アストリッドとラファエル シーズン2 ネタバレと感想 第3話 アブダクション
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フランス・テレビジョン制作の【アストリッドとラファエル2】(Astrid et Raphaëlle S2)の第3話は「アブダクション」(Le paradoxe de Fermi〜フェルミのパラドックス)です。
細かいことで恐縮ですが、そもそも「アブダクション=abduction」というのは英語で誘拐を意味しており、ドラマで扱っていたような「宇宙人による誘拐」という意味は、アタイの知る限りでは、存在しないと思いまする🐒。おそらくはカタカナにすることでそれらしい雰囲気を出した「翻訳の妙」でござりまするね👍。
〜「フェルミのパラドックス」ついてはこの記事が分かりやすかったです〜

異星人が見つからないのは“宇宙に生命がたくさんいる”から? フェルミのパラドックスに新たな解決法
「1950年の夏、物理学者のエンリコ・フェルミは、他の科学者とUFOや超光速飛行などにまつわる雑談をしていた。その時フェルミは『でも、みんなはどこにいるんだ?』とつぶやいた。」
このエピもなかなか意外性があって面白かったですね💕。以下早速ネタバレです。
消えた荷受け担当者
エプシロン社という政府の関連企業の研究室で、男性が血を流して倒れていました。番犬の鳴き声に驚いて駆けつけてきた警備員がこれを発見した頃、こちらは「返り血」を浴びたかのように血だらけの女性が走り去っていきます。警備員は彼女を「ソフィア」と呼んで追いかけましたが、見つかりません。そのすぐ後に大きな音と強烈な光が彼を襲いました😱。
その夜ベッドを共にしていたラファエルとフォレストは、それぞれに呼び出しを受けます💦。ラファエルは身なりを整え、アストリッドと合流して現場に急行しました。監察医はいつものフルニエではなくドゥラットル・レジスト(Rémi Cotta)です。
被害者はマルク・ブロディという研究室長で、逃げたのはソフィア・ルノワール(Alysson Paradis)という荷受け担当者でした。遺体のそばにはカッターがあり、これが傷口と一致し、指紋も付着していたそうです。施設は警備員によってすぐに封鎖されたそうですが、もう2時間以上もソフィアは見つかりませんでした。
アストリッドはラファエルに、犯行現場で「違和感」を覚えたと打ち明けます。ピース同士がうまくはまらないそうです。ラファエルは、迷った末に、やっぱり家に送ると言って車を発進させようとしました。が、エンジンが止まります。ふたりが戸惑っていると、大きな音と光が(またしても)二人を襲いました😨。思わず伏せたふたりが顔を上げると、車の前にソフィアが立っていたそうです🧐。
アブダクション
ソフィアはショック状態で、失踪していた時間の記憶がありませんでした。アストリッドが調べたところによると、ソフィアは前にも2度ほど同じように失踪して、記憶を失ったことがあるのだそうです。アストリッドはこれを「アブダクション=宇宙人による誘拐」と定義しました😅。
実際ソフィアは病院でSIMカードを取り上げられる前、宇宙人研究家のヴァンサン・ダヴィッドという人物にメールを送っていたそうです。内容は「彼らが戻った👻」と。またソフィアの時計はきっかり6時間狂っており、ラファエルや警備員は、例の強烈な光によって「火傷」を負っていたのだそうです。エプシロン側はこれを「ショート」と弁明したそう。
ソフィアはラファエルに、過去の体験は真実だと主張しました。金縛りのように動けなくなり、複数の影に怯えていた。それからまぶしい閃光と知らない言葉。でもテレパシーで通じ合える。信じてくれる😭?その問いにラファエルは頷けなかったけれど、ソフィアが嘘をついていないことは信じる、と答えました🌹。
苦い記憶
このソフィアに会って以来、ラファエルは何度かかつての記憶を蘇らせていました。幼いラファエルと兄のバンジャマン(Octave Balikdjian)です。それはふたりとも薬物(ドラッグ)依存症だったからのようですね。これでソフィアを有罪だと決めつけたフォレストは、エプシロン社に忖度もしていたため、ラファエルは嫌悪感をむき出しにしました😤。ラファエルが権力(者)を嫌う理由が分かった気がしますね。
アストリッドも、いつもとは様子が違うラファエルを心配しますが、無理に聞き出してはいけないと思い悩みます。言いたくなければ言わなくてもいい。でも言いたかったらいつでも言ってくれていい。実際アストリッドは資料室でこのバンジャマンについても調べたのですが、ラファエルには伝えず、(これに彼女が気づくまで)心に閉まっておきました。その結論に達するまで悩んでくれたその気持ちがまた嬉しい💕。
さすがはフルニエ!
