らんまん ネタバレと感想 第15週 ヤマトグサ

朝ドラ【らんまん】の第15週は「ヤマトグサ」です。これはまた寿恵子の大英断が光りましたね~。以下早速ネタバレですらんまんのネタバレ感想いきますよ〜( `ー´)ノ

図鑑作り

万太郎はついに「図鑑作り」に取り組むことにしました。土佐で見つけてきた「子」の名付け親になるために、まずは本を出すことにしたのです。1冊目は特にインパクトが重要だと、万太郎が最も得意とする「植物画」をメインに据えた図編を出版することにしました。名付けて「日本植物志図譜」。紙も大きめのサイズを発注しました。

寿恵子も精いっぱい力になろうとしますが、寿恵子にできることは限られています。いったいどうしたら万太郎の力になれるのか、寿恵子は悩みに悩んだ末、ある結論に達しました。なんと寿恵子は綾が持たせてくれた千円で「石版印刷機」を手に入れることにしたのです。そうすれば、少なくとも「移動」の時間を休息にあてることができるはず。

折も折、ちょうど国産の印刷機ができたらしく、千円あれば、なんとか購入できると分かりました。

置き場所は今借りている長屋の2部屋の壁をぶち抜くことにします。女性陣は、石を磨くのに砂が必要だと聞くと、途端に(粉塵を嫌って)反対しましたが、倉木がこれを黙らせました。砂は磨く時に使うのだから、外に庇でも張り出させて砂置き場と洗い場を作ればいいじゃねえか

大窪の無念

と、順調な万太郎に比べ、戸隠草の花が見つからないで焦っていた田邊は、採集を任せていた大窪に八つ当たりしました。もっと自分の責任を自覚しろ!口先だけのげすな連中ばかりだ!!

大窪の我慢ももう限界に達していました。彼はもともと旗本家の出身で、父親は東京府知事を務めた後、元老院の議官をしているのだそうです。三男坊の大窪は留学しても職場が見つからず、しばらくは父親の使い走りをしていたそうですが、父親が勝海舟に頼んでくれて、ようやく植物学教室の御用掛として採用されたのだそうです。大窪は自分が情けなくてたまらなかったそう。

それでもせっかく見つけてもらった就職先を首になってはいけないと、毎日崖っぷちに立ったつもりで植物園に通い、必要なことは必死で頭に叩き込んだのだそうです。田邊にこびへつらったのもそのためでした。植物学は新しい学問だから、これを極めれば世に出られる、誰もがそうした「邪心を抱いていたはずでした。

そこへ、そんな邪心とはまったく縁のない万太郎が現れました。彼はただただ植物が好きでたまらないだけ。大窪も徳永も、ようやく、誰もそんな万太郎に勝つことはできない、と気付いたそうです。それで大窪は、植物を好きになりたい、と心底願ったのだそう

大窪は十徳長屋を訪れて、万太郎に頼みます。新種の研究を手伝わせてほしい

波多野や藤丸は、大窪との共同研究は、もしこれが新種だった時は大学の手柄になってしまう、と憂えました。田邊の差し金かとも勘繰ります。でも万太郎は、既に大窪の植物への愛情を察していました。大窪が以前植物学誌のために執筆した論文には「生きる場所を懸命に探して岩の上に着生するマメヅタラン」への愛があふれていたのだそうです

万太郎は、たとえどんな理由でここに来たとしても、今ここにいて植物学を生きている、それでいいと思う、と励ましました。大窪さん、是非わしと一緒に研究していただけないでしょうか

新たな同志

大窪は早速、徳永に、万太郎の新しい標本を見せてもらった、と報告しました。一緒に研究したいので、一個人として研究に参加することを許していただきたい。徳永も、波多野たちと同じように「植物学教室の実績」になってもよいのか、と万太郎に確認します。万太郎は、植物学教室の標本を見せてもらわなければ研究ができないから、力添えはありがたい、と答えました。わしは自分が名付け親になって世に出せたらそれで満足ですき

徳永は快く承諾してくれました。ふたりの共同研究を認めたことを田邊に報告すると、田邊は烈火の如く怒り出します。牧野の出入りに最も反対したのは君じゃないか?!植物学学会も認めていない、そんな人間におもねるのか?!今更何を言っているんだ!?

徳永は「逆だ」と答えました。情けを受けたのはこちらです。この研究に関わらなければ、わが教室は何も実績が出せなくなる。(あなたの戸隠草の)花は咲かなかった!!今我々がすべきことは牧野に礼を言うことだ万太郎は恩人だ!

田邊は一言もありません

その後、万太郎と大窪は、昼夜の別なく研究に研究を重ねました。大窪は、先の見えない地道な作業にブチ切れそうになりますが、万太郎が励まします。我々は確実に進んでいます!

大みそかに除夜の鐘が鳴って初めて、万太郎は家に飛んで帰ってきました。すえちゃん、すまん!!

翌日には早朝からふたりは書物と首っ引きでした。そしてようやくギリシャのフローラに辿り着きます。まるで子どものようにはしゃぐふたりを、徳永は実に楽しそうに眺めていました。そしてふたりは、我を忘れて雄たけびを上げます良いシーンだったなあ。これまで見てきた中で最も近いと思われる植物の絵をついに発見したのです

ふたりは、徳永や藤丸たちが見守る中、1つ1つ違いを検証していきました。そしてついに「新種だという結論に達します。うぉー!新種、発見じゃっ!!やった~!!

魔太郎はこれを「ヤマトグサ」と名付けました。

めでたしxめでたし

時を同じくして、石版印刷機が届きました。長屋の女性陣が勢ぞろいで壁をぶち抜きます。一方の寿恵子は版元から百円を先払いするよう命じられ、例の白いドレスを質草にすることにしました。それを見ていたえいが倉木と相談し、以前万太郎が倉木に渡した百円を返してくれます。お前も、お前の戦をしてるんだろ?

こうして土佐の図鑑300冊が完成しました。長屋ではすっかりお祝いモードです。そこにも1つめでたい出来事が加わりました。どうやら寿恵子が妊娠したようですね。おー大晦日の時かな

しっぺ返し

一方、田邊は伊藤家にしてやられました。ケンブリッジ大学に留学中の伊藤孝光が、田邊に先んじて「新属」として発表したのだそうです。つまり、後先はともかく、田邊やマキシモヴィッチが正しかった、ってことですよね

連続テレビ小説 らんまん Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド)
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