らんまん ネタバレと感想 第21週 ノジギク
朝ドラ【らんまん】の第21週は「ノジギク」です。今週は、寿恵子の素晴らしさがまた一段と際立っていましたね😍。以下あっさりネタバレです。
田邊の死
大学を追われた田邊は、その前から決まっていた家族旅行で海に出かけました。後の新聞を読む限りでは、どうやら数日海辺に滞在していたようでしたね。
一方の槙野家では、3人の子どももそれぞれ大きくなって、ますます家計は火の車でした💦。万太郎は日本植物志図譜を出し続けましたが、いまだに版元も見つからず、売れ行きも芳しくありません😔。
寿恵子はついに彼女の宝物である八犬伝を質屋に持ち込みました😭。ここでは大した額にはならないから古本屋に行った方がいいと勧められますが、売るつもりはないと豪語します。これはおじさんに貸すだけだから🙏。寿恵子の思い入れを知る中尾は精一杯の額を出し、期限も可能な限り長く設定してくれました。
そこで新聞を目にした寿恵子は愕然とします。田邊の訃報が掲載されていたのです😱。田邊は旅行先の海で溺死してしまったのだそうです。
慌てて戻ってきた寿恵子から新聞を見せられた万太郎は、ちょうど遊びにきていた藤丸とともに、驚きのあまり声が出ませんでした。折も折、卒業したはいいけれど、その後の就職先がまるでないと嘆いていた藤丸は、これでは、大学を追い出された田邊もさぞかし大変だろうとぼやいていたところでした。
自分自身、田邊に追い出されたとは言え、同じ「植物学者」として田邊の功績を公正に評価していた万太郎は、たとえ一時でも大学への出入りを許してもらった恩を忘れてはいない、と語っていたのです。そんな田邊が「英語教師」しか働き口がないなんて、世の中はあまりに理不尽すぎる、そう憤慨していたところでした。
その後は波多野も訪ねてきます。大学から、葬儀は身内だけで行うし、弔問も受け付けないとの知らせがあったそうです。
藤丸は思わず、田邊は自殺したのではないかと仄めかしました。プライドの高いユーシーが大学を追われたことから立ち直れなかったのではないかと考えたようですが、万太郎はきっぱり否定します。真偽の程はわからんが、そんな方じゃないことは我々が皆、知っちゅう😤。
それからしばらくして、聡子が長屋にやってきました。田邊は生前、自分はもう植物学の世界には戻らないから、自分の蔵書を万太郎に譲ると言い遺していたのだそうです💜。聡子もまた、田邊はこれまでのしがらみを全て捨て去り、これで自由に(世界を)旅できると喜んでいた=生きようとしていた、と語りました。聡子や娘たち、そして聡子のお腹に宿った新しい命を置いて自殺などするはずはないと固く信じていたのですね🌹。
万太郎は、そんな田邊の遺志を継ぐためにも、これからもますます植物学を広めねばならぬと決意します。寿恵子もまたそんな万太郎の背中を押そうと覚悟を決めるのでした
。明日、子供達を見ていてもらえますか?
巳佐登で仲居デビュー
寿恵子は、叔母のみえの店を訪れました。なんとか借金を頼もうとしたのですが、みえは、金が欲しいなら働けと促します👍。すぐに100円を用意して寿恵子に渡し、これは給料の前貸だと言い渡しました。店で仲居をおやり。あんたの愛嬌と度胸で稼いでごらん。
そこへ岩崎弥太郎の弟の岩崎弥之助(皆川猿時〜小山田賢雄@アトムの童(こ))がやってきました。弥之助は、寿恵子の母の芸者時代を知っていて、おまん、吉也の娘かい🤗?と嬉しそうに目を細めます。その訛りを聞いた寿恵子は弥之助に「土佐のお人か🙄」と尋ねました。弥之助は、彼のことも知らないようでは本当に素人だ😁、と笑います。いや、今と違ってテレビがないんだから、たとえいくら有名人でも、顔を見て分からないのは当然ですよね。
寿恵子が仲居デビューを果たしていた頃、家では万太郎が子どもたちにせがまれて八犬伝を取り出そうとしていました。が、いつもあるべきところにそれがなく、代わりにたくさんの質札が置かれていたことに、さすがの万太郎もショックを隠せません😱。寿恵子が八犬伝を手放すなんて、よほどのことなのです😭。
菊尽くし
その頃、巳佐登では、弥之助の贔屓の芸者=菊千代(華優希)がやってきてその場を大いに盛り上げていました。そこで大隈重信が菊道楽にハマっているという話になると、弥之助は、今度は菊を持ち寄って品評会をしようと提案します。勝った者には弥之助が500円の賞金を出す、と申し出ました。その菊を大隈に進呈するつもりなのです。寿恵子の目がきらりと輝きました😎。
寿恵子は早速万太郎に、次の植物採集で菊を取ってきてほしいと頼みました。植物に優劣をつけないのが信条の万太郎ですが、寿恵子の気持ちを思うと断れません。寿恵子も万太郎の気持ちは百も承知で頼まざるを得ない=槙野家の家計はそれほど切羽詰まっているのです。
りんもはっぱをかけました。ちょっと万ちゃん、あんたは草花しかできないんだからさ。その土俵が来たんだから、しっかりおやり!!