すっきりしない「違和感」を解消するため、アストリッドはフルニエに連絡してブロディの遺体を見てもらうことにしました。フルニエは1発でその違和感を解消してくれます。彼は、ブロディを殺したのは「プロ」の仕業だと一目で見抜いたのです。なんとフルニエはかつて特殊部隊に同行して診療をしていたのだそう。
エプシロン社の秘密
その一方でニコラが良いところに目をつけました。エプシロン社が開発していたのはEMP(ElectroMagnetic Pulse)を使った兵器だったのです。事件当日エプシロン社に現れた強烈な光はこの電磁パルスによるもので、その瞬間は、施設に自由に出入りができたし、火傷や時計の狂いも説明がつきます👌。
ラファエルは早速エプシロン社の担当者を脅して協力させました😁。この「要塞」が長時間脆弱だったと知ったら政府は激怒することだろうが、政治に興味はないから、ブロディとルノワールについて教えてほしい😎。
その結果、エプシロン社ではレアアースや化学物質など兵器の材料を数多く扱っていたことが判明しました。配達業者のリストは改ざんされていたそうですが、荷受けの伝票から、ブロディが殺される5分前に「業者」が来ていたことが明らかになったそうです👍。
隠された過去
その業者はジャン・シャルパンティエと名乗るトラック運転手でした。彼は事件に無関係な風を装いますが、ニコラは目ざとくその首筋に「火傷」の跡を見つけたそうです。つまりは最初のEMP発生時にはまだ敷地内にいたと言うこと。
一方でアストリッドは、ソフィアがなぜ「アブダクション」を体験したのか、その理由(可能性)を探ってきました。こうした体験をした人々は皆、幼少期に心の傷を負っているのだそうです。ソフィアも同様でした。なんとソフィアは5歳の頃にボスニア紛争における「スレブレニツァの虐殺」を経験していたそうです。
ソフィアの養母は事件の後すぐに彼女を養子に迎えたそうですが、ソフィアは父親や兄弟全員が無惨に殺された恐怖を忘れることができなかったのですね。それでもなんとか事件を忘れたかのように見えた後は、薬物に依存するようになったのだそう。
報告を受けたフォレストが、早速、シャルパンティの写真を国際司法裁判所に送ったところ、彼は、本名をミロラド・メディッチといい「スカラベ」と名乗る民兵組織の元構成員としてスレブレニツァでの虐殺に加担していたことが判明しました💀。他のメンバーは皆獄死したのに、メディッチだけは姿を消してフランスに潜伏していたのだそうです。
ソフィアはあの晩メディッチの顔を見て過去の恐怖を蘇らせたのです😨。それに気づいたメディッチがソフィアを追いかけてきたため、ソフィアはブロディのラボまで逃げてきてカッターを手に取ったら、これをメディッチに奪われた。ブロディは、ソフィアを殺そうとしたメディッチはからソフィアを庇って刺されたのだそうです。ソフィアはその場を逃げ出すと、廊下の床下に隠れました。そこでケーブルに触れたために「ショート」が起きたのだそうです。隠れた時とそこから出た時の2度。
本当の友達
ラファエルがソフィアの中にバンジャマンを見ていたことは、アストリッドだけじゃなくニコラも気づいていたそうです。でもニコラも、アストリッド同様、言いたくなければ言わなくていい、と声をかけてくれました。でも言いたくなったらいつでも言ってくれ💐。
ラファエルはふたりに感謝します💜。またアストリッドには、そう言う時は「話題を変える」のも1つの手だ、と教え、思わず墓穴を掘りました🐒。フォレストと寝たと聞いたアストリッドは「フォレストはラファエルが近づいてはいけない人間だ😤」と意見します。それは最も的確なアドバイスでしたね👍。
買い物は水曜日♪
これは余談ですが、アストリッドの買い物は月曜日から水曜日に変更されました。アストリッドはもっともらしい言い訳をしていましたが、ラファエルはいともあっさり「テツオが店番するのが水曜だからだ😁」と見抜いています🤭。
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アブダクションには、「宇宙人による誘拐」という意味があります。エイリアンアブダクションを縮めてアブダクションと呼びます。以上 蛇足ながら