アストリッドとラファエル シーズン2 ネタバレと感想 第5話 魔女の儀式

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フランス・テレビジョン制作の【アストリッドとラファエル2】(Astrid et Raphaëlle S2)の第5話は「魔女の儀式」(Circé〜キルケ)です。キルケとは「魔力で人間の男たちを豚に変えたギリシャ神話の魔女」を指すそうです。これはまたなんとも気の毒なエピソードでございましたね😔。

今回はフランス語でも録画したので分かる範囲で参照してみました🐒(間違えていたらすみません💦)。以下ネタバレのあらすじですアストリッドとラファエル2のネタバレ感想いきますよ〜( `ー´)ノ

魔術の儀式?

ボアシー・サン・レジェ付近の森の中で女性の焼死体が発見されました。焼死体とは言っても、顔だけは綺麗なまま残っています。フルニエの検視によれば、彼女は高所から落ちて亡くなった後にここに運ばれてきたということでした。顔が無事だったのは雨が降ったからだそうです。また焼かれていたのは体だけではなく、彼女の周りも「円」の形で焼けていました。髪には「魔除け」のような飾りがつけられています。そして遺体の腹部には(かなり雑な)帝王切開をした痕が残っていました。それもごく最近のものらしい。

早速市内の産婦人科に問い合わせたところ、ひとり該当者らしき女性が見つかりました。名前はセシル・メニャンです。赤ん坊はどこにも見当たらなかったため、ラファエルはすぐに誘拐情報を出しました。ちょうど息子のテオ(Timi-Joy Marbot)がアイルランド留学から戻ってきたとかで、とても他人事とは思えなかったらしい。

セシルの家では、赤ん坊の姿も出産の形跡も見つかりませんでしたが、ベッドの上には透明な液体=羊水が残っていました。セシルは破水をしたので慌てて出て行ったに違いありません。

キルケ

アストリッドは早速セシル・メニャンについての資料を見つけ出しました。も〜グーグル検索より有能ですよね😁。セシルは「キルケ」という女性だけの団体に属しており、過激なフェミニストの活動家としてこれまで何回も繰り返し勾留されていたそうです。キルケの活動目的は「女性の解放と動物愛護」ですが、そのキャッチフレーズはかなり過激で「豚をさばけ😈」。豚はもちろん男性を意味します。

実際は、ウクライナの「フェメン」とフランスの「L214」を足して2で割ったような活動をしているようですね。「フェメン」は女性がトップレスで抗議することでご存じの方もいらっしゃることと思います。L214はフォアグラを廃止するためのアクショングループ「StopGavage」が設立した団体だそうです。

またキルケは「サンクチュアリ」(聖域)という避難所も備えていました。創設したのはオクサナ・アントネンコ(Sophie Duez)という女性です。

魔女や悪魔が苦手なラファエルは、何かにつけて及び腰ですが😨、アストリッドはまったく平気です。科学的根拠のないことは怯える必要がないと確信しているからです。たとえ「ルシファー」という名前の山羊が出てこようと、彼女にとっては「(可愛い)山羊」というだけ🤗。このルシファー、普段は知らない人には懐かないらしいけれど、アストリッドにはおとなしく頭を撫でられていました。後で出てきたわんこも然りでしたね🌹。

オクサナは、魔女は「自由な女性たち」だと説明します。彼女たちが迫害され&火炙りにされたのは、男にとって都合が悪かったからだと言わんばかり。彼女たちが男の支配を拒絶したからよ😤。そのオクサナはでもキルケのメンバーではないそうです。

オクサナが勧めたお茶を、アストリッドは礼儀正しくいただこうとしましたが、ラファエルは胡散臭そうに断ったのがまた可笑しい😆。

セシルもまたここの住人ではなく、時々訪れるだけだったそうです。オクサナはセシルが死んだことも知りませんでした。

これは正義か犯罪か?

