らんまん ネタバレと感想 第4週 「自由」との出会い
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朝ドラ【らんまん】の4週目は「ササユリ」です。ササユリの花は淡いピンク色をしていますが、そのイメージから、これによく似た種類で「オトメユリ」とか「ひめさゆり」と呼ばれる百合もあるのですよ。
以下早速ネタバレです。
爆弾発言!
東京から戻ってきた万太郎は、傍目には、すっかり「心を入れ替えた💦」かのように見えました。何せタキにも「植物のことは終わりだ」と伝えたほどなのです。タキはすぐには信じられず、また「ふり」をしているだけかと疑いましたが、どうやら今度は本当そうです。実際万太郎は酒屋の仕事にも熱心に取り組みました。
タキから東京での様子を聞かれた竹雄は、最初は黙っていたものの、耐えられなくなり、万太郎に植物と峰屋のどちらを選ぶか迫ったことを吐露します。竹雄は、自分のせいで万太郎が植物の道を諦めたのだと胸を痛めていたのです。万太郎は毎晩ほとんど寝ていないらしいのです。でもタキは非情でした。いつかは誰かが言わないかんかった。よう話してくれた😈。
タキはしばらく考え込んだ末、ある1つの結論に達しました。綾と万太郎を結婚させることです😱。なんとふたりは姉弟ではなく従姉弟だったのだそうです。綾の母親はタキの娘で、綾が2歳の時に両親ともコレラで亡くなったのだそう。その頃、万太郎の父親と祖父も同じようにコレラで死亡しました。
もしこれで万太郎も死ぬようなことになれば、峰屋の後継がいなくなる〜タキはそう考えて綾を万太郎の姉として引き取ったのだそうです。いざという時は、綾に養子を取らせて峰屋を守るつもりだったらしい。
でも今はその心配は無くなった〜綾と万太郎が夫婦になって峰屋を守ってくれれば良い〜タキはそう考えたのだそう😓。万太郎は、たとえ口ではやめたと言っても頭の中は植物のことでいっぱい、そして綾は嫁に行けと言っても行かず、家業に夢中。そんな「いびつな二人」でも一緒になればちょうど良い。何よりも峰屋が大事なタキにはそれがうってつけだと思えたようです。
もちろん、綾と万太郎は猛抗議しました💢。ずっと姉弟だと思ってきたのに、今さら互いを「伴侶」としてみることなどできないと反対します。タキは綾に「恩」を着せようとしますが、綾はどうにも耐えられず、自分にも好きな相手ぐらいおった😭!と飛び出して行きました。
万太郎も、これまで溜め込んできた不満をぶちまけます😡。わしが姉ちゃんを守る。植物学は諦めた。どうせ、わしの人生しかたなきの。こんな家に男で生まれ、この年まで生きながらえてしもた😭。タキはあまりの情けなさに嘆きますが、万太郎も言わずにいられません。どんなに植物学をやりたくても、諦めろ言われる。せめて姉ちゃんだけは好きに生きさせてほしい。犠牲になるのはわしだけで十分じゃ!
万太郎は、心配してやってきた竹雄に、綾に告白するよう促します。東京でもお土産(赤い櫛)を買ったじゃないか😁。竹雄は、でも、奉公人の自分と綾では立場が違う、と断りました。と、そこへ綾がどこにもいないとの連絡がきます。ふたりは急いで綾を探しに行きました😨。
まさかの妻帯者?
綾は、ひそかに思いを寄せていた幸吉の元へ行ったのです。でも幸吉は、なんとなんと妻帯者でした😱。若い嫁との仲睦まじい様子を見た綾は(あれが妹とか言うことはないんよね?😓)ショックを受けて逃げ出します。なにやりようがじゃろ。
思わず転んでしまった綾が顔を上げると、薄桃色をした百合がたくさん咲いていました🌸。
自由民権運動
万太郎は、道で寛太に出くわしました。寛太は高知で綾を見かけたそうです。そこで万太郎は、少し前に「自由民権運動の演説会」が高知で行われると聞いたことを思い出します。綾はそこで「民権ばあさん」こと楠野喜江(島崎和歌子〜坂本千野@龍馬伝)から、これからは女子も男と同じ権利=選挙権を持って自由に生きるべきだと熱心に誘われていたのです。
案の定、綾は演説会場となる神社に来ていました。万太郎がなかなか声をかけられずにいると、早川逸馬(宮野真守〜丹澤文彦@石子と羽男〜そんなコトで訴えます?)という自由民権運動家の演説が始まります。なんとはなしに聞いていた万太郎は、早川が演説の中で「草」という言葉を「卑しい」という意味で使っていることに気づきました🙄。そりゃあ違う!!😤
思わず声を上げた万太郎に、早川が意見を求めてきます。演説会は、誰が発言してもいい。何が違うか言ってくれ!万太郎は仕方なく「名もなき草」などない、と力説しました。人が名前を知らんだけじゃ。どんな草でも同じ草は1つもない!
