刑事フォイル-Foyle's war ネタバレと感想 第42話 新たなる戦い
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【刑事フォイル~Foyle's war】の42話は「新たなる戦い」(The Eternity Ring)です。これは東西冷戦を指していたようですね。
おばさんの期待は虚しく外れ、サムのウェディング姿は見られませんでしたし、フォイルの「アメリカでの用事」もあっさりスルーされてしまった=駒の一つと化しましたね
。
とはいえ、ドラマ自体はまた見ごたえがありましたね~。以下ネタバレのあらすじです
。
まずはでもフォイルのアメリカでの用事に触れておきたいと思いまするが、どうやら、あの「50隻の軍艦」(#9&10)で逮捕を誓った上院議員のハワード・ペイジに会いに行ったようです
。
フォイルが半年追いかけた結果(?)、ペイジは自殺するに至ったらしいですね。良心の呵責によるものか、はたまた、他の理由によるものかは分かりません。フォイルの行動に激怒したFBIは大使を呼びつけた挙句、フォイルをアメリカに引き渡せと要求したそうです。
こうしてフォイルのアメリカ滞在は半年以上に渡ったために、サムの結婚式には出席できなかったのでしょう。その間サムとアダムはしばらくセブノークスで暮らした後ロンドンに移ってきたそうです。
さて、事件の方に参りましょうか。今回はあのヒルダ・ピアースとMI5絡みです。いや~相変わらず実にしたたかな女性ですわね。ここからはずばりネタバレしてます。
同僚のSirウィリアム・チェンバーズ(Nicholas Jones)がダブルスパイではないかと疑っていたピアースは彼に罠を仕掛けました。イギリスのソ連大使館で働いていたアレクセイ・ゴリン(Dylan Charles)が亡命しようとしたのを利用し、彼が大使館から盗んだ書類の中に「エタニティ・リング」というソ連のスパイ網に関する資料を紛れ込ませたのです
。もちろんそんな組織は存在しません
。
しかも、その資料の中に、今ではミセス・ウェインライトとなったサムの写真もありました。サムは、スパイの頭目とみられる物理学者のフレーザー(Stephen Boxer)の秘書をしていたのです。
フレーザーはその1年前の1945年にニューメキシコで行われたトリニティ実験(核実験)に責任者として参加していました。ずっと彼の助手を務めてきた妻のヘレン(Kate Duchêne)も一緒です。
ふたりは、マックス・ホフマン(Ken Bones)を初めとする他の多くの協力者とともに、鉄塔から5キロ離れたベースキャンプでこの様子を見ていたそうです。
実験が成功した時、フレーザーは「It worked」(成功したな)と語っていましたが、wikiさん情報によると、実際に科学部門の責任者だったロバート・オッペンハイマーもそうつぶやいたそうです。
MI5はフレーザーが核に関する機密情報をソ連側に流したと「でっちあげ」、サムもそのスパイ行為に加担したことにされたため、フォイルはイヤイヤながらも捜査に乗り出さずにいられませんでした
。
その結果、サムはもちろん何も知らずただ利用されただけでしたが、フレーザー自身は、実際にソ連に情報を渡していたことが明らかになります。しかも情報のみならず、アーンウェル研究所から大量のウランを盗んでソ連のスパイ=マーク・ブレッシング(Nathan Gordon)に渡そうとしたのだとか
。
フレーザーは、トリニティ実験で妻のヘレンが被ばくしたこともあり、核兵器の恐ろしさを痛感し、このような怪物への知識は各国が共有すべきだと考えたのだそう。実際のオッペンハイマーも機密安全保持疑惑で公職を追放されたそうです。
フレーザーがウランをお茶用の魔法瓶に入れて渡したことで、ヴレッシングの家に潜り込んで潔白を証明しようとしたサムとフォイルが被ばくしたのは気の毒でしたね。
そのサムは、どうやら不妊に悩んでいたようです。アダムは知らない様子でしたが、こうしたことは夫婦の共同責任ですから、一緒に病院で診てもらった方がよいのに。
フォイル達警察の追及を恐れて逃亡を図ったヴレッシングは、車に轢かれて重体だったところを、何者かに毒を盛られて殺されてしまいました。本人はしらを切っていたけれど、どうやらヒルダが命じたようです。
ヒルダは、計算通り、チェンバーズがソ連の仲間と会い、ありもしない「エターニティ・リング」について確認していた現場を抑え、その更迭に成功しました。本音は断頭台に送りたかったそうですが。I would have favoured beheading.
またフレーザーとともに核開発に携わっていたホフマンも、外国人の青年=トマシュ・デブスキ(Gyuri Sarossy)と秘かに会ってフォイルの疑惑を招きいました。が、事情を問いただしたところ、ポーランド人のトマシュはホフマンの戦死した息子の学友だったそうで、イギリス軍にも参加して勇敢に戦ったのが、ある時脱走兵となってからは身を隠していたのだそうです。
ホフマンは息子のん親友だったトマシュを何とかして無事帰国させてやろうと画策していたところを、フォイルに怪しまれてしまいました。
フォイルは、ヒルダからMI6に来てほしいと誘われた際、ハワード・ペイジの件とこのトマシュの帰国、そして運転手の手配を交換条件に頼んでいます。ヒルダは快諾しましたが、果たしてフォイルは今度こそ念願の情報機関で働くことになるのでしょうか?
一方で、以前フォイルに仕えていたという巡査のフランク・ショー(Joe Duttine)が復員してきました。フランクは日本で捕虜になった際、マラリアにかかったため帰国が遅れてしまったのだそうです。
その間家計を支えたのはまだ幼顔の残る息子のジャック(Sam Clemmett)でした。ジャックは会員制のバーで働いていましたが、どうやらそのバーには男色目当ての客もいたらしく、その中にヒルダの部下のアーサー・ヴァレンタイン(Tim McMullan)がいたのには驚きましたね。
ジャックはヴァレンタインをひどく殴りつけて、警察に復職できなかった憂さを晴らしていました。いや~ヘイスティングズの現署長のクランボーン(Christopher Fulford)がまた実に嫌なヤツでしたな
。
そしてサムはアダムが国会議員になるために大きく貢献しました。いわゆる良妻賢母のイメージではありませんでしたが、はきはきとモノを言うその性格が気に入られ、アダムは候補者として選ばれます
。労働党のグレンヴィル・ハリス(Jeremy Swift)はダウントンアビーのスプラット(ヴァイオレットの執事)でしたね
。
I think the two of you are gonna make a formidable team.
おふたりなら最強のチームになれます
来週のフォイルの活躍が楽しみですね。
これまでに視聴した欧米ドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~欧米ドラマ編
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