住んでいたのだそうです。現在はGPS付きの電子ブレスレットで監視中ですが、ババンが殺された日時、バレンヌは自宅にいたことが判明しました。GPSは上下の違いを識別できないのだそうです。さらに、被害者の爪から採取したサンプルと凶器の指紋がバレンヌのものと一致しました。
こうしてバレンヌは早速逮捕されました。無実を訴えても誰も耳を貸しません。でもバレンヌの頭はスキンヘッドですが、眉がありました😲。そう、犯人は別人だったのです。字幕では、自宅でパンツ一丁で腕立て伏せをしていたいかにも異常者らしい犯人に対し「アセギャ」という名前が表示されました。
バシェールは事件解決を祝ってラファエルに休暇を与えましたが、アストリッドは「何かが違う🤔」と納得していない様子です。ラファエルは、事件解決後も違和感が消えないこともある、と慰め、ミスを犯していないと良いがという一抹の不安を抱えながらも、バシェールの勧めに従ってテオと旅行に出かけることにしました。
バッハもパズルが好きだった?
ラファエルがそれを伝えに資料局にアストリッドを訪れた時、アストリッドはバッハの無伴奏チェロ組曲を聴いていました。アストリッドはバッハが大好きで、昔は父とよく聴いたのだそうです💜。
その精密な技巧を讃えるアストリッドにラファエルは、バッハの曲もパズルなのかと結論づけました😏。アストリッドは肯定し、今度はピアノ曲をかけてこれを証明します。バッハはその曲の中に「BACH」という音階を隠しておいたのだそうです。ドレミ〜は英語だと「CDEFGAB」でHが入らないのだけれど、ドイツ語だと(Bはないけど)「CDEFGAH」でHが入ると言うのがミソでやんすね😎。バッハはこれらを組み合わせたらしい。
違和感の正体
ラファエルが休暇に入った後、フルニエが資料室にアストリッドを訪ねてきました。アストリッドが指摘した「遺体が目を閉じていたか否か」は重大なポイントだったことが分かったそうです。目を開けたまま死亡するとその直後に角膜が混濁し、閉じていれば、角膜が混濁するまで24時間以上かかるのだそうです😲。ババンの角膜は完璧に混濁していたことから、死亡時にその目は開いていて、その後何者かによって閉じられたことが分かったのです👍。
アストリッドが礼を言うと、フルニエは、礼を言うのは自分の方だと語りました。アストリッドをこれまで組んだ犯罪科学者の中でもトップレベルだと称賛します🌹。単に知識が豊富なだけじゃなく、多角的な視点で物事を見ている。おかげで刺激を受けた。仕事に対する姿勢が変わった。もともと仕事には熱心な方なんだ。感謝している💕。
アストリッドが警察に協力するのを快く思っていなかった同僚が、これで彼女を見直したのは言うまでもありません。それにアストリッドは、昔ならパニックを起こした彼らの「意地悪」にも、今は冷静に対処できるようになっていたから尚更です👌。
その後の検査で、ババンの爪の間から検出された体毛から、犯人が大麻を吸っていたことが判明しました。麻薬の毛髪検査では約2ヶ月前までの薬物使用が分かるそうです。勾留中に検査したバレンヌの大麻の反応は陰性だったことから、証拠の体毛は2ヶ月以上前に採取されたものだということになります。アストリッドはこれを休暇中のラファエルに電話をかけて知らせました。「バレンヌは無実の可能性があります」
アストリッドは警察にもこの報告をしに行きました。ラファエルも電話で援護射撃をします。ニコラは、バレンヌの検査は唾液検査だったので偽陰性だったかもしれないと指摘しました。ラファエルは、もう一度検査をする必要があると訴えます。さすが、アストリッド👍!アストリッドは(スピーカーにしてある)電話に向かって「ありがとう」と答えます。バシェールは早速、バレンヌの検査を徹底的にやり直すよう命じました。
真犯人
そこで、これは2度目の視聴でようやく分かったのですが💦、実際にバレンヌの検査をしたのが、フレデリックの助手のエステバン・アセギャ(Vincent Varinier)でした😨。アストリッドに「捏造」を知られたと知ったアセギャは、アストリッドを殺そうと決意します😱。
一方のアストリッドはその後も調査を続けた結果、恐るべき真実に辿り着きました。ババンを殺害した真犯人(アセギャ)は10年以上にわたって13件の殺人を犯しながら、その罪すべてを別の人間に着せていたのだそうです💀。
アストリッドはこれをまずガイヤールに伝えました。これまでは決して入れなかった「紙の部屋」に彼を案内して説明します。ここまでの信頼を見せたのは、ガイヤールがアストリッドはもうすっかり自立しており、後見人は必要ないと評価したことも寄与したのかもしれません🌸。
この13件の殺人が同一犯によるものだと推理した理由は上述した「角膜の混濁」でした。被害者はすべて大量の出血によって亡くなっていたのに、皆目を瞑っていたのだそうです。犯人が瞼を閉じたのです。それが犯人の「サイン」。ガイヤールは早速ニコラに電話をしました。話すより、アストリッドが集めた証拠を見せた方が早いと、資料局に来てほしいと頼みます。
その頃、アセギャがアストリッドを訪れました。捏造した証拠を持参したのです。バレンヌの大麻判定が陽性だったと聞いたアストリッドは、それでは他の殺人と一致しない、矛盾する、と反論しました。これは捏造されたものだわ!それでアセギャはアストリッドに襲い掛かります。お前ごときに見破られるとは!😡
アセギャに「資料を片付けろ」と命じられたアストリッドは、そこに「ヒント」を隠しました。と、そこへガイヤールが入ってきます。ガイヤールはアセギャに刺され、アストリッドは拉致されました😨。そこへ今度は、ニコラに頼まれたアルチュールがやってきます。アルチュールはすぐに救急車を呼びましたが、ガイヤールは搬送途中で亡くなりました😭。
アストリッドが残したヒント
アストリッドの部屋には、ガイヤールとアルチュール以外の痕跡が残されていなかったことから、こともあろうにアストリッドが容疑者になってしまいます😵。その理由から捜査を外されたラファエルは憤慨しながらも帰ろうとした時、アストリッドの同僚=ラプラスとドロタがアストリッドを真似て「視点を変えた」という話を耳にしてハッとしました。私ならアストリッドの考えが読めるはず!
