らんまん ネタバレと感想 第10週 鹿鳴館で妾探しじゃ本末転倒だ
朝ドラ【らんまん】の第9週は「ノアザミ」です。今週は、万太郎と寿恵子の双方が「夢」に向かって歩き出しました。でも、万太郎はともかく、寿恵子は、というより高藤は、どうも「本末転倒👎」な気がしましたが😤?以下あっさりネタバレです。
石版印刷
石版印刷を見学させてもらった万太郎は、その素晴らしさに感嘆する一方で、これで植物画を描くならば、自分が石版印刷を学ばねばならぬと覚悟をしました。画工は図案を写すだけであり「写すだけ」には限界がある(=正確さに欠ける)と悟ったのです。わしをこちらで働かせてください!!
万太郎は、自分から金=授業料を払うから、石版印刷を学ばせてほしいと頼みました。万太郎は自分が石版に絵を描いて、そのまま印刷できるようになるまで学ぶつもりです。日中は大学で研究をし、夕方の6時から夜中まで働くことになりました。スーツ姿で働き始めた万太郎は、早速「洗礼」を受けます。先輩職人の宮本晋平(山根和馬〜砂岡拓真@未満警察~ミッドナイトランナー)に(わざと)頭から砂を被らされたのです。
それでも万太郎は文句1つ言わず、長屋に帰ってから水浴びをしました。それを見た竹雄は、大いに心配します😨。それでなくても体の弱い万太郎が夜中に水を浴びている、しかも呼吸器系が弱いのに砂を吸い込むなんて言語道断!!何が悲しくて「峰屋の当主」が見習いから始めねばならぬのか?😭
万太郎はなんとか竹雄を説得しようとしましたが、竹雄が、このままでは峰屋に顔向けができない、と嘆いたため、長屋を出ていくと言い出しました。大畑の他の職人たちは住み込みで働いているからです。竹雄はますます嘆きました。若は卑怯です!💢
翌朝竹雄は万太郎のためにオムレツを作りました。一緒に食事ができるのは朝しかないからです。うまいうまいと喜ぶ万太郎に竹雄は、佐川に帰ると伝えました👿。万太郎は大いに動揺しますが、理解のあるふりをします。そうじゃの。それがええの😹。
万太郎の寂しさを察した竹雄はすぐに「うそだ」と伝えました😜。わしの気持ちが分かりましたか?😁
新たな関係
竹雄は、万太郎の良いところは、どんな時もニコニコ笑っていることだと語りました。急ぎたい気持ちは分かるけれど、まずはちゃんと食べて、寝て、笑っていてください。その方がよっぽど速く進めるはず。それが若の「全速力」です。
万太郎が約束すると、竹雄は、今後は万太郎を当主とは思わない、と豪語しました。ただの槙野万太郎と思うことにした。だから、約束を破ったら針千本飲ます!「万太郎、万太郎」と連呼する竹雄に、万太郎は満面の笑みを浮かべます。ふたりはようやく対等になれたのですね🤗。
万太郎はその日から、どんなに汚れても良いように作業服を着て出かけることにしました。もう懲りて2度と来ないだろうとタカを括っていた職人たちは万太郎を見直します💜。大畑も「良い顔」になったと褒めてくれました。画工の岩下定春(河井克夫)も万太郎の勤勉さを認め、試し刷りをやらせてくれるまでになります。
その一方で岩下は、新しい技術や才能が出てくることはすなわち、古い技術や職人が消えていくことだと語りました。自分もまたそうやって出てきたというのですが、万太郎は、しばらく考えた後にこの考えを否定しました。消えるのではなく他の新しい場所に根付いて芽吹いていくのではないか。磨き抜かれたものは無くならない。もっと強くなって生きていく〜それが生きていくものの道理じゃ。
今回万太郎が描いたのは「ヒルムシロ」でした。万太郎の理想には程遠いですが、大畑は、初めてにしては上出来だと褒めてくれます。万太郎はますます奮起しました。もっと学ばせてください!!😍
万太郎の絵を見た先輩職人の前田孝二郎(阿部亮平〜黒川大樹@トクボウ)は、これを「ヒルゴ」と呼びました。むふふふふ、ちゃんとそこ、こだわってくれて密かに嬉しいおばさんです😏。万太郎も、地方によって呼び方が違うのかもしれないとワクワクしていました。前田は駿河あらため静岡の出身だそうです。
また万太郎は大学でも新しい居場所を広げていました。藤丸や波多野とともに、あたりの厳しかった先輩たちも上手に煽ててその気にさせ、論文を書いてもらうことになったのです。こうして「目次」だけは完成しました。
あともう少しだ!万太郎は道端に咲くノアザミに見惚れながら、早く白梅堂のかるやきが食べたいと心を飛ばしておりました💕。
なんのための鹿鳴館?
一方の寿恵子は毎日ダンスの特訓に励んでいました。万太郎のことは、母のまつから「当分来ない」とだけ聞かされたらしく、その理由もわからずに、心はヤキモキしていました😨。寿恵子は万太郎が高藤とのことを誤解して怒ってしまったのではないかと思ったようです。も〜まつもちゃんと伝えなくちゃダメよね。万太郎は、やるべきことを成し遂げたら、必ず迎えにくる(嫁にもらいにくる💐)って言ったのに。元芸者なんだから、そのニュアンスが分からないはずはない〜それともわざと伝えなかったのかな💦。
かたや高藤は、すっかり寿恵子にのぼせてしまい、寿恵子を「妾」にして横浜にある別宅に迎えたいとまで言い出しました👿。
華やかな鹿鳴館で、物怖じせずに男性と目を合わせてダンスを踊る、あなたはまさに「新時代の女性😍」!
高藤家の使用人が寿恵子を馬車で送りながら、道端でノアザミを愛でていた万太郎を「みすぼらしい」と馬鹿にしたのが、またいかにも象徴的でした。寿恵子はさすがに我慢できなくなって、あの方はみすぼらしくなどありません😤!と反論します。
まとめ
高藤は寿恵子を「対等なパートナー」などと褒めていたけど、結局「妾」にするのが目的じゃ、全然対等なんかじゃありませんよね。寿恵子もまたそんな時代錯誤な男の言いなりになるなんて、なんのために「自立した西洋人=クララ」にダンスを教わっているのか分りゃしない。
まつは、毎日悶々としていた寿恵子に「自分の機嫌は自分で取れ」「男を待つような女になるな」と教えていたけど、結局は「妾」になったらおんなじじゃないよね👎。まつは多分「妾」になっても、自分らしく生きることはできると言いたかったのかもしれんけど、せっかく時代が変わったのだから「妾になどなるな」と教えなくちゃダメじゃないね。寿恵子も、高藤夫人もプライドが邪魔して言えないだけで、夫に歩み寄りたいと思っていたようなのを察しただろうに。
来週は、寿恵子がきっぱり高藤の「命令」を断ってくれることを期待しておりまする。