セシルのパソコンからある動画が発見されました。内容は、セシルがロラン・ラランディエ(Sébastien Chartier)というポール・ロワイヤルの産科医にレイプされている動画でしたが、そのファイル名は「豚をさばけ☠️」😱。

アルチュールは、ラランディエはセシルにハメられたのではないかと推理しますが、ラファエルは「レイプに決まっている!💢」とひどく憤慨し、アストリッドを連れてラランディエのクリニックに押しかけました。その室内はまるで血のように真っ赤に染まっていて、中には一匹の豚がいます。アストリッドは、ニコラの言う通り、人間の男が魔女キルケに豚に変えられた!と分析しました。でも真っ赤だったのは血ではなくペンキ、豚も(もちろん)ただの豚だったそうです😂。

ブタちゃんに罪はない

ラランディエは「嵌められた」と訴えました。そうは見えないかもしれないが、合意の上だったんだ🐒。

ラランディエは「キルけの女たち」を調べるよう息巻きました。その中のソニア・ヴュルコール(Louisy Joseph)は最悪で、まさに魔女だ!と言いかけた途端、喉元を押さえて苦しみ出します😱。も〜ラファエルはすっかり「魔女の仕業」だと信じ込みました😨。でも実際は、キルケにいた毒蜘蛛(くろごけぐも)が原因のアナフィラキシーショックだったそうです。

多様性

アストリッドは、魔女を恐れるラファエルを置いて、いつも通り社会力向上クラブに出席しました。そこで、ラファエルが魔術の話になると理性を失うと語り出します。それは「自分とは違うもの」に対する恐怖や偏見が原因でした。ウィリアムは「違い」とはあくまで主観的な概念だ、と説明します。場所が変われば見方も変わる。自閉症の人々が魔女呼ばわりされる国もあるそうです。

それを聞いたアストリッドは、彼女もまた昔「魔女」と呼ばれたと打ち明けました。ウィリアムは、人間には「自分にとってよくわからないもの」を魔術と呼んで片付けてしまう傾向がある、と分析します。でも少なくともラファエルは、アストリッドを理解しようとしていますよね。

それに、その息子のテオは、ハリーポッターを見て育った自分たちの世代にとって「魔女」はクールな存在だと語りました。テオ曰く、魔女はラファエルにとってのミッキー(マウス)のようなものだそうですよ🤭。それでもおどろおどろしいイメージを払拭できずにいる母親にテオは、そういうんじゃなくて、もっと指導者的な存在だ、と説明しました。占星術を使ってアドバイスしたり、ハーブティーを調合したり🌹。

ジョーク

テオと一緒に「魔女」に関連するサイトを見ていたアストリッドは、そこでソニアとセシルの写真を見つけました。ふたりはカップルだったそうです。この事実を隠していたのかと驚くラファエルに、アストリッドは「クソ!」と発言しました😵。ラファエルは本気で心配します。大丈夫😨?アストリッドは、ラファエルの口癖を真似しただけだと説明しました。「クソとムカつく、それとマジで😁」。

そこへフルニエから連絡が入ります。ラファエルは早速アストリッドと一緒に出かけて行きました。そこでアストリッドは、ラファエルの息子のテオを「180ヶ月の大きな赤ちゃん」と表現します。ラファエルが愛する息子を「マイベイビー」と呼んだからです。怪訝そうなフルニエにラファエルは「アストリッドは今、冗談を言っているの😉」と説明しました。

女性の女性による女性のための事情聴取

フルニエの用件はセシルが代理母だったと伝えるためでした。セシルの胎盤を検査した結果、母子のDNAが一致しなかったのだそうです。またラランディエのクリニックの豚も、どうやらソニアとキルケのメンバーが運び入れたらしいことがわかりました💦。

バシェールは、早速、オクサナとソニアを同時に取り調べるよう命じます。きっとソニアは男性刑事には口を閉ざすだろうからと、ラファエルはアストリッドを指名しました。アストリッドはソニアを、ラファエルはオクサナを取り調べることにします。

オクサナは、例の「レイプ」がやはりセシルの罠だったと、しかも誇らしげに白状しました。大義のために多少の犠牲は仕方ない😤。でもラファエルは、セシルの死がその「犠牲」だというなら、それもまた「人殺し」ではないのか、と詰め寄ります。あなたはソニアを庇っているわね?😡

