DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第5話 親子
〜DOC あすへのカルテのあらすじと登場人物はこちらからご覧いただけます💐: DOC あすへのカルテ あらすじと登場人物リスト〜
イタリア発の医療ドラマ【DOC2あすへのカルテ】の5話は「親子」(L'attenzione〜注意)です。これまで「患者が亡くなったケース」はあまりなかった気がするので、最後まで「奇跡」を願ってしまいました。以下早速ネタバレです
。
症例
ダレーシュ
田舎で畜産業を営んでいるダレーシュというインド人の男性が入院してきました。数日前に発疹が出た後、発熱や腰痛、脱力感に吐き気などの症状があるそうです。ダレーシュは、金融業に携わっているらしい息子のサンディーブと4ヶ月後にインド旅行を計画しているそうで、そのために黄熱病のワクチンを打ったのが原因だと考えていたようですね。ダレーシュの故郷はムルバッドなのだそうです。
チェスコーニが診断すると、ダレーシュの左足には弛緩性の麻痺が起き、網膜炎も起こしていました。報告を受けて診察にやってきたテデスキは、静脈炎と黄斑変性症もあると指摘すると即、ウエストナイル熱を疑います。ダレーシュたちには何も言わぬまま退出し、急いで飼育場を隔離しなければと指示するテデスキに対し、アンドレアは、断定するにはまだ早い、と反論しました。
どのみち検査の結果が出るまでには時間がかかるため、アンドレアは、いつも通り、熱心にダレーシュの容体を確認し、その胸の内を聞いてダレーシュという患者全体を治療しようとします🌹。その過程で、ダレーシュは息子のサンディーブを誇らしく思いながらも(仕事が違うために)理解し合えないのを寂しがっていると察しました。ダレーシュは、インドに行けば、親子の絆を感じられるかもしれないと期待していたそうです。
話を聞いていたアルバはアンドレアに、自分にとっては「コロナ」がインドだったと語りました💜。その結果、母を失ってはしまったけれど、コロナがなかったら、いつまで経っても「親子の絆」は感じられなかったかもしれない。
その後、足は治らなかったものの熱は下がったので、アンドレアは軽い感染症だったのかもしれないと考えますが、テデスキはこれを「希望的観測」だと言い渡しました。
そしてその指摘通り、ダレーシュは失明してしまいます😱。その少し前、アンドレアは彼の足に繊維束性萎縮を認めていました。もうそうなったら手遅れで、もってあと数時間なのだそうです。そもそも病院に搬送されてきた時点で、治療は困難だったらしい。
君が正しかった、旅行に行けるなどと言ってしまったのに、後悔するアンドレアを、テデスキは優しく抱きしめました。これを目にしたアニェーゼは激しく嫉妬したようですが、アンドレア自身は、不適切だったと謝罪するテデスキに「患者には医者が、医者には友が必要だから謝る必要はない」と伝えます👍。
告知を受けたサンディーブは、それまでほとんどダレーシュと話そうともせず忙しぶっていたのですが、この時ばかりは「父への告知は待ってほしい」と語りました。心の準備が必要だ。彼はそう言って、その後はずっとダレーシュに寄り添い、ムルバッドの話を聞きながら、父の最期を看取りました。
アンナ
別れた夫と(多分)親権のことでもめていたらしいアンナは、娘のガイアを連れて裁判所へ行き、手荷物検査で「体内に異物」が見つかって、テロリストと間違えられた挙句、病院に搬送されました💦。誤ってクリップを飲み込んだらしいのです。こうしたことは初めてではないらしく、元夫のワルテルは、いい加減にしろ😠、とアンナを叱りました。
アンドレアはこれを「鉄欠乏性貧血=病気」のせいだと庇います。貧血があると「異食症」になることがあるのだそうです。でもここでもテデスキは「拡大解釈👎」ではないかと反論しました。クリップを飲み込むなんて異常だ。精神科の症例だ。またアンナは、12歳の時にリンパ腫の治療を受けていたそうです。それが再発したのでは?当時の主治医は外科のヴァレンティ。
ジュリアは双方の意見を取り上げて、ヴァレンティと、今は精神科で働いているアニェーゼを呼ぶことにしました。ヴァレンティはカルテを見るなり「再発ではない」と即答し、アニェーゼもまた「精神的な問題による摂食障害」と診断しました。子供に対して強迫的な愛着があるようだと指摘するアニェーゼに、アンドレアは「愛しているだけだ😤」と反論しました。
テデスキは全面的にアニェーゼの診断を支持して、これ以上は病院の領域ではないと判断します。ジュリアもこれに賛同しますが、アンドレアは納得できません。1分も診察してないじゃないか。君は息子とうまくいっていない自分を彼女に重ねているんだ。アニェーゼは怒って立ち去りました。何様のつもりっ!?
