グッドファイト3 ネタバレと感想 第7話 不正選挙
~グッドファイトのネタバレと登場人物はこちらからご覧いただけます: グッドファイト(The Good Fight) あらすじと登場人物、キャスト~
【グッドファイト3】の第7話は「不正選挙」です。原題の「The One Where Diane and Liz Topple Democracy」は「ダイアンとリズが民主主義を倒した場所」。
ここでいう「民主主義」はあくまでも理想であって、それが現実に即しているのか、白人だけじゃなく広く黒人やマイノリティに対しても機能しているのか、が問われているところです。
表面だけ見ればこの副題通りですが、おばさん個人としては、これまで「白人の世界」しか見てこなかったダイアンが、黒人のリズと親しくなることで黒人の現状を身近に感じ、彼女の人間としての幅がより広くなったように思えてとっても嬉しかったです
。
以下ネタバレのあらすじです。まずは「ダウントンアビー」から。
あれ以来ずっとRBLに居座っていたブラムは、こともあろうに、パートナーになりたいと言い出しました
。ちなみに、彼が事務所にいる本来の目的であるセカンド・ヒーリックスの件は全く進んでいません
。
そこでダイアンはルカを呼び出し、ブラムの尻を叩いて仕事を終わらせ、彼が事務所にいる理由を無くそうと考えました。ブラムは、案の定、貸しを作ったジュリアスに擦り寄ってきますが、そんなことはお見通しのジュリアスは、のらりくらりと交わします
。さすがはマリッサの薫陶を受けただけのことはありますね
。
またエイドリアンは皆ほどブラムを嫌っていなかったのですが、ブラムがシンシアに接触したと知って俄然やる気になります。ブラムはカールの女性問題を嗅ぎつけて脅そうとしているのです
。エイドリアンは、いっそブラムより先にこの事実を公開しようとしていたようです。
そのブラムは自分の「アソシエイト」だと言って、俳優のゲイリー・カー(Gary Carr本人)を連れてきました。ルカは知らなかったようですが、事務所の女性陣は大騒ぎです。ダウントンアビーに出てましたよ!シーズン4からっ!!
~でもおばさんもダウントンアビーは大好きだけど、名前を確認するまで本人じゃないと思って見てましたよ。化粧が違うせいか、いまだに同じ人には思えません
~
「弁護士の役作り」のために来たと聞いたルカは呆れ果ててすぐに彼を追い出しました。最初なかなか感じがいいと思っただけに余計に腹が立ったようです。夜にはシッカリ、ダウントンアビーのシーズン4を見ていたようですけどね
。
その後ゲイリーはルカに1本2500ドルもするテキーラを贈ってきた上、お詫びにご馳走したいと電話をかけてきました。テキーラを見たマリッサは、相手は誰?と好奇心をむき出しにしますが、ルカが教えてくれなかったため、彼女がメモしたバーの場所に勝手に押しかけてきます
。
その頃マリッサはエイドリアンから、ブラムが偽証させた栄養士を捜すよう命じられていました。それでブラムを訴えるためです。
マリッサがルカに尋ねたところ、ちょうど客から写真撮影を頼まれていたゲイリーが「ジェラード・ソロ」だと教えてくれました。ゲイリーは、ルカは映画版に出演する、と言ってましたが、もちろん嘘ですよね?
I know you! How do I know you?
私、あなたを知ってる。なんで?
The Deuceに出てたわよねっ!?
さすがはマリッサ、ダウントンアビーじゃなくて、エロティックドラマで彼を知っていたとは。
ちなみに同じくアマゾンプライムで配信してますよん。評判も良さそうなのでそのうち時間が空いたら見てみようかしらね。
余談はさておき、ゲイリーを気に入ったルカは、ブラムがゲイリーを解雇したのを知ると、自分について役作りをしていいと許可しました。仕事中に家から電話があり、ベビーシッターにトラブルがあったと聞いたゲイリーは、運転手付きの車でルカを家まで送ってくれます。え?君、子どもがいたの
??という本音はぐっとこらえていましたね
。
そうですよ~事務所でルカがジョセフのために、電話越しに「赤ちゃんサメ」の歌を歌って聞かせていたのは大笑いでしたね。いやいや行ったみたいだけど、親子教室もちゃんと役に立ってますね
。
でも、どんな事情も恋する二人を止めることはできなかったようで、ゲイリーは、今度は(白人で身分違いのローズではなく)黒人のルカと熱いキスを交わすのでありました
。
さて次は肝心の「不正選挙」に参りましょうか。
RBLにブッククラブのメンバーのひとり、ラシェル・マックス(Kate Shindle)がやってきました。モナ(Nicole Lewis)という黒人女性が2016年の大統領選挙の際、投票マシンの不具合で「ヒラリーに入れたのにトランプ票に変えられてしまった」と訴え、それが集団訴訟に発展したのだそうです。
いったいどういうことだ?とリズとダイアンが問い詰めると、ラシェルは驚くべき計画を明かしました。この訴訟はあくまでも当時の投票マシンとソフトを手に入れるための手段であり、その目的を果たしたら、ソフトに「マルウェア」を仕込むことが最終目的なのだそうです。そのマルウェアは、共和党に入れた票を一部民主党に変えるという優れもの、否、犯罪でした
。
ダイアンは猛反対しましたが、リズは複雑そうでしたね。いまだに黒人が脅されて投票に行けない選挙区があるそうで、それを思えば、マルウェアで操作することは彼らの票を取り戻す正当な行為ではないのか、と思われてならないそうです。
This democracy that you talk about this doesn't exist for a lot of us. It didn't exist for my grandparents. It didn't exist for my parents, and it is slowly being taken away from me.
あなたのいう民主主義は黒人には存在しない。私の祖父母たちには存在しなかったし、私の親の時代も、そして少しずつだけど、私からも奪われていく。
黒人の共和党への票が増えた理由は不正によるものではなく、パンチカード式(a butterfly format)に変えたからではないかというのも馬鹿にした話でしたよね。
ところが、実際のソフトには既に「真逆のマルウェア」が仕込まれていたことが判明しました。そう、実際に民主党に入れた票が、過去既に一部共和党に変えられていたというのです!?
ラシェルとポーリーは、これに気づかないふりをしてマルウェアだけを入れ替えればいいと主張しましたが、さすがのリズももう首を縦にはふりませんでした。
その上、シャーロットが寝物語にエイドリアンに教えてくれたところによると、この裁判の担当判事、ゲイル・イーノ(Kathy Najimy~Sr.メアリー・パトリック@Sister Act)は、被告から賄賂をもらっているのだそうです。
エイドリアンは早速ダイアンとともにゲイルに警告に行きましたが、ゲイルは、情報提供者の名を言わない限り脅しには屈しないと相手にしませんでした。
そして結局ゲイルはこの件を棄却し、再訴も禁じてしまいます。
怒ったダイアンは腹をくくり、ポーリーたちと行動を共にする決意をしました。
I want to push the button.
ボタンを押したいわ(=共和党票を奪う)
果たしてこれからアメリカは、ひいては世界はどうなってしまうのか~とてもドラマの中の出来事とは思えませんね
。
あ~やっぱり「グッドファイト3」は見ごたえがありますね~。続きを見るのが楽しみです
。
これまでに視聴したドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~欧米ドラマ編