アストリッドとラファエル シーズン1 ネタバレと感想 第8話 存在しない男
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フランス・テレビジョン制作の【アストリッドとラファエル 文書係の事件録】(Astrid et Raphaëlle)の8話は「存在しない男」(L'Homme qui n'existait pas)です。今回は、事件そのものよりも、その事件を解くためにラファエルが協力を求めた存在により注目してしまいました😲。以下ネタバレのあらすじです。
突然死
バスに乗って電子タバコを吸っていた男性が、乗客に喫煙を注意されてすぐ床に倒れ込みました。その胸元は血だらけで、既に息絶えていたようにも見えました😨。
現場にはフルニエの他にジュリアン・フレデリック(Bruce Tessore)という化学捜査班の主任技師が駆けつけてきています。ラファエルはアストリッドを伴いました。フルニエは、またしてもめんどくさい案件だとご機嫌斜めです。目立った外傷も内出血もなく、縦隔リンパ節が腫脹しているだけなのだそうです。男の胸についていた血は、なんと牛の血だったらしい😵。
アストリッドが「突発的な症状」ではないかと指摘すると、フルニエはハッとしたように急いでドアを封鎖させました😱。炭疽菌による感染症を疑ったからです。保険庁に報告するとすぐに安全対策がとられ、全員バスの中に隔離されました。乗客は不安に駆られますが、アストリッドは冷静です。炭疽菌自体の感染力は低く、もし感染しても早めに抗生剤を投与すれば、発症しても死ぬ確率は50%なのだそうです😓。
すぐにラボの結果が出ました。死因は間違いなく炭疽菌の感染ですが、バスの中には他にも乗客が大勢いたのに、他に感染者はおりません。血中の菌の数値からすると、死ぬ直前に大量の胞子を吸い込んだらしいのですが。
そこまで聞いたラファエルは、すぐに「タバコ」が凶器だと察しました👍。その推理は的中し、バス内での安全も確認されて、隔離が解かれます。電子タバコに入っていた炭疽菌の濃度は非常に高く=自然界に存在せず、ラボから持ち出した菌による物だと判明しました。さすがのバシェールも即座に「殺人事件」と認めます。テロの可能性もあるぞ!😤
殺人事件
被害者の身元を特定するものは何もありませんでしたが、壊れていた携帯電話のデータを復旧したところ、食肉処理場の映像が見つかりました。ラファエルは早速処理場のボスに話を聞きに行きます。ボスは被害者を知っていて、彼は「ヴィクトール・オッタン」だと証言しました。オッタンはしばらく処理場で働いていたのだそうです。それでラファエルはオッタンの家を訪れましたが、オッタンはそこでピンピンしていました。ウソ?!😵
アストリッドに調べてもらったところ、オッタンは1月前にパスポートの盗難届を出していたことが判明しました。被害者は、処理場の動画を撮るためにオッタンに成り済ました別人だということです。振り出しに戻ったと怒りをあらわにするラファエルにアストリッドは、見た目は同じでも中身は違う場合もある、と教えました。それは振り出しに戻らないと分からない😎。
その後、その動画がネットに流出しました。投稿者はE.D.S.(Earth Defense Squad)です。彼らは超過激で有名なエコテロリストなのだそうです。そのリーダーのカッサンドル・ジェルマン(Fauve Hautot)は現在、刑務所に服役中でした。彼女はもともと天体物理学者で、西洋社会崩壊の危険を訴える活動をしていたそうですが、放火テロ事件で捕まりました。逮捕当時、彼女の自宅からは炭疽菌400gが押収されたそうです😈。
ラファエルは早速ジェルマンに面会に行きますが「政府の犬」呼ばわりされて帰ってきました💦。
一方のアストリッドは放火テロの資料を調べましたが、テロの資料はアストリッドが入室できない「機密資料保管庫」に保管されているのだそうです。でもアストリッドはその代わりに、テロの後行方不明になったマキシム・ベルモンという男性が、炭疽菌で亡くなった被害者と同じバスに乗っていたことを突き止めました。このバスにマキシムの乗車履歴があったのだそうです。その上、ICカードの登録情報から住所も見つけ出しました。これをラファエルに告げた時のアストリッドの得意そうなことったらなかったですね🤗。
ラファエルは、ここには何か「裏」がありそうだと予感しながらも、とりあえず、ベルモンの家を訪れます。が、そこにいたのは、なんとカッサンドル・ジェルマンの妹アレクサンドラ(Juliette Wiatr)でした。しかも、炭疽菌で亡くなった被害者は間違いなくマキシム・ベルモンであり、彼はカッサンドルの夫だというではありませんか😵?アレクサンドラは、ベルモンと、カッサンドルとベルモンの息子=マルタンと一緒に3人で暮らしていたのだそうです。
ベルモンはカッサンドルと同じEDSのメンバーでしたが、自分が孤児だったことから、マルタンを同じ境遇にはしたくないと、組織を抜けたがっていたそうです。またベルモンは3週間前にコスタリカ旅行を計画していたことも分かりました。
