刑事フォイル-Foyle's war あらすじと感想 第39話 帰れぬ祖国
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待ちに待った【刑事フォイル~Foyle's war】の放送が再開されました。1話を前後編に分けてきた従来とは異なり、今度は1話完結での放送だそうで、これまでのように、前編を見た後後編の放送まであれこれ妄想することができなくなったのが残念ではございまするが、それでも、これでようやく最後まで視聴できるかと思うと感無量です
。
この39話「帰れぬ祖国」はイギリスではシーズン6の第1話(The Russian House)にあたるようですね。相も変わらず、見ごたえタップリのミステリーでござりましたね~実に面白かったです。以下早速ネタバレのあらすじです
。
まずは主要人物の近況から見て参りましょうか。
警察を辞めてアメリカへ行きたいというフォイルの願いは天に届かず、いまだに、新しくなったヘイスティング署で働いていました。上から何度も慰留されたフォイルは、どんなに長くてもあと1ヶ月だと言い渡します。
サムは、Sirレナード・スペンサー・ジョーンズ(Christopher Good)という国内でも有名な画家の秘書兼ハウスメイド兼雑用係兼モデル(一糸まとわぬ姿)をしていたそうです
。戦争が終わってもまだまだ物のない時代、裕福なSirレナードのおかげでなんとか暮らしていけたようです。
またポール・ミルナーはブライトン署の警部(Detective Inspector)に昇進したそうです。フォイルのようにならなければと思うあまりか、肩に力が入って居丈高になり、久しぶりに再会したフォイルやサムから顰蹙を買っていました。娘のクレメンティーンの洗礼式ではこれまで通りのポールだったのですけどね。
そしてブルッキーはロンドンに戻ったそうです。
次は事件の概要(あらすじ)に参りましょう。
イギリスに残っていたロシア兵を祖国に送還することになりました。彼らを護送中のトラックが、急に道に飛び出してきた子どものために急停止した隙にふたりのロシア兵が脱走を図ります。そのうちのイワン・スピアコフ(Marek Oravec)は近くにあった自転車を盗んで逃げ切りましたが、もうひとりのアントン・ヴァリシュキン(Sam Marks)は橋から飛び降りて自殺してしまいました。
これを知った軍では大騒ぎになります。フォイルとは旧知だったというティモシー・ウィルソン准将(Tim Pigott-Smith)は、フォイルの腕を見込んでスピアコフの捜索を命じましたが、同じく軍上層部らしいアンドリュー・ベネット(Giles Taylor)は、フォイルは余計なことに首を突っ込むトラブルメイカーだと忠告しました。
一方のフォイルもまた、トラブルメイカーらしく、すぐに鼻を利かせています。たかがロシア兵ひとりの脱走に、わざわざ准将が乗り出してくるとは何事か?
早速聞き込みを始めたところ、これが「たかがロシア兵一人の脱走」ではないらしいことが分かってきます。
ウィルソンはスピアコフについてしか語りませんでしたが、実際に逃亡を図ったのはもう一人いて、護送していた兵隊は、そこが街中でもあるにも関わらず、ふたりに発砲したことや、もうひとりが自殺する前、追ってきた兵たちが、「もうじき祖国に帰れるのに!」と声をかけていたことが明らかになりました。
また、まんまと逃亡したスピアコフはSirレナードの屋敷で、サムと一緒に雑用をしていたニコことニコライ・ブラチェンコ(Dimitry Drannikov)に会いに来ます。スピアコフはニコに、お前も逃げなければ危ないと言い、ロンドンにある「ロシア・ハウス」に行くから金を出せ、と脅しました。
ニコは仕方なくSirレナードの屋敷から5ポンドを盗みます。
これに気づいたサムは即ニコに問いただしました。素直なニコはすべてを洗いざらいぶちまけます。このままでは捕まってロシアに強制送還されてしまう!
話を聞いたSirレナードは、盗みは悪いことだが、ロシアに強制送還などさせないと約束してくれました。なんとSirレナードはニコを養子にしようとまで考えて、弁護士のウォルター・ハーディマン(Alister Cameron)にその手続きを打診してくれたそうです
。Sirレナードにはモーリス・ジョーンズ(Tom Goodman-Hill)という実子がいるにもかかわらず、です
。
そのジョーンズは労働党から選挙に打って出ているほどの社会主義者で、この政治的理念の違いから、Sirレナードとはほぼ絶縁状態なのだとか。
Sirレナードがハーディマンに養子の話をしている時、隣の部屋にはジョーンズも来ていました。父親が実の息子を差し置いてロシア兵を養子にし、その財産も渡すよう遺言書を変更しようとしていることを知ったのです。
この親子を幼い頃からよく知るハーディマンは猛反対しましたが、Sirレナードは聞く耳を持ちません。
一方、このSirレナードのもとへ、かつて邸で働いていたトム・ブラッドリー(Tom Brooke)が訪ねてきました。戦争から帰ってきたので、もう一度雇ってもらおうとしたのだそうです。実際Sirレナードは、いつでも戻ってきてくれていいと約束していたのだとか。
それでも今は状況が変わったと断られたトムはライフルを手に再びSirレナードを訪ねました。また同じ日にジョーンズも父親を訪ねてきています。そしてまた軍関係者も?
