バビロン・ベルリン3 ネタバレと感想 5&6話 混沌
~バビロン・ベルリンのネタバレと登場人物はこちらでご確認いただけます🌹: バビロン・ベルリン ネタバレと登場人物一覧~
ドイツ制作のミステリードラマ、【バビロン・ベルリン3】の5話と6話を視聴しました。これがまたえらく混沌としてまいりましたね~
。何がどうつながってくるのかは先のお楽しみとして、とりあえずは項目ごとに分類してまとめてみますね
。
連続殺人事件
オカルト信者
トリスタン・ロートは単なるオカルト信者のようで、殺人事件とは無関係のようでしたね。ラートはベームとロッテを伴って例の土星同胞団の儀式に参加しましたが、薄気味悪いだけでほとんど収穫は無かったようです
(というよりおばさん自身があの手のシーンは苦手で見るに堪えません
)。ただそこにはアンノーも来ていたのがまた意外でした
。心理学者だからですかね
。
ワイントラウブの隠し事
ベティ・ヴィンターが殺害されたのは、ヴァルター・ワイントラウブが刑務所から出てきたあの日の10時から11時の間だったそうです。ワイントラウブはちょうどその時間(30分から45分ぐらい
)、ヴェラ・ローマンと一緒にドライブをしていたことにしてほしいとローマンに頼んだらしいのだけれど、実際その時間だけは、どこかに行っていたのだそうです
。そうローマンがロッテに教えてくれました
。つまり、女優を殺したのは彼なのでしょうか?
エドガー
そのエドガーは、ベルリンのギャングたちを集めて裏切り者をあぶりだそうとしていました。でもその帰り道、ワイントラウブに「イエスとユダ」の話をしていたので、もしかしたら、薄々何か察しているのかもしれません
。
ベンダ殺害事件裁判
グレータへの判決
法廷画家は、罪を認めて自白をしたグレータは終身刑になるだろうと予想しました。が、実際の判決は「死刑」です。裁判所が選んだ弁護士は上訴せずにこの判決を受け入れました。
ロッテは到底承服できず、なんとかならないかとラートに訴えます。ラートは、恩赦を与えられるのは大統領だけだと語り、どうしてもというなら、赤色救援会(人間として当然の権利を奪われた人々を救援する国際組織)のハンス・リッテン(Trystan Pütter)に助けを求めてみてはどうかと勧めました。ラートは、グレータがベンダと娘を殺したのは事実だといわんばかりです。腹を立てたロッテは、ずばり、ヘルガが出ていっただろうと指摘しました
。
その後ロッテはリッテンに会いに行きます。一方グレータの房には共産党のヴォルカーが入ってきました。
ハンス・リッテン
このリッテンの法律事務所では、あのゼーガース少将あらため大将の娘のマリー・ルイーゼ、通称マル(Saskia Rosendahl)が働いています。大将は娘たちを「自由に」育てたのだそうです。が、スポンサーのアンネマリー・ニッセンにへつらうための演奏会には演奏家として引っ張り出されました。マルは弁護士だそうですが、まだ学生の身の上なので、成人するまでは父に逆らえないようです
。
リッテンはグレータの判決には明らかに政治的意図があった、死刑は不当だと主張しました。グレータが何者かに利用されたという「軽減事由」がすべて無視されていたと教えてくれます
。リッテンは、たとえ見返りが無くてもグレータを弁護すると約束してくれました
。ロッテはせめてものお礼に速記をして手伝うと申し出ます。
ベンダのリスト
ラートはグレーフからもらったリストを徹底的に調べました。ちなみに上のハンス・リッテンも、カデルバッハとともにこのリストに名前が記載されています。また突撃隊で有名なホースト・ケスラーの名もありました。
ラートが片っ端から電話をして調べたところ、そのほとんどは皆、服役中か死亡していたそうです。リストにXが付いていたのは死亡で、〇が服役中だったそうですが、他にも「O.W」や「F.H」の文字も見えます。ラートからこれを見せられたツェルギーベルは、おそらくは「反動勢力の者たちが集めたブラックリスト」だろうと語りました。以前ベンダからその話を聞いていたそうです。
それがなぜ「政治警察」の資料に紛れ込んでいたのか、なぜ粛清する側にいるはずのケスラーの名前が載っているのか。
ラートが後にグレーフと資料を分析した結果、F.Hはフリッツ・ヘッケルト、O.Wはオットー・ヴオレンベルクと判明しました。そう、ふたりともグレータを騙してベンダを殺させた張本人です。しかも二人の本名は、それぞれ、リヒャルト・ペヒトマン、ホースト・ケスラーだったのだそうです
。やはりふたりはナチス(NSDAP)だったのです
。
NSDAP
弾圧
テンポ新聞では、カテルバッハが書いた国防軍とルフトハンザ航空の癒着に関する記事をトップに掲載しようとしていました。見出しは「ルフトハンザが軍用飛行場を建設!」です。カテルバッハはハイマンに言われた通り写真も入手して来たそうです
。
ところがここに「女優(妻)を殺したのはロート!」というネタが飛び込んできました。ハイマンがこちらを一面に差し替えようとしたところに、ナチスの「突撃隊」が乗り込んできます
。元将校だったというハイマンはすぐにカテルバッハを逃がし、理不尽なこの弾圧に怒りを炸裂させました
。これで私が黙ると思うか!
