35歳の少女 ネタバレと感想 第3話 本末転倒な世の中に警鐘
柴咲コウさん主演のドラマ、【35歳の少女】の3話を視聴しました。特に大きな進展はありませんでしたが、「リア充代行」には苦笑しきりでした。以下早速ネタバレです
。
学習塾
多恵は望美を「学習塾」に入れました。しかも周りは子どもばかりです。周囲の子どもたちが多恵を見て騒がなかったのは、これがドラマだからですよね。本来子どもたちの中にあんな「おばさん」が入ってきたら、苛めを心配しちゃうところです
。(望美自身、自分の体を「おばさん」と呼んでいますからね
)
望美も居心地は良くなさそうでしたが、それ以前に塾の方から、次からは来ないでくれと言われたそうです。大体あんなところに入れる多恵がどうかしてますよね
。
それで望美は、教え方の上手な結人に習いたいと言い出しました。でも結人が嫌いな多恵は決して許してくれません。
パパを味方に
望美は進次に誘われたのを機に、算数を教えてもらうことにしました。でも進次は5年生の算数が分かりません。適当に誤魔化そうとする進次を見た望美は、結人に勉強を習いたいから、ママを説得してほしいと頼みました
。が、そこにそのママ=多恵が現れます。多恵はGPSで望美を追いかけてきたのです
。
進次がその「監視」を批判すると、多恵は、望美をだしにして仕事や家族のモヤモヤを晴らそうとするなとやり返しました。進次は多恵を独裁者呼ばわりし、このままでは望美も進次や愛美のように出ていくことになる、とわめき散らします
。
お前の周りには誰もいなくなるんだ!
リア充代行
結局望美は結人に電話をし、算数を教えてもらうことにしました。結人はやっぱり教え方が上手で、問題もすぐに解けたそうです
。その後結人は「リア充代行」の仕事があると帰ろうとしました。望美は、今の時代のことをもっと知りたいと言って結人に付いていくことにします
。
そこには「依頼人」の男性と、その男性の誕生日を祝う人間がたくさん来ていましたが、結人曰く、依頼人以外は皆代行業の人間なのだそうです。
その男性は望美に酒を勧め、一緒に写真を撮ろうと誘いました。望美はキッパリ断ります。
やだ。私まだ本当の友達じゃないもん。おかしいよ、こんなウソパーティーやって楽しい?リア充ってやつを自慢したいなら、本当のお友達や家族とやらないと意味ないでしょ?(
)
多恵の本音
一方の愛美はまだ相沢のことが忘れられずにいました。会社でもとことん尽くしているのにないがしろにされたことに怒った愛美は、結人を呼び出して愚痴を言います。そのまま酔っぱらって相沢のマンションの前に行き、大声で怒鳴り散らしました。
結人は仕方なく酔っぱらった愛美を実家に送っていきます。そこで愛美は多恵に、望美が目覚めたというのにちっとも楽しそうじゃないと指摘しました。望美を結人に会わせたくないのも、子離れができないだけじゃない?お姉ちゃんが寝たままのほうがよかったんじゃないの?
多恵は否定しましたが、あながち間違いではなさそうですね。
一番大切なこと
それは望美も感じていたらしく、まずは最初からやり直したいと考えました。事故に遭う前、やはり多恵と喧嘩をした時にしたように、アナウンサーを装って多恵に突撃インタビューをし、多恵への謝罪の手紙を読み上げます。
望美は目覚めてからずっと皆に不満を抱いていたそうです。多恵は白髪で怖いし、進次はカッコ悪いし、愛美は怒ってばかりいる。でもそれは全部望美のせいだと分かった。皆から笑顔を奪ったのは他ならぬこの私。
望美は早速25年間を時間や分に計算し、その長さに思いを馳せました。その間、ママはずっと私の面倒を見てきてくれた。大変だったろうな。白髪になっても当然だ
。
望美は多恵が諦めないでいてくれたおかげで今の自分があるのだと感謝しました。だからまずしなければいけなかったのは、多恵をハグしてありがとうということ。多恵にもハグしてもらってよかったねと言ってもらうこと。
多恵は結人との勉強を認め、「よかったね、望美」と言ってくれました。望美は多恵に抱き着いて、ママ大好き!と叫びます。
感想
「子どもの望美」を通して、病んだ現代を批評するのがなかなか辛辣ですね。SNSとは本来自分の意見を発信する場であり、かつ他人と交流する場のはずなのに、なぜそこで「見栄」を張らねばならぬのか
。もはやSNSが見栄を張るための手段と化しているのは本末転倒ではないのか?
さて来週は望美が中学生になる?ようですね。続きもとっても楽しみです
。
35歳の少女 オリジナル・サウンドトラック [ 平井真美子 ]
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編