クレメンティーンが、皆の祝福のうちにエリザベスとして洗礼を受けていた頃、Sirレナードの屋敷では銃声が鳴り響き
、ニコは邸から飛び出してきました
。
その後Sirレナードは、何者かに銃殺されて遺体で見つかりました。部屋がひどく荒らされていたことから、現場検証にやってきたポールと巡査のパーキンス(Jem Wall)は強盗の犯行かとあたりをつけます。この時のポールの態度がまた実に横柄でそっけなく、なんとか協力しようと声をかけるサムが気の毒になるほどでしたね
。
さてその頃ニコから5ポンドを巻き上げたスピアコフは、ロシアハウスに辿り着きました。その責任者はドゥビーン(Marcel Iures)、共同経営者はアレクサンドル・アノコフ(Emil Hostina)というロシア人です。彼らはWhite Russian(白いロシア人)と呼ばれ、皇帝を支持し、スターリンを敵視している者たちです。
スピアコフが軍に追われていると聞いたふたりは、体よくスピアコフをあしらおうとしますが、スピアコフはそうはさせじと切り札を出しました。
オデッサで何が起きたか知っている。アルマンゾラ号だ。
ふたりはスピアコフを安全な場所=アルビオン・クレッセント・ホテルに匿いました。が、スピアコフはほどなくして連行されてしまいます。どうやらドゥビーンがRed Russian(赤いロシア人~スターリン派)に寝返ってイギリス軍に密告したようです。
ウィルソンからこの話を聞きだしたフォイルは、もう見つかったから捜査を止めろと言われても納得できず、いなくなったニコを捜そうとしていたサムをホテルに潜入させました。
そこでサムはどうやら運命の出会いをしたようです。男性の名はアダム・ウェインライト(Max Brown)というケンブリッジ出の下宿=ヒルハウスの経営者です。最初はアダムを警戒していたサムも、次第に心を開いて打ち解けるようになりました
。
が、そんな時、サムはフォイルとともにいたところを何者かに狙われてしまいます。ふたりを狙った銃弾は、たまたまサムに声を掛けようとしたアダムの腕を撃ち抜きました
。
そんなアダムを助ける間もなく、フォイルとサムは必死でホテルを逃げ出しますが、間一髪のところで、救世主が現れます。ロシアハウスにいたアレクサンドル・アノコフです
。
アノコフは、イギリス軍が躍起になってロシア兵を探していたのは、ロシアからの強制送還の要請に応えるためだと明かしました。スターリン支配下のロシアでは、スターリンの意向に反してドイツと戦った兵たちを秘かに虐殺していたのだそうです。それがスピアコフが語っていたオデッサでの事件です。アルマンゾラ号という輸送船に乗っていたロシア兵はオデッサに到着後即、マシンガンで射殺されたそうです。
アノコフはまた、ドゥビーンが裏切った、フォイルを狙わせたのは軍関係者で実行犯は「SMERSHスメルシュ」(Smiert Spionam~スパイに死を)」という暗殺者だろうと推理しました。
フォイルはすぐにウィルソンに会いに行き、ウィルソンの目論見をすべて知ったと脅しました。ウィルソンは、ロシアに囚われている2万人以上のイギリス人捕虜を助けるためだと言い訳しますが、だからと言って、殺されると分かっているロシア兵たちを強制送還するのはこの上なく非人道的です
。
フォイルはこの秘密を守る代わりに、ウィルソンの退職とニコの返還を求めました。
また、Sirレナードを殺害したのも軍人だったことが判明します。トムの兄で、偏平足のために戦地には行けず、国内で捕虜の世話をしていたというジョー・ブラッドリー大尉(Ryan Kiggell)です。ジョーは上の命令でニコを捕まえに来たところ、Sirレナードがニコを逃がそうとしたので、やむを得ずSirレナードを射殺したそうです
。
ポールはこの采配を軍に預けようとしましたが、フォイルは、こっそり、被害者が民間人の場合は警察が逮捕してよいのだと教えました。ついでに、ポールの上官や友人への態度も戒めます。
It's a poor return for the five years we spent together. But if that's how you want to handle yourself now it's entirely up to you.
ともに5年も過ごした我々への仕打ちとしてはいかがなものか。君がそうしたいのなら、それは君の勝手だが。
ポールは素直に謝るしかありませんね。
さて、ウィルソンが辞めたかどうかは定かではありませんでしたが、ニコは無事戻り、フォイルの知人で喫茶店オーナーのエルザ・コンスタンティン(Eleanor Bron)の店で働くことになりました。
サムもまた、雇い主を失ったからと、アダムの下宿で働くことにしたそうです。いや~このふたりはなかなかお似合いですね
。
そしてモーリス・ジョーンズは見事労働党の議員に当選し、クレメント・アトリー率いる労働党が政権を握りました。
あ~やっぱり刑事フォイルは面白いですね~。来週の放送も楽しみですね
。
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拍手コメントをありがとうございます♪
ぎた~ふぐさん、お久しぶりです(^^)/。
忘れずにお立ち寄り頂けてとっても嬉しいです~ありがとうございますm(__)m。
とうとう始まりましたね~フォイル♪
またう~んと楽しいコメントをお待ちいたしておりまする。
どうぞ最後までお付き合いくださいますように(^_-)-☆。こん