らんまん ネタバレと感想 第18週 ヒメスミレ
朝ドラ【らんまん】の第18週は「ヒメスミレ」です。本当にスミレのように愛らしい女の子だったのに、何とも可哀想な結果となってしまいました。以下早速ネタバレです🌹。
出禁
田邊は万太郎に東大植物学教室への出入りを禁じた上、ここの学生でもないのに、田邊が苦心惨憺して集めた書籍を勝手に使って本まで出した!と罵倒しました。君は土足で入り込んだ泥棒だ!😤
万太郎は絶句します😨。泥棒と呼ばれるなど思いもよらなかったからです。教授はわしのことを憎んでおられるのですか?
田邊は冷笑を浮かべ(万太郎は)憎む価値すらない、と蔑みました。今後一切万太郎には関わらないと宣言し、万太郎の土佐目録と500点の標本を大学に寄贈するよう言い渡します。万太郎を東大に出入りさせたのは、四国の標本が欲しかったからだとまでのたまいました☠️。
そばで様子を見守っていた仲間たちは、何とかして田邊の許しを得ようとしますが、言えば言うほど田邊は意固地になるばかりです。東大の助教授や助手、そして学生が、教授の自分を差し置いて「何者でもない万太郎」の味方をするのが許せないのです。
田邊が部屋を出ていくと、波多野は悔しそうにこう言いました。徳永助教授がいれば、止めてくれたのに!!
万太郎はとりあえず帰宅し、事の次第を寿恵子に伝えました。寿恵子は怒って聡子に会いにいくと言い出しますが、万太郎は、これは自分の過ちだから、論文を書き直す、と押し留めます。お寿恵ちゃん、ありがとう💜。
その後万太郎は論文に、ムジナモの糸口を見つけられたのは田邊のおかげだと明記し、雑誌も擦り直しました。でも田邊の考えは覆せません。藤丸や波多野も必死で嘆願してくれたらしいですが、徒労に終わってしまったそうです。でも万太郎は友の誠意に心から感謝しました💐。
寿恵子は何とかして万太郎を励まそうと、タコ入りの桜飯を作ります🌸。これはいつも春になるとまつが作ってくれたのだそうです。
恥を捨てた田邊
万太郎は皆の好意を力に変えて、もう一度田邊に会いに行きました。でも田邊は「帝国大学理科大の教頭👿」という肩書きでもって、万太郎を追い出します👊。私はもう持たざるものは愛さない。この手に持っているものを愛することにした
。なんと田邊は大学で図鑑を作ることにしたのだそうです。その仕事は万太郎のそれと重なるため、大学のものは一切使わせない、と断言しました。君が、自身の図鑑を諦め、私に尽くすと言うなら考えてもいいがね😏。
その夜、田邊は聡子にこう語りました。祝杯だ!私は自由になった!🎉
愛しい家族
万太郎は絶望しながら、朝まで歩き回り、ようやく家路につきました。長屋の前では寿恵子と園子が座って万太郎を待っています。寿恵子は万太郎を抱きしめ、万太郎は決して終わらない!と慰めました。そして園子は、近くに咲いていたスミレを見つけて声を出します。花を愛する万太郎なら、その愛らしさに心を慰められるに違いない、と言わんばかりに。

その園子は、寿恵子が所用で出かけた後、万太郎と留守番をしている際に、なんとそのスミレの絵を描いたそうです❣️。万太郎も、戻ってきた寿恵子も大喜びでした。この子は天才じゃっ!!😍
新しい可能性
万太郎は、満を辞して博物館へ行きました。里中と野田ならなんとか力になってくれるのではないかと考えたからです。でも大学で植物図鑑を作るのなら、その大学と提携している博物館が万太郎を出入りさせるのは難しいと断られてしまいました。が、野田は、万太郎の一人の友人としてアドバイスしてくれます。ロシアのマキシモヴィッチ博士が君を高く評価している(=ロシアへ行ってはどうか?)。
万太郎は、一旦は、身重の寿恵子を思って断念しようとしますが、帰宅したらその寿恵子が、マキシモヴィッチ博士の手紙を差し出しました。博士はムジナモの発見をたいそう喜んでくれたのだそうです💜。それで万太郎の心が決まりました。わし、ロシアに行きたい!!