突撃隊のヴァルター・シュテンネス(Hanno Koffler)はハイマンを侮辱して殴りつけます。当然、ジャーナリストの血が騒ぎますよね
。ハイマンはカテルバッハと密かに連絡を取り、原稿を持ってくるよう伝えました。もちろん一面トップです
。
そのカテルバッハの下宿も襲撃されました。そのうちのひとりが、フリッツことリヒャルトのようでしたね
。ベーンケはすぐにカテルバッハを匿います
。タンスが隠し扉になっていたとは驚きでしたね
。ベーンケはカテルバッハから原稿を預かると、自らハイマンに届けに行きました
。リヒャルトは何度か追い迫りますが、その度にまいた機転は素晴らしかったですね
。いや~カッコイイな、ベーンケ
。
洗脳
モーリツは、FDAJ~"Freie Deutsche Arbeiter Jugend"(労働者青年団)のキャンプに誘われました。ベリーを摘んだり、狩りをしたりと、自給自足を学ぶ楽しいキャンプだと聞いたモーリツは、ヘルガに参加の許可を求めますが、ヘルガは国家主義党(ナチス)だからダメだと叱りました
。でもモーリツは"NSDAP"(Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei)だと譲りません。同じことなんですけどね
。
ヘルガは決して認めなかったので、モーリツはラートに助けを求めました。モーリツの言葉を鵜呑みにしたラートは深く考えずに許可します。
このモーリツをキャンプに誘ったのがホースト、つまりはオットーだということですよね。そしてこのホーストは大家の「アリ」という人物の情婦?らしい女性=アーナ・ハインリヒ(Nina Gummich)と一緒になりたがっていたようです。ラートがホーストの家を突き止め、NSDAPミュンヘン支部のシュナイダーと名乗って調べに行くと、その彼女から「キャンプ」のことを知らされました
。
音楽会
アンナマリー・ニッセン主催の音楽会には名士が顔をそろえました。その中のひとりに、後の首相=ハインリヒ・ブリューニング(David Bunners)もいたそうです。当時は首相のヘルマン・ミュラーが所属していたドイツ社会民主党(SPD)との大連立が叫ばれていたそうですが、今回の出席者たちはこれを望んでいませんでした
。
ヴェントは「保守革命」を称え、人々の恐怖をあおって街を混乱に陥れようと提案します。それにファシスト=突撃隊を利用しようと訴えました。規制権力を望む声が上がれば、軍の時代がやってくる、とゼーガースをたきつけます
。
そこへ「招かれざる客=シュトレーゼマン外相」が現れました。前シリーズでは暗殺騒動が取り上げられていましたが、ここでは敵対する勢力に協力を呼び掛けています。
感想
まずはワイントラウブですが、疚しいことが無ければアリバイ工作などする必要はありませんよね。女優を殺したら撮影が滞り、莫大な借金を背負うことになると言うのに、もしワイントラウブがヴィンターを殺したのだとしたら、その思惑はいったいどこにあるのでしょうか
?エドガーの妻エスターを代役にするためなのかとも思いましたが、それはエドガーが決して許さないようですよね。邪魔はしても自分にだけ利益が入るように何か画策しているのかしら
。
またラートは、ヘルガがいないと着替えすらできないようで、なんとも情けない限りですね。ヘルガはもう復縁するつもりはないようでしたが、あの(妊娠?)検査はどうなったのでしょうか?
いやいや本当に盛りだくさんで目が回りそうでござりまするね。来週の放送も楽しみです
。
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こんさん、こんにちは。
前シーズンの主題歌「灰に、塵に」が退廃的ですごく心に残ったので、今作のEDはちょっとぽやーんとした感じがしてしまいます。
土星同胞団の儀式、私も目を覆いながら見ました。妙な踊り?の環にすんなり入れちゃうロッテちゃん、肝据わってますよね。アンノ―がここにもいたのにはびっくりでした。
今回はベーンケがカッコよかったです。今まで、顎がクッキングパパみたい…という印象のみだったのですが、こんなに機転の利く女性だったとは!
大将の娘さんがこれからどうストーリーに絡んでくるのかも気になります。
前シーズンでの関係をよく覚えてなくえ、ヘルガとニッセンなんで知り合いだったんだっけ…とまたこちらの過去記事で復習させていただきましたよ💦ありがとうございます。