そして決め手は「炭疽菌」です。カッサンドルが所持していたそれと今回の電子タバコに含まれていた炭疽菌はその成分が一致したのだそうです。ラファエルはまたカッサンドルに面会に行くのですが、彼女は「息子や夫」のことよりも「地球の未来」を心配していました。それでもラファエルは、彼女が夫を殺したとは思えなかったそうです。その勘は当たっており、カッサンドルはむしろベルモンを守ろうとしていたことが判明しました。
国家権力の横暴
一方で、この事件がEDSによるテロだと確信した内務省から、ダフネ・シモニ(Anne Le Nen)という捜査員が派遣されてきました。バシェールはラファエルに、この事件は内務省の管轄だと言い渡し、捜査を終えるよう命じます。その直後、アルチュールが「本物のマキシム・ベルモン」を見つけてきました😓。放火テロが起きる前のベルモンの家族に会いに行ったところ、炭疽菌の被害者ではないことが判明したそうです😔。
ラファエルは、どうしようもないイライラをアストリッドに聞いてほしくて会いにいくのですが、何せアストリッドはもう「捜査の打ち切り」を命じられていましたし、自宅は彼女にとって「聖域」なため、入れてもらえず、玄関で愚痴を言って帰ってきます。
それでもラファエルはやっぱり諦められなくて、アストリッドにある資料を調べさせました。アストリッドは「バスの事件とは無関係だ」というラファエルの言葉を疑いながらも、資料のあるべき場所へ向かいます。ところが、その資料がそっくりそのまま消えていました😈。アストリッドは「貸し出した記録もない=内務省がルール違反をした」と静かに怒りを表します💢。相手がそのつもりなら、こちらも枠をはみ出さなければ!😤
マトリョーシカ的謎
アストリッドは「マトリョーシカ」も自分にとってはパズルだと語り、今回の事件こそ、このマトリョーシカ的謎だと断言しました。新しい資料ではなく、手元にある資料で解ける謎だというのです。工場で起きたテロの犠牲者の中に、その1か月前に雇われた人物がいたのだそうです。名前はルイ・ヴァルメラス。その身元を確認したのは近くにあったチタンの指輪だけだったそうです。そう、アストリッドは、テロで死んだ人間こそマキシム・ベルモンであり、今回炭疽菌で亡くなったのは、このヴァルメラスに違いないと推理したのです👍。
ラファエルは早速、真相を確かめにカッサンドルに会いに行きました。カッサンドルはヴァルメラスに一目惚れしたと打ち明けます。彼は警官で、潜入捜査でEDSに入ったのだそうです。彼がカッサンドルやマルタンと暮らすためには「殉職」し、ベルモンと名乗って生きるしかなかった。カッサンドルはラファエルを人質にして脱走を試みましたが、あっけなく射殺されてしまいました。
最強のコネ
ラファエルの負傷はかすり傷で済みましたが、バシェールから停職処分を言い渡されます。そこでラファエルはついに「奥の手」を使うことにしました。どうやらラファエルの父=フィリップ(Michel Bompoil)はかなり有力な政治家らしいのです😲。フィリップは、娘が単なる警察官になるのを反対していたそうですが、最後まで迷っていたラファエルの背中を押してくれたのが、たまたま警察官採用試験会場で知り合ったニコラだったのだそう💜。
局長ですら入れない極秘資料の倉庫に入ったアストリッドのワクワク😍が画面を通して伝わってくるようでしたね🤗。コスト警視(ラファエル)に許可が取れるとは思わなかったと感激するアストリッドにラファエルは、そんなにみくびってたのね😏、と返します。アストリッドはすぐに資料のボックスを見つけ出しました。
早速資料を調べた結果、ようやく被害者の身元が判明しました。ポール・シモニです。そう、彼はあのダフネの夫だったのです😱。そしてダフネはポールの上司でもあったのだそう。また炭疽菌も、テロ事件で押収された炭疽菌そのものが使われていたことから、犯人は極秘の証拠物件を持ち出せるダフネしかおりません。んも〜そりゃあ殉職するしか手はないですよね💦。
動機は嫉妬
ダフネは素直に取り調べに応じました。ポールを愛していたダフネは、彼の死から立ち直るのに2年かかったそうです。それなのに2ヶ月前にEDSの情報が入ったことから、カッサンドル周辺の監視を再開したところ、ポールが生きていると分かったのだそう。しかもポールにはカッサンドルとの間に生まれた男の子がいた😨。ポールはダフネには初めから「子供はいらない」と言っていたのに、他の女性との間には子供を作っていたのがどうしても許せなかったのだそう。ダフネは母親になりたかったらしいのに。
〜いや、いくらそうは言っても、かつて愛した男性を「炭疽菌」で殺すなんて恐ろしすぎやろ😱〜
仕事仲間の枠を超えた感情
フレデリックがアストリッドに一目惚れをし、積極的にアプローチしてきました💕。最初は彼のウィンクを「目にゴミが入った」と勘違いしたアストリッドも、次第に「彼が自分に好意を抱いた」と気づきます。アストリッドはウィリアムにも相談し、フレデリックの気持ちを傷つけないよう、彼に好意を抱いていないと伝えました。でも仕事を通してテーマが一致する場合に限り議論しましょう。
ラファエルはアストリッドに「仕事仲間の枠を超えた感情を抱いたことはあるのか?」と尋ねます。アストリッドは分からないと答えながら、ラファエルをお茶に誘いました。うちでお茶でも飲みませんか、ラファエル🌹。
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