一方でソニアはアストリッドに、アストリッドは警察に利用されていると挑発してきました😈。アストリッドは、この仕事は好きでやっているのだと説明します。私が適任だから😎。そしてアストリッドは、いとも冷静に「妊娠」の話を持ち出しました。それでソニアが感情をむき出しにします💢。なんとソニアは妊娠と「腫瘍」を同一視しているのだそうです😵。妊娠したら中絶すべきよ😡!このソニアが「助産師」だというのがまた恐ろしい😱。

アストリッドは聴取を終えると、椅子に座ってあの豆の数を確認しました。ラファエルはそれに気付きながらも何も言わず、よくやった、と褒め称えます💜。ふたり=アストラエルでうまく協力できた。皆がふたりをそう呼んでいるのだそうです。中にはふたりが「カップル」だと誤解している人もいるらしい。アストリッドは、まったく理解できないとかぶりをふりました🙄。それにラファエルには恋人がいるではないか?

ラファエルは話題をここで切り上げて、アストリッドを休ませるために、帰宅を勧めました。

代理母

その後アルチュールが、セシルに代理出産を頼んだ依頼主を見つけ出します。フルール・ドゥロルム(Paméla Ravassard)という女性です。警察に呼び出されたフルールは「赤ん坊はどこだ」と取り乱していました。ラファエルは彼女を落ち着かせてなんとか話を聞き出します。

フルールとセシルは高校時代の親友だったそうで、ずっと疎遠だったのが偶然再会したのをきっかけに、フルールがセシルに代理出産を頼んだのだそうです。フルールはずっと子宮内膜症で苦しんでいたのだそう。

フルールは、妊娠はうまくいったと語りましたが、その一方でニコラが彼女の通話履歴を調べたところ、フルールは、セシルが殺害された日に20回ほど彼女に電話をしていたのに、セシルはそれを全て無視したらしいことが判明しました🧐。でもラファエルは、最初の彼女の様子から、フルールは赤ん坊の居場所を知らないと確信します。

ラファエルとニコラは、セシルは破水後、サンクチュアリに来たに違いないと推理しました。でもサンクチュアリにその気配はなかったことから、近くに適当な場所はないかと探したところ、アルチュールが修道院を見つけました。ラファエルは早速アストリッドを連れてその修道院へ向かいます。

案の定、修道院には出産の形跡が残っていました。しかも窓辺には血痕が残っています。セシルの死因を思い出せば、ここから落ちたに違いありません。ラファエルはすぐに救援を呼び、赤ん坊を探すよう要請しました。自分はアストリッドと共に周辺の捜索に出かけます。それでようやく赤ん坊のいる小屋を発見しました

赤ん坊は、サンクチュアリに住むヴィオレット(Céline Martin Sisteron)が保護していました。怯える彼女をアストリッドが説得します。他人と違っているという理由で信じてもらえない気持ちはわかる。でも私たちを信じて。赤ちゃんのために。

ヴィオレットは静かにそう語るアストリッドを信頼して赤ん坊を手渡します。彼を受け取った時のアストリッドの衝撃がどれほどのものだったか、あの表情を見ればわかりますよね😱。でも、最初はとっても驚愕していたけれど、すぐに優しい笑みが浮かびました

ラファエルはすぐにサンクチュアリへ行き、ソニアに真相を吐けと迫ります👊。ソニアが反抗するとオクサナが怒鳴りつけました。話しなさいっ😡!!これには「魔女」も加勢し、雷鳴を轟かせました(😁)。

真相

ソニアが全てを白状しました。セシルにはもともと、ソニアとは違って、子どもを産みたい願望があったそうで、フルールの申し出もきっと喜んで承知したのだろうけれど、日が経つにつれ、子どもを手放すのが惜しくなってきたに違いないとのことでした。最初から騙す気はなかった。

またセシルは、代理出産のことは言わず、黙ってソニアの前から消えたそうです。そして、あの日、出産予定より1ヶ月早く破水したことで焦ってサンクチュアリに戻ってきたのだそう。助産師のソニアの目にも難産になりそうなのは明白だったため、ソニアは皆に知られぬよう、セシルを修道院に連れて行ってお産をさせた後、サンクチュアリに新しいシーツを取りに来て戻ったら、もう赤ん坊はいなかったのだそうです。

