DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第6話 生きる喜び
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イタリア発の医療ドラマ【DOC2あすへのカルテ】の6話は「生きる喜び」(Il gusto di vivere)です。耳も年増のおばさんは、大抵の難病は知っていたつもりだけれど、これは存じませんでしたね〜😲。なんとも大変な病があったものです。以下早速ネタバレです。
症例
アントニオ
アントニオ(Claudio Righini)という青年が、ひどい痒みを訴えて搬送されてきました。彼は生まれつきPKU(Phenylketonuria〜フェニルケトン尿症)という遺伝性の難病を抱えていたそうです。PKUの患者は、必須アミノ酸であるフェニルアラニンを分解できずに体内に蓄積してしまうそうで、それを避けるため、タンパク系の食事を摂取できないのだそうです。必須アミノ酸は食事からではなく「不味い液体(アミノ酸)」で補っているのだそう。そしてこのアミノ酸を摂取すると、体がひどく臭うのだそうです😔。
アントニオは、何も悪いものは食べていないと主張し、ジュリアはそれを信じますが、アンドレアはフェニルアラニンの値から、これを嘘だと見抜きました。アントニオは、発作を起こす前に女の子の部屋にいたのですが、両親の前ではそれも隠していたのです。
アンドレアは、まだ二十歳の青年ならそうした嘘をつくのも仕方ないと割り切っていますが、カロリーナは反発します😤。朝一緒に水泳をしたヴァレンティと出勤しただけで、アンドレアから「男女の関係」を疑われたのも不快でならなかったようです。だってそれは図星だからヨ😁。
アンドレアはアントニオの両親を、カロリーナはアントニオを庇いましたが、これはもはや「代理戦争」みたいなものでしたね😅。
結局アントニオは、アンドレアの推察通り「嘘」をついていたことが判明しました。ハンバーガーを食べたのだそうです。でもその理由は、両親が、アントニオが生まれる前から彼がPKUであることを知りながら、ようやく授かった命を諦められずに彼を産んでしまったことに対して「罪悪感」を抱いている、との話を聞いてしまったからでした😨。
これもまた解釈の違いですよね。アントニオとしては「生まれてこない方がよかった」と悲観的になるだろうし、両親としては「毎日苦しんでいる息子」を見るたびに、自分たちの決断は間違っていたのかもしれない、と悔やまずにいられなかったのでしょう😭。
その後またしても症状が悪化しました。アントニオが発作を起こした時に一緒にいたヴァレンティーナ(Giordana Faggiano)が、アントニオの携帯を持って病院に駆けつけてくると、アンドレアがその携帯に収められていた動画から「真の原因」を突き止めます。アントニオは山で「マダニ」に刺されていたのだそうです👿。PKUは関係ない。細菌による感染症=ライム病だ!😤
これでようやく症状は落ち着きました。アントニオは両親に「産んでくれたこと」を感謝し、だから「罪の意識」など感じないでほしいと伝えます。両親もヴァレンティーナのことを気に入ってくれたようです🌹。
グアルティエーリ
頻脈と呼吸困難で救急外来にやってきたグアルティエーリは、3つ星レストランのシェフでした。忙しいから病院になど来ている暇はない、と訴えて帰ろうとしますが、今度はめまいを起こしてしまいます。
検査の結果、彼にはコロナの抗体がありました。どうやら無症状だったらしいのですが、格下げされて店を閉めざるを得なくなったようなのです。エリーザから、運が良かったと言われたグアルティエーリは怒って帰ってしまいました。
それもそのはず〜彼はコロナの後遺症で味覚と嗅覚を失ってしまったそうなのです😱。それで彼は、味や香りがわからない今、なんとかして味付けや香りづけをするために、真っ白なお米にスパイスを使って感覚を叩き込もうとしていたのだそう。それを知ったエリーザが彼の病に気づきました。グアルティエーリは壊血病だったのです。
彼には弟子のマウリツィオが手を差し伸べてくれました。味見や治療を手伝ってくれることになったのです。
医長のテスト
ウンベルトは、何度もアンドレアを呼び出しておきながら、その度に彼を大いに待たせました👎。苛立つアンドレアにエンリコは、忍耐力を試されているのだと指摘しますが、アンドレアは我慢しきれなくなります。その待っている時間を患者の治療に充てた方がよほど有意義ではないか😤。
ちょうどアントニオの病の原因が分かったこともあり、アンドレアは、ようやく姿を見せたウンベルトとフェッラーリ、そしてヴァレンティを置き去りにして、患者の治療に向かいました。この時、つい、ウンベルトに暴言を吐いたことで、ウンベルトは鬼の首でも取ったかのようにアンドレアに「医長として不適格」の烙印を押します☠️。