バシェールに必死で頼み込んでやっともらった5分間で、ラファエルは見事、アストリッドの残した「ヒント」を読み解きました。几帳面なアストリッドに似つかわしくなく棚から「資料がはみ出していた」ことに気付いたのです。そしてその棚は「5段」になっていました。ラファエルは、アストリッドがBACHについて語った時の五線譜を思い出し、飛び出している箱を音符に見立てます。ト音記号ではダメでしたが、ヘ音記号では「ACEGA🎉」となりました。これでフレデリックが気づきます。私の助手の名前だ!😱
すぐにアセギャの家に踏み込むも、そこには誰もいませんでした。が、アストリッドの推理通り、犯罪の証拠がズラリと並んでいます。冷蔵庫には30人分の犯人候補のあらゆるサンプルが保管してあったそうです😈。
ラファエルとパパの激励
その頃アストリッドは、アセギャが経営する会社の倉庫に拘束されていました。そこでパニックを起こしかけていたアストリッドの前にラファエルの幻が現れます👻。その幻は、もし私があなただったらどうするか、考えてみて💜、と励ましました。ここに連れてこられたのは殺害目的ではないはず。それに私もあなたのメッセージを解読している。優秀な捜査官だから必ずここを突き止める。だから時間を稼いで!
アストリッドは懸命に自分を落ち着かせます。アセギャが戻ってきたので、彼が無汗性外胚葉形成不全症(それで体毛がない)だと指摘しました。アセギャは、人と違うのはアストリッドも同じだ、と嘲笑します。アストリッドは他人に体を触られるのが死ぬほど嫌いで、頼むから触らないでくれと懇願しながらなんとか話題を見出そうとします。その時アストリッドの傍にはアンガスの姿(👻)がいて彼女を励ましています。大丈夫、お前は彼とは違う。自信を持て。お前にならできる💜。
一方のラファエルはついにアセギャの居場所を割り出しました👍。彼女が駆けつけてきたのを察したアストリッドは、ラファエルの邪魔にならぬよう「組み木パズルのように鍵を抜いて全部崩す」かのように、その場で座り込みます😍。ラファエルは間髪を入れず、その直後にアセギャを狙撃しました。
ラファエルはすぐにアストリッドに駆け寄ってきますが、アストリッドが「触られるのが大嫌い」なのを知っているので、触れることができません。ガイヤールの死を知ってうずくまるアストリッドをどう慰めて良いか分かりません💦。
自立
アストリッドはガイヤールに会いに行きました。ガイヤールは、かつてアストリッドに父アンギュスの訃報を伝えたそうです。アストリッドは彼の言葉を理解しましたが、この喪失を悲しむ間もなく、精神科医たちが寄ってたかってアストリッドを施設に預けようとしたのだそうです😤。
アストリッドは、冷たくなったガイヤールを見つめながらその時のことを思い出しました。彼はアストリッドを施設に入れると主張する彼らをキッパリ追い返してくれたのだそうです。私が責任を持って面倒を見る。彼女の父親から後見人になるよう頼まれていた。精神科医たちは、これみよがしにアストリッドを侮辱しました。ガイヤールは彼らを「くそくらえ!」と罵倒したそうです💕。
そのガイヤールは死ぬ前に、アストリッドに後見人は不要だと裁判所に手紙を書き送っていたそうです。後見担当裁判官はアストリッドの意思を確認した上で、彼女を「自立した責任能力のある大人」として認めました。アストリッドは、心配して待っていてくれたラファエルにその旨を伝えます。ラファエルはたまらず、アストリッドを抱きしめました🌸。アストリッドも一瞬驚いたものの拒絶はせず、慌てて身を離したラファエルの髪をちょっと触ります。ラファエルも、アストリッドが触ったところを触って嬉しそうにしていました🤗。
アストリッドの職場の仲間たちも、ガイヤールを失った彼女を気遣って、アセギャが荒らした彼女の仕事部屋を精一杯整えて彼女を迎えてくれます💐。こうして再び彼女の日常が戻ってきました。
まとめ
They laugh at me because I'm different; I laugh at them because they're all the same.
人と違う私を皆笑うが、私は人と同じ彼らを笑う〜劇中、アストリッドが、アストリッドは本当に成長したと感嘆したガイヤールに語り、またアセギャに脅された時にも繰り返したカート・コバーン(アメリカのシンガーソングライター)の言葉です。聞けば聞くほど良い言葉ですね🌹。
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