アストリッドとラファエル シーズン3 ネタバレと感想 第2話 死を忘るなかれ
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フランス・テレビジョン制作の【アストリッドとラファエル3】(Astrid et Raphaëlle S3)の第2話は「死を忘るなかれ」(Memento Mori〜いつか自分は死ぬと言うことを忘れるな)です。
さすが、年頃の女性たちが主人公なだけあって、ロマンス要素が強くなって参りましたね🤭。こちらは「いつまでも、あると思うな、自分への恋心😁」でございましょうか😅。以下早速ネタバレです。
それぞれのロマンス
遅すぎた気づき
前回あたりから、ラファエルがすっかりニコラを見直していました。暴力的とまではいかないものの「拳」を使うことを厭わないニコラが素敵に見えてきたようです😍。またヒゲも生やしましたしね😏。
ところが、ニコラには既に&ちゃっかり、アルチュールの妹=エマ(Victoire Christine)と付き合うことにしたのだそうです😨。せっかくその気になった時はもう相手は諦めていたという何とも皮肉な展開でしたね😅。
キスをしない恋人
一方のアストリッドは、テツオから誘われてもその意図がつかめず、もどかしく思っていたようです。自閉症でなければすぐに気づく誘いも、自閉症の彼女には、文字通りの言葉しか理解できないのです。むしろその方が物事が簡単で=スッキリしていて、個人的には羨ましく思いますけどね。
困ったテツオはウィリアムに相談に行きました。ウィリアムは、決して比喩を使わず、ストレートに表現すればいいと教えてくれます。今夜時間ある?じゃなくて、会って話がしたい、とか、一緒に食事をしよう、とか、具体的に伝えればいい👍。
またアストリッドはラファエルから、テツオを「恋人」だと言われて戸惑います。恋人の定義が分からないのです。ラファエルも、抽象的に言えば言うほどうまく説明できなかったので、ズバリ「体の関係」に言及しました。人とのふれあいが大の苦手なアストリッドは、最も敏感な唇のふれあい=キスなど到底できるものではない💢、と断言します。私たちは恋人にはなれない!
でもテツオはそんなアストリッドに(アストリッド以外の)他の誰ともキスをしないから大丈夫、と伝えました🌹。アストリッドはついに彼を「テツオ・タナカ」というフルネームではなく、ただ「テツオ」とだけ呼びます。
被害者は修道士
さて次は事件に参りましょう。今回の被害者はルイ・デフォルジュという修道士です。遺体は修道服を着て跪いた状態(=祈りを捧げる格好)で発見されたため、最初は分かりませんでしたが、その手首と足の甲には聖痕が見つかりました。キリストを十字架に磔にした際の傷と同じものです。
細長い針のような凶器(ロウソク作りの針)も遺体のそばで発見されましたが、その指紋はルイ本人によって拭き取られていたそうです。その袖口に拭った跡があったのを、アストリッドが目ざとく見つけました。ここはもう知人による犯行で、犯人を庇ったに違いないと容易に推察されますね。
その後の捜査で、ルイは身元を偽っていたことが判明しました。それでラファエルは早速、修道院長のダミアン(Bruno Wolkowitch)を問い詰めます。ふたりはかつて西アフリカのブルキナファソにある修道院で一緒だったのだそうです。ダミアン神父は、彼の身元と信仰は関係ないから何も知らないと答えましたが、唯一「クレール」という女性の名前だけはよく聞かされたと教えてくれました。クレールはルイの大恋愛の相手なのだそうです。
ルイの罪
ラファエルはバチカンにも問い合わせましたが、どうにも埒が空かず、結局はまたダミアン神父を呼び出しました。何を隠しているんです😤?
