DOC あすへのカルテ シーズン2 ネタバレと感想 第8話 青い犬
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イタリア発の医療ドラマ【DOC2あすへのカルテ】の8話は「青い犬」(Cane blu)です。昨日ようやく視聴ました。
体調はイマイチで〜行きつ戻りつな感じなのですが、逆に体調の良い時は「ノルマ?😅」に急き立てられて「急いで書かなきゃ!😤」みたいな切迫感があったのだけれど💦、今は気分の良い時にゆったりとした気持ちでドラマを見る余裕ができて&感想書くことができて、却ってよかったように思っています。特にこの「青い犬」はそうできてよかった🤗。確かにとても切なかったけれど、たくさんの「善意と愛」に包まれた気がして、最後はとっても優しい気持ちになれましたし、改めて医療従事者の方々への感謝の念でいっぱいになりました💐。以下ネタバレです。
戦場と化して
舞台はコロナ禍真っ只中のアンブロシアーノ総合病院。スタッフは皆、防護服に身を包み、背中にマジックで大きく名前を書き、胸には自分の写真を貼っていました。患者たちも、ナースコールではなく「ボール」を握って(鳴らして)スタッフを呼んでいたそうです。
未知のウイルスに対する効果的な治療法も解明できぬまま、毎日多くの患者がこの世を去っていきました。それでもスタッフは日々、対症療法を駆使し、なんとか必死で患者の命を繋いでいました。アンドレアは「分けあって誰も切り捨てない」をモットーに皆を鼓舞していたそうです。
そのおかげで好転した患者もいます。ジュリアは回復して自宅に帰り、以前、ロレンツォとアンドレアが、助けるか諦めるかで口論をした高齢の女性=クラーラも、状態はだいぶ改善されました。クラーラは、今や隣のベッドに寝ているロレンツォにエールを送ります。大丈夫、あなたもきっと良くなるわ🤗。
が、この病気の怖いところは、少し良くなったと思っても、ある日、予期せぬ合併症によって突然容体が急変することです。それはひとえに「死因」が分からないからだと悟ったアンドレアは、新型コロナで亡くなった患者を解剖するべきだと主張しました。合併症が起きる原因が分かれば、助けられる場合もあるはずだ!😤
空白の全容
またこの回では副題の「青い犬」に象徴されるように、これまで明かされなかった事実が明らかになっています。まずはその「青い犬」から参りましょうか。
青い犬
新型コロナの患者=グイードは、10日前に入院した男性で、最初は重症でしたが、少しずつ回復し、家族と電話で話せるまでになりました。そこで幼い娘のシモーネが、かつてグイードに買ってもらったという「青い犬」で、今度は父を励ましたのだそうです。青い犬が守ってくれるから、怖がることはない。一番ひどい時は過ぎた。がんばれ。
感染対策により、ぬいぐるみを持ち込むことは禁じられていましたが、リッカルドがグイードの自宅へ行き、この青い犬を借りてきてグイードの病室へ届けたのだそうです。グイードは、電話をしたことが負担となってまた容体が悪化してしまいましたが、その後は、シモーネの祈りも届き、再び回復したことは言うまでもありません🌹。
ずっと働き詰めだったリッカルドは皆から、そんなことより早く家に帰って休むよう促されましたが、彼はこう語ったのだそうです。
普段より大変な時は、なんだってやるしかない。ありとあらゆる力を片っ端からかき集めるんだ。疲れ切った医者の力も、魔法の力(青い犬)も。
アンドレアもこれに続きます。
リッカルドは正しい。今こそ団結すべきだ。患者を守れるのは僕らしかいない。(僕らは)患者の青い犬だ
。
悪夢のように忙しかったけれど、誰も死なせずに済んだその日、アンドレアが音楽をかけて、皆で大いに踊りまくったそうです。
ロレンツォの最期
ロレンツォもまた回復に向かっていた一人でした。が、たまたま酸素ボンベの供給が追いつかなくなった時、クラーラの容体が悪化してしまったのだそうです。ダウン症の妹を持つロレンツォは、クラーラとその娘で生まれつき脊髄に損傷を負っている娘が、障害者を支援する協会「セミ」を設立&運営していることに深く感謝していたそうで、どうしたらよいか迷っていたカロリーナに、彼のボンベを外してクラーラを助けるよう命じたのだそうです。