万太郎が採ってきたのは「ノジギク」といういかにも地味な菊でした。でも寿恵子はこれを持参し、さも自信ありげに座っています😁。みえもまた(姪の度胸を信じて👌)最後にこのノジギクを持って来させました。誰もが、華やかでパッと目を引く菊を持参した中、寿恵子のノジギクはいかにも貧相で、そこにいたお歴々の失笑どころか顰蹙を買ってしまいます💦。でも寿恵子はまったく動じませんでした。それどころか、堂々と前に進み出て、皆が持ち寄った菊はすべて「外来種」であり、日本固有のものはこのノジギクだけだ、と説明します。陸軍大佐の恩田忠教(近藤公園〜田代慎一@我らがパラダイス)などは、不敬だ💢、と本気で怒り出しますが、みえが静かにとりなしました😏。
寿恵子は、菊はもともと中国で薬を作るために栽培されていた、と語り始めました。それが日本に来て改良された結果、今のような菊が出来上がったが、日本にも原種の菊が自生していた。和名はノジギク。ノジギクは千年以上まったく人の手が入っていない。どちらの菊にも優劣はない。が、ノジギクとこちらの菊たち、共にそろえば、大陸と海、それから幾星霜に渡る、日本人の創意と工夫に思いをはせることができましょう?🤗
これは万太郎が寿恵子に語って聞かせた言葉でした。何よりも、日本の人々にはそこまでして花を愛する心があるがじゃゆうて、胸が熱うなるじゃろう?皆に花を愛でる心があったら、人の世に争いは起こらんき。
ニンマリと笑って締め括った寿恵子の説明には誰も口を挟めず、皆が黙り込みました👍。みえの「してやったり」な顔ったらなかったですね〜。(さすがは私の姪だわ。まったくねえ、あの時高藤の妾になっていれば、こんな苦労はしなくて済んだものを!!
)注)おばさんの妄想だす🐒。
弥之助は、菊千代の菊を一等にしましたが、後でこっそりみえのところにやってきて、ノジギクについて尋ねました。みえは万太郎について説明します。弥之助は「昔の誰ぞを思い出す」と嬉しそうに語り、ノジギクを300円で買い取る、と伝えました😍。
女将、その植物学者の名は?
再び大学へ
なんとなんと万太郎に徳永から「助手として採用する」との手紙が届きました😲。月給は15円だそうです。万太郎は、まさか大学に玄関から迎え入れてもらえる日が来るとは、と感慨深げでした。
まとめ
肩書きで人を判断するなと諌めていた徳永から、今度は自分が追い出される立場になろうとは、さすがの田邊も思ってもみなかったことでしょうね。でもその結果、そうした肩書きや学歴で人を差別することが、どれほど馬鹿馬鹿しいことだったか、ようやく身に沁みたのではないでしょうか。嫌いではなかったにせよ、万太郎のように全身全霊で打ち込むほどの対象ではなかった植物学に、あれほどしがみついた自分が滑稽に思えたに違いありませんね。だからこそもう植物学を続ける気にはなれなかったのでしょう。
大学を辞めても心に残っていた万太郎という自由な魂に憧れ、これからは彼のように生きよう、そう願っていたに違いありませんのに、惜しいことをいたしました。
また、万太郎の東大復帰!ですが、教授となった徳永は今、田邊の色を消そうと躍起になっているそうなのです。果たしてこれが吉と出るか凶と出るか?は、次週のお楽しみでござりまするね。
それと〜同じ土佐出身の岩崎弥之助とのご縁ができたのは何よりでしたね😍。これまた続きが楽しみですね。