Uボート2018 シーズン1最終回 ネタバレと感想 裏切りの代償(7&8話)
ドイツドラマの【Uボート ザ・シリーズ 深海の狼】(Das Boot 2018)、7話は「抗う者たち」、8話の最終回が「裏切りの代償」です。最後の最後に来て、ようやくあれこれハッキリしましたね~。以下早速ネタバレです
。
ソ連の難破船
次なる問題は燃料切れです。とりあえずは、テンシュテットが修復したバッテリーで潜航し、味方の船を探すことにしました。その間も、エーレンベルクはホフマンを追い出したことを猛省しますが、ここは一致団結して嘘をつかなければ、皆処刑されてしまいます。
そこで無線がSOSをキャッチしました。早速海面に浮上して確認すると、どうやらソ連の難破船のようです。いざとなったら接近戦で殺し合いになるかもしれないということで、ロシア語を解し、その手で人を殺したことがあるというヴランゲルが指揮を執ることになりました。ヴランゲルは、気の弱いエーレンベルクに任せていたら最後は軍法会議だ、と息巻きます。これにはフランクが賛同しました。ただし、裏切ったらドイツの弾で背中を撃ちます!
ソ連の船には船長をはじめとする生存者がいました。なんでもエンジンが壊れて身動きできなかったのだそうです。それで、そのエンジンを直す代わりに燃料を分けてもらうことで話がまとまりました。
が、話を聞いているうちに、彼らが難民だと明らかになります。船底の部屋にはユダヤ人が押し込められ、そのほとんどが亡くなっていました。ヴランゲルは船長を射殺し、その発砲音を合図にエンジンを直しに行った水兵たちもロシア人クルーを射殺します。どうやらどのみち直せそうになかったのかな
。
また、いまだに童貞を気にしていたヘッカーは、ユダヤ人の娘で水兵たちの慰み者になっていたらしい美しい女性を見つけ、ここぞとばかりに凌辱していました。彼にしてみれば呪縛を解きたかったのでしょうが、そこにロシア人がやってきて、女性は射殺されてしまいます。
船底の部屋に気づいたフランクは、その娘の家族に遭遇しました。父親らしい男は、自分たちを撃ってくれ、と懇願します。2発で済む。フランクは彼に銃を渡しました。彼らは全財産をはたいてカナダに行くつもりだったのだそうです。フランクが出ていくと、2発の発砲音がしました。
また、この銃撃戦で撃たれたヨーゼフ・ヴォルフ(Klaus Steinbacher)も、たぶんヘッカーと同じ意味で、俺のせいだ、と語っています。首に十字架をしていたようなので、信心深い青年だったのでしょうか。彼はまもなく亡くなり、その遺体は水葬されました
。
ヴランゲルは燃料をボートに積んで遠くに離れると、難破船に魚雷を撃ちこみます。その後は艦長日誌を書き、自分たちに都合の良い「嘘」を書き連ねました。どうせホフマンは死んだのだからとタカをくくっていたのでしょう。
借りを返せ
ところがホフマンは生きていました。アメリカにいるグリーンウッドを訪れて、乗せてやった借りを返せと息巻きます
。
抵抗
レジスタンス
シモーヌの部屋に現れたカーラは、フォルスターを撃つことはできませんでした。シモーヌは黙ってフォルスターに抱かれた後、カーラを、レジスタンス仲間のエミール・シャルパンティエ(Olivier Chantreau)の農場に隠します。そこで彼らはグルック中佐を拉致し、彼の解放と引き換えに、48時間以内にフォルスターの首を曝せと脅しました。
怒ったフォルスターは、以前から「処刑」用にリストアップしていた市民を1時間ごとに5人ずつ殺すことにします。リストの中にはマーゴの名前もありました。シモーヌはフォルスターにマーゴを助けてほしいと頼みますが、あっさり断られてしまいます。それよりも先にカーラ・モンローを捕まえる。そうすれば処刑はなくなる
。
シモーヌはそれで、フォルスターたちに農場の住所を密告します。これでレジスタンスは掃討され、カーラも射殺されました。
しかもフォルスターは密告の住所の筆跡から、密告者はシモーヌだと察してしまいます。一度は裏切ったが正しい方へ戻った、と言っていたところを見ると、最初はシモーヌへの愛ゆえに彼女を許そうとしたのかもしれません。それでも、処刑を断行させました。
シモーヌはフォルスターからカーラとの関係を聞かれると「愛していた」と答えます。あなたに抱かれた時も彼女を思っていたわ。
プライドを傷つけられて怒ったフォルスターは、シモーヌを辱めようとしますが、逆にシモーヌからナイフで反撃されて、傷を負ってしまいました。シモーヌは、いったんはフォルスターを殺そうとしますが、思い直して生かしておくことにします。ゲシュタポのリーダーが、フランス女性に騙されたことの方が、彼にとっては屈辱だと気付いたからでしょうか。
でもフォルスターは、それを自分の「弱さ」だと認めていました。士気の低下が問題だと語っていたので、今後一層レジスタンスへの粛清を強めてくるかもしれません。
せめてもの反抗
シモーヌはフォルスターから、U612が沈没したらしいと聞き、すぐにもアナを逃がすことにしました。フランクが手配していた偽造パスポートをマルゴに渡し、姪の命を託します。髪を黒く染めれば分からないわ!
マルゴが逃亡したと聞いたフォルスターはデュヴァルに、すぐにも検問を強化するよう命じました。そしてデュヴァルは、髪を黒く染めてアナを抱いたマルゴを見つけるのですが、マルゴとはつい先日話したばかりなので気づかなかったはずはないのですが、黙ってふたりを逃がしてくれます。フォルスターにも、逃げられた、と報告しました
。
エピローグ
U612が帰還しました。フランクはすぐにナタリーの店に行きますが、彼女の姿は見当たりません。そしてフランクは、ピップス・リューダースから思いもよらぬ話を聞かされます。いかさま賭博でデュヴァルに捕まったリューダースは、釈放してもらうために、彼に「噂」を伝えたのだそうです:
亡命を企てているヤツがいる。医師が偽造パスポートを斡旋している。
フランクはリューダースを半殺しの目に遭わせました。その後ようやくフランクとシモーヌが再会します
。その頃マルゴとアナはなんとか安全な場所に脱出てきたようですね
。
感想
ドイツ軍と一口には言っても、確かに野蛮な人間もいるけれど、そうでない、良心的で誠実、かつ純真な若者もいたのですよね。そう考えると本当に戦争は罪深いと痛感しました。可能であればシーズン2も是非放送していただきたいです。
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