そこへリッカルドがカロリーナを呼びにきました。本来ならここにはとっくにアンドレアが来ていたはずらしいのですが、そのアンドレアは、たまたま、解剖に反対する理事会を説得できる材料を見つけたアニェーゼに呼ばれて留守にしていたのです。でもロレンツォは知りません。医師らしくクラーラを励ましながら、また先輩らしくカロリーナの背中を押しました。大丈夫、俺にはアンドレアがいる。
でもアンドレアは来ず、ロレンツォは心室細動に襲われました😨。最後は苦しい息の下、何度もジュリアの名を呼んだそうです。その頃ジュリアもまた、過剰勤務で疲れ果てた体を休めにようやく自宅に戻り、シャワーを浴び、睡眠薬を飲んで眠りについたところでした。
ようやくカロリーナが、これまたやっと届いた新しい酸素ボンベを持って戻ってきます。彼女はクラーラを励ましながら作業をしているうちに、ロレンツォの異変に気づきました😨。そこへ、こちらもようやくアンドレアがやってきます。カロリーナから事情を聞いたアンドレアは、カロリーナを助けるため、すべて自分がしたことにしました。お前は何も悪くない😤。
アンドレアはその夜カロリーナに、もしロレンツォとクラーラのどちらかを選ぶことになったら、クラーラを救うと約束したと話します。ロレンツォは医者としてなすべきことをした。アンドレアがその場にいてもきっと同じことをしたはずだが、カロリーナに辛い思いをさせずに済んだのに、と悔やみました。
そしてそのロレンツォの遺体は病理解剖に回されました。彼は最期まで医師として生き、亡くなってからも医師として患者のために大きな貢献をしたのです。
病院に戻ってきてロレンツォの死を知ったジュリアの悲しみたるやいかばかりだったことでしょう。生前の二人の会話を間近で聞いていたクラーラは、ロレンツォはジュリアに愛されていると確信して旅立った、それは素敵なことだと慰めましたが、そう言われれば言われるほどやるせなさは増すばかりだったことでしょう。後に、もう2度と家には帰らない!そう語った彼女の胸の内を思うと胸が張り裂けそうでした
。
恋のキューピッド
エンリコとテレーザが愛し合うきっかけをもたらしたのは、テレーザの娘のビアンカだったそうです。ビアンカはどうやら失語症だったのをエンリコが治療したらしい。
パニック障害
またガブリエルがパニック障害になったのは、コロナや失恋のせいだけではなかったようです。彼女の故郷の許嫁=ナツィネット・ライシュが、エチオピアから出てきて彼女もまた「自由」になろうとしていたのに、そこでコロナに感染し、亡くなってしまったのだそうです😱。彼女がガブリエルをちっとも恨んでなかったのも、逆に苦しかったのでしょうね😭。
マッシモの心情
マッシモとエリーザの出会いも明らかになりました。皆がコロナで受診する中、マッシモは別の症状を訴えてオンラインで受診したのだそうです。最初は肝機能障害が疑われましたが、実際にはアジソン病で、これをエリーザが見つけたのだそう👍。
マッシモが、自分が司祭だと打ち明けられずにいた理由は、おそらく、二人が出会った頃、彼は司祭として毎日運び込まれる山のような棺(遺体)に囲まれていて、とても自分の恋愛どころではなかったものと理解しました。
ロレンツォのカルテ
ジュリアが自宅の引き出しに入れておいたロレンツォのカルテを、彼女の部屋を訪れてベッドを共にするまでになったチェスコーニが見つけ、これを写真に撮っていました。
これはあくまでもおばさんの印象でしかありませんが、ジュリアはきっと「もっと早く彼の病を知っていれば助けられたかもしれない」という自責の念から、あのカルテを捨てられなかったのではないでしょうか。
まとめ
誰も悪くない〜たまたま不運が重なっただけ。そんな言葉が何度も頭をよぎりました。
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こんさん、こんにちは。
前回はあたたかくも優しいコメントをありがとうございました。とても嬉しかったです。
「青い犬」キツいけれど、いい話でもあるんですよね。ほんと、誰が悪いのでもない。みんなできることを頑張ったのに、間が悪い不運が重なってロレンツォが命を落としてしまったのがつらすぎるという……。
このところリッカルドの成長ぶりが頼もしいです。突然、理不尽なトラブルが降りかかってきたりしないといいのですが。