それでもアンドレアはアンナの言葉を信じて様々な検査を試みます。アンナもまた、主治医のジュリアではなくドック=アンドレアを信頼していました。彼女は親権についてもアンドレアに意見を求めます。元夫のワルテルが痺れを切らして単独親権を求めてきたのだそうです。どうやらアンナは、これまでにも病院を転々としたにもかかわらず、不調の原因が見つからなかったのだそうです。私はイカれてなんかいないわ!
このやりとりを聞いていたカロリーナはアンドレアに「医者の職務を超えている」と忠告します。でもアンドレアは「患者の人生に関わらなければ医者ではない」と断言しました。患者の体だけを治すのは外科医だ。ここは違う。カロリーナはそれでますます外科(=ヴァレンティ)に惹かれていきます💦。
その後、検査結果の数値から、アンドレアは(また)テデスキやアニェーゼが正しかったと気付かされます😨。アンナは「病院に依存する」ミュンヒハウゼン症候群だったのです。幼い頃に入院治療を受けていた時、普段は仲の悪かった両親も団結していた記憶が、彼女に「病気になれば優しくしてもらえる」という考えを植え付けました。彼女が異常行為を繰り返したのは「家庭を守るため」だったのです😔。
文字通り体を張ってついた嘘がバレてすっかり気落ちしたアンナを、アニェーゼは、原因が分かったから力になると励まし、ワルテルもまた、いつでも娘を連れて会いに来る、と約束しました💜。
アンドレアの逡巡
アンドレアは、本当に自分が医長に相応しいのか不安になります😔。テデスキは全体を見て正しい判断を下したのに対し、アンドレアは患者のことだけしか考えられなかったからです。エンリコは、ミスは誰にもでもあると慰めますが、アンドレアは、これはミスではなく自分の性格の問題だと反省しました。
でもそこにウンベルトが来たことで事態は一変します😁。ウンベルトは(たぶん病院内の)「スパイ」からアンドレアの失態を聞いて飛んできたのです👿。アンドレアはそこに何者かの悪意を感じました。そこまでして僕を医長にしたくない理由はなんだ?😠
自分に医長の資格はないと悩んでいたアンドレアの逡巡はいっぺんに吹き飛びました。僕は患者だったから患者の不安を理解できる。必要なのは賢い医者じゃなくて話を聞いてくれる医者だ。
ほかアラカルト
正当な怒り
前回チェスコーニが「個人診療」について語っていたのがちと気になっていたのですが、それがハッキリいたしました。彼は病院のドクターとして働く一方で、同じ病院内でチェスコーニ個人として患者を診療しているのだそうです😲。
そうなるとどこかで「公的医療と個人診療のどちらかを選択」せねばならない事態が生じるのは当然で、ジュリアはその点を厳しく注意しました。チェスコーニも了解し、残業をして両方をこなします。ジュリアが感謝すると、金のためだとうそぶきました。
コロナ禍で1日16時間労働を強いられて、同僚や友人を亡くしても必死で戦った時は「英雄」と呼ばれたけれど、その後は苦情や告発ばかり寄せられて、まるで罪人扱いだ!僕はもう騙されない。医者はもっと恩恵を受けていいはずだ😤。
カロリーナの秘密?
