Uボート2018 ネタバレと感想 3&4話 嵐の前
ドイツドラマの【Uボート ザ・シリーズ 深海の狼】(Das Boot 2018)はやはりなかなか見ごたえがあって面白いですね。これなら大丈夫、見続けられそうです。以下、3話「招かれざる客」と4話「嵐の前」のネタバレです
。
極秘任務
ホフマンが「交換」を託された相手は、アメリカ人のサミュエル・グリーンウッドでした。が、艦内ではグリーンウッドはユダヤ人ではないかとの噂が立ちます。何せ、いくら大きな潜水艦とはいえ、あんな狭いところに50名もの水兵が暮らしているのですから、噂には事欠きません。フランクが同志を密告したという噂も流れ、「フランス人」への風当たりもますます強まってきています
。
前回の話だと、グリーンウッドは戦艦とか食料と交換するのかと思っていたのですが、交換する対象は同じ人質、なんと、最近沈没させられたU113のウルリヒ・ヴランゲル艦長(Stefan Konarske)でした。息子を捕らえられたジャック・グリーンウッド(Kevin McNally)が、ドイツ軍に圧力をかけて今回の交換を実現させたようですね。
ジャックはアメリカの大統領になりたいという野心を抱いているそうで、その選挙資金のために敵国と取引をしたのだそうです。サミュエルがスイスでかき集めてきた金でドイツ国債を購入し、それをUボートに投資した結果、今や1ドルの投資が50倍にも膨らんだそうです。
勝つのは連合国でも枢軸国でもない。やつだ。何もせずに儲けている。戦争は最高に儲かる。
そうサミュエルは父を指して自嘲しました。数日間とはいえ、いつ敵に遭遇するかわからない過酷なUボートの中で暮らした彼は、サミュエルを救うという私的な目的のために、ホフマンをはじめとする若いドイツ兵たちが命を懸けたことに少なからず自責の念を抱いていたようなのです。
実際ホフマンは、敵との戦闘を回避するよう命じられておりましたが、これに不満を持ったテンシュテッドが、ホフマンの命令を無視し、攻撃を命じました。それで魚雷担当の若い兵士が腕を失ってしまいます。
その上テンシュテッドは、サミュエルが別れ際に彼に暴言を浴びせたことに激怒し、サミュエルを海に突き落としました。風邪気味だったホフマンが海に飛び込んでこれを助けます。怒り心頭に発したホフマンは、テンシュテッドを解任し、機関長に、もし1時間経っても戻ってこなければ、相手の船を沈めろと命じました。
この機関長のロバート・エーレンベルク(Franz Dinda)はテンシュテッドに引き立ててもらって彼に感謝をしていたのですが、テンシュテッドが実は麻薬を常用していることに気づいてからは、懐疑的だったようですね。
ホフマンは、この人質交換に際して、英語のできるフランクと腕を失った兵士も同行させました。敵艦の船長は「傷病兵」の治療を快く引き受けてくれます。
ところが、この人質交換そのものが罠だったことが判明します。ホフマンが乗り込んだ船はジャック個人の所有だったそうで、船長はジャックに逆らえず、ホフマンたちを殺そうとします
。
いち早くこの「罠」に気づいたサミュエルは、ホフマンにそれを知らせました。船長は既に応援を呼んであるそうで、駆逐艦が2隻こちらに向かっているそうなのです。でも船長は同じ「海の男」として卑怯な真似はしたくなかったようで、ホフマンたちに逃げるよう促しました
。ホフマンも、そうであれば撃沈命令を取り消すと約束します。何より、傷病兵を託したばかりなのです。
Uボートに戻ったホフマンは、急いで嵐の中に紛れ込み、基地に戻るよう命じました。が、ヴランゲルは魚雷を撃てと主張します。ホフマンは耳を貸さず、寝台に案内するよう命じました
。でもそこにはテンシュテッドがいるんですよね
。トホホ。
フランクの思惑
フランクはナタリーとの間に「アナ」という女の子をもうけていました。ジャズを通して知り合ったふたりは一緒にアメリカへ行きたいと語り合っていたのだそうです
。それでフランクは、レジスタンスにUボートの設計図を渡す代わりに偽造パスポートを手に入れようとしていたのですね
。
ナタリーと姪に会ったシモーヌは、なんとかしてふたりを助けたいと、レジスタンスのカーラ・モンローにもう一度会いに行きます。ゲシュタポのフォルスターが、ジャクリーンの身元から、既にカーラに行き着いていたのを知らせに行ったのです。その代わりに偽造パスポートを手に入れて、ナタリーに渡しました。もうじき弟も帰ってくるわ
。
凱旋パレードで
ボビー・シュルツ艦長(Pierre Kiwitt)率いるUボートの兵士たちが凱旋してきました。シモーヌも笑顔で彼らを称えます。ところがそこでカーラたちが仕掛けた爆弾が爆発しました。亡くなったのは、でも残念ながらフランス人だけで、ドイツ人は怪我をしただけだったそうです。
でもシュルツ少佐は、見せしめにラ・ロシェルの町民を100名選んで処刑しようと息巻きました。が、フォルスターは、そんなことをすればますます反感を買う、と反対します。フォルスターは、あくまでも「ドイツがフランスを解放した」と主張したいのです。グルック中佐もこれに賛同し、処刑は次回に持ち越されました。
思わぬ悲劇
ところがここで思わぬ悲劇が起きます。シュルツ少佐の部下たちが、ナタリーのバーで彼女を凌辱したのです。ナタリーは激しく抵抗し、瀕死の重傷を負いました。どうやら助かる見込みはないようです。それでも兵士たちが罰せられることはありません。相手がフランス人だからです
。
シモーヌが住んでいる部屋の家主=看護師のマルゴ・ボスタル(Fleur Geffrier)は、ナタリーが出産して間もないことに気づいていて、大いに同情してくれました。シモーヌは、もはや意識がない様子のナタリーに、アナは私が面倒を見ると約束します。
スパイに・
フォルスターから、正式にゲシュタポの通訳として誘われたシモーヌは、これを機に「スパイ」として働くようです。どうやらシモーヌはレズビアンのようで、カーラと結ばれていました
。
感想
あれほどドイツへの愛国心を誇っていたシモーヌが、ようやく現実を目の当たりにし、レジスタンスに協力しようとしています。彼女はナチスのユダヤ人虐殺についても「反ドイツの嫌がらせ」だと信じていたそうなのです
。
艦内でサミュエルと親しくなり、家族でアメリカに行くからと再会の約束をしていたフランクがこれを知ったら、どんなに嘆くことかと思うと本当に胸が痛んでなりませんでした。
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