どうやらフルールはセシルの後をつけてきたらしいのですよね。で、セシルがフルールに内緒で出産したことを責めたらしい。で、これまたセシルとソニアの後をつけてきたらしいヴィオレットは、ふたりが口論しているのを見てとっさに赤ん坊が危ないと察し、彼を連れて逃げてしまったらしいのです。フルールは、赤ん坊がいなくなったことでますます激怒したに違いありません😔。

セシルは出産後にふらつく体で窓辺に追い詰められ、誤って転落してしまったそうです。これにはフルールも、そしてソニアもなすすべがなかったのだそう😭。真実を告げても「誰も信じてくれない」と危惧したソニアは、フルールには家に帰って静かにしているよう命じ、自分はセシルの遺体を始末したのだそうです。魔女の儀式にしか見えなかったアレも、ソニアにしてみれば、出来る限りの愛を込めて弔った結果だったのです💐。

ラファエルは、法を犯してまでも子どもを産もう(産んでもらおう)としたフルールに同情し、今後も力になりたいと考えていました。でもアストリッドは、既に豆は使い果たして許容量の限界に達しながらも早く家に帰って!、母のいない子どもは施設に預けられる、と主張します。かつての自分を思い出していたのでしょう

それぞれの「デート」

ラファエル

事件解決後、ラファエルはフォレストに会いに行きました。テオが留学から戻ってきた日、フォレストはラファエルの家に泊まっており、ラファエルはその事実を隠そうともせず、息子に「恋人」を紹介しようとしたのに、フォレストは「嘘」をついてそそくさと逃げ出したのです。あの態度は何?😤

フォレストは「カップル」だと思われたくなかった、と正直に答えました😈。ラファエルは、この間、署で抱きしめてくれたのは「カップル」だからじゃなかったのか?と尋ねます。フォレストは、ラファエルが泣いていたからだ、と答えました。まさか誤解したのか?そう言われて素直にそうだと言えるラファエルではありません😔。それにこれで、フォレストが求めているのは「軽い関係💀」だとわかったはずです。

アストリッド

アストリッドはテツオに「デート」に誘われました。店に来る時以外で、ふたりで会いたい💕。アストリッドは、その理由がわからずためらっていましたが、結局は承諾したようです。でもふたりは、同じ長〜いベンチの端っこにしばらく座っていただけでした💦。アストリッドは、帰る時間になったから帰る、と告げて立ち去ります。さようなら、田中さん。テツオも余計なことは何も言わず、さよなら、アストリッド、と後ろから声をかけました。

エピローグ

アルチュールが帰り支度をしている時、どうやら取調室の監視カメラのレンズに、例のくろごけぐもが張り付いていたようです😱。その部屋は清掃員が掃除中で(別室で取り調べ風景を見るための)パソコンにもかなり大きくその姿が映し出されていたのに、アルチュールはまったく気付きませんでした😂。

またアストリッドは、まだ赤ちゃんだった頃の写真を取り出して机の上に飾ります。アストリッドはマチルドに抱かれていました。アストリッドはマチルドに電話をし、私が知らない幼い頃の話を聞かせてほしいと頼みます。知っているのはあなたしかいませんから🌹。

余談

ラファエルは、自分が抱いている「魔女」のイメージ(=恐ろしい、否定的)にこだわっていましたが、テレビや映画で「クールな魔女」を知ったテオは魔女や魔法を肯定的に捉えていました👍。古いものがすべて悪だとは思わないし、実際そうではないけれど、古いものにこだわり過ぎることで偏見や差別を無くせないのは問題ですよね。取捨選択は必要だけど、情報や思考のアップデートも必要ですね

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黒ピッグ
2023/07/01 (Sat) 20:28

諸事情により遅れながらの
視聴でした!

今回も上手い具合に
伏線というか…

というか!!
テオはいつの間にあんなに
大きくなったの!?
アストリッドにハグした時に
思わず
きゃー!!って
言っちゃいましたよ(笑)

こん
黒ピッグさんへ
2023/07/02 (Sun) 18:07

Re: タイトルなし

黒ピッグさん、こんにちは〜(^^)/。
いつもブログをご利用いただきましてありがとうございます。

ね〜テオ、すっかり大きくなってますます頼もしくなりましたね。
父親とは離婚したと言うことだけど、テオ(性格)に似ていたら、なかなか良い男性だったのではないかなどと思っちまいます(笑。こん