アンドレアは、己の内に燃えたぎる怒りを認めますが、医者という「職業」が自分にとっては全てだ、と語りました。患者のためならなんでもできる。
ウンベルトはこの発言を無視して結論を下そうとしますが、ここにヴァレンティが割って入りました😍。(ここちょいと自分なりに解釈してます)アンドレアは確かに不安定で医長としては疑問が残るが、医者としては優秀だ。医者ではなく「弁護士」のウンベルトが、軽々に彼の将来を奪って良いはずがない。医者は各々のやり方で自由に患者と向き合うべきだ。もう一度チャンスを与えてはどうか。
フェッラーリも同意したので、アンドレアは首の皮一枚で生き残りました。でもこれと娘とのことは別問題です。
ほかアラカルト
心配は的中
案の定、カロリーナはヴァレンティと男女の関係になりました😏。アンドレアは猛反対するでしょうが、それはさておき、どうやらこのヴァレンティ、薬をやっているようなのですよね🤨。それもまた「コロナ」の後遺症で、彼も「不安定」なのか、それとも「芸術的な外科医」であり続けるためなのか🙄。
カップルセラピー
ガブリエルはエリーザにカップルセラピーの協力を求めました。最初は怒っていたエリーザも、次第に諦めて現実を受け入れていきます。彼女にはもう彼と元サヤする気持ちはないようで、むしろマッシモに「新しい関係」を求めました。たとえマッシモが遠くへ行ってしまっても、リモートでやりとりすればいい、と告げに行きます。
ガブリエルは、何気に何度も「今の彼とうまくやっているのだろうから(復縁は無理なんだろう?)」とカマをかけてきました。あそこでもしエリーザが「別れた」と伝えれば、もしかしたらガブリエルもまた考えを変えたのかもしれないのだけれど、エリーザがそうしなかったのは、前にガブリエルに突き放されてとっても傷ついたからなのでしょうね。もしここでガブリエルと復縁しても、また同じことの繰り返しになるのではないかと不安になってしまうのでしょう💦。
故郷で苦しむ人々と愛する女性のどちらかを選べというのは、でも確かにとてもしんどいことだから、ふたりとも、もう少し時間をかけて考えるか、いっそのことダメ元でエリーザもアフリカに付いていってみるとかしてはどうなのかしらね😎。まだふたりとも若いのだから、失敗や傷つくことを恐れるだけじゃなく、一度飛び込んで失敗するならしてみればいいのに。
アルバへの密命
テデスキがアルバに「密命」を与えました。テデスキは、文書保管所にある感染症の症例を全てマップ化し、将来的なミスを防ごうとしていたのです。最初は「テデスキ派」になるのをためらっていたアルバも、何かと配慮の足りないリッカルド🐒に腹を立て、この仕事を引き受けました。
これを察したリッカルドは大いに慌てます😨。アンドレは、内科のことと「君ら」のことは関係ない、と諭しました。きちんと時間をとってアルバと話し合え。やってみる、じゃなくて「やるかやらないか」だ。
この助言に従い、リッカルドはなんとかアルバの信頼を取り戻します。それにアルバのこの仕事のおかげで、アントニオの出生時の経緯も分かって、原因を解明するのに役立ちました👍。やっぱりね、アンドレアは(ウンベルト抜きで)テデスキとよく話し合って協力しあった方がええよね🤗。
知らない人には要注意?
アンドレアは(今さら)ジュリアがチェスコーニと付き合うことに不安を抱いていたようです。カロリーナとヴァレンティのこともあったため、混乱していたようですが、これまで見てきた限りでは、チェスコーニ、なかなか良い人のように思えますけどねえ🤭。
罪悪感
今回、アントニオのとこで「罪悪感」が話題になりましたが、そこでどうやら、やっぱり、カロリーナとアンドレアもまたロレンツォに対する罪悪感を抱いているようなのですよね。あれは単なる思わせぶりじゃないと見たね🤨。
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こんさんの「だってそれは図星だからヨ」に吹き出してしまいましたよ。
(みんな職場内で服脱いだり脱がせたりしすぎー!)
カロリーナ本当に危なっかしい子ですね。
ややこしい人にばかり惹かれて、両親じゃなくても心配になるわ。
これまでの自身を振り返ると、ある程度過干渉気味にされても仕方がないと思うのだけど、そんなこと受け入れられないお年頃ですかね。
フェッラーリ先生のカウンセリングもなかなかの荒療治で、これで大丈夫と言われても、「そうなのか?」と思わず突っ込みをいれてしまいました。
ところで、2は、体をひっくり返して背中見たり、脚めくったりして「なんだ、この痕は」からの解決になるシーンが多いような気がするのだけど、もっと全身診察(観察)しないものなんでしょうかね~。