上でも少し触れましたが、カロリーナはアンドレアのやり方に反感を抱いていました。そもそも彼女は内科を志望していなかったのに、コロナのせいでなし崩し的に内科に配属されてしまったのだそうです。
確かに、医師にも「適性」はあるでしょうから(繊細すぎる人には内科や精神科はしんどいはず💦)、彼女が外科を希望しても良いのだろうけど、彼女の口ぶりがなんだか引っかかってなりません🤨。そこに必ずと言っていいほどロレンツォの映像が絡んでくるので尚更です。ロレンツォは、どうやら、自分にはアンドレアがいるから、カロリーナは他の患者を診ろと促したようなのですよね。
これは穿ち過ぎかもしれませんけど、彼女は自分を正当化しよう(心を守ろう)としているんじゃないのかな🤔。シビアな判断を下す医師なら、あの戦場のようなコロナ禍で「命の優先順位」をつけるのは致し方ない。あの時ロレンツォを救わなかったのは医師として当然の判断だ〜そう思い込もうとしているのでは?もしそうだとしたら、彼女が内科にいたくない気持ちも分かりますよね。いや単なる妄想でやんすが🐒。
ガブリエルの病の原因
ようやくフェッラーリの診断を受けることになったガブリエルは、彼女から、パニック発作の原因はエリーザと別れたからではないかと指摘されても断固として否定しました。それでフェッラーリは、さすがに専門医だけあって、ガブリエルをテストします👍。エリーザと別れてから印象に残った出来事を5つリストアップするよう命じたのです😁。
でもガブリエルには何も思いつきませんでした。それでようやく彼はまだエリーザを愛していると思い知ります。フェッラーリは、これからはエリーザと一緒にセラピーを受けるよう促しました。
そのエリーザも(たぶん)ガブリエルの負担になりたくなくて、いまだにマッシモと付き合っているフリをしています。ここはぜひ素直になってカップルセラピーを受けてくれると良いのですが🤗。
青い犬
コロナ禍という戦線をいち早く離脱してしまったアルバは、皆が時々合言葉のように口にする「青い犬」が気になってなりません🙄。リッカルドやアンドレアに教えてもらおうとするのですが、そのたびに、邪魔が入ってしまいます。アルバはすっかり疎外感に苛まれ、臍を曲げてしまいました😠。いや、そんなに怒ることじゃないと思うけど、おばさんも知りたいことは知りたい🤭。
まとめ
好き嫌いはあるだろうけど、おばさん個人はテデスキのこと、そんなに嫌いじゃありません。むしろ好きなタイプです。彼女が何か陰謀の片棒を担がされているのなら別だけれど、アンドレアに欠けている点を補う良きパートナーとして一緒に働くことはできないのかしらね🤔。そうそう、過酷な労働を強いられる医師には「良き友」が必要ですよね🌹。
- 関連記事
-
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第10話 救い
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第9話 魔女
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第8話 青い犬
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第7話 決断
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第6話 生きる喜び
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第5話 親子
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第4話 選択
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第3話 挑戦
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第2話 家族
- DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第1話 新たな人生
こんさん、こんにちは。
インド人のお父さん、実直に自分の仕事をされてきた方なのだろうなというのがすごく伝わってきて、亡くなったとき(というより「先生、目が見えない」のあたりから)本当に悲しかったです。
アルバと同様、親子で最後に心が通じ合えたのが救いでしたね。
私もテデスキ先生はそこまで悪い人には思えないです。
1でのサルドーニみたいに、ミスを擦り付けたり私腹を肥やそうとしているわけではないし、目指すところが違うだけというか。
ヴァレンティ先生ってお幾つなのかしら。
カロリーナが向ける眼差しは憧れ・尊敬であって、LOVEではない…ですよね?
スポーツセンターで時々泳ぐのですが、女性は皆フィットネス水着(スパッツタイプ)、男性もブーメランな方はいないので、これもイタリアならでは?と思いながら水泳シーン見てました(笑)。