日本をはじめとするアジアの標本を管理するのがマキシモヴィッチ博士だというのに、日本人がまだ誰もロシアに留学していないと言うのも動機の1つだったようです。寿恵子は驚きながらも、万太郎と一緒にこの「大冒険」をすることに決めました。でもその前に、二人目の子供を長屋で産み、母に会ってきてからで良いかと尋ねます。そして、ロシアに行ったら、決して寿恵子と園子を放り出すなと言い含めました。もちろんじゃっ!!
万太郎は約束し、峰屋にも行かねばならぬと考えます。滞在費用は現地で働くことにしても、ロシアに行く費用だけは何とか工面してもらわねばなりません。ところが・・・😔。
峰屋の廃業
峰屋がとうとう腐造を出してしまいました。竹雄は必死で、税の支払いを待ってもらいたいと役人に頼みましたが、返事はノーです。竹雄と綾は、ついに峰屋を畳むことに決めました。綾は奉公人たちにその旨を伝えた後、すっかり意気消沈してしまいますが、竹雄は、まだやること(後始末)が残っている、と明言します。あなたは峰屋最後の蔵元じゃ。最後まで目を瞑ったらいかん。最後まで見届けや。竹雄は税金を払うために高知の金貸しから借金してきたそうです。
様子を見にきた分家にも協力を仰ごうとしましたが、無理だと断られてしまいました。決して意地悪からではなく、皆、自分が生き残るのに精一杯だったようですね。彼らもまた、屋敷を手放すという竹雄に賛同し、他の土地へ行ってやり直すよう励ましてくれました。先祖はわしらが守るから💐。
綾本人以外、誰一人として、女の綾が蔵元になったから腐造が出たなどというものはいませんでした👍。それどころか豊治は綾に感謝します。おまえは峰屋を「殿様の酒蔵=峰屋」のままで幕を引いた、ばあさまもご先祖も、さぞ喜んでいることだろう。
綾と竹雄は万太郎に会いに=もう経済的な支援ができなくなったと詫びるために、東京へ行くことにします。
園子との別れ
悪いことは重なるものです。東京では、園子が麻疹にかかり、3日と経たずに亡くなってしまいました😱。長屋にはまつがやってきて、お腹の子まで死なせるわけにはいかないと、懸命に寿恵子の面倒を見ます。万太郎は、何枚も何枚も花の絵を描き、天国に逝ってしまった園子に届けようと、それらをすべて燃やしました。
まとめ
医学が発展した現代とは異なり、子どもが生き残るのは大変な時代だったのですよね。万太郎も寿恵子も、決して裕福ではなかったから贅沢はできなかったけれど、それでも、ありったけの愛情を園子に注いでいたのは明白です。神様も無情なことをなさいました。
また田邊が「自由」になったと語ったその言葉の意味を自分なりに考えてみました。これまでの田邊は、以前野宮が語っていたように「教育者」として、才能のある者を見出して育てるという使命感(品位)を保とうとしていたのではないかと思うのですよね。でもそれでは自分が頂点に立てないと自覚した結果、そうした体裁は全て捨て去り、自らの欲望のままに生きることにした=自由になった、ということではないでしょうか。もっと簡単にいうと、今までは偽善者だったけど、その余裕もなくなって本性が出た、ってとこかな💦。
園ちゃんが
園ちゃんは可哀そうなことになったけれど、前々から私はあまりの大人しさに卒倒しそうになっていましたよ!うちの息子なら、積んである標本をすべてダメにしてただろうなぁと確信するので。