一人一人みんな生きる力をもっちゅう。葉の形、花の色、どこに生きるのかも、よくできちゅう。根を張って生きるがじゃ。厳しい季節でも、生き延びる力を蓄える。力いっぱい芽吹くため🌱。
早川はこれを「生存の権利」であり「同士の団結」だと理解しました。彼は万太郎を「同志」と称えます。万太郎もまた「自由」について知りたいと尋ねました。どんな生まれでも、当主でも女子でも、望む道を生きられるのじゃろうか?早川は、先のことが知りたければ付いてこいと万太郎を誘いました。
早川は、いかにも世慣れていない風な万太郎を面白がります。よほど恵まれていたのだろうが、それだけで傲慢だと批判された万太郎は、確かに世間から見れば恵まれていたのだろうが、本当にやりたいことは許されなかった=自由ではなかったと打ち明けました。万太郎は(たぶん)そこでたまたま目に入った自由民権運動の英文を読み始めます。早川はすっかり万太郎が気に入りました。
自由とは、日本国中に行き渡るべき、強く揺るぎないものだ。志と才能さえあれば、この国のリーダーにもなれる。そんな本物の「自由」をその目で見てきた御仁に会わせてやろう😁。
ジョン万次郎との出会い
万太郎が早川に付いていくと、そこにいたのは中濱万次郎(宇崎竜童〜仁科征二郎@グレースの履歴)でした。万太郎はそれが、昔、夢中になって繰り返しその本を愛読した「ジョン万次郎」だと知って呆然とします😍。
でも万次郎は、日本に戻った後にスパイ容疑をかけられて、ずっと己を殺して生きてきたそうで、帰ってこなければよかったと嘆きました。黒船が来た時も、幕府は英語のできる万次郎ではなく、オランダ語しかわからない通訳を使ったために、不利な条件で開国を強いられたのだそうです。今、万次郎は自由を恨んでいたのだそう。
万太郎にはその気持ちが痛いほどよくわかりました。彼にとっては「植物」がまさにそう(自由)なのです。植物を思うといてもたってもいられなくなる。本当は、鎖を引きちぎってでも野山に飛んでいきたい。
万次郎は万太郎に忠告します。人生なんてあっという間だ。後悔しないように生きろ。
万太郎はこれで心が決まりました。わしは一番大切な人に話をしなければ!
万次郎は、植物への愛を語った万太郎に、たまたま持っていたシーボルトの本を渡しました。東京で耳にした「シーボルト」の名に驚いた万太郎は、貪るようにその書物を読み始めます😍。でも万太郎には不満でした🧐。外国人のシーボルトは「植物の四季折々」を理解できず、自分が見た季節の状態だけを記していたからです。万太郎はこれを見て、はっきり、外国人が日本の植物を語るのは無理だと確信しました。
植物が好きで、緑豊かな地に暮らし、植物の絵をよう描ける。その上、英語で読み書きができ、日本の植物を世界に知らしめることもできる〜それは自分しかいない!
竹雄の告白
一方の竹雄は、綾とふたりで時を過ごしながら、さりげなく、彼女への愛を告白しました💜。でも綾は「奉公人の竹雄が(いつも通り)主人の綾に気を遣った」としか理解できません🐒。せっかくのあの櫛も、どうやら渡せなかったようです。そして綾はタキの言う通りにすると決めたようなのですが。でももう万太郎の気が変わりましたからね、そうは問屋が卸しません😁。