ルイは「主イエスを見た」と語ったために教皇庁から調査されて、それが「嘘」だと判断されてしまったのだそうです。その結果ルイは修道院から追放されてしまいました。でも神父は実際その目でルイの変貌を目撃したので疑いようがなかったそうです。
アフリカの警察やバチカンはまったく当てになりませんでしたが、アストリッドが真相を突き止めました👍。ブルキナファソの文書係がファイルを見つけて送ってくれたのだそうです。ルイを磔にしたのは原理主義組織=イラ・デイのメンバーだったのだそう。「イラ・デイ」とはラテン語で神の怒りを表すそうです。
また2週間前、ルイの部屋の扉にフクロウの死体が釘で打ち付けられていたそうです。これは、ルイの遺体を発見した年若いセルウス・ティボーが、イラ・デイに協力したためでした。ティボーは、尊敬するルイが「女性」と会っていたのを目撃して、すっかり幻滅したのだそうです。
それがクレール・モロー(Caroline le Moing)でした。彼女はティボーがふたりを目撃した住所に住んでいたそうで、そこで同棲中のヴァンサン(Marc Pistolesi)を呼び出すと、クレールは3日前から姿が見えないと証言します。そのヴァンサンから、クレールの元カレはルイ・レルビエだと聞かされました。クレールは、15年ぶりに突然現れたルイを引っ叩いて、ひどく動揺していたそうです。
ヴァンサンは、ルイが15年前クレールに暴力を振るっていたと語りましたが、さにあらず、暴力を振るっていたのはこのヴァンサンの方でした👎。
クレールは、15年ぶりに再会したルイが(肉体的な接触を求めなくなったこと以外は)昔とちっとも変わってないことを知ると、また頻繁に会うようになったそうです💜。それを知ってますます暴力的になったヴァンサンから逃げるためにルイを頼ったので、ルイはクレールを修道院の穀物庫に匿ったのだそう。これは、認知症のブラザー・シモン(Andrew Isar)が、ルイが断食と称してこっそり食べていたと証言したことで、ラファエルがその嘘に気づきました😁。しかも「悪魔=女性」と一緒だったと言うからもう間違いありません😅。
ルイが亡くなった後、クレールの安否が心配でしたが、何とか生きていてくれました。
未解決事件
アストリッドは、クレールの話を元に捜査対象を絞り、15年前の未解決事件に辿り着きました。クレールと同じ病院に勤務していた医師のファブリス・ベルナールが惨殺された事件です。その犯人は見つかりませんでしたが、ベルナールはその手に、犯人のものと思われるネックレスを握りしめていたのだそうです。それは、クレールが持っていたのと同じ〜2つ合わせるとハート型になるペアのネックレスの片割れでした。つまり犯人はルイだったのです。
ラファエルはそのネックレスをクレールに見せて尋問しました。彼女は当時ベルナールにレイプされたと打ち明けます。それを知ったルイは激怒し、ベルナールを殺してしまいました。クレールは、罪悪感に苛まれるルイを、決して誰にも知られやしないと慰めましたが、ルイは自分の犯した罪を忘れることができず、その罪と向き合うために修道士になったのだそうです。
今回ルイを殺したのは、そのベルナールの弟のジョゼフ(Gray Orsatelli)でした。ジョゼフは、ルイから過去の罪を打ち明けられて激怒し、ルイを殺してしまったそうです。
修道院にガソリンを巻いて皆を殺そうとしたジョゼフをダミアン神父が説得しました。ルイは、罪から逃げようとしたのではなく、修道院に入って罪と向き合った、修道院は自身の心を見つめ、悪魔と対峙する場所だ、と。ジョゼフも、実は大いに混乱していました。ルイは、彼を指したジョゼフを赦し、逃げるように促した上、凶器に付いたジョゼフの指紋も拭き取ったからです。そんなことを誰がする?怒るのが普通なのにっ!!
Memento Mori
ダニエル神父はラファエルに「Memento Mori」の意味を語って聞かせます。死を忘れることなかれ〜修道士たちに人生の儚さと謙虚に生きることを忘れぬようにと諭した警句だ。ルイは贖罪の道を選んだ。昔罪を犯した地=パリに導かれたのは主のご意思だと悟ったに違いない。
ラファエルは、宗教的なことに興味はないが、人を信じ、関わった人たちが少しでも救われるよう頑張るだけだと語りました。神父は、素晴らしい使命だと讃えます💐。ラファエルはそんな神父にクレールを紹介しました。クレールは警察にヴァンサンのDVを訴えたそうです。
余裕の筆記試験
アストリッドはまず筆記試験を受けました。2時間あるうちの20分ですべての解答を書き終えて、試験場を後にしたそうです。試験官は、難しすぎて諦めたのかと揶揄しましたが、解答を見て(分かるようなら)さぞかし驚いたことでしょうね😁。
余談
修道院長の名前が「ダミアン」と聞いて、ついオーメンを思い出してしまった不埒なおばさんなのですけれど💦、実在したダミアン神父(ドラマとは別人)は、19世紀当時、誰にも顧みられず、罹患したら死を待つしかなかったハンセン氏病の患者を、自ら率先して世話をした聖人だったそうです。ご自分もハンセン氏病で亡くなられたそうですが、これからは「ダミアン」と聞いたらこの方を思い出すようにしなくちゃね🌹。
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こんさん、こんにちは。
宗教の正負両面が織り込まれたドラマチックな事件でしたね。でも、事件より二コラの心変わりがショック(笑)。てっきりラファエルといい感じになるものだとばかり思ってましたから。
恋人の定義も難しいのですが、テツオはキスハグ文化のない日本の人だから、プラトニックラブOKな気がします